劇場公開日 2024年3月29日

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「まるで映画のような映画」RHEINGOLD ラインゴールド shironさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0まるで映画のような映画

2024年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

ドキュメンタリー風な映画を想像していましたが、とても1人の人生に起こった出来事とは思えない!!
怒涛の展開の連続は“まるで映画みたい”
ポップで笑えるジェットコースタームービーでした!

あれよあれよと言う間に転がっていく様は、まるで何かに吸い寄せられているかのよう。
これまでの出来事がラストの歌に集約されて…全てはこの為にあったのかと思えます。
この世に起こる良いことも悪いことも全てが映画になるように、全ての出来事もラップとして昇華される。
理不尽な世の中に苦しんでいる人たちや道を踏み外した人たちの魂のはけ口であり、応援歌。
DJマエストロのトラックが素敵すぎて、普段ラップを聞かない私の心にもずっしりと響きました。

生い立ちからして、かなりヘビーな内容の社会派映画な筈なのに、テンポ良くユーモアを交えながら描いているので重くなりすぎない。
ケンカと友情と初恋の青春映画だし、法廷劇ですら笑えます。
いろんな要素がてんこ盛りで、ジャンルに縛られない映画なので間口が広い。

もしかして、ドキュメンタリー風にしなかったのは、この映画の作りそのもので“ラップ”を表現しているからなのかも?
ラップはノリの良いリズムが大事だし、韻をふむ言葉遊びのユーモアも交えつつ、語る内容はあくまでもハード。
今までにない興奮と感動が詰まった“ラップムービー”を体感しました。

ファティ・アキン監督の、シーンの空気が変わる瞬間が大好きなのですが、今回もあります!
ハッとさせられたり、ゾワッとしたり。
とても美しいシーンもあるし、とても力強いシーンもある。
お気に入りのシーンを語りあいたい。

shiron
shironさんのコメント
2024年3月31日

talismanさん、コメントありがとうございます
とりあえずお気に入りのシーンが3つ
強烈でインパクトのあるシーンと
ゾワッとした空気に変わるシーンと
可愛くて胸がキュンとなるシーンと
笑える法廷のシーンと…
あ。3つじゃないや。

shiron
2024年3月29日

とってもよかったですね!お気に入りシーンを誰かと語り合いたいという気持ち、同感です!

talisman