侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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こういう俳優さんにもっとフォーカス当てて〜
喜怒哀楽(訛り付き)+殺陣、アツイ!!
時代劇の魅力はこういう所!と押し出してくる。
作品作りの情熱や現実にも触れ、しんみりとしました。
劇場内では笑いが起こる頻度が高い気がします。家族がテレビ見ながら笑う雰囲気。他作品には無い空間でした。
新喜劇の見せ方に感じられる画角もあり、なんか楽しい。
観ようかなどうしようかなでもレビュー高いし観ようかな…観て良かったです。
主人公と助監督の関係性が可愛い。いつくっつくのか…今日じゃない。もどかしい可愛い。
だんだんと主人公の顔面偏差値高ぇな?と思えてきます。
これぞ本物の"映画"。
素晴らしすぎた。
完璧な映画でした。
見たら最後、愛さずにはいられない。
そんな万人向けの作品でした。
笑ってる途中で泣かされ。
泣いてる笑わされ。
こんなに無我夢中で楽しめる作品、年に1本あるかないかだと思います
ジャンルは「時代劇コメディ」との事ですが
いやいやいやいや、そんな枠に収まりきらないくらい、多層的な作品でした。
日本の歴史、侍の栄枯盛衰、時代劇ブームの終焉と復権。
射程が長く、それでいて深い。
人が人を斬っていた時代。
そんな時代が終わりを告げ、大衆娯楽として時代劇が生まれ。
その時代劇すら、もはや忘れ去られそうな現代。
だからこそ、本作のような映画が人々の心に刺さったのだと思います。
過去の人々の営み
悲しみ
苦しみ
喜び
憎しみ
そんな悲喜交々を後世に伝えるメディアとしての映画。
そしてその映画という仕事に携わる人間ひとりひとりへのリスペクト。
それらが頂点に達してのラスト。
涙なくして見ることはできませんでした。
この作品に生きる人々のその後を想像させる幕引きも素晴らしかった。
尽力したスタッフ陣に感謝。
主人公が泣きながらケーキをおほばるシーンには泣きました。
社会の闇
ほっこりとした"真剣"
存在は知っていたがなんだかアンテナに引っかかってこず、
アカデミー受賞→配信解禁後の鑑賞という後乗りっぷりですみません。
悪く言ってしまうと、目の粗い異世界転生ものの様な話。
ギャグも古いし前半の展開もベタだし。指摘されているように、高坂が現代社会に溶け込むまでの色んなことを端折っていてご都合主義的にも見えるし…後半は少し意外性があったけど、不自然なシーンもたくさんあるし…
いや、でもしかし。
良かったんですよね。
コメディシーンは見ていて和んだし、後半の展開にはちゃんとドキッとしたし、ラストはしっかり白熱した。各論で挙げるとそんなにいい映画に見えないんだけど、少なくとも見終わった後、いい気分になれた映画だったんです。
一つは、やっぱり高坂の人柄でしょうか。幕末からタイムスリップしてきたわけですから、当然今の世の中とは適応しない。
ショートケーキひとつに感動して、世の中に争いごとがなくなり豊かになったことを喜ぶ(後から加筆ですが、これがただ「ケーキうまいっすね」という感想だけで争いごと云々のセリフがなかったら印象変わってたかも。こういう「ジャブ」みたいなセリフの積み重ねもまた、この映画の魅力を作っていると思いました)。
もう誰も好き好んでやる役ではない「斬られ役」に対する真摯な姿勢。高坂のやる事はすべて真剣。こういう人って往々にして、周囲からはしんどがられ、まさしく「あいつ武士だもん、息苦しいよ」(スラム⚪︎ンク)と言われる。
でも、高坂の所作や受け答えからは、他者を尊重する姿勢や物事の正しい捉え方みたいなのが漏れ伝わってきて、重さやいやらしさがない。だからこの人がどんな感情であっても、周りはなんだか「ほっこり」している。
そして、そんな高坂の周りにある人もまた優しく、人柄のいい人ばかりで、悪人が登場しない。「ちょうどよさ」を描くことに対する丁寧さ、が自分がこの映画に感じた気持ちよさなのかも知れません。
ホントにちょっとしたシーンで印象に残った(ちょっとしたシーンすぎて何回か巻き戻してしまった笑)んですが、監督に「お前の殺陣、なんか違うな」と問われ「自分は本身を持つことが多いので、竹光でどうやって重さを出そうか考えていた」と答えるシーン。この辺りの繊細さは、なんだか刺さりました。時代劇なんて全く知りませんが、ほえ〜そういうもんなんだ、とやけに納得感を持てるシーン。この映画のこだわりはこういう所に使われているんだろうなと推察します。
特に変わった話じゃないし、背景知識なんか全然知らないのに、なぜか見終わった後に気分が良くなっている。もしかすると、この話のこうした構造そのものが「時代劇」なのかも知れない。そんな感覚で作り手の方はこの映画を作ったのかなぁ。
時代劇に対する愛情みたいなのは、正直自分が疎すぎて全く判別つかなかったのですが笑、素朴な感覚としてはそんな感じ方をしました。
色んな背景があるようなので、他の方のレビューを読むのもとても楽しみ。純粋にとても楽しめる映画で、老若男女におすすめではないでしょうか。
From Kyoto with love
監督、スタッフ、役者の時代劇への愛がこれでもか、というくらいに詰め込まれた宝箱みたいな映画でした。
山田洋次作品へのオマージュも所々に感じられ、正直そのやりとりいる?と思ったシーンもあったけど、星は5しかつけられないです。
ヒロインの沙倉さんが本当に魅力的だったし、剣客商売の大治郎が本当に頑張っていて、楽しすぎる映画でした。
「カメラを止めるな!」のブーム再来!?
今を生きる侍
時代背景
作中登場するガラケー
時代背景が2007年ごろになっていることで、当時の作品かと思っていたがごく最近の作品だった。
しかしなぜ現代を2007年ごろにしたのだろう?
携帯電話がガラケーの時代
いまでこそ時代劇というものが再認識されている背景があるが、当時は廃れる一方だったのだろう。
その復活の理由としてこの物語を置いたのかもしれない。
特に「SHOUGUN」によって今世界中が時代劇を注目している。
その背景こそ、本物の侍の力によるという設定はなかなか興味深い。
そのためのSF
そこに利用したのは、2001年にティム・バートン監督によって制作された「PLANET OF THE APES/猿の惑星」の型
チンパンジーが初めて宇宙へ行く話
そして起きた時間差でのタイムスリップ
これをこの作品の設定にした効果は非常によかった。
幕末の侍が現代へやってきた場所が京都撮影所というのも素晴らしい。
主人公新右衛門は徐々に自分の現在地を理解していく。
現代人であれば必ずあるはずの狼狽
しかし侍は狼狽えながらも自分自身にできることを探し始める。
自分自身に起きたことを他人にも話さない。
そしてこれが自分自身に起きたことであることで、他人に余計な心配をさせないまま自分で身の振り方を考える。
何もかもが驚きの連続でありながらも、自分自身を見失わない。
そして見つけた仕事が斬られ役
殺陣の稽古でどうしても師匠に勝ってしまうシーンは面白かった。
やがて巡ってきたチャンス
そしてまさかまさかの時間差 30年
果たせなかった藩命と変わってしまった世の中
敵同士の静かな会話
しかしどうしても折り合いがつけられない主人公
殺陣に使用する真剣
そこにあったのは殺陣ではなく試合
試合に勝った新右衛門は、最後に自分の中の葛藤を斬ったのだろう。
この二人のことは誰も知らないという設定もまたよかった。
そしてオチには、さらに時間差でタイムスリップしてきたもう一人の侍
おそらくこの三人の侍が日本の新しい時代劇を作り上げていくのだろう。
本物故に演技にスキがない。
見るものを驚かせる。
「拙者には何も失うものなどない」
この意気込みこそ新しい道を開拓する力になる。なったのだろう。
侍とは常に「いまここ」を生きている人物
そして、
「今日がその日ではない」という葛藤と適応しようとする人間味あふれる言葉
中々素晴らしい作品だった。
久しぶりに笑って泣いた
無理やり引き伸ばしスカスカ
話題になってたので、アマプラで鑑賞、地方局制作ホームドラマ風、特に風見登場前の脚本がスカスカ、無理やり2時間以上にしなくてもいいのに、低予算だから致し方ないのだろうが、脚本に労力をかけて、欲しかった、Broken Rageも酷いけど、こちらも負けてない
期待値が高すぎたかも…
懐かしきテレビ時代劇の今の立ち位置か…
映画館で鑑賞するタイミングが無く
アマゾンプライムビデオで観ました。
日本アカデミー賞最優秀作品賞
受賞おめでとうございます。
タイムスリップ前のシーンは
最初だけです。
なんと運の良い侍でしょうか?
お寺で修行?生活でき
お寺が撮影所の近くということで、
一番最初に出会った助監督の
女性と、早くに再会出来ました。
侍らしいセリフではあるものの
誰も疑問に思わない?
意外と、お侍さんも
皆さんも、環境?立場?
馴染み方が早いですね。
台本を読み、自分の生きた過去の世界
時代?のその後を認識し涙。
ショートケーキを庶民が
普通に食べられる
そんな何気ないシーンを大切に描きながら
タイムスリップする前の世界
タイムスリップしてきた、
今の世界。
暴れん坊将軍などが全盛期だった
懐かしき時代を、
今、丁寧に描いた作品でした。
この10年の邦画の中ではブッチギリ1位
基本的には邦画は映画館では観ない事にしている。私的にはこの10年間で何度もコケているからだ。
この40年で洋画は何千本も観てきた。しかしこの映画があまりにロングランな為に今回こそはもしかして当たり映画か?あるいはまた期待はずれだったら金ドブになるなと思いつつ鑑賞。
私的にはこの10年間の邦画ではNo.1!!!
映画館全体の客が一体となり笑い所泣き所が皆ほぼ同じだったのもすごかった。
昔むかしにスターウォーズが上映開始された瞬間に映画館全体の客が拍手し雄叫びあげた日に似ていた。
友人を誘ってすでに3回鑑賞してしまった。おそらくこんな事は今後ないだろうなと思う。いや~いい映画だった。
時を超えて
新左衛門の適応力が高すぎるなとか、ちょっと駆け足に感じた部分もあったけど、2時間で上手くまとまってたと思う。
ドラマしか観たことないがJIN -仁-の南方先生の逆の展開なわけだけど、自分がもし過去の世界に迷い込んだなら、スキルが通用しないし、知識もないし、知ってる人もいないし、、、南方先生の様に孤独を感じてたと思う。
でも、もし140年後の未来に行けたのならSF好きでもあるので結構、嬉しいかな、まぁ世界が滅んでる可能性もあるだろうけど、どれだけ人類が進歩してるのかを見てみたいと意気揚々としてると思う。
新左衛門も、あまり描写はなかったけど、技術の進歩や日の本が平和になってる事は、日々、驚きがあったり、嬉しく感じる瞬間があったと思うんだよね。
それが詰まってたショートケーキを食べてるシーンはとても良かった。
でも、新左衛門は侍だから、しかも命懸けで世を変えようとしてた時代の人だから、残してきたという表現は適切ではないかもだけど同志達に対して、自分だけが能々と生きて…みたいな事をどこか感じてたんだろうな、、、そこは南方先生とは、また違った孤独を感じてたんじゃないかと思う。
少しJINのネタバレ含みます
南方先生の場合は、武田鉄矢が扮する緒方洪庵に「先生は、未来から来たお人でしょう」と救われるシーンがあるんだけど、新左衛門も現代の誰かに本物の侍だと気付いて欲しかったなぁ、師匠の関本が剣を交える中で気付いてくれないかなとか、ちょっと期待したんだけど、そういう細かな所も見てみたかったなというのが唯一、消化不良だったかな。
優子がもし、新左衛門が本物の侍だと知っていたら最後のビンタのシーンで新左衛門に掛ける言葉の意味も、ちょっと変わってきたと思う。
コメディて事だったけど、笑いはオマケでシリアス展開を楽しんで観てたな、、、ラストの死合いの緊迫感も半端なく最高だったし、撮影した映画の中の作品との繋げ方も見事!
新左衛門の成長する姿とか周りの人達と交流する中での心の変化とか、ゆっくりとした連ドラサイズで観てみたいと思った作品でした。
願わくば140年後も時代劇は残ってて欲しいし、殺陣の技術も時代に合わせて進化しながら受け継がれていることを切に願う、、、
映画バカの映画愛が凄い
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