侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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拍手で手が痛いのも忘れる傑作!
落ちはわかるのよ。
王道だから。
でもそれを凌駕する出来になっているんです。
笑わせてくれます。
泣かせてくれます。
楽しすぎます。
タイムスリップからのーとけ込みからのー更に新しい舞台へ…
役者がほんと作品の中でイキイキしていて観ていて惹き込まれます。
『カメ止め』を意識してる…って監督は仰られていたけど私の中では比べる迄もないと言いきります。
これは観るべき作品です。
言い切ります。
侍タイムスリッパー
🎬映画『侍タイムスリッパー』がいよいよ公開
🔴「侍タイムスリッパー」初日8/17上映時間■
「侍タイムスリッパー」の池袋シネマ•ロサ初日8/17(土)の上映時間決定!この映画作品は、カナダモントリオール・ファンタジア国際映画祭2024にて、今年なんと「侍タイムスリッパー」が観客賞金賞を受賞したすごい面白い作品です。→
📕幕末の侍があろうことか時代劇撮影所にタイスリップ、「斬られ役」として第二の人生に奮闘する姿を描く。
コメディでありながら人間ドラマ!
そして手に汗握るチャンバラ活劇でもある。
🔵上映開始15時30分(予告5分+本編131分)
上映終了後、監督、主要キャストによる舞台挨拶あり(30分)
🌟📷初日のみ劇場のはからいでマスコミ取材対応の必要上、上映時間が15時半からとなりました。
🟢開場時間は前の作品の時間が出ていないので未確定ですが、おおむね20分くらい前かと思います。
🟠ご予約はシネマ•ロサWEBサイトで2日前から可能です。
🟣8/17(土)の場合は木曜午前0時からです。
舞台挨拶メンバーについては近日発表させていただきます。
🌟また初日のみ監督、俳優交えた大交流会(参加費5,000円くらい)も開催予定です(当日の半券必要です。近日申し込み開始予定)
🤩舞台挨拶は8/18も行います☆
💫また上映期間中、トークショウなどのイベントもできるだけ開催していく予定の事です。
⚠️翌8/18からの上映時間はシネマ・ロサのインディーズフィルムショーの枠である20時前後の開始となります。ご注意を^ ^
🎟️当日券1,900円
🎫前売り券1,600円
👀リピート割1.400円(前回の半券が必要です)
🟠映画『侍タイムスリッパー』が誕生日するまでのエピソードが、これ又面白い。
📖「自主映画で時代劇を撮る」と言う無謀。
コロナ下、資金集めもままならず諦めかけた監督に、
「脚本がオモロいから、なんとかしてやりたい」
と救いの手を差し伸べたのは他ならぬ東映京都撮影所だった。
10名たらずの自主映画のロケ隊が時代劇の本家、東映京都で撮影を敢行する前代未聞の事態。
半年に及ぶすったもんだの製作期間を経てなんとか映画は完成。
2023年10月京都国際映画祭で初披露された際、
客席からの大きな笑い声、
注目👀→安田淳一監督の映画作り制作方法は、独特で、
お金が無いなら、アイディアで、自分が何から何まで、行うやる!、お金がなくなったら、映画資金を働いて稼いで、貯まったら又再開進める手法で、じっくり、納得行くものを、良いものを(創り)あげて行く!
作品の編集作業も、コツコツ続けて、一旦まとまった段階で、皆んなに見てもらい、修正を繰り返し、何年もかけて、最終段階(完成)へと近づく、何度も、問題点や、つい撮影が必要なら、繰り返して、作品のクオリティーを高て行く、限られた予算内で、限られたスケジュールで、役者や、事務所の行こうで、作品を作るのでは無く、あくまで、良い、面白い作品を作るためが、全てに優先する。
そんな映画制作だから、完成がいつになるかわからない、でも、この作品は、コスト計算や、コスパから、条件から
生み出される、現在のメジャー(日本)の映画作品とは異なり、作品のクオリティ、制作費に置いても、考えられなぐらい驚かされる事が漫才、時代劇映画を、自主制作で、
一流の日本の役者が、この作品になら、自分の他の仕事を犠牲にしても参加する。
金にならなくても、いい映画作る為なら、やらせてくれ!
と、安田淳一監督に惚れ込んだ人達が支えて、集まり、
奇跡のクオリティーと感動を呼ぶ、魂のこもった映画作品が、完成した。
だからこそ…海外の映画祭ファンタジア国際映画祭で、観客が笑い泣き感動を与える日本の映画作品が出来上がったのだと想います。
カナダ、モントリオール、エンドロールでの自然発生的な万雷の拍手に関係者は胸を撫でおろしたのであった。
と有りますが、これは、良いものは、国境を、越える、伝わる証だと思います。
初号完成時の監督の銀行預貯金は7000円と少し。との事を安田淳一監督はエピソードで伝えていますが、
きっとその「地獄を見た」あとは、進む道に花が咲き美しい道が開けて行くと信じております。
自主制作映画と侮るなかれ。
「ううう嘘でしょ!?大いに笑いつつ大いに泣き散らかしましたよ。タイムスリップものとしても、時代劇モノとしても、映画作り映画としても完璧に面白い。上映後は会場が万雷の拍手。いやもう今までの舞台挨拶で1番手を叩いちゃいましたよ。絶対に全国公開すべき大傑作!」
これは2023年10月に京都国際映画祭で上映された際の自身のツイートです。もともと時空転移ジャンルが好きだったということもあり、Twitterでたまたま見かけた『侍タイムスリッパー』というキャッチーなタイトルに釣られのほほんと観に行きました。
映画は吉本新喜劇のようなコメディタッチで始まります。インディーズらしい楽しげな雰囲気。
愉快なタイムスリップネタに笑っていると、物語はゆるやかにシリアスなドラマへと転調していきます。この流れが見事ですこぶる面白い。
幕府を守るという目的を失ったサムライに、現代日本で消えつつある時代劇と殺陣技術への思いが重ねられていきます。映画制作への思いも込められた脚本には本当に胸を打たれます。その志しを受けて真摯に演技する俳優陣にも思わず見入ってしまう次第。クライマックスではこれが自主制作映画ということをすっかり忘れ涙していました。
さて、いよいよ2024年8月から本作が一般公開されます。一度観ているのですが、東京池袋のシネマ・ロサまで足を運んでみたいと思います。あの時の客席の一体感は何だったのか。あの劇場での盛り上がりと楽しさは現実だったのか。もう一度映画館で確かめたいと思うのです。
笑って泣けて、よし明日から自分も頑張ろうと思える娯楽映画の王道
映画秘宝とか読んでそうな映画ファンにおいては“知る人ぞ知る”、2014年公開、下町ヒーロー映画の傑作『拳銃と目玉焼』。その作り手である安田淳一監督の長編映画3作目。2023年の京都国際映画祭で上映され絶賛、2024年7月の北米ファンタジック映画祭でも満席スタンディングオベーションの好評で、観客賞金賞を獲得。作品の評価は予めの折り紙付き。
「笑って泣けて、よし明日から自分も頑張ろうと思える娯楽映画の王道」を行く作品だと思う。つまり「フツーに面白い映画」ということ。まずは観て損なしですよ。
現代にタイムスリップしてきた侍が巻き起こすカルチャギャップコメディとして、ちゃんと笑える。
本物の侍が、チャンバラの斬られ役として身を立てていくサクセスストーリーとして、ちゃんとワクワクできる。
沈みゆく時代劇への郷愁と、忠義という侍魂の哀愁のメタファにちゃんと感動させれる。
さらには時空を超えて再び対峙する男と男の決闘に、しっかりハラハラさせられる。
自主映画でよくぞここまでというエンタメ作品に仕上がっています。オススメ。
日本アカデミー賞にふさわしい作品
私たち現代人は数々のフィクション作品からタイムスリップというコンセプトを言わば刷り込まれているけど、幕末の日本人はそのような具体的なコンセプトをどれだけの人が持っていたのか、あるいはそんな事を想像したのか。この(多分)主人公、は何故か自分がタイムスリップしている事をすんなり受け入れます。ショートケーキも受け入れます。受け入りの名人です、苺ショートケーキは幕末に彼等が食べていたスウィーツより遥かに上という事を信じて疑わないで演出したとしか思えないスタッフ達は一度レヴィストロースの悲しき熱帯を読んだ方がよいのではと老婆心ながら思いました。
タイムスリップものは、特に未来にタイムスリップしてままない頃は、あーそうかこれを知らないからこういう行動を取るのか、という、観ている私達に何かの気づきを与える行動は必須だと思います(そしてそれは異文化交流という我々の現実にも影響します)が、こちらの作品はそれをしてないので所謂ディテールの積み重ねによるリアリティが感じられません。そんな事はどうでも良いと考えてるのかもしれませんおそらく。
私の印象で、この(多分)主人公は、幕末からタイムスリップしてきた人というよりは、40年ほどグアムのジャングルにでもずっと隠れていて久しぶりに日本に帰ってきた人、位のリアクションにしか見えません。冒頭の殺陣もプロレスにしか見えず、画も、説明台詞も過剰演出も無理すぎて5分で観るのをやめようと思いましたが結局記録は37分でした。
尻上がり映画
感想要約 最高だった!所々B級感あったけど
・冒頭の刀の柄でドンが下手すぎ。なんだありゃ。てか太った人戦いの演技も下手すぎる。だが責任はあれで良いと思った監督だとかそれより上の立場の人間にあると思う。
・刀ちゃっちい。侍出すんだから頑張れ。指紋ベタベタみたいな刃はなんなんだあれ。照明か何かのせいか?わからんが酷い見え方だ。
タイムスリップ後刀を納める時のSEは凄く良かった。
・最初の戦いの照明もなんだあれ月の光が真横からさして陰が真横に伸びてそれが手前からも奥からもくるって滅茶苦茶だろ!
演出って言いたいんなら自然な方向からの明かりより格好良く撮れよ!
・タイムスリップ直後すぐに刀納すぎだろ寝てたとはいえ命がけの戦いした直後だぞ?何であんなにすぐに刀納める?てか最初の戦いでも呑気なタスキがけもなんなんだ全く
・冒頭の太った役者といいロケ班の最初の侍役の2人といい下手すぎないか?学芸会か何かか?
・ロケ班とのやり取りで主人公が声をかけてしまうシーン。あれもっと面白くてできただろ!もったいねぇ!なんであんな雑なんだよ。この映画アイディアは良いのにことごとく素人の学芸会作品なんだよなんなんだよ勿体無いよ!!!!
・テクノロジーを見て驚くと言う最高の見せ場をアッサリ雑に済ませる。タイムスリップものの醍醐味なのに!!!!!時間が無くて他のシーンのためにアッサリ終わらせるとかでは無くてただただ雑なだけ。本当勿体無い。
・ポスターの「黒船来航」は「航来船黒?」と逆に読むべきだろおおおお!
・そして英数字を読むなあああああああ!
・土砂降りなのに主人公の1m後ろの葉っぱに全く雨がかからない。
・夜雨が降ったのに朝になると何も濡れてない。
・住職「なんやなんや大きな声出して」いやいやいやいや見ず知らずの人間入れたんだから何か起きたと思って焦る方が自然じゃないか?自分の家に野宿のおっさん入れて妻が大声出したんだぞ
・主人公おにぎり食べてるシーン可愛い
・ケーキのくだりめっちゃいい話。涙出た。
・TV見てる主人公可愛い。
・がががががががががががガラケえええええ?!2023年やぞおおおおおおお!??!?!いや時代劇のスタッフはそんなもんなのか…?70歳以上でも最近はディズニーツムツムしたりTikTokのJKダンス見て鼻の下伸ばしてる爺さん良く見てたから驚いたぞ
・歌舞伎のくだりは変だろご飯食べながら時代劇見たんだから
・回想シーンの釣りのシーンとか桜散るシーン涙が出てきた。綺麗だった。主人公が本当に良いな
・入門許された報告の下り(落ち込んでて駄目だった→受かってました)色んな作品で百万回見た流れやな。しょーもなB級くせぇ
・ヒロイン野良おっさんは介抱するのにシナリオが全く書けてないだと…お前監督になる気あるのか?…とにかくがむしゃらに100や200は平気で量をこなさないと駄目だろよ…野良おっさん構ってる場合じゃねぇ…お め ぇ 40 過 ぎ て ん だ そ ?
ヒロインが終止モブ過ぎる。自分の夢に対しても粗末過ぎるし終盤までキャラクター性が浅い
。めっちゃ可愛いければそれなりにヒロイン感強くなりそうだけど如何せん40代のモブ系ヒロイン!キャスティングの意図がわからねぇ!
・散髪後の髪型は小学生みたいだけどあれはどういう意図があったんだ………?監督のセンスか??
・劇中ニュース番組がちゃっちい
・もう一人の侍の過去シーンは昭和感強ければそれだけでかなり良いシーンになったのに勿体無い。
しかしこの歳をとった後の殺陣は迫力あるなぁ…刀に重さも感じるし…冒頭のクソダサ茶番戦闘は何だったんだ…俳優さんが大御所でスタッフの気合が違ったのか?
・かつての敵が同じ境遇に会い先駆者、そして仲間になる…胸熱過ぎる…
こんなに重要な相手なら冒頭をもっとヒリヒリした日を跨ぐ様な因縁の殺し合いとかにしてたらもっと感動したのになぁとも思った。
・飲み会「良い子だのお〜」…いやいやいやいや40代のおばさんだぞ…この作品のスタッフ達は60歳以上の爺様達でまだ若く見えるからこんな台詞にしたのかもしれないがあまりに無理がある…これが滅茶苦茶可愛い40代の女優でもキツいのに!!!
・飲み会の改定台本読んで泣くシーン良いよね。もし自分が140年後にタイムスリップして「令和の貴方の故郷にこんな悲惨な事ありました〜」って言われたらかなり心がえぐられるよね。想像込みの台本だとしても…主人公可哀想。
・最後は涙をポロポロ流しながら大号泣。映画でこんなに泣いたのは本当に久しぶり。斬ってビックリ→実は映画のラストでした。は上手い!と思った。あと殺陣に迫力あり過ぎ。なんだあれ。泣きながら心で正座して瞬き無しで真剣に見てたよ。凄かった。
・映画ポスターだせぇ!ここで確信したけど美術と言うか美的センスが要求されるスタッフか決定権のあるお偉いさんに致命的なアンポンタンがいるな。
・太ったオッサンオチが普通過ぎる!90年代映画かよ!そりゃこれで綺麗に落ちるけどコメディ映画の落とし方なんよ(笑)こんなに中身のある内容なんだからもっと繊細な終わり方にしたりひとひねり加えて欲しいなあ(笑)勿体ねぇよ(笑)
ま、お腹いっぱい満足したから良いけど。ちょっと高めの焼肉食べた後無料で不味いガムをレジでもらって「あっ、いらないですありがとう御座います」って感じ。
・この映画と対極にあるのはサマータイムマシンブルースだと思う。一見低予算の安っぽい作りに見えて全部が高水準で演技テンポも良くて笑いのセンスも良いし可愛いヒロインが2人もいる。が、見終わった後は「笑える楽しいもの見たな」と言う軽い気持ちで数分でそれも消える(大好きな映画だけどね!)。一方でこの映画は全てがB級水準で酷い所が多いけど他の映画に無い突き抜けた真っ直ぐな感動を与えてくれる。感動しそうってのはあっても本当に芯から感動するなんてのは最近じゃあまり見られない。人が死んでBGMでもりあげて感動だとか言う金太郎飴みたいなテンプレバーゲン感動セールでは無かった。一番大事な芯の部分は昨今のハリウッド映画を圧倒的に凌駕する。見終わった後過酷な境遇に見舞われた人間が努力と誠実さで生きた人生そのものを見た気持ちになった。心が気持ちいいし胸がいっぱいになる。主人公が大好きになった。俳優さん本当凄い。俳優さん凄い。(大事な事なので2度言った)
いやあ見て良かったぁ…
大学の映画サークルで作ったのかな?ってレベルの内容だった。
クッソつまんなかった。
冒頭からダラダラと全編にわたって説明ゼリフのオンパレード。
基本薄っぺらい設定の説明とシーンの状況の説明ばかり。主人公とユウコ殿、もしくは主人公と脇役たちがお互いに説明し合うだけで会話すら成立してないシーンもあった。
ショートケーキを初めて食べて泣くほど美味しかったのなら、なぜ主人公がそこまで美味しいと思ったのか背景を語らないと。
江戸時代全般が貧しくて質素でしたで納得できるわけがない。
何が「日の本は豊かな国になったのですなぁ」だよ。(幕末の頃はめっちゃ食文化豊かだったわ)
主人公の家が極貧だったというなら話はわかる。まあ下級武士にはありがちだし、幼い頃から甘いお菓子に憧れがありましたっていうなら。
でも、それだったらショートケーキじゃダメでしょ。江戸時代からある大福とか饅頭じゃないと。主人公が幼い頃からずっと食べたいと思っていて、今ようやく口にすることができた。めっちゃ嬉しい!で涙する。
これならキャラクターの感情が大きく動くし、見ている方も感情移入して感動できる。
それができないのは、脚本上キャラクターの設定をきちんと細部まで作れていないから。
この映画はとにかく脚本に中身がなくて薄っぺらすぎた。
象徴的なのが以下のシーン。
雷に打たれたことがタイムスリップの原因だと気付いた主人公が、再び雷に打たれようとして土砂降りの中雄叫びをあげる。
やっとここから面白くなるのかな?と思いきや、一晩中雨に打たれただけで終わり。
寺の参道で泣きつかれて眠ってやがんの。バカなの?
どうすればまた雷に打たれることができるか、ここから悪戦苦闘するシーンを描かなきゃダメでしょ。
だって、幕末に使命があったんならどうしても幕末に帰りたいでしょ?そもそも、こいつの家族構成とかどうなってんの?家族がいたんならどうしても家族に会いたいって思うのが普通でしょ?
(幕末会津の悲劇を知った後なら、なおさら帰りたいと思うはず。てか会津の悲劇を知るのが遅すぎる。ストーリー構成もクソ悪い)
だったらユウコ殿も巻き込んで協力してもらって、どうすれば雷に打たれることができるか色々チャレンジすべきでしょ。
そこでユウコ殿に自分はタイムスリッパーだと打ち明けて納得させることができれば、二人に連帯感が生まれてぐっと親密になり、ロマンスが生まれるじゃん。(エンタメには絶対必要)
どうすればユウコ殿にタイムスリッパーだと信じてもらえるかって、そんなこと簡単に出来る。
例えばユウコ殿をめっちゃ時代劇オタクっていう設定にして、主人公の持ち物をサラッとチェックさせる。
この刀って会津資料館に展示されてるやつと同じだ!とか、この根付と扇子(江戸時代の人はみんな持ってる)Webで見たらめっちゃプレミアついてる幕末期の稀少品、なぜあなたが?とか、
そんな感じで主人公が幕末から来たなんて事は小道具ひとつで簡単に証明出来るのに、この映画は小道具の使い方も下手すぎる。
脚本も素人レベルだし、その脚本でよしとする監督も素人レベル、てか演出がほんとに酷かった。
脇役とか全員笑顔でただ頷いてるだけ。脇役にちゃんと芝居付けられないなら、いっそ全編主人公のアップだけにしとけ。その方が清々しくて気持ちいいわ。
それから、主人公がいきなり斬られ役の仕事を始めるのは展開にメリハリが無さすぎ。
主人公の目的は元の時代(幕末)に帰ることなんだから、それまでのつなぎとしてとりあえずバイトを始めるとかあってもよかった。
コンビニでレジ打ち出来なくて大失敗とか。スタバでコーヒーマシン壊して大失敗とか。カスタマーサービスでござる言葉連発で接客して大失敗とか。
とにかく文明の壁に阻まれて斬られ役以外仕事がなくなるってとこまで追い込まないと。
(往来で敵に斬られて死ぬって、武士にとっては最大の屈辱。最初からやりたいなんて思うわけがない)
でも幕末に帰るためには我慢が必要。忍耐の一字で耐えてやっているうちにだんだん面白くなってきて、だんだん斬られ役が好きになってきて、最後は幕末に帰るか斬られ役を続けるかで迷う。
そこで主人公の中に大きな葛藤が生まれ、人間ドラマが生まれる。そういうのが映画ってもんでしょ、ちゃんと人間ドラマを語るのが。
それなのにこの映画は、主人公の設定が薄っぺらすぎて2時間尺が持たないから、次々と登場人物増やして新たな展開を作る。
終いには斬られ役そっちのけで主人公が主演の映画の話になってる。もはや何が主題の話か分からない、映画のストーリーが完全に迷子状態w
こんなめちゃくちゃな事になるのは脚本も監督も幼稚で素人レベルだから。なのにこんなのが日本アカデミー賞で最優秀作品賞取ったの?
何かの冗談だとしか思えない。いくらインディーズ映画を応援したいとか、下火になってる時代劇を応援したいとかいう思惑があったとしても、日本アカデミーの会員バカすぎる。
※なぜ説明ゼリフが悪いかって、説明している間はストーリーが全く進まないので観客はただ耐えるしかない。
しかもこの映画の場合、基本立ったままか座ったままで延々としゃべり続けるので、画に動きが全くない。クッソ退屈。
それを2時間も続けられたらまじで苦行。2000円払って禅の修行に来たわけじゃないんだから勘弁してくれって話になる。
※※例えばだけど、主人公が剣の達人って事を伝えたいなら、一人の敵を待ち伏せるのではなく複数の敵をバッサバッサと斬り倒す画を見せればいいだけ。
そうすればこの男は会津の何々流の道場で剣を極めた達人ですって説明をしなくても強いのが分かる。
あと御家老直々に指名されて嬉しいとか、お互い下級武士の次男三男で独身だからとか、敵と戦う直前なのにグダグダと約2分にわたってキャラ設定の説明を続けるのはあまりにも不自然。
上記を受けて冒頭の2分を直すなら以下の感じになる。
寺の参道で待ち伏せするとこまでは同じで
「遅いな」
「山形彦九郎め、こんな古寺で何を企んでいるのやら」
「出てきたぞ」
「待て、独りじゃない、2、3、4⋯4人いる!」
「さては中で仲間と落ち合ったか、山形彦九郎はどいつだ?」
「分からん。分からん以上全員斬るしかない」
「待て、4対2では分が悪い。日を改めた方が」
「臆したのか?長州の企みを阻止しろとの御家老の厳命だ。今日を置いて他にはない、俺は行く!」
「わ、分かった。俺も行く!」
茂みから飛び出していく2人。敵と斬り合いになる。バッサバッサと3人斬り倒す主人公。相棒は山形にあっさり倒される。
「貴殿が山形彦九郎か?」
「如何にも、そういう貴殿は何者か?」
「会津藩士高坂新左衛門である」
「会津か、幕府の犬め!」
「犬で結構、幕府に逆らう長州の謀反人よりは遥かにましだ。山形彦九郎、主命によりお命頂戴する!」
「仲間たちの仇だ、返り討ちにしてくれる!」
斬り合いになる2人。雨が降ってきて落雷。
タイトルバック。
これでシーンに緊張感を生むと同時に、最低限必要な情報も盛り込める。
(またキャラクターの自然な発露で主人公と相棒の性格の違いも描ける)
ただこの流れの中に独身という情報を入れるのは無理。このシーンに全く関係ないからどうしても不自然になる。
映画って基本は画の動きとキャラクターの行動で表現するものなので、それを全部説明してしまうのは最悪の手段。
どうしても説明が必要な場合は質問されてそれに答える形じゃないと不自然になる。
なのにこの映画では、頼まれもしないのに自分からペラペラ説明しだす奴ばっかりだったから、まじで不自然の極みだったし最悪だった。
2025/3/23
プライムビデオで鑑賞
※運営に削除されたんで一部表現を変えて再投稿しました。
かなりつまらない
ステレオタイプの歴史観とテーマ、これまた典型的なキャラ設定のタイムトラベラーもの、なぜこんなに評価されているのか謎です。制作費が安いので安っぽく、ノスタルジーといいますが、全く何も感じません。脚本が良いと言いますが、テレビではボツになりそうなプロットです。ケーキを食べて幕末からのタイムスリッパ―が良い社会になったと感動するって、見習いが書いたら酷評されるエピソードです。過去のトラウマから痛飲をするお決まりのパターンで、これまたステレオタイプの不良に絡まれ、叩きのめされます。あんなひどい若者は本当にいるのでしょうか(見ていて冷め切る演出です)。ご都合主義のシナリオで、コメディーというかエスプリの聞いていないつまらないコントです(コントの方がましでしょう)。自己資本だからチェックが入らかったと言えます。少なくなったといえど、まだまだ、関係者のいる時代劇業界から強い支援を受けて、SMS的に関係者の思いでヒットにもっていった作品であるかと思います。これまで歴史や過去の人々を商業主義の時代劇業界が金儲けのためどれだけ都合よくにあつかってきたかという暗部がみえます。コメディーだし、タイムスリッパ―ものだということなのでしょうが、100年に一度の内容もテーマ性も低い映画でした。
2025/3/31追記
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