劇場公開日 2024年11月22日

「期待度○観賞後の満足度△ 原作未読だけれども、文章で読むとそれなりに面白いけれども、そのまんま映画にしたらダメになる典型例じゃないかしら。」六人の嘘つきな大学生 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5期待度○観賞後の満足度△ 原作未読だけれども、文章で読むとそれなりに面白いけれども、そのまんま映画にしたらダメになる典型例じゃないかしら。

2024年11月25日
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鑑賞方法:映画館

①途中で馬鹿馬鹿しくなったり退屈させないで最後まで一応付き合わせたところは褒めて上げたいが、観終わった後によくよく考えたらあり得ない話である。

②最初、1万人を落としたという企業が最終選考まで残した6人がとてもそんな優秀な人材に見えないところで萎え掛けたが、ある意味それはこのトリッキーな作品の伏線だと云えなくもない(って製作サイドがそこまで考えてキャスティングしたかどうかは分からないけれども)。

③「人事部が無能なのはどこの企業も一緒」ということを云いたいのか、と一瞬頷き掛けたけれども、それにしてもこの映画の中の企業の人事部は酷すぎる。というかこんな形の新卒採用の選考をする企業ってある?って感じ。
また、犯人の意図はこの企業の人事部の無能さを暴くことのようだったが、結局同じ選考に残った面々に不愉快な思いをさせただけなのと一人をスケープゴートにして傷つけただけで、当の企業の人事部は痛くも痒くもなかったようなご様子。全く幼稚な発想と計画としか云いようがない。
何とかトリッキーな内容の話を作ることが先行してリアリティを後回しにしたからである。
文章であればリアリティの無さがそれ程目立たなかったのかもしれないが(ベストセラーらしいから)、生身の人間が演じる映画となると話の歪さが際立ってしまう。

④そういう犯人を「心のそこから軽蔑する」(確かにその通り)と言ったヒロインの嶌衣織もよく分からない人物像である。
浜辺美波が演じているのだから中心的なキャラだとは察しがつくが、前半で赤楚衛二に頭を下げて「お願いがあるの」と言ったシーンでその後シーンは切り替わるが「私に投票してください」と頼んだだろうことはミエミエなので、“浜辺美波、お前もか”と云う感じなので後半ヒロインっぽく活躍するが違和感がつきまとう。
犯人に「心の底から軽蔑する」と

もーさん