侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
全197件中、161~180件目を表示
祝!全国拡大公開!私も布教活動します!
全くのノーマーク作品でしたが、よく寄らせて頂いているこちらのレビュワーさん達が揃って鑑賞していて、皆さん高評価!!
時代劇は得意じゃないし、監督・キャストも知らない方ばかり。。
コレは何なの?!何が起きてるの?!
観るしかない٩( ᐛ )وって事で行って来ました。
いや!ビックリ!お見事でした!
くすっと笑えるパート、手に汗握る殺陣パート、思わず涙パート、ほのかな恋心パート、、配分が絶妙で、脚本のバランスが最高でした。
ベタなストーリー展開ですが、ここまで唸らされた作品は久しぶりです。
積み重なったシーンの連続で、こんなにも骨太な作品に仕上がるのですね!
そこに俳優陣の達者な演技で肉付けされ、パワーある作品になっていました。
高坂(山口馬木也さん)がタイムスリップしてしまうが、割とスムーズに現代に馴染むので、無駄がなかったのも良かったです。
その分を、高坂が斬られ役として頭角を表すまでのパートに使った事は大正解!
又、刀のぶつかり合う音、雨・雷の轟きなど迫力のある効果音は勿論、コミカルなシーンのハズし音も邪魔になっていなかった。
見事に笑いを誘われた。
シーンごとに使われるBGMも最高でしたね!
東映京都撮影所を使えた事も勝利の要因でしょう!
作品に重みが出たと思うし、この設定にリアルさが増しましたよね。
脚本、映像、カメラワーク、舞台、役者さんの演技、BGM全て素晴らしかったです!
時代劇リスペクトは勿論、斬られ役という縁の下の力持ちの方々にスポットを当てた愛が溢れた作品でした。
作り手の映画制作に向ける情熱が、作品に反映されていましたね。
主演の山口さん。
お顔は大吉先生で中身は華丸さんぽかったw
1人華大ww
会津藩士の武士としての誇りと生き様に泣かされました。
ピカピカな真っ白なお米で握られたおむすびを、有り難そうに頬張る姿。
初めて口にするショートケーキの美味しさに驚き、こんな"高価な"物を皆んなが食べられる豊かな国になったんだなと未来の日本に安堵し感激する姿。
みなさんが繋いでくれたからですよ!と、
感謝の気持ちを伝えたくなりました。
対して街で若者と揉めるシーン。
先人たちが望んだ、皆が衣食住に困ることがない、命をかける事のなくなった平和な日本になったのに。。
平和ボケの若者が我が物顔で存在していて。。
あの仕打ちには心が痛みました( ; ; )
ごめんなさいって思いました( ; ; )
こういうシーンも無駄に引っ張らず
すぐに転調するので、余韻が深くなる。
ここも良かった!あそこも良かった!と、色々書き留めたくなります。
住職さん夫婦、優子ちゃん、殺陣の先生、
皆んなが優しくて救われました。
真摯に謙虚に頑張っていれば、見てくれている人は必ずいると信じられました。
風見(冨家ノリマサさん)との運命の再会やラストの真剣勝負は胸アツでした!
あのこまでの"間"を取った事。
監督は、すごい勇気だったと思いますが、緊張感が途切れる事なくスクリーンに釘付けでした。
あの時の2人は正に"侍"武士!でした。
優子ちゃんを演じた沙倉ゆうのちゃん。
凄い巧い!って演技ではないのだけれど、味があって雰囲気があって凄く良かった!優子ちゃん、正に実在していた!
安田淳一監督について。
◎過去作
2014年「拳銃と目玉焼き」
その制作背景は、何と8万円のカメラに750円のライト!スタッフ平均3.5人で作り上げたという驚きの情報がHPにありました。
2017年「ごはん」
(本作の優子ちゃんー沙倉ゆうのちゃん主演)
こちらも低予算の自主制作だが、クチコミで評判が広がり、ミニシアターからシネコン公開までこぎつけたのだとか!
限られた予算、時間とスタッフで苦労も多かったでしょう。
映画制作への情熱と愛で、ここまで登って来た安田監督と安田組!
上記の過去作も絶対に観たいと思ったし、リアタイで劇場で鑑賞出来なかった事が悔やまれます。
こういう監督こそ応援したくなりました。
時間差で登場の彼の今後もぜひ続編で♪
いやはや、お見事!天晴れ!な出来。
多くの方に観てもらいたい作品でした。
遅ればせながら、拙者も、布教活動を開始したいと存じます٩( ᐛ )و
それにしてもお寺って、
化け猫あんずちゃんがいたり、お侍ちゃんがタイムスリップしてきたり、やっぱり不思議な事が起こる場所なのでしょうかねw
そして、
殺陣さばきが神がかっているといえば思いつく、松方さんや早乙女太一さんも、もしかしたら"侍タイムスリッパー"かもしれません♪
ウルフズの日本劇場公開が中止のニュースを目にして、膝から崩れ落ち泣いていたので、本作で元気を取り戻せました。
ありがとうと伝えたいw
マブリ〜♡もベビわるもクラウドも始まるし、楽しみだな♪
おもしれ〜!笑いの先にあった“真剣”勝負 失笑からの息を呑む展開、その振り幅にやられた!
劇場が笑いに包まれ、自分も思わず吹き出してしまった。
侍が現代にタイムスリップして、撮影所で斬られ役になり・・・そんな笑えるチャンバラ作品かと思ったてたが、ワイヤー無しの生時代劇アクションに息を呑むとは・・・この作品を観るまでは想像もして無かった。
邦画・洋画問わずアクションは映画の華の一つ。
それこそ、かつての日本映画はチャンバラと特撮に支えられていた気がする、アクションと言えばやはり侍が出てくる時代劇だし、仮想現実と言えば特撮ってな感じ。
それって、邦画だけに限った事じゃ無く洋画やそれこそ香港映画にしても、仮想現実とアクションというのは映画とは切っても切れないものだ。
時代劇と言えば、いわゆる決まった型の“殺陣”があるのが王道、こう切ったらこうかわしてこう動くっていう時代劇の枠にはまった、“ 相手には刀が当たらないような「嘘」の“殺陣”アクションがずっと主流だった。かつての若山富三郎や勝新太郎、松平健・高橋英樹などそれこそ真似できないような個性があって、それはそれで勿論面白かったのだが、やはりどうしても“昔ながらの時代劇”という枠の中だった。
そんな、“時代劇”の概念を変えた作品がある、それは山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」だ。真田広之と田中泯の斬り合い、相手の居所に斬り付ける“殺陣”は正直衝撃だった。まるで真剣で戦っているかの様な緊迫感に溢れた映像は当時も評判になり、時代劇としては異例の人気と当時の日本アカデミー賞を総なめすると共に本家アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたほどだ。
この作品には、そのどちらのチャンバラも入っている。昔ながらのお決まりな型のチャンバラ、そしてまるで真剣で戦っているかの様な“殺陣”、その振り幅があまりにも広く、それでいて一つの作品の中に同居できているから面白いのだ。それは、虚実・緩急が入り混じり、まさにチャンバラのツンデレとでも言おうか。
インディーズ作品なので粗が無いわけでは無いが、本もよくできているし、何よりも迫真の“殺陣”を支えた高坂新左衛門役/山口馬木也・風見恭一郎役/冨家ノリマサ、そして殺陣師関本役として役を超えた立ち居振る舞いを見せていた峰 蘭太郎の存在が大きい。
殺陣師・関本の役には当初ラストサムライでもただならぬ存在感を放ちながらも“ 寡黙なサムライ”という役で斬られ役を演じていた福本清三を予定していたそうだが、ご存命の間にこの作品が撮られ、出演される事が叶わなかったのは残念でならない。
この作品を見てから、往年の時代劇の殺陣を改めて観たくなった。
色々な役者・時代の特徴の違いが見えてきて今更ながら面白かったし、カッコいい〜!
やはり時代劇そして“殺陣”は日本の伝統芸でもあるので後世にも絶対引き継いでいかねばならないと再確認させられた作品だ。
(そして、この作品が拡大上映された翌日米エミー賞「SHOGUN」の快挙報道と共に、主演プロデュースの真田広之の受賞コメントに涙ちょちょギレ(//∇//)、そして2024年はゴジラ-1.0もアカデミー賞視覚効果賞を受賞しゴジラ生誕&7人の侍公開70周年という日本の映像エンタメ界にとって歴史的な一年となったのも感慨深い)
戊辰戦争で敗れた会津藩の長洲藩に対する恨みはやはり深いんですね。
最初は1館上映だったけど面白いと話題になって上映館が爆増した時代劇コメディ。
会津藩士の高坂新左衛門は長州藩士を討つよう密命を受けるが、標的と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失い、現代の時代劇撮影所にタイムスリップする。
そこで江戸幕府が140年前に滅んだことを知り愕然とする。
新左衛門も一度は死を覚悟したが、心優しい人たちに助けられ、生きる気力を取り戻し、撮影所の斬られ役として生きていくことを決意するが、あろうことか、かつて命を狙った長洲藩士もタイムスリップしていて一緒に時代劇を撮ることになった。
ところが台本に、会津藩は戊辰戦争で長洲藩等によって酷い最期を迎えたことを知り、件の長洲藩士とのラストシーンで本身による真剣勝負を持ちかける。
この真剣勝負はとても見応えがあります。
雷鳴が轟く時、
バックトゥザ・・そこも含めて良く出来ていた。正体が最後迄明かされず、当事者同士にしか理解されない事、タイムスリップに時間差が有った事、ずっと会津訛りが抜けず寡黙だった事。師匠をずっと斬ってしまう事師匠の染みついたリアクション。
本身にはちょっと納得出来ない、実際、現場でも事故も起きてるし、学校の部活動でも死者が出ている。真剣勝負があんな長時間に渡るとも思えない。
あと謎の腹痛、「最後の武士」のラストにもモヤッとしました。
傑作! (主人公はもとより住職さん夫婦も好きだった)
江戸時代の人たちも、私たちと同じように悩んだり悲しんだりしたのだろうな、と感じさせられた時代劇(?)だった。(会津のその後を知ったシーン)
「己(おのれ)の信じるもののために死ぬるは武士(もののふ)の本懐なり(正確ではないが)」という言葉が気になっていたが、「もののふ」の意味を「男」の意味と間違っていたので、そのまんま「武士(ぶし)」の意味であれば、それが武士なんだから仕方ないのかなあ、と思った。
殺陣(たて)や斬られ役はもちろん、時代劇そのものにも敬意を払っていることを感じた。また、(ひょっとすると)江戸時代に生きていた人々にも敬意を払っているのかもしれないと感じさせる映画だった。
傑作!
ベタで熱い映画でした
太秦が舞台ということでほぼ関西弁が話されますが本当に自然。
まったく違和感なし。
映画でもドラマでもどこかで歯が浮くような気持ち悪さを感じてしまう部分があるのに。
その点でも気持ちよく観ることが出来ました。
幕末からタイムスリップしてきた侍が時代劇で斬られ役になるコメディで泣いて笑って感動させられるとは。
文句を付けるとしたら劇伴かも。
とくに前半部分はノイズに感じてしまいました。
全国拡大上映おめでとう!
全国拡大上映が決定したので早速話題の映画を観てきました。
タイムスリップ物は現代人が過去に戻って無双する系が多い昨今、この映画は逆に過去の人間が現代にやってくるパターンだったので非常に新鮮で面白かったです。
幕末の歴史は細かい部分はうろ覚えだったのですが、映画の中でちゃんと説明があるので細部を思い出しながら観れたのも良かったです。
ラストの殺陣のシーンは感動でうるっときたし、最後のオチにもくすっと笑いました。
お客さんも平日にしてはめっちゃ人が多かった!
これは拡大上映決定するのも頷ける出来です!オススメ映画です!
自主制作でこれだけ胸を打つなんて凄い
笑い和むシーンもありましたが幕末のことを思うと 主人公に感情移入して微妙に笑えず
おむすびやケーキを泣きながら食べるシーンも 今自分は平和な時代を生きてることに感謝しなければという思いでいっぱいになりました
踊りを少しやっていましたが人斬りや切腹の表現がどうにも嫌になっていましたがその背景にある思いを忘れず伝えていくことも もしかしたら自分にも少しは課せられているのかもと思い直しました
切られ役としての刀の扱い方 本当の戦いの時の扱い方も丁寧に描かれていて 最後の真剣勝負斬り合うまでの長いとも取れそうな息づかいがとてもリアルな感じで引き込まれました どこかで誰かがみていてくれるの福本さんリスペクトもわたしはすきです
時代劇の深みが伝わります
時代劇コメディとなってましたが、確かに面白い。ははっと笑えるところもちょこちょこあり、声出して笑ってる人もちらほら。
でもコメディってほどでは無い。というかコメディにしては深いというか。
良かったですよ。
よく出来てました。
俳優さん知らない人ばかりでしたが、終わる頃にはしっかり印象づけられました。冨家ノリマサさんはみたことありましたが、主演の山口馬木也さんもお初にお目にかかりました。
けれども存在感ありありでかっこ良く、訛りがとても良かったですね(⸝⸝⸝´ꇴ`⸝⸝⸝)
すごく実直で謙虚で愛嬌がありました。
優子殿への気持ちがダダ漏れなのも もうおかしかったです。
現代のケーキやテレビなんかの反応も期待してましたが面白かったです。なんならもっと大袈裟でも良かったかなと思います。
真剣を使って撮影するというシーンはかなりヒヤヒヤしました( ;´Д`)そのシーンの結末にびっくりしましたが、あぁ、そうだよね、あー良かったとホッとしました。
最後3人目のタイムスリッパーが現れたとこも抜かりない感じで良かったです。
140年前、どちらも国に良かれと思って戦ってたのだなあと思った。
高坂新左衛門は、苺ショートケーキの余りの美味しさに、これは滅多に口に出来ない高価な物だと思った。だけど、誰もが普通に食べられると知って涙を流す。
命を懸けて守ろうとした幕府はなくなってしまったが、誰もがこんなものを食せる良い時代になったことに驚き感極まったからだ。
今これを書いてても もらい泣きしそうぐらい感動的だったが、やはり今を生きる身としたら、「いやいや、刀振り回して切り合う時代よりはイイかもしれないが、いろいろワルいことも有るんだぜ」などとは思った。
一方、風見恭一郎、なっかなか出てこないから、もう出ないで終わっちゃうのかな? なんて思ってたら大御所俳優として登場してきた。何と30年前に落っこちて時代劇で活躍してた設定。過去に切った敵方の武士のことがトラウマで時代劇は卒業したが、俳優として名をなしていた。
風見恭一郎は、切られ役で出ていた高坂新左衛門を見かけ、久々の時代劇での共演を持ちかける。
共演を持ちかけられた高坂新左衛門、突然降ってわいた大役に、ふつうなら「こんな大役もらってラッキー」てなもんだが、相手が風見恭一郎と知って出演を断る。当然である。
風見恭一郎は現代に来てから30年も経ってるから、幕府打倒を目指してた頃の出来事は過去の事として自分の中で決着がついている。幕府倒しちゃってるしネ。風見「イェーイ」♪ヽ(´▽`)/
ところが、こっちに来てから日が浅い高坂新左衛門はそうはいかない。タイムスリップする直前まで切り殺そうと思って刃を交えていた憎っくき倒幕長州ヤローである。
「なんなら この場であん時の決着つてやんぞコノヤロー表に出ろい」の思いで憤懣やるかたないハズだ。倒幕されちゃってるからネ、高坂「キィー、ムカつき~」 (`Д´)ノ
かつては敵と味方に分かれ争うてはいたが、この国を良くしたいという想いは同じであったというくだりは感動的だった。
まあ、何をもって良い国、良い社会と見なすかで意見が分かれるのは幕末も現代も変わりがないとは思うがの。
そういうワケで真剣による切り合いである。とにかく命を懸けて白黒決着つけなきゃ気が収まらない高坂新左衛門の意を汲んで、真剣による挑戦を受けて立つ風見恭一郎。幕末の志士であった風見恭一郎には、敵味方を超えて高坂新左衛門の気持ちが痛いほど分かるのだらふ。
ちなみに僕にはサーッパリ分からない。佐幕だの倒幕だの尊皇攘夷だの言われてもねえ。すまん (^^)
とにかくコノ真剣による殺陣が圧巻である。いま書いてて気が付いたのだが、真剣ではなく竹光である。当たり前だ。
だけど鑑賞してるときは真剣でやりあってると思い込んで見てたからハラハラしてた。も絶対どちらかが切られて死ぬと思ってた。切られたほうは再びタイムスリップして幕末のあの場所に戻って絶命するんじゃないかと予想してた。
そうか竹光だったのか。いやあ、映画史に残る1対1の真剣勝負の立ち合いであった。僕はちょっと感動するとスグに映画史に残る○○だと思ってしまうので全く参考にならない。大体そんなに時代劇見てないし (^^)
最高!
SNSの高評価を読んでいるうちにもう内容もほとんどわかってしまっていたけど、だからこそシネマロサに足を運ぶ。
その後、「デラックス版」も見たくなってチネチッタにも行く。
脚本も役者のお芝居も衣装、メイク(床山)もどれも手を抜いてない、低予算を言い訳にしていない丁寧な作り。
時代劇設定の映像を昔作ったことがあるのでその時太秦にもお世話になったし役者に合わせてかつらを作るのですらいかに大変か知っている。
コミカルな部分とシリアスな部分が程よく調和していて上映時間の長さは全く気にならない。
前半は侍が現代に馴染む過程そのものがエンタメになっていて、後半は侍というより「人として筋を通すことの大切さ」を教えられて涙が止まらない。
時代劇自体に違和感がある若年層、映画館にまで足を運ぶ煩わしさを厭うシニア層まで届くかはわからないけれど、自分にとっては間違いなく本年度No.1の面白さだった。
ただ一つ残念だったのが、この映画の大きな見せ場である殺陣のシーン。
冒頭のシーンではほんのわずかではあるけど早回し、最後の決闘では微妙なコマ抜きの編集が施されていて自分的にはもったいなくて「?」が頭に浮かんでしまった。
恐らく拘りの鬼の監督が何度も試行錯誤した上での編集だと思うが自分には若干チープに見えて残念だった。
どのレビュー見ても誰もそこに触れていないので自分の勘違いか、あえて触れられていないのかもしれないけれど。
とはいえ、この時代に自主制作の現場からこんな名作が出てきたのは快挙以外のなにものでもない。
なんとか地上波まで広がってかつて時代劇を楽しんだお年寄りにまた幸せな時間を与えてあげて欲しい。
元気がでた❗️
低予算&自主映画で、2人くらいしか知ってる俳優さんがいない。なのに、見終わった後、清々しく見て良かったなと心から思えた。
全くのノーチェック。知人が興奮して教えてくれて、こちらのレビューを見ると高得点。何これ?と確かめに行った。
前半は、軽く笑いながら進んでいったが、途中から俄然引き込まれ、何故か涙が滲んだ。今までと全く違う世界で生きていくことの難しさ。でも、諦めずに生きていく姿に感動した。人生そのものに当てはまるなと。
ラストに吹き出すおまけも良かった。
いま面白い映画を見たいならコレを見ろ❗️
侍がタイムスリップする映画…って題名のまんまですが😓
以下ネタバレ、後日少し修正予定。
ラストの真剣での斬り合いの前の無音シーンは、まるで黒澤明を彷彿させる演出のようだと言ったら褒めすぎか。
助監督役の沙倉ゆうのさん、そのキュートさに大好きになりました❣️この想いを伝えたいけど「それは今日ではない!」と言われそう😅
ラストのオチも素晴らしい。
池袋シネマロサから火がついた作品となると、あの伝説の「カメラを止めるな!」を思い出します。あの時のように、夏前から宣伝にお金を掛けまくっている「最高傑作(笑)」とやらをぶっ飛ばして欲しい。
最高です。塩むすびの味。
ストーリー、オチは、
想像できるし、そうなるだろと思うけど、
いやー素晴らしい!!
何度も、感動した!!
それほど知られていないけど、演技のある役者さんは、
たくさんいるのは知ってるけど、
参りました。と本心で思いました。
塩むすび、ショートケーキが、
当たり前に食べられる世の中のありがたさ。
その感動のシーンに感動する。
殺陣の素晴らしさに、感動する。
時代劇は、お金もかかるので、作る大変だけど、
日本史のこういう歴史的背景、それを絡めたストーリー
を本能的に、理解出来る日本人であって、
良かった思う。
ハリウッドで、ショーグンとか、有名になって、
また、お金のかかる時代劇が、
しっかり作られる時代になればいいなー。
感動する物語なんか、日本史の中じゃ
宝庫じゃないですか。
着物姿の武士も凛々しく、女性の着物姿、
日本の風景、日本刀、
やっぱ感動しちゃうんだよね。
鬼滅とかも、流行るのは、やっぱり日本人
はそういう精神的な物から、本能的に、
理解出来るからなのかなと思う。
本気で、他人におすすめしたい映画です。
山口馬木也がとっても良い
斜陽どころか消滅の危機にある時代劇に、もしもホンモノの侍が参加したら、という自主制作映画。チープなタイムスリップものな予感しかしないが、見てびっくり。いやもう、面白かったわ。センスが良いです。
高坂さん、最高。
自分がタイムスリップしちゃってることをあっさり潔く受け入れて、特技を生かして斬られ役としてこの世界で生きていこうと奮闘する姿が溜まりません。誇り高くも謙虚で、不器用朴訥にして努力家、正義感強く感謝を忘れない会津藩士。顔の表情も所作も、武士の風格があって良いです。常に国のこと、藩のこと第一の武士らしい信念が美しい。
いちごのショートケーキをほおばりながら、こんな美味い菓子が普通の人でも普通に食えるなんて日本は良い国になったんだな、と泣くところ、私も泣きそうになりました。白いご飯のおにぎりを、こんな美味い握り飯をたべたことない、にもほろりとしたが、食うのがもったいない、と言いながらしっかり食べておかみさんに静かに突っ込まれてて爆笑しました。
恋心を抱く優子ちゃんにいいところを見せたいちゃっかりなところもいい感じ。
マドンナの優子ちゃん、居候させてくれる住職夫妻、殺陣の師匠、斬られ役(大部屋俳優、って今でもいるの?)の同僚たち、周囲が温かい良い人たちで気持ちが良い。
あちらの世界で斬りあいしていた相手はどうなったかと思ったらそうくるか。
意外性があって展開が読めなくなりアイデアに感心した。脚本が上手い。
江戸幕府は140年前に滅んでいること、そして明治維新以降の旧会津藩の人々の窮状は歴史が物語っていて、それを知った高坂の慟哭、彼一人の力ではどうなるものでもないが、自分だけ知らぬ顔はできないと思い詰めるところからのクライマックス。
宿敵・桂(風見)とのライバルなのか友情なのか、入り組んで微笑ましい関係ながら、現代の日本にすっかり溶け込んだふたりながら、決着をつけるときが来るのは必定。
立場は違えど誇り高い武士としての生きざまをぶつける真剣での勝負に、息をつめて見入ってしまった。
勝負の結末は想像ついたが最初のアレにはびっくりした。
私は生まれも育ちも関東なので、薩長より坂本龍馬より、新選組や会津藩、旧幕府軍贔屓なので、高坂の心情に寄り添いやすかった。
タイムスリップに「雷」はもはや「法則」、万有引力並みの世界の常識のようです。
東映京都撮影所の特別協力があり、撮影所で機材とオープンセットを使って本格的に作れたことで、この映画に堂々たる重みが出たと思う。
また、殺陣が高い技術を持った本格的、どころかホンモノで、現場の稽古場面、段取りの付けかた、などなど、プチドキュメンタリーのような迫真感があり、チープなB級映画と一線を画したと思う。
始終笑えるコメディーだがふざけすぎず、見せ場は正統派できっちりしっかり見せるバランス感覚が絶妙。また、ありがちな、高坂がタイムスリップの現実を受け入れるまでのエピソードをばっさり排してその分時代劇と殺陣、時代劇愛のほうに使っているのがとても良い。
見事な殺陣ができるのはもちろん、生真面目な武士からの笑いのセンスもありありの山口馬木也がとっても良いです。
自主映画で始めた、監督・脚本の安田淳一あっぱれ。
優子ちゃんは、本物の助監督なんですってね。
オチに爆笑しました。忘れてたよ彼のこと。
終盤が残念
全体に期待以上だったし、笑ったし泣いたし、良かったんだけど…
最後の立ち合いで真剣を使いたい、と言い出したとたん冷めてしまった。いくらなんでも。主人公が言い出すのは100歩譲っていいとして、現代で30年生きてる相手役とか、現代人の監督とか乗ってくるのはおかしいでしょ。
助監督が良識的なこと言ってるのに、圧力で黙らせるのも見てて不愉快だったし。逆にビンタしても許されるのもおかしい。女だから?彼女や奥さんじゃないんだよ?仕事仲間だよ?男社会で戦ってるんだとかいう割に、全く仕事仲間として描かれてないじゃん。
結論はとても好きだし、役者さんの演技もとても良かったし、もっと上手くこの結論に持っていけなかったのかなぁ。
途中イラっとした分、最後の感動が薄まって残念だった…
時代劇への愛
主人公は京都太秦の撮影所にタイムスリップした幕末会津藩の武士。はじめは戸惑いながらも、得意の剣術を生かし時代劇の”切られ役”として手に職を得ていく。
時代劇は斜陽の文化になりつつあるが、登場人物たちは皆目の前の仕事に真摯で誇りを持っている。後半で、幕末から明治に変わるなか、新政府に逆らった故郷会津藩の悲惨な末路を知って慟哭する主人公が胸に迫る。
最後は敵側の子孫に復讐しにでも行くのかと思ったら、映画の中でお互いの気持ちに決着をつけるような流れになっていて、誰も悪にしない優しさと誇りに溢れた映画だと思った。
映画館で観ましたが、皆さん書いておられるようにお客さんの反応が絶えず最後には拍手が起こり、終始アットホームな雰囲気でした。楽しい映画館体験が出来ました。
月虹
ミニシアター公開のスタートながら絶賛の嵐を巻き起こし、口コミが広がりまくってから満を辞しての全国公開。
公開が東京だけかーとヤキモキしていたのでこの拡大公開は嬉しいばかりです。
侍が現代にタイムスリップするという既視感のある設定からここまで面白いものを生み出すのか…!と驚嘆しましたし、時代劇映画として観ても人間ドラマとして観ても完成度の高い1本になっていて大満足でした。
雷が落ちてタイムスリップというよくあるフォーマットから現代のものの進化に驚くという流れより先に、時代劇の撮影現場にいた事により、しっかりと現場に参加しちゃって怒られるまでのくだりが分かっているのにめっちゃ面白くて、背景の町人たちに思いっきり話しかけちゃうし、ドラマのリハと本番の意味が分からず困惑していた感じもとても好きでした。
主人公の新左衛門が真面目で義理堅い性格というのもあって融通が効かない感じも今作に絶妙なスパイスになっていました。
幕府が終わって100年以上経っていた事に驚きつつも冷静に受け入れるスピードはちょい面白かったです。
そこから迷い込んだ寺で保護された新左衛門を寺の夫婦が面倒を見てくれて、おにぎりやケーキの味に感動したり、自分が紛れ込んだドラマがTVで流れるとその殺陣を真似して夫婦が腰抜かすほど驚いたりしているところがめっちゃ面白かったです。
助監督の優子がとっても優しくて、面倒も見てくれるし、斬られ役への道を切り拓いてくれるわで徐々に新左衛門が優子に惚れていくのがウブだわ〜とニヤニヤしながら観ていました。
そこから端役として撮影に参加する流れになって、坂本龍馬の名前を聞いた途端殺気だって切り掛かるものの、斬られ役という事を思い出してやられる流れまで本当に浪士と斬られ役の境目を縫うような感じがとてもリアルで殺気込みで見応えがありました。
新左衛門は順応性がかなら高いのでこの時点で斬られ役として生きていこうと決意してからの行動力が凄まじかったです。
剣心会に入門して教えを請う流れになってからはコメディの色が強く出てきて、殺陣をしてやられるまでのはずなのに何故か何回も切り返しちゃったりして師匠もしっかり斬られてくれるもんですから何回も笑っちゃいました。
服装も現代のものになっていき、髷を結っていた長髪もバッサリ切ってスッキリした髪型になって喋り口調以外は現代に溶け込んでいってました。
斬られ役にフォーカスを当てているのもとても良くて、時代劇よりも現代劇が多くなってきた現代での斬られ役の存在意義だったりを問う内容だったり、時代劇を作る制作側の苦悩だったりをその時代を生きた新左衛門が演じるというノスタルジーにも思える展開が熱に変わる瞬間がとても好きでした。
殺陣のシーンはとんでもないクオリティで基礎的な流れを見せてくれるのも良かったですし、本番での高速剣捌きは息もつかせぬテンポで魅せてくれるもんですからCG無し真っ向勝負のアクション大好き人間はもうテンション上がりっぱなしでした。
斬りかかって、跳ね返されて、背中を見せて斬られるという一挙手一投足の難しさがこれでもかってくらい表現されていましたし、改めて斬られ役という役どころの大切さが身に沁みました。
時代劇のスターがかつて合間見えた敵だった事が判明してからは物語の深みがグッと増していき、合間見えた時は歳下だったのに先の時代にタイムスリップしたから歳上になっていたっていう始まりはコメディだったのに、その時代に生きた俺たちが時代劇を残していきたいという思いに感化されて2人が手を組んで映画を作るという展開は胸熱でした。
歩み寄ろうとしたら距離を置かれたりしていて、当時の敵としての立ち位置と現在の役者同士の掛け合いはクスッと笑えるものになっていました。
模造刀では無く本物の刀を用いて殺陣をするという本当に命を懸けた勝負をする事によって緊張感マシマシですし、実際に斬り合った2人だからこそ言葉の重みがありましたし、その剣捌きもスピード感が凄まじくスクリーンにのめり込んでいました。
刀の音が模造刀と本物では音の厚みが変わっていたのもとても良くて、本当に斬り合ってるんじゃないかと思わせてくれる小さな変化を組み込んでいるところにも愛を感じました。
時代を超えて信念を極めて、映画もとい時代劇を繋いでいくという終わり方も哀愁が漂っていてウルっときました。
元の時代に戻るという終わり方ではなく、現代にいながら斬られ役を生業にして生きていくという終わり方も新左衛門の満ち満ちた表情から悲観するものではなく、これからも信念を忘れずに生きていく力強さが感じられて最高でした。
同胞が少し遅れて撮影所にタイムスリップしてきたところで終わるのもフフッとなって終われて良かったです。
完全オリジナル、超絶面白い作品がこうやって世の中に広がってくれて本当に良かったです。
まだまだ日本映画は進化し続ける!まっすぐ美しい作品に幸あれ!
鑑賞日 9/14
鑑賞時間 9:40〜12:05
座席 O-5
「時代劇」文化、無くならずに、続いてほしい!
評判が良いのと、たまたま時間があったので鑑賞。
お侍さんが現代にやってくる、ってお話(しかも、1人、じゃないところがいい!)あっと驚く展開があるわけではないけれど、最後にはホロっとしてしまう。
飽きずに最後まで見れるのは、殺陣を含め、役者の演技が素晴らしいからだろうな。
声を出して笑う場面も多々。お侍さんがフツーに食卓てご飯🍚食べてたり、美容院行ったり、もう、それだけで可愛くて、和んだ〜
高坂と風見の対決は見ものだし、2人とも大御所俳優にしか見えない!!
ロサから始まり、日本中に笑いと元気が広がるといいですね!!
全197件中、161~180件目を表示