「原題の IF は "Imaginary Friend" (空想上の友だち)のこと」ブルー きみは大丈夫 Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)
原題の IF は "Imaginary Friend" (空想上の友だち)のこと
純粋な気持ちを持った子どもにしか見えない存在の物語りというのは、ピーターパンやトトロなど、これまでも多くのファンタジー作品で描かれてきている。それでも繰り返し定期的に作られ続けているのは、そんな純粋さを忘るまじ、という大人への警告なのであろう。
しかし、幼い頃の記憶などすっかり忘却の彼方だと思って忙しい毎日を過ごしている大人たちも、ふと耳にした音楽、ふと嗅いだ食べ物の匂いなどによって、一気にタイムスリップしたかのように昔の記憶が甦る瞬間がないだろうか?そう考えれば、遅すぎることは決してなく、ふとしたキッカケで誰でも昔の気持ちを取り戻すことが可能なのではないだろうか?
子どもたちにとっては、普通に面白いキャラクターが登場するファンタジーとして楽しむことができるが、むしろ子どもの頃の気持ちを忘れかけている大人にこそ観てもらいたい作品だ。
それにしても、ディズニー(ピクサー)作品なども含めて、子どもを呼びたいような作品ほど原題と邦題のタイトルが乖離しているような気がする。
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