侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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製作者の愛と熱意がダイレクトに伝わってくる名作
笑いながら涙する。
人生でそんな経験をした映画は、これが初めてだ。
細かいツッコミは要らない。
それらを全て跳ね返すパワーのある映画だった。出演者、監督、スタッフ、そして、それを支えてくれた全ての関係者の、言葉に出来ない「熱い想い」が、ダイレクトに画面を通して伝わってくる。
ついつい2回目も観てきた。
1回目の鑑賞後にネットで撮影裏話など見まくったせいで、さらに確度が高くなって泣ける。
エンタテインメントな映画とは、かくあるべき!
フィクションは負けない
ジョーカー2でめちゃくちゃ打ちのめされて
凹んでましたが、この映画に救われました。
ぜんぜん違うと怒られそうですが、「カメ止め」
以来の感動と幸せと映画愛をいただきました
安田淳一監督に心からお礼したいです
テレビで時代劇見てる世代より若い世代には
どんなふうに映るのかめちゃくちゃ興味あります
「しかしそれは今ではない」
幕末・侍・タイムスリップ・時代劇・殺陣・切られ役…。
何かものすごく新奇な要素があるわけではない。けれども、それらひとつひとつをきちんと掘り下げ、注意深く配置して結びつけることによって、熱量のほとばしる作品に仕上げた。
幕末から現代にタイムスリップした主人公の侍がケーキを食べて感激するシーンに、不覚にも涙してしまった。いわゆるチャンバラ時代劇も悪くはないが、かつてこの国に本当に生きていた「サムライ」たちの魂も忘れてはいけないと思ったのである。
ただ、上映中に平気で会話する夫婦がいたのには辟易。笑い声やため息なら許せるけれど。気になってしょうがなかった。自宅の居間じゃないんだからちゃんとマナーは守ってほしい。
異文化理解
時代劇が衰退した理由は、時代劇は高齢者向けという固定観念ができあがってしまったからだという。今、時代劇はテレビから配信サービスへ視聴の場が移行しているが、その契約者は60歳以上が8割を占めているらしい。
そんな中、この映画は、従来の時代劇の概念を覆し、SFと融合させ、コメディタッチに軽快に描くことによって、若い世代を含む幅広い観客層に、時代劇の魅力を再認識させている。
幕末の世から平成の世にタイムスリップした侍である高坂新左衛門は、時代劇の斬られ役として生きていく過程で、「侍としての誇り」を失わずに、現代の価値観を理解し、適応していく。忠誠心、誠実さ、勇気といった価値観は時代が変わっても重要なものなのか、それとも時代とともに変化すべきものなのか、自分のアイデンティティを保ちつつ、異なる価値観を受け入れていく。「侍としての誇り」は、現代社会では時に滑稽に映る一方、彼の揺るぎない信念や誠実さは、現代人の心に新鮮な感動を呼び起こす。そして、伝統と革新、過去と現在の違いから生まれる異文化を理解することは、グローバル化が進む現代社会を生きる私たちへの重要なメッセージとなっているともいえるだろう。
タイムスリップは異なる時代の価値観を直接対比させる。これにより、私たちは自分たちの社会や文化を客観的に見つめ直す機会を得ることができる。
また、この映画は、その予算規模から考えると驚くほど高い質を実現している。大規模なオープンセットを用意することなく、現代の撮影所を舞台にすることで、時代劇の撮影現場という設定を自然に組み込んでいる、タイムスリップの表現は、大掛かりなCG効果に頼ることなく、照明や音響効果、そして俳優の演技力を駆使している、アクションシーンは、大人数での派手な戦闘シーンではなく、少人数での緊迫した立ち回りになっている。
単なるタイムスリップコメディを超えた深い洞察と普遍的なテーマを持つ作品である。
時代劇を通して命を失った武士の思いを考えることに気付かされた
言うまでもなく映画界で大評判の映画をやっと鑑賞。
「カメラを止めるな!」の再来とも言われるが、映画から伝わってくることは比較にならないほどメッセージ性を感じた。
時代劇が廃れてきたと言われて久しい中、真田広之がSHOGUNを撮った思いと同じくテレビから時代劇が激減しそれに関わる人々の仕事を目指す人も減る要因に。
しかしこの映画が時代劇の廃れだけでなく、戦国時代はじめ戦で命を失った武士の無念さを思って観てほしいというのは頭を殴られた思い。子供の頃から時代劇を観ても大昔の別世界のように見ていたが、言われてみれば太平洋戦争などの戦争は特攻隊をはじめとして戦地で命を亡くした人に思いをはせてきたのは私だけでは無いはず。
けれども戦国時代の戦や明治維新の戦で失われた武士の命は何故か身近な思いにならなかった。
同じ日本人の命なのに江戸時代以前のドラマ、映画だと何故か別世界のものと考えてしまっていた自分を大いに反省。
時代劇の栄枯盛衰
10:00から観ました。評価が良かったのと王様のブランチでも、ランクが上がったので観ました!噂に違わずいい映画です!時代劇の栄枯盛衰や江戸時代のことを掛けていたり、現代へのタイムスリップ。まさかの展開あり、お笑いや感動もある。優子ちゃんかわいい~とてもいいね~観て損しない映画です!
ニヤニヤしながら見る映画。
上映時間2時間 11分、ずっとニヤニヤしっぱなし!
不器用で真っすぐなわかりやすい主人公の行動・言動・心模様に
ずっとニヤニヤしながら見ていました。
ホント楽しかったわ。
現代にタイムスリップしたときの最初の侍の佇まいのすばらしいこと。
あのシーンに引きつけられ、すっとあり得ない設定の映画に入り込めました。
で以降のストーリーは単純。単純だけどディティールの作り込みはしっかり。
侍の着物の汚れとか、ふとした表情とか。
話の流れに都合の悪い部分もスルーことなく、きちんと拾ってセリフで説明。
それも説明臭くなく。
で、殺陣。
最近はワイヤーアクションや寄りのカットの多用、
爆発シーンで景気づけみたいなのが多いのですが、
この映画の殺陣は正統派。
(カメラアングルも演出もクロサワを意識してました。うれしかった~)。
時代小説や歴史小説は新しいものがどんどん出てくるのに、
映像系で骨太なのはかなか出てこない。
この映画のヒットと「SHOGUN 将軍」人気で、
映像の時代劇も盛り返してほしいんですけどね。
笑いあり、涙ありの素晴らしい映画、殺陣好きにはたまらない
いつも出かける映画館では一日一回の上映、それも外れた時間帯で都合がつかなかったのですがやっと一日3回上映になり鑑賞。この10年は年に30~50本の映画を観ていますが最高の映画ですね。評判が良いのと主役が山口 馬木也さん、剣客商売の藤田まことの息子さん役、さわやかな殺陣の上手な役者さんと知り観ました。山口さんは剣客商売のころからの大ファンです。まさか主役を張られるとは嬉しい驚きです。殺陣のシーンももちろん素晴らしいのですが、俳優さんたちの映画愛、時代劇愛、切られ役愛があふれていてめったにないことですが上映中に笑ってしまい、涙が出ました。2回見ようとしましたがいつもの映画館はすでに一日一回の上映になってしまっていたので他の映画館で観ました。同じ映画を2回見たのはショーシャンクの空に、インターステラー、トップガン以来この映画で4回目です。映画パンフレットを購入したのは生まれて初めて。妻が購入する映画パンフレットは写真部分ををペラペラめくることはありますが、このパンフレットは隅から隅まで読んでしまいました。もう一回映画館で観ます(3回目)。早くDVDも発売していただきたいものです。
期待値低めだったけど
低予算映画だと聞いていたので期待値低めでしたが、面白かったです。
予算かけてる映画でも設定オカシイとかはあるし、設定の矛盾点とかあまり深く考えず…
というか、それすらも面白い(笑)
侍魂とか時代劇愛とかメッセージ性もありつつ、コメディ映画なので気楽に見れます。
殺陣のシーンは低予算コメディ映画とは思えない迫力でした。
普通に面白かった
映画としてはとんでもない低予算の2600万円で撮られたそうだけど、そんな事ほとんど感じない出来でした。
役者さんも無名なのが不思議なほどで、殺陣もキチンとしてました。
最初の襲われる町娘役の子、Reneさんって言うみたいだけど、あんまり情報がないんですよ。
助監督役の沙倉ゆうのさんの姪っ子さんらしいけど、可愛いからもっと注目されても良いって思うんだけどなぁ〜。
笑って泣いて感動して。すごい全部盛り
高評価レビューが圧倒的なので、ちょっと書きあぐねてたんだが、でもやっぱり一票投ずる。
面白かった。笑えたし泣けたし感動した。黒歴史だらけだったこの国も、侍の目に映る現在は済民という面ではあながち捨てたもんじゃないのかなと思えた。
日本のインディーズ映画においては屈指の作品として記憶されるのではないか。
侍の真髄ここに見た!
現代にタイムスリップした幕末の侍が時代劇の「斬られ役」に挑戦するんだけど、彼の現代で出会った物・人に対する一つ一つの反応と対応が、とても愚直で真っ直ぐなもので、個人的に忘れてしまった純朴な心を思い出させてくれるそんな作品だった😊
最近では群を抜く作品なので4.5
カメラを止めるなはさほどの感動もなく、群を抜くほどの感動も無かったが、少し遅れて観たこの侍タイムは公開からジワジワと来る事を感じてました。
皆さん言われる通りいつものタイムスリップ系を予想するも何かが違うというインスピレーションを感じさせるなど、劇場へ足を運ぶ素晴らしい作品の一つとなった。余程の自信がないと今更出来るストーリーではない。
この手の作品のどうやってスリップさせるかだが、雷はそれとして京都の太秦を思わせる様な撮影所に転がり込むなんて練りに練った技が繰り広げられ納得させられる。後はどうする?ってな感じだ。
痛快で思わず年甲斐もなく感動の失笑すらしてしまった。
配役がいいし、話題の直ぐそばにいる役者ではない。
映画が好きな人たちの気持ちが伝わってくる傑作時代劇!
冒頭はありきたりといえば、ありきたり。
タイムスリップの原因が落雷というのも、映画で、よく使われる手法ではある。
しかし、この作品には全編を通じて、独特の間と、人間描写の素晴らしさが存在する。
笑いにも、微笑ましさがあり、人の心に溶け込むユーモアがある。
低予算でよくぞ、こんな映画を作れたものだと思わずにいられない。
映画を愛する人が監督し、演ずることで人に感動を与えたい人達がスクリーンを彩る、そんな映画だ。
この映画に理屈はいらない。
ぜひ、大ヒットして、出演している役者の皆さんの今後の活躍も観てみたいと思わずにはいられない作品ですね。
侍版テルマエ・ロマエみたい
あっという間に時空を飛んしまいました。
幕末の侍が現代にタイムスリップ、守ろうとした幕府が存在しない事に気づき現代社会で生きようとする持ち前の侍魂がとても面白い。
噂通り、侍魂の真髄を突いた娯楽時代劇の誕生でした。
幕末の志士に今を褒められるのは嬉しい。だからヒット。
支持。
史上最も青春が濃い印象の幕末の志士に
令和を肯定され褒められるのは嬉しい。
だからヒット。
本作とカメ止め(何れも映画の映画)な低予算でも
面白ければ広く知られる世たる安心感が嬉しい。
タミネタ1な後半が良いから
シン忍者ハットリな序盤がチト長い、
が許そう。
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