「映画との相性が良い」チェンソーマン レゼ篇 ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
映画との相性が良い
チェンソーマンという漫画は不思議な漫画で、最初はデビルマンや寄生獣のような悪魔や寄生虫側から人間の醜さを炙り出し読者を地獄に叩き落とすような話かと思っていた。
それが全然違う新しい漫画だと思ったのはチェンソーマン VS サムライソード編の結末である金玉蹴りシーンである。あのシリアスとアクションの展開からこのオチに持っていくとは誰が予想出来ただろう。あわよくば興醒めになってしまいそうなシーンだが、あのオチをただのコメディにしていないのはアキやデンジの表情だったと思う。虚無感に囚われていたデンジと復讐に囚われていたアキの精神的な解放は童心に帰ることであった。ここがデビルマンや寄生獣とハッキリ違うところだ。
藤本タツキの描くキャラクターの表情は本当に魅力的で、本作「劇場版『チェンソーマン レゼ編』」もキャラクターの様々な表情が堪能出来る。
後は何と言っても爆弾、サメ、台風(ほぼ竜巻だよね?)といったザ・B級映画アイコンだ。そもそもチェーンソーがB級ホラーの名作「悪魔のいけにえ(テキサス チェーンソー)」をはじめとするホラーアイコンである。
終盤はこの4要素がマッチアップするというB級映画ファンにはたまらない展開。ほぼ「シャークネード(サメと竜巻のおバカB級映画)」だろ!というシーンもあり、楽しく観れた。
アニメ自体も音楽や作画等、今どきのオシャレなアニメだなぁと思った。ヒーローものなんだから主題歌はやはりチェーンソーマン!って名前を叫んで欲しいところだが、流行りには勝てないか。
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