侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
全978件中、81~100件目を表示
最優秀作品賞は無いでしょ
レビュアーの皆さん書かれていますが、脚本が弱い。
手垢のついたタイムスリップものとはいえ、題材はいいと思います。
もう少し丁寧に作ればもっと面白くなったんじゃないでしょうか。
いかんせん、脚本が薄い、大雑把、穴だらけ。
何より、他の方も書いてましたけど、未来の概念すら無い人間が、江戸時代から現代にタイムスリップして、ほとんど葛藤もトラブルも無く、そんなにサクッと現代の生活に馴染むか?
ケーキで泣くくだりも、甘くて美味しいお菓子というのはわかる、けど、油と牛乳と小麦粉でできた、摩訶不思議な生まれて初めて食べるお菓子に
感動して泣くか?
そして、真剣。
時代劇の立ち回りを真剣でやるってあり得ない設定でしょ。
学生が勢いで作った自主映画だよ。
そういう雑な内容の割に、上映時間2時間超えとダラダラ長い。
まぁ、唯一「時代劇愛」には共感するところがあったので☆1.5。
令和のカメラを止めるな
さすがに300万で製作とは いかなかったみたいですが 私財を投げ打ち車を売っての2600万円は背水の陣です。米農家と自主映画製作 の兼業農家監督。初の時代劇 製作とのことです。
舞台は映画製作の現場令和のカメラを止めるなですね。
さすがにカメ止めのように300万では作れませんでしたが 私財を投げ打ち 2600万円を投入当初 車を売るつもりはなかったけれども 追い詰められて売ったらしい。
低予算で映画を作成する場合 普通 時代劇は避けます なぜなら 衣装 ロケ地スタジオ代全てに 現代劇 より お金がかかります。脚本の素晴らしい出来に東映の裏方 さん全編 協力です。物語は幕末の下級 武士が現代の時代劇スタジオにタイムスリップするとこから始まる。切られ役としてようやく生活ができるようになったある日 現代劇のスター(元時代劇の大スター)が本格 時代劇映画を作ると発表 その相手役に主人公を指名する。ここから物語は大きく動き出します。エンディングには侍トリッパー2 への布石が!全編に時代劇 愛が溢れています。福本清三さん(昭和の切られ役として有名)へのリスペクト。時代劇が廃れていくのは NHK の 朝ドラ カムカム エヴリバディ ひな た編でも描かれていますが あの中に出てくる伴虚無蔵役(大部屋の 切られ役)の松重豊さんも福本さんへのリスペクトは インタビューで答えています。面白い 脚本 ならば 低予算でも面白い作品が作れます 良い見本です。テンポを大事にする人 なら見てもいいと思います。
最後は泣けた
山口馬木也がしぶい
映画館で毎月3本は映画を見ていて、マニアックな映画も大好きな60代女性です
この作品は映画館の席で笑える映画でした。 こんなに気持ちよく笑える映画ってひさびさ!
この映画は面白い!というレビューを見て、木場まで遠征したかいがありました
山口馬木也さんは時代劇大好き夫の見ている「剣客商売」で知っていました
あの頃はたぶん30代、当時も着物とちょんまげが似合ってきりッとしたイメージでした。でも侍タイではいい感じに年をとっていて、しぶい中年になっていました。しわもカッコいいし、表情がある演技に見とれました。性格も良さそう!
刀の文化が長い日本では時代劇は切り離せません。これからも見ていて気分が明るくなる映画を安田監督に作ってもらいたいです。大好きになった山口馬木也さんにはこれからの活躍を期待しています!
日本映画が帰るべき場所
3回目の鑑賞を終えて、まだ投稿していなかったことに気づき、改めてレビューします
日本アカデミー賞の発表前に、もし今年の最優秀作品賞が本作でなかったら、日本映画マジ終わってるな、と思っていました。正直言うと、監督賞、主演男優賞、助演男優賞についても同じ気持ちです。特に監督賞は。仕事のクオリティ、作品を通じて成し遂げた成果、これからの映画界存続に向けたメッセージとしても...
受賞スピーチで主演の山口馬木也さんが、「この作品が今後自分の帰る場所になる」といったことを仰っていましたが、この映画は「日本映画の帰る場所」(であるべき)だと思いました
この映画には、娯楽映画に必要なものが全てあり、ストーリーを語るために必要なシーンが全てあり、余計なものが一つもない。
(あ。唯一、住職が檀家の家から電話するシーンは抜いても成立しますけどね(笑)。多分、次のカットへの繋ぎを撮り直せないとか、一瞬映るロケ先か俳優さんとの関係とか、予算上の都合とか、こちらには窺い知れぬ理由によって残されたのかと)
撮影の予算はなくても、自己満足ではない完璧なストーリーやプロットを練ること、演者がそれを十分に理解して登場人物の"想い"を演技に乗せること、作品のメッセージを観客に伝えること、それらが十分に可能なのだ、と教えてもらいました
少なくとも、今日の時点では My GOAT Movie です!!
いや全然良かった、主演の山口さんという方は正直知らなかったが武士で...
時代劇復活の機となってほしい
日本映画の屋台骨だった時代劇・チャンバラ劇がめっきり減ってしまって寂しい今日この頃、大笑いしながら胸がスカッとして、時代劇っていいなあと泣ける作品。
幕末の会津藩の侍が京都太秦の時代劇に撮影現場にタイプスリップ!という設定だけで、もう絶対に面白いだろうな!と思って拝見しましたが、期待を裏切らない作品で、かつ、殺陣が秀逸。ハラハラドキドキのハイレベルな斬り合いを堪能しました。
主役の山口真木也さんの演技も光っていたし、武士の精神と時代劇に対する愛情が満ち満ちているのもよかったし、出てくる人たちが親切で、人っていいなあと思えました。
時代劇に対する愛情でいえば、勝新太郎さんの若いころにそっくりな役者さんが出てきて、「あっ!勝新がいる!」と思ったら、一緒に見ていた家族も「おお勝新じゃないか!」とびっくりして、そういう細かいこだわりも、昔の時代劇たくさん見てる人たちが作ってるんだなあと、時代劇映画ファンとしては、同志を見つけた気分で、楽しめました。
これを機会に、時代劇、チャンバラ映画も、どんどん復活してほしいです。
日本アカデミー賞の主要部門で、最優秀作品賞だけ獲ったのは本作だけ(たぶん)
時は幕末、京の夜。会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった(公式サイトより)。
幕末藩士が現代にタイムスリップしたら?というありがちと言えばありがちなコメディを主軸としているが、自身(会津藩は佐幕派で徳川幕府存続を支持)が敗れた敵(長州藩は尊王攘夷派で新しい日本を建国しようとした)が作った未来が豊かだったことに対する遣る瀬無さと、日本映画界の時代劇の凋落に対する悲哀のふたつが、非常に絶妙なバランスで織り込まれている。これ以上描くと、押し付けがましかったり、笑えなかったりする。
山口馬木也演じる主人公・高坂新左衛門の見事な会津弁と実直さ、侍らしい所作が、遣る瀬無さと決着をつけるラストへ深みを与えている。CGもワイヤーも一切使っていないクライマックスはまさに白眉である。あの「間」は、自主製作でなければできない離れ業。
本作は自主制作映画として、当初は池袋シネマ・ロサだけでの単館上映だったが、口コミで話題となり途中からGAGAが配給を手掛けたことで徐々に上映館が増え、最終的には新宿ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷など大きな箱を含む全国300館以上で公開された。初号完成時の監督の銀行預貯金は「7000円と少し」だったというが、異例のロングランを記録し興収は10億円を突破、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、インディペンデント映画の金字塔となった。
しかし、2000年以降で調べてみたが、最優秀作品賞は普通、他の主要部門最優秀賞のどれかと同時に受賞するのが一般的だが(例えば最優秀作品賞と最優主演男優賞のW受賞とか)、最優秀作品賞だけ獲る作品は、管見の範囲では本作だけのようである(2002年の『千と千尋の神隠し』はアニメなのでちと例外)。それだけ、日本映画の礎を築いてきた時代劇への敬意や、低予算・自主製作・単館でも名作は撮れるという映画製作の醍醐味など、本作のもつ「映画作り」に対するメッセージがアカデミー会員に届いたのだろう。
見事なでき
笑って泣いて、元気をもらえて最高!
知らない人ばかりなのが功を奏して、本当に劇中の人、そのものしか見えない。深みもありつつ、わざと安っぽさが混ざったギャップも最高。ただ面白いではなく、泣けるし、ああ、がんばろ!と思えるかっこいい映画。舞台挨拶行きたかったなあ
「侍役はマジ侍」だけ。なのにどこか味わい深い。
ドッキリみたいな話。
だけど、幕末、時代劇設定のフィクションの世界そして現代社会と3つの世界ともに通底するメッセージや構成は、お見事。ラストシーンの息するとこも忘れるほどの緊迫感は、この作品の印象をより豊かなものにしてくれている。
それにしても、時代劇に見る圧倒的なクオリティとは異なる、手作り感のある雰囲気はなんだろうか。決して安っぽくて観るに耐えない、ではなく不思議に観続けられる魅力。作中の俳優のみならず、この作品を作ることへの映画づくりへのマジな情熱が伝わってくる。こういう作品が世に出てくる日本の映画界は明るい!(と信じたい)。
「NHKアナザーストーリー」を観て
監督は農家と兼業で、かつ一人何役も担い、スタッフの持ち出しあり、スケジュール度外視、福本清三氏への想い・・・、その影にはクリエイターの映画づくりの熱量がこの映画に染み込んでいることが、「手作り感」だったことを痛感。
普通に面白かった
アカデミー賞作品賞ということで鑑賞
恥ずかしながら、アカデミー賞作品賞にノミネートされている作品で正体とあんのことしか鑑賞しておらず、作品賞は正体かな〜と思っていた所こちらの作品が受賞。
期待せずにはいられませんでした。
結果、ハードルを上げすぎたなぁと思ってしまいました。
勝手ながらカメラを止めるなとも比べてしまい、何となく全てに見劣りする感じ…
決して面白くない訳ではなかったです!
でもハードルを上げすぎたかなぁ。
予算がなくても素晴らしい映画はできる
感想 時代劇が大好きで楽しみながら全員で創り上げているという気持ち...
感想
時代劇が大好きで楽しみながら全員で創り上げているという気持ちは伝わってくる。主人公の最後に魅せる殺陣のシーンには気迫が篭り素晴らしい画が撮れていた。
無い無い尽くしの中で出来うる範囲内で制作された感が大きい。脚本は企画内容的に弱く説得力に欠ける部分がある。さらに音楽を含める諸効果が弱く下手に音楽を挟まない方が作品に深みが出たと思う。題名にSF要素を持たせる必要は全く無かったと思う。
日本アカデミー最優秀作品賞受賞はキャスト・スタッフ全員の一丸となった努力が評価されたのだと感じる。
⭐️3
日本映画が心配でならない。
面白い小品だったけど、これが2024年の代表作と呼ぶには抵抗がある。自腹持ち出し、手弁当と根性で作り上げた作品が、こうしてお客が喜び、興行が成功したのは素晴らしいと思う。チャンスはあるんだから、日本映画の現場はもっともっといい企画をたくさん打ち出してくれないかな。お金のあるメジャーは「リクープ最優先」ではなく、冒険してほしいねん。
本物の“侍”が斬られ役となり、懸命に生きる姿を描く時代劇コメディで...
全978件中、81~100件目を表示