劇場公開日 2024年7月12日

「合戦の迫力と大沢たかおの存在感」キングダム 大将軍の帰還 泣き虫オヤジさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0合戦の迫力と大沢たかおの存在感

2024年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

今だに原作には触れていないのだが、期待せずに観た映画1作目に「意外に面白い」と感心し、2作目、3作目も益々面白みを増して、印象に残る作品になった。4作目はこの夏一番の邦画大作の位置づけとなり、今回も楽しみにしていた。

【物語】
中国春秋戦国時代。少年の頃から大将軍になる夢を抱き、飛信隊を率いるまでになった信(山崎賢人)は、趙軍との馬陽の戦いでの勝利に貢献する。

-ここから本作-
しかし、突然趙軍の総大将・ホウ煖(吉川晃司) の軍勢が飛信隊の前に立ちはだかる。信と羌カイは果敢にホウ煖に立ち向かうが、圧倒的力を持つホウ煖に蹴散らされ、飛信隊は森の中へ散り散りに逃走。信と羌カイは仲間に何とか助けられるが、多くの仲間を失うことになる。

一方、北の大地では山の民を統率する楊端和(長澤まさみ)が、趙の軍師・李牧(小栗旬)の脅威を秦の王エイ政(吉沢亮)に伝えていた。

秦軍は李牧の策略で10倍の数の敵に囲まれるが、総大将王騎(大沢たかお)は怯まず、決死の策に出る。飛信隊も王騎の後に続く。

【感想】
1作目は原作の壮大さを感じ取ることができたが、若手俳優中心なためやや薄っぺらさは否めなかった。それが2作目以降は脇を固める役者がグレードアップし、作品の重厚さが増した。本作も「この人も出てるのか!」という感じで惜しみなく大物俳優が投入されている。長澤まさみ、橋本環奈を端役で使われる作品はなかなか無い(笑) 1作目から大ヒットしたからこそできる好循環だと思う。 芸術性は皆無なれど、キャスティングの豪華さと大量エキストラを使った合戦シーン、それらの圧倒的物量が本作の最大の魅力。

物量に加えて、今作でも山崎、清野を初めとしたactionシーンも目を楽しませてくれる。

が、それにも増して本作で一番印象に残るは、主演山崎賢人を超えてサブタイトルとおり、大将軍役の大沢たかお。登場シーンは僅かだった1作目でも存在感を示した大将軍大沢たかおは最終章では紛れもなく物語の中心に居た。 宣伝インタビューで大沢たかおは「この作品に出て良かった」と語っていたが、本当だと思う。彼の代表作は色々あるけれど、特に若い人には本作で大沢たかおという役者の存在の大きさを強く知らしめたと思う。ロートルのオジサンも「大沢たかおここにあり」と思った。

何はともあれ、夏の娯楽大作として十二分に楽しめる作品としておススメできます。

泣き虫オヤジ
みかずきさんのコメント
2024年7月17日

フォローバックありがとうございます。

私、キネマ旬報、kinenote、yahoo検索などに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報採用です。こちらのサイトには2022年2月に登録しました。
宜しくお願いしました。

仰る様に豪華な俳優陣を贅沢に配役して描かれる春秋戦国時代の戦いは邦画とは思えない迫力とスケールでした。全4作中ベスト1の出来映えの作品でした。

本作、今まで片鱗は見せてくれていましたが、実体が謎に包まれていた王騎が主役でした。王毅の真の力は、やはり凄かったです。

大将軍になるためには、多くの犠牲を乗り越えなければならないという王騎の台詞(少し曖昧ですが)に胸を打たれました。艱難汝を玉にするという諺を思い出しました。

まだ、信やえい政の艱難は序の口です。彼らが幾多の艱難を乗り越える姿をスクリーンで観たいです。続編を期待しています。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき