侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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立派なSF作品です❣️
いやぁ楽しませてもらいました。皆さんの評価が高いのも十分納得です。でも皆さん、ひとつだけ忘れていませんか?この作品が立派なSF作品だということを!だってタイムスリップものですよ!十分SFでしょ。SFって何も宇宙人やUFOが出てこなくても(今どきそんな風に考えている人いないか?)様々なジャンルがありますから。SFの主役はあくまでも「人‼️」ですから、異なる環境の中で人が何を感じ何を考えどのように行動するか!それを描くのがSFだと思うのです。本作も侍が現代に放り込まれ、何を感じ、考え、行動するかを描いています。そのカルチャーギャップを愉しむとともに、しぶとく?いや案外自然に現代に適応していく姿を見せてくれます。いやぁ人間って可愛らしくも素晴らしいよね。ぜひSF作品としても楽しんでください。
この時代を生きる者として
先日「11人の賊軍」観たのですが、斬られたヒトの数、カウントした方、います?。
斬られた数だけ、ヒトの生き様がある。斬られた数だけ、ヒトの終わりがある。自分の手で終わらせた人様の終焉を見届けるのは、どんな気分ですかね。
私達が生きているこの時代も、いつか歴史の一幕になるでしょう。どんなにかっこ良く生きても、どんなに卑劣に生きても、それは後世が決めることかも。いや、後世に名を遺さないのが、ヒトの在り様か。名を遺そうとすること自体、おこがましいことですが、どんなにちっぽけでも、どんなに見当違いでも、自分がいた証が欲しくなるのもまた、ヒトの性(さが)。
この映画は、単なる時代劇ですか?。今の私達に、何を伝ようとしているの?。考えてみれば、今の時代だって、みんな学校や職場で斬られてる。斬られ上手かどうかは、それぞれですが…。この時代を生きる者として、皆様は、何を果たしますか?。いや、何も果たさなくていい。ただ、精一杯、生を全うしていますか?。
私達の生き様そのものが、いつか時代劇になるのだから。
そして、私は…。
追記)
虚の先にある実。「蒲田行進曲」や、勝新さんの「座頭市」を連想された方が、多くおられることと存じます。磨き抜かれた竹光が、本刀を凌ぐリアルとなって響く。それは、誰が、どのようにして創り出したのか、それを受け止めるのは、誰なのか、ちょっと考えてみるのも、いいのかな、と、思うわけです。ま、そんな訳で、素敵な映画だと思うのですが、本作のエンドロール、斬られ役の皆さんの名が、真っ先に上がってきたら、更にいい映画になったのかしらとも、思う次第です。
おもしろい!
滅びゆく会津藩、滅びゆく時代劇
だがそれは今日じゃない!
個人的な事情として、会津で生まれ育った人間として、こういった映画の主役が会津藩士であることがとても嬉しかったです。なので☆は+0.5しちゃいます!
会津訛りに親しみが持てて(少し引っかかる部分もありましたが時代の違いということで…)誠実で実直な主人公の人柄が好ましく、現代へ順応する様子と侍として譲れない芯の部分などが伝わる素晴らしい演技でした。
会津藩の歴史を知るところは高坂さんの心情を思うと辛く泣けてしまいましたが、淡々とナレーションで語られるのみで悲劇的に描かれすぎていないところがとても良かったです。悲観的な歴史観を否定したいわけではないのですが(わたしが子どもの頃は実際に長州憎しのお年寄りも身近にいました)、風見さんの言葉がすべてだと個人的には思っています。
タイムスリップものはやはり現代の文化技術に対するリアクションに1つの醍醐味を感じているのですが、白米のおにぎりを食べて磐梯山の雪に例えるところがとても好きでニヤリとしてしまいました。会津の人間にとってやはり磐梯山は特別な山で、富士山にも劣らない名峰なのです。また、お茶菓子に出たショートケーキを食べて、日本が豊かな国になったことに涙を浮かべる姿にはこちらもほろりと泣けてきてしまいました。あの時代の人々が、一藩士に至るまで日本の行く末を案じ志を持って未来を信じ戦っていたことが伝わってきました。
また、時代劇が滅びゆく最中である事実に対して、「だが今日じゃない」と力強い言葉が聞けたのを嬉しく思います。祖父母と共に夕方の時代劇の再放送を見ていた幼い頃の記憶がよみがえり、ノスタルジックな気持ちと共に、これからも、細くとも、長く続いてほしい文化だと願わずにはいられませんでした。
いつか、高坂さんには現代の会津に来てほしいです。戊辰戦争の折、城は新政府軍の砲撃で穴だらけのボロボロになりました。復元された天守閣は当時のものとはまた違うかもしれませんが、会津の人たちの強い思いの結晶です。それはあの時代を必死で生きた高坂さんたちの魂と通じるところがあると思うのです。
脚本が緩すぎ
脚本のダメな点
① 主人公がタイムスリップし、事情を把握したあとで真っ先にやるべきなのは「会津藩の運命」を調べることだろう。あの立場の侍なら絶対そうするはず。やらないということは自藩に対してその程度の思い入れしかないということに。最後のほうでそれを知って泣くのはおかしい。
② 主人公がなぜ自ら「記憶喪失」を装うのか。変な言動をして周囲が「あの人は記憶が混乱してて」とそう扱うならわかる。なぜ自分からそうするのかわからない
③ 主人公が演技開眼するところ。目の前の坂本龍馬が本物だと思って戦ったということだとすればなぜ本当に斬られてもいないのに倒れる? なぜ死んだふりをする?
④ ラストの展開もあれだけいてなぜ止めようとするのがたった一人というのも変。一歩間違えたら殺人を記録しようとしてるんだよ。基地外の集まり?
しかも「真剣」を使うのが時代劇愛なのだろうか? 偽物を本物らしくみせるのが真の時代劇愛だろう。
他にも「主人公が現代に慣れるのが早すぎ」とかいろいろあるが、とにかく脚本が緩すぎる。ここまで評価が高いのは納得できない。
ラストの緊迫感は圧巻!
タイムスリップして現在に来たお侍さんは、現代人が美味しいお米を腹いっぱい食べられるのをみて、いい国になったと言っていたけど、幕末の侍からみて、本当の意味でいい国になったと言えたらいいなと感じました。
ラストの緊迫感は圧巻でした!
鑑賞動機:あらすじ3割、評判7割
年に1本でいいから、こういう「化ける」映画があると楽しい。お仕事物としての部分と、時代物としての部分が綺麗に重なり合いつつ調和している。
高坂さんがまるで本当の侍であるかのように思えてきて、どんどんお話にのめり込んでしまった。後半の展開は意表をつかれたが、結局は前に進むために必要な通過儀礼だったように思った。
ありふれたネタを出発点にしながら、丁寧にストーリーを作っていて、コメディとシリアスの配分もよく、とても好感の持てる作品だった。
最後は…アンタもかーい。楽しかった。
2回目。変わらず面白い。状況を受け入れて馴染んでいく過程できちんと描写を入れて納得感を出すとか、ベタな笑いは住職夫妻に任せてるとか、山口、冨家両氏はやっぱり本物の侍にしか見えない(本物見たことないけどね)とか、ゆうこちゃんかわいいとか再度実感した。
「今日がその日ではない」は今年最高のセリフかも。
転生もののうまいとこを突いた作品
ちょっと前に予告編でたまたま見かけて今どきこういう年寄り向け作品もあるんだなーくらいに思ってたら、公開後こちらのサイトでめっちゃランキングや評価が高く、なおかつ最近になり流行語大賞ノミネートもありさすがに気になり、見たくなったのですがいかんせん昼一回のみの上映ばかりでやっとこさ時間をつくり見ることができました。結果、見に行って正解でした!
もはや使い古されてきてる転生ものですが、その中でもありそうでなかったような作品ですね。
個人的にはタイムスリップした序盤のくだりが自分的には最高潮の盛り上がりだったため、後半は中だるみしましたがそれでもあのラストの真剣勝負はとても見入ってしまう素晴らしい芝居でした。ラストも良かったと思います。
皆さん知らない方々ばかりでしたが主演の山口さんはじめ本当に素晴らしい間違いない演技力でした。
あと、とにかく優子殿がかわいすぎて釘付けになりました!あとで調べたらだいぶお姉さんでびっくりしました笑
自主制作でこのクオリティーの映画を作ったのはすごいなと思います。
それと始まる前のオープニングも自主制作ならではなのか、スポンサー会社が次々と紹介され、いつまで続くねん!って感じでしたが何よりびっくりしたのがエンドロールで安田監督が1人何役も裏方をこなし、ヒロイン役の沙倉さんも助監督や小道具を担当していたこと。出演しながらスタッフもやるなんてめちゃくちゃ大変だったかと思います。
素晴らしい作品でした。
これはもう流行語大賞取っちゃってほしいです!
フィクションで痛感するノンフィクション
日本の心
時代劇「愛」に撃たれました。
公開(8月17日)してからちょうど3ヶ月。
やっと劇場で観る時間が持てました。
大変なロングランですね。
製作費2600万円と聞きますが、どうしてどうして
製作陣、俳優の熱い愛が迸る素晴らしい娯楽作でした。
時代は幕末。
長州藩士を襲撃した会津藩藩士・高坂新左衛門は、落雷によって
現代の京都の時代劇撮影所に【タイムスリップ】してしまいます。
そして戸惑いつつも、特技の《殺陣》を生かして
《斬られ役》として生きてゆく姿を描く傑作時代劇コメディ映画です。
正直言って出演者で知った顔は一人もいませんでした。
長州藩士役の福家ノリマサさんも、聞いたことがある程度で、
お顔も検索した位です。
今や「カメラを止めるな」と比べられるほどの大ヒット。
なんとっても高坂新左衛門(山口馬木也)の真っ直ぐな性格と
生き様が清々しい。
脇を固める助監督の山本優子(沙倉ゆうの)の素朴さ暖かみ。
本格的な殺陣シーン。
ラストの真剣を使用しての「最後のサムライ」のラストシーン。
もしや、もしやと胸が踊り心配してドキドキしました。
なんと見事な落とし所。
新左衛門を住まわしてくれる住職夫妻の人柄の良さ。
なんとも懐かしい日本です。
【人情味】【真面目で真っ直ぐ】【一生懸命】
そんな日本人の美徳を思い起こす
《映画の原点》を詰め込んだ感動作でした。
☆☆私ごとですが、ログインが出来ずに新規登録をしました。
それで再スタートです。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
不思議ともう一度観たくなってしまう映画
誰も言ってないから言っておく
正直面白かった コメディと言われるとそこまで笑えるとこはなかったけれど(まぁベタベタなベタだったからかもしれないけれど) ただベタこそ至高であると再認識させてもらった作品でした
それと馬木也さん冨家さんのお二人 正直2軍の首位打者、1軍半的ポジションな方だと思ってました すいません侮ってましたごめんなさい(笑)
あと馬木他さんが新撰組隊士の扮装をされた時めちゃめちゃ様になってたのはさすが大治郎だなと思いました
あと一番ジーンとした場面は最後の殺陣より峰蘭太郎さんの袴の後ろの福本清三のネーム刺繍を観た時でした(誰も言ってないので言っておきます)
映画は予算じゃないな
2024年流行語大賞にノミネートされていた侍タイムスリッパー。気にはなっていたのですが、たまたま職場の仲間からこの映画がとても面白いと話を聞いて、映画上映中に見ようと急いで見に来ました。
おそらくそこまで制作費がかかっていないんではないかなと思われる、質素な作りではありましたが、喜劇と感動が織り混ざった素敵な映画でした。
お互い名乗ってから決闘をすると言う古典的なスタイルも、改めて日本武士道の素敵な一面だなぁと感じます。思えばたった140-150年前までは本当に刀を使った殺し合いがそこに実在していたんですよね。真剣だからこそ真剣に背負うものがあって、命をかけて守り抜くものがあった。そんな時代だったんだと思います。
私は今映画を見終わっておいしいランチプレートを食べながらこのコメントを書いていますが、つくづく先人たちが少しでも日本を良くしようと行動してくださったこの帰結に、大変感謝をしたいと思います。
お一人でもご夫婦でも、あるいはお子様と一緒にでも、ぜひこの映画をご堪能ください
シリアスとコメディのバランスが絶妙
楽しく楽しませてやろうという気概
自主映画として1館の劇場公開から、じわじわと評判になり全国の劇場へ拡大公開となった、今年最も気になった作品。やっと観ることが出来ました。
時代劇は衣装やかつら、小道具はもちろん、そのセットから非常にコストがかかり自主制作で長編映画を作るなんてことは無いそうなのですが、その脚本のあまりの面白さから東映の協力を得て完成。
なんだかこの作品は制作陣やキャストの皆さんの映画愛と言うのか、面白いものを作ろうという気概と言えば良いのか、観客をとことん楽しませてやろうという意気込みのようなもので溢れているんですよね。
そうした温かいものがあるおかげで、ところどころで目立つの粗さや安っぽさも気にならない。むしろそんな自主映画っぽいところが愛らしくも思えました。
その拡大の仕方が『カメラを止めるな』と同じで何かと比較されていますが、『カメ止め』は低予算映画の代表的なホラーのジャンル。一方で本作は低予算と対角にある時代劇作品というのもまた比較対象として面白いです。
流行語大賞にもノミネートされたようですし、やはり観ておいて良かった作品。
主人公二人が会津藩と長州藩ということの意味
コメディ、アクション、感動、恋愛が少々と全てが絶妙のバランスで評判どおりの感動作でした。タイムスリップと時代劇って他にもあったような気もしますがこのストーリー展開を思いついたのはまさに奇跡的ですね。
ところで、主人公の二人が会津藩と長州藩の武士という点がもの凄く意味深いということを後で知りました。
会津藩のことをよく知らなかったので映画を見終わった後でネットで調べてなるほどと気づくことがいっぱいありました。
明治維新で敵対関係にあった会津と長州の関係があったからこそ最後の真剣にこだわったことが理解できました。また、主人公がおにぎりやケーキを食べてあまりの美味しさに涙する場面も、生活が苦しかった幕末の武士のことまで考えて作られたものと思います。
私が子供のころには時代劇が毎日あって父親が見てるのが嫌で裏番組のバラエティを見たいと思ってました。大人になった今は、時代劇の面白さがわかって、しょうもないバラエティの代わりに時代劇をやってほしいと思います。今やNHKが年に数回やるくらいですよね。
そんな斜陽の時代劇と幕末の武士の二人がシンクロして武士の生き様や時代劇がこの先も忘れ去られないようにという、この映画のメッセージが強く心に伝わりました。
なるほど、新鮮
時代劇普段見ないけどあまりの絶賛されように興味を持ってみてみた。タイムスリップものは好き。
時代劇ぽさはそんななく、声あげて笑ったし何度も泣けた。最後の斬り合いシーンの間合いとか、本当に真剣なんじゃ?と思うくらいすごいリアルに感じた。主役の山口さん、最初こそなんじゃこの説明口調の独り言はー(脚本)と思ったけど、時代に馴染んでく様子がとても自然でよかった。助監督さん本当の助監督とか、使い方もうまいよねー。
ううむ。良かったし面白い。でも途中で少し寝てもうたし、どうしても時代劇にしては、とか少人数自主制作にしては、という枕詞なしに見ることができない。もちろんそれを感じさせないのは素晴らしいことだし、今後の映画界の何か道標になる作品なのかもしれない。でも、和洋含めてバトルものにそこまで興奮しないからか、このお祭りさわぎには一歩ついていけず、テレビでならまたみたいなーという感じ。ごめんなさい。
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