侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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ほっこりとした"真剣"
存在は知っていたがなんだかアンテナに引っかかってこず、
アカデミー受賞→配信解禁後の鑑賞という後乗りっぷりですみません。
悪く言ってしまうと、目の粗い異世界転生ものの様な話。
ギャグも古いし前半の展開もベタだし。指摘されているように、高坂が現代社会に溶け込むまでの色んなことを端折っていてご都合主義的にも見えるし…後半は少し意外性があったけど、不自然なシーンもたくさんあるし…
いや、でもしかし。
良かったんですよね。
コメディシーンは見ていて和んだし、後半の展開にはちゃんとドキッとしたし、ラストはしっかり白熱した。各論で挙げるとそんなにいい映画に見えないんだけど、少なくとも見終わった後、いい気分になれた映画だったんです。
一つは、やっぱり高坂の人柄でしょうか。幕末からタイムスリップしてきたわけですから、当然今の世の中とは適応しない。
ショートケーキひとつに感動して、世の中に争いごとがなくなり豊かになったことを喜ぶ(後から加筆ですが、これがただ「ケーキうまいっすね」という感想だけで争いごと云々のセリフがなかったら印象変わってたかも。こういう「ジャブ」みたいなセリフの積み重ねもまた、この映画の魅力を作っていると思いました)。
もう誰も好き好んでやる役ではない「斬られ役」に対する真摯な姿勢。高坂のやる事はすべて真剣。こういう人って往々にして、周囲からはしんどがられ、まさしく「あいつ武士だもん、息苦しいよ」(スラム⚪︎ンク)と言われる。
でも、高坂の所作や受け答えからは、他者を尊重する姿勢や物事の正しい捉え方みたいなのが漏れ伝わってきて、重さやいやらしさがない。だからこの人がどんな感情であっても、周りはなんだか「ほっこり」している。
そして、そんな高坂の周りにある人もまた優しく、人柄のいい人ばかりで、悪人が登場しない。「ちょうどよさ」を描くことに対する丁寧さ、が自分がこの映画に感じた気持ちよさなのかも知れません。
ホントにちょっとしたシーンで印象に残った(ちょっとしたシーンすぎて何回か巻き戻してしまった笑)んですが、監督に「お前の殺陣、なんか違うな」と問われ「自分は本身を持つことが多いので、竹光でどうやって重さを出そうか考えていた」と答えるシーン。この辺りの繊細さは、なんだか刺さりました。時代劇なんて全く知りませんが、ほえ〜そういうもんなんだ、とやけに納得感を持てるシーン。この映画のこだわりはこういう所に使われているんだろうなと推察します。
特に変わった話じゃないし、背景知識なんか全然知らないのに、なぜか見終わった後に気分が良くなっている。もしかすると、この話のこうした構造そのものが「時代劇」なのかも知れない。そんな感覚で作り手の方はこの映画を作ったのかなぁ。
時代劇に対する愛情みたいなのは、正直自分が疎すぎて全く判別つかなかったのですが笑、素朴な感覚としてはそんな感じ方をしました。
色んな背景があるようなので、他の方のレビューを読むのもとても楽しみ。純粋にとても楽しめる映画で、老若男女におすすめではないでしょうか。
「カメラを止めるな!」のブーム再来!?
久しぶりに笑って泣いた
無理やり引き伸ばしスカスカ
話題になってたので、アマプラで鑑賞、地方局制作ホームドラマ風、特に風見登場前の脚本がスカスカ、無理やり2時間以上にしなくてもいいのに、低予算だから致し方ないのだろうが、脚本に労力をかけて、欲しかった、Broken Rageも酷いけど、こちらも負けてない
期待値が高すぎたかも…
懐かしきテレビ時代劇の今の立ち位置か…
映画館で鑑賞するタイミングが無く
アマゾンプライムビデオで観ました。
日本アカデミー賞最優秀作品賞
受賞おめでとうございます。
タイムスリップ前のシーンは
最初だけです。
なんと運の良い侍でしょうか?
お寺で修行?生活でき
お寺が撮影所の近くということで、
一番最初に出会った助監督の
女性と、早くに再会出来ました。
侍らしいセリフではあるものの
誰も疑問に思わない?
意外と、お侍さんも
皆さんも、環境?立場?
馴染み方が早いですね。
台本を読み、自分の生きた過去の世界
時代?のその後を認識し涙。
ショートケーキを庶民が
普通に食べられる
そんな何気ないシーンを大切に描きながら
タイムスリップする前の世界
タイムスリップしてきた、
今の世界。
暴れん坊将軍などが全盛期だった
懐かしき時代を、
今、丁寧に描いた作品でした。
この10年の邦画の中ではブッチギリ1位
基本的には邦画は映画館では観ない事にしている。私的にはこの10年間で何度もコケているからだ。
この40年で洋画は何千本も観てきた。しかしこの映画があまりにロングランな為に今回こそはもしかして当たり映画か?あるいはまた期待はずれだったら金ドブになるなと思いつつ鑑賞。
私的にはこの10年間の邦画ではNo.1!!!
映画館全体の客が一体となり笑い所泣き所が皆ほぼ同じだったのもすごかった。
昔むかしにスターウォーズが上映開始された瞬間に映画館全体の客が拍手し雄叫びあげた日に似ていた。
友人を誘ってすでに3回鑑賞してしまった。おそらくこんな事は今後ないだろうなと思う。いや~いい映画だった。
映画バカの映画愛が凄い
コメディの衣を着た本格時代劇
最優秀賞を知って
最後の侍。。
今の時期に なって 初タイムスリッパーです。観たい時期は あったのですが 見逃してしまってました。けど 「日本アカデミー賞」最優秀作品に 選ばれた事は 驚きましたね。「正体」が獲るのだろうと 思っていたので。。そんなに スゴいのか?って 観たい気持ちに なりました。その矢先に 映画館で また この映画を 再々々度 やり始めてましたので 先程 鑑賞してきました。ラストは 手に汗を 握るぐらいの 緊張感でした。感動しましたね。。周りの観客のかたは 何度も 鑑賞してるかたばかりな感じでしたけど。。笑いもあり。色々な 思いに 浸りながら鑑賞出来ました。この映画に対する監督さんの 並々ならぬ 思いも 知っているので こみ上げるものも ありました。安っぽい内容では なく 真剣そのものが よく伝わって来ましたね。胸に刺さりました。
これに権威のある賞を与えるのは…
確かに面白い。笑える。ストーリーも普通に楽しい。
映画自体は低予算なりによく出来ていて、楽しめて良かった。それは間違いない。
観客賞、功労賞、小さな映画祭などでの評価も納得だ。
だが「C級〜B級のコメディ映画としては」ということわりは間違いなく入る。
素人目に見ても音も画もチープで、「え?大丈夫今の…」と思う箇所も多々。
最優秀作品賞なのか……?
音や画あまりにチープだったとしても、極めて秀でたものがあれば、審査をすべきだとは思う。完成度にフィルターをかけて、部分的に優秀な箇所を部門賞で評価できないのは誤りだからだ。
しかしどの部分を見ても今作は「もっと頑張ろう」〜「よくできた」程度の間であり、日本アカデミー賞「最優秀作品賞」など受賞したという事実はどうしても信じられない。
部門賞ならともかく、作品賞は脚本、照明、音、俳優、撮影など…それぞれに最低限の技量は必要だと思う。予算の有無に関わらず、どの部門も商業映画としての最低限のクオリティを保っている作品は多々ある。それらを全部吹っ飛ばしてこの作品を最優秀だとする根拠はどこにあるのか。
正直言って、今回の受賞は他の作品にあまりに失礼だとすら思ってしまった。
作品自体に罪はないので、あくまで賞を受賞させた人たちへのコメントだ。
作品自体の評価をするならば…
ストーリーには特にひねりも無いが普通でよくあるタイムスリップコメディ。画と音は普通以下だがコメディ要素は結構楽しめる。
照明はかなり微妙、江戸時代にあるはずの場面が近所の公園の街灯の下にあるように見える。
コメディとストーリー等のバランスはよくまとまっている。
細かいところに目を瞑りまくれば楽しめる作品。
文句なく面白い
最優秀ではない
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