侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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著名俳優がいなくても、人物描写抜群の面白作品は作れる見本!
いや~評判通りの面白さ♪ 楽しさ♪
顔が歪むぐらい笑ったシーンも、もちろん目が潤むシーンも♪
現在170館で上映中作品がまさかのアマプラ無料配信にビックリだが、自主制作作品と知り、尚驚く!
レビュー前に是非この↓動画をyoutubeで検索して見て下さい
(動画 6:00 位~)
「侍タイムスリッパーを語ります^o^ ゲストは山口馬木也さん」
カナダファンタジア国際映画祭での上映シーン
(作品内容は分からない様になってます)
海外の観客が、日本語上映(英字幕)作品でこれほど笑って、拍手(上映中も)する事は奇跡!
160作近くのエントリーがある中で★観客賞金賞を受賞している。
出演者=冨家さん自身のyoutubeチャンネルで、山口馬木也らと公式インタビュー等では見せないフランクな姿勢でのトークが見れる。
冨家さんは、変な賞よりこの賞(観客に一番ウケた証)が一番嬉しいとのコメントも♪
物語は是非ご覧を。
私が特筆したいのは、出演している全ての役者が個性派揃いで、影の薄い方は「0」。 しかも私が普段一番厳しく見ている人物描写も抜群。
俳優ありきのキャスティングではなく、役柄優先主義でのキャスティングという事。
例えば、住職の妻役= 紅萬子さんは何役でも出来る万能タイプではないが、"大阪のおばちゃん"をやらせたらピカイチで、日本の映画界で五指に入るのではと感じる位巧! この人のシーンで3~4回は笑わせて頂いた♪
(舞台挨拶などのトークもあのまんまの人だった♪)
女助監督役= 沙倉ゆうの 優しさ溢れる癒やし系だが、素の時(ツベ動画等)もあのまんまなしゃべり方で一緒の演者も本当に癒やされてる。 要するにドンズバキャスティング。
殺陣師範役=峰蘭太郎さんは現在76歳の現役殺陣師で、
高橋英樹さんから指名が入る位の腕前。 今作一番のいぶし銀的存在だが、ユーモアを醸す演技も巧く、主人公との練習シーンでは、笑い涙が出る位ここ数年で一番笑った♪
主演=山口馬木也は名前も初めて知ったが、腰が低く何にでも懇切丁寧な今役にピッタリ(普段トークを見る限り本人の人柄に近そう)
が、私には演技的にまだ一流ではないなと感じる点が。
冒頭の待ち伏せシーンでは途中から視点が動き過ぎ、現在へのワープ後街を歩く時の困惑表情もややぎこちない。
ブルーリボンでは主演男優を獲れたが、日本アカデミーでは最優秀男優を逃したのはこの辺りの演技が見抜かれてるのかも・・。
今作で一番!と来たのが、最優秀助演男優を獲った
仇敵 風見恭一郎 役= 冨家(フケ)ノリマサさん。 会話シーンでは相手を包み込む様な寛大さも有し、殺陣時に頬を膨らませフーと息を吐くシーンには心身共に途轍もない気迫を感じた。 こんなに "侍役" が巧い人がいたとは♪
(出演中3度も目を充血させ潤ませている。 これは本当にその役柄の心境を念じないと出来ない)
だが、彼の経歴を見て驚く。 大河ドラマ等の時代劇には多数出演しているが、「劇場公開映画」では今作が初めての "侍役" のようなのだ。
日本の映画界はアホか!
人気だけで実力が伴わない役者を使うより熟年映画ファンが唸るような、こういう人をなぜ使わない!
客寄せ的に人気者を使うより、無名とまでは言わないが本当に巧い人を適材適所で使って、イイ作品を作ればその何十倍もお客を呼べる事を今作が証明している!
さらには大通りのエキストラさんでさえ、東映撮影所が全面協力した為、台詞のない方まで存在感がある♪
東映の重役さんが本作の脚本に惚れ込み、撮影所の使用はもちろん、技術スタッフ派遣・小道具使用料まで通常の半値以下のギャラで協力したらしい。
そして協力するなら「東映」の名に恥じぬよう匠仕事を皆こなしたそうだ。
主人公のチョンマゲも、本当に剃っているかの如く見事な床山さんの仕事ぶり!
作品の本編以外でも浪花節的物語が♪
米アカデミー賞が評価真っ二つの様な作品にここ数年「作品賞」を授与しているのに対し、日本アカデミーは多くの点で本当に面白い今作に最優秀を授与したのは英断に感じる。
制作中に資金が底付き、監督はなんと自分の車を売ってまで工面したらしい。 なのに演者には気分良く仕事をしてほしいとグリーン車を手配する事も・・
く~~泣けるね♪
3000万未満の制作費で、もう10億近い興行収益を上げているそうなので、一人12役ぐらいの働きをした安田監督も次作では資金に余裕が出来るだろう♪
(超のつく低制作費を考慮して★はオマケ気味に♪)
将来、嫌な事を忘れたい時に見返すのもいいかと。
オススメ♪
宝物
これぞ本物の"映画"。
素晴らしすぎた。
完璧な映画でした。
見たら最後、愛さずにはいられない。
そんな万人向けの作品でした。
笑ってる途中で泣かされ。
泣いてる笑わされ。
こんなに無我夢中で楽しめる作品、年に1本あるかないかだと思います
ジャンルは「時代劇コメディ」との事ですが
いやいやいやいや、そんな枠に収まりきらないくらい、多層的な作品でした。
日本の歴史、侍の栄枯盛衰、時代劇ブームの終焉と復権。
射程が長く、それでいて深い。
人が人を斬っていた時代。
そんな時代が終わりを告げ、大衆娯楽として時代劇が生まれ。
その時代劇すら、もはや忘れ去られそうな現代。
だからこそ、本作のような映画が人々の心に刺さったのだと思います。
過去の人々の営み
悲しみ
苦しみ
喜び
憎しみ
そんな悲喜交々を後世に伝えるメディアとしての映画。
そしてその映画という仕事に携わる人間ひとりひとりへのリスペクト。
それらが頂点に達してのラスト。
涙なくして見ることはできませんでした。
この作品に生きる人々のその後を想像させる幕引きも素晴らしかった。
尽力したスタッフ陣に感謝。
主人公が泣きながらケーキをおほばるシーンには泣きました。
社会の闇
ほっこりとした"真剣"
存在は知っていたがなんだかアンテナに引っかかってこず、
アカデミー受賞→配信解禁後の鑑賞という後乗りっぷりですみません。
悪く言ってしまうと、目の粗い異世界転生ものの様な話。
ギャグも古いし前半の展開もベタだし。指摘されているように、高坂が現代社会に溶け込むまでの色んなことを端折っていてご都合主義的にも見えるし…後半は少し意外性があったけど、不自然なシーンもたくさんあるし…
いや、でもしかし。
良かったんですよね。
コメディシーンは見ていて和んだし、後半の展開にはちゃんとドキッとしたし、ラストはしっかり白熱した。各論で挙げるとそんなにいい映画に見えないんだけど、少なくとも見終わった後、いい気分になれた映画だったんです。
一つは、やっぱり高坂の人柄でしょうか。幕末からタイムスリップしてきたわけですから、当然今の世の中とは適応しない。
ショートケーキひとつに感動して、世の中に争いごとがなくなり豊かになったことを喜ぶ(後から加筆ですが、これがただ「ケーキうまいっすね」という感想だけで争いごと云々のセリフがなかったら印象変わってたかも。こういう「ジャブ」みたいなセリフの積み重ねもまた、この映画の魅力を作っていると思いました)。
もう誰も好き好んでやる役ではない「斬られ役」に対する真摯な姿勢。高坂のやる事はすべて真剣。こういう人って往々にして、周囲からはしんどがられ、まさしく「あいつ武士だもん、息苦しいよ」(スラム⚪︎ンク)と言われる。
でも、高坂の所作や受け答えからは、他者を尊重する姿勢や物事の正しい捉え方みたいなのが漏れ伝わってきて、重さやいやらしさがない。だからこの人がどんな感情であっても、周りはなんだか「ほっこり」している。
そして、そんな高坂の周りにある人もまた優しく、人柄のいい人ばかりで、悪人が登場しない。「ちょうどよさ」を描くことに対する丁寧さ、が自分がこの映画に感じた気持ちよさなのかも知れません。
ホントにちょっとしたシーンで印象に残った(ちょっとしたシーンすぎて何回か巻き戻してしまった笑)んですが、監督に「お前の殺陣、なんか違うな」と問われ「自分は本身を持つことが多いので、竹光でどうやって重さを出そうか考えていた」と答えるシーン。この辺りの繊細さは、なんだか刺さりました。時代劇なんて全く知りませんが、ほえ〜そういうもんなんだ、とやけに納得感を持てるシーン。この映画のこだわりはこういう所に使われているんだろうなと推察します。
特に変わった話じゃないし、背景知識なんか全然知らないのに、なぜか見終わった後に気分が良くなっている。もしかすると、この話のこうした構造そのものが「時代劇」なのかも知れない。そんな感覚で作り手の方はこの映画を作ったのかなぁ。
時代劇に対する愛情みたいなのは、正直自分が疎すぎて全く判別つかなかったのですが笑、素朴な感覚としてはそんな感じ方をしました。
色んな背景があるようなので、他の方のレビューを読むのもとても楽しみ。純粋にとても楽しめる映画で、老若男女におすすめではないでしょうか。
「カメラを止めるな!」のブーム再来!?
久しぶりに笑って泣いた
無理やり引き伸ばしスカスカ
話題になってたので、アマプラで鑑賞、地方局制作ホームドラマ風、特に風見登場前の脚本がスカスカ、無理やり2時間以上にしなくてもいいのに、低予算だから致し方ないのだろうが、脚本に労力をかけて、欲しかった、Broken Rageも酷いけど、こちらも負けてない
期待値が高すぎたかも…
懐かしきテレビ時代劇の今の立ち位置か…
映画館で鑑賞するタイミングが無く
アマゾンプライムビデオで観ました。
日本アカデミー賞最優秀作品賞
受賞おめでとうございます。
タイムスリップ前のシーンは
最初だけです。
なんと運の良い侍でしょうか?
お寺で修行?生活でき
お寺が撮影所の近くということで、
一番最初に出会った助監督の
女性と、早くに再会出来ました。
侍らしいセリフではあるものの
誰も疑問に思わない?
意外と、お侍さんも
皆さんも、環境?立場?
馴染み方が早いですね。
台本を読み、自分の生きた過去の世界
時代?のその後を認識し涙。
ショートケーキを庶民が
普通に食べられる
そんな何気ないシーンを大切に描きながら
タイムスリップする前の世界
タイムスリップしてきた、
今の世界。
暴れん坊将軍などが全盛期だった
懐かしき時代を、
今、丁寧に描いた作品でした。
この10年の邦画の中ではブッチギリ1位
基本的には邦画は映画館では観ない事にしている。私的にはこの10年間で何度もコケているからだ。
この40年で洋画は何千本も観てきた。しかしこの映画があまりにロングランな為に今回こそはもしかして当たり映画か?あるいはまた期待はずれだったら金ドブになるなと思いつつ鑑賞。
私的にはこの10年間の邦画ではNo.1!!!
映画館全体の客が一体となり笑い所泣き所が皆ほぼ同じだったのもすごかった。
昔むかしにスターウォーズが上映開始された瞬間に映画館全体の客が拍手し雄叫びあげた日に似ていた。
友人を誘ってすでに3回鑑賞してしまった。おそらくこんな事は今後ないだろうなと思う。いや~いい映画だった。
映画バカの映画愛が凄い
コメディの衣を着た本格時代劇
最優秀賞を知って
最後の侍。。
今の時期に なって 初タイムスリッパーです。観たい時期は あったのですが 見逃してしまってました。けど 「日本アカデミー賞」最優秀作品に 選ばれた事は 驚きましたね。「正体」が獲るのだろうと 思っていたので。。そんなに スゴいのか?って 観たい気持ちに なりました。その矢先に 映画館で また この映画を 再々々度 やり始めてましたので 先程 鑑賞してきました。ラストは 手に汗を 握るぐらいの 緊張感でした。感動しましたね。。周りの観客のかたは 何度も 鑑賞してるかたばかりな感じでしたけど。。笑いもあり。色々な 思いに 浸りながら鑑賞出来ました。この映画に対する監督さんの 並々ならぬ 思いも 知っているので こみ上げるものも ありました。安っぽい内容では なく 真剣そのものが よく伝わって来ましたね。胸に刺さりました。
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