侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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おもいのほかまっすぐな
侍が現代にタイムリープするという一点突破では弱い
インディーズ映画が口コミで話題になり配給が付き全国公開、という所謂「カメ止め現象」の再来みたいな話題で注目されているのと、異常に評価が高いので鑑賞。
監督の時代劇愛は感じるものの、侍がタイムリープして現代の時代劇映画に出演したら面白いのではないか、というアイデアの一点突破に思えてならない。
タイムリープものはSFとしてのタイムパラドックスを考慮しつつその矛盾をさまざまな仕掛けで解決したり伏線を回収していく筋立てがこのジャンルの面白さといえるのだが、この作品はSF的な考証は無く、タイムリープの顛末も描かれない。
コメディなので理屈はなくていいという考え方もあるが、そこを深掘りすればもっと面白くなったはずだ。
また、主人公はいきなり現代に来たのだからもっと戸惑うはずなのだが、意外にすぐ馴染んでいく。そこもリアリティに欠けるし、もっと右往左往した方が面白いはずだ。
意外性のない展開で2時間は長く、撮影も一昔前の感覚。
話題先行で注目されているが、そこまで評価される映画ではない。
日本に生まれて良かった
素晴らしい映画でした。
「カメラを止めるな」的な爆発力は無かったけど、観賞後の満足感はハンパないです。
同じタイミングで、違う日時にタイムスリップするという発想と、時代劇と日本の歩みをオーバーラップさせるという発想の勝利でしょう。
歴史を作った先人達への感謝の念と、昔、家族で見てた時代劇へのノスタルジー。
ご年配の方々が客席に多かったのも、ほっこりしました。
ただ、残念だったのが…
そのご年配の方の誰かが、スマホをマナーモードにしておらず、たまに通知音が鳴ってるのが若干気になってはいたのですが、映画のクライマックス、真剣でのにらみ合い。にらみ合い!にらみ合い!!の緊張感フルMAXの時に、通知音が(^-^;
映画鑑賞マナーって大事だなーと再確認できたのでした。
つまらない
レビューを信じて見に行きましたがあまり面白くは感じませんでした。
ラストマイルはレビューを信じて見に行きましたが、レビュー通り面白かったです。
侍タイムスリッパーは、今の日本で良かったという作品で、ラストマイルは今の日本を憂いている作品でした。
自分的にはラストマイルのほうがしっくり来ました。
侍タイムスリッパーはテレビでよくある日本アゲアゲ番組の部類と感じました。
そして作品の出来の割にレビューは高すぎだと思います。
何らかの手が回ったと思っても仕方ないと思います、あるいは今の日本で何も問題が無いと考えてるのかな?
ラストマイルとレビューが同じくらいというのも疑問です。
あまり深い内容は無いですね。
ショートケーキを誰でも食べれるから幸せ?
果たしてそうなのか?
昔のように、飢えてる人は少ないけどねぇ
そうじゃない人も居ますよね、最近子ども食堂とかフードバンクが増えてたらそう思えないな。
国が助けてくれないからそうなってる、必要最低限の生活とはなんなんだろうか?
まぁ個人的にはつまらなかったです。
追加ですが、主人公が苦労してるようにも見えなかったし、すぐに良い人(撮影所のスタッフ)に出会い助けてもらえてるし、
切られ役で成功していくサクセスストーリーでしかない。
最終的には同じタイムスリップした同じ時代の侍に呼んでもらって敵役だもんね。
出世しすぎでしょ。
想像を覆してきた
もう一度誰かを誘って見せたい映画
近年観た映画でかなり上位!
ずっと覗き見している感じ!
今はその時ではない(笑)
変わるのも強さ変わらないこともまた強さ
侍が現代にタイムスリップして困惑するっていう設定自体は比較的今まででも良くあると思うが、これはそこを観て笑う作品ではない。主人公の高坂さんは戸惑いながらも周囲の助けもあって結構素直かつスピーディーに現代生活に溶け込んでいる。これはかなり大きな知的活動だと思うので彼は剣術の達人というだけでなくかなりインテリだと考えられる。この柔軟性がまずいい。真の強い男は頑固なだけでは無いのだ。またこの柔軟性が物語のテンポを良くしていて楽しい。
しかし風見の正体を知った瞬間に変わらなかった武士の心意気が表に出るくる。変わらなかった心をそれまで理性で抑え込んでいたことも彼の強さ。
風見は風見で苦労しながらも現代に対応してきたことが容易に観て取れる。しかも彼は高坂より30年前だったので孤独感はより強かったかもしれない。ほんの150年程前に日本のために命をかけた人々はこれ程までに高潔だったのかと頭が下がる。
個人的に1番好きなシーンはケーキを食べて泣くところ。日本がいい国になったという理由で泣くシーンは私自身襟を正す気分。
最後の殺陣シーンに象徴されるように譲れるところは柔軟に譲るが、譲れないところは命をかけて戦うという覚悟を持った男達(監督含め)の熱い物語。素敵な映画でした。
立派なSF作品です❣️
いやぁ楽しませてもらいました。皆さんの評価が高いのも十分納得です。でも皆さん、ひとつだけ忘れていませんか?この作品が立派なSF作品だということを!だってタイムスリップものですよ!十分SFでしょ。SFって何も宇宙人やUFOが出てこなくても(今どきそんな風に考えている人いないか?)様々なジャンルがありますから。SFの主役はあくまでも「人‼️」ですから、異なる環境の中で人が何を感じ何を考えどのように行動するか!それを描くのがSFだと思うのです。本作も侍が現代に放り込まれ、何を感じ、考え、行動するかを描いています。そのカルチャーギャップを愉しむとともに、しぶとく?いや案外自然に現代に適応していく姿を見せてくれます。いやぁ人間って可愛らしくも素晴らしいよね。ぜひSF作品としても楽しんでください。
この時代を生きる者として
先日「11人の賊軍」観たのですが、斬られたヒトの数、カウントした方、います?。
斬られた数だけ、ヒトの生き様がある。斬られた数だけ、ヒトの終わりがある。自分の手で終わらせた人様の終焉を見届けるのは、どんな気分ですかね。
私達が生きているこの時代も、いつか歴史の一幕になるでしょう。どんなにかっこ良く生きても、どんなに卑劣に生きても、それは後世が決めることかも。いや、後世に名を遺さないのが、ヒトの在り様か。名を遺そうとすること自体、おこがましいことですが、どんなにちっぽけでも、どんなに見当違いでも、自分がいた証が欲しくなるのもまた、ヒトの性(さが)。
この映画は、単なる時代劇ですか?。今の私達に、何を伝ようとしているの?。考えてみれば、今の時代だって、みんな学校や職場で斬られてる。斬られ上手かどうかは、それぞれですが…。この時代を生きる者として、皆様は、何を果たしますか?。いや、何も果たさなくていい。ただ、精一杯、生を全うしていますか?。
私達の生き様そのものが、いつか時代劇になるのだから。
そして、私は…。
追記)
虚の先にある実。「蒲田行進曲」や、勝新さんの「座頭市」を連想された方が、多くおられることと存じます。磨き抜かれた竹光が、本刀を凌ぐリアルとなって響く。それは、誰が、どのようにして創り出したのか、それを受け止めるのは、誰なのか、ちょっと考えてみるのも、いいのかな、と、思うわけです。ま、そんな訳で、素敵な映画だと思うのですが、本作のエンドロール、斬られ役の皆さんの名が、真っ先に上がってきたら、更にいい映画になったのかしらとも、思う次第です。
おもしろい!
滅びゆく会津藩、滅びゆく時代劇
だがそれは今日じゃない!
個人的な事情として、会津で生まれ育った人間として、こういった映画の主役が会津藩士であることがとても嬉しかったです。なので☆は+0.5しちゃいます!
会津訛りに親しみが持てて(少し引っかかる部分もありましたが時代の違いということで…)誠実で実直な主人公の人柄が好ましく、現代へ順応する様子と侍として譲れない芯の部分などが伝わる素晴らしい演技でした。
会津藩の歴史を知るところは高坂さんの心情を思うと辛く泣けてしまいましたが、淡々とナレーションで語られるのみで悲劇的に描かれすぎていないところがとても良かったです。悲観的な歴史観を否定したいわけではないのですが(わたしが子どもの頃は実際に長州憎しのお年寄りも身近にいました)、風見さんの言葉がすべてだと個人的には思っています。
タイムスリップものはやはり現代の文化技術に対するリアクションに1つの醍醐味を感じているのですが、白米のおにぎりを食べて磐梯山の雪に例えるところがとても好きでニヤリとしてしまいました。会津の人間にとってやはり磐梯山は特別な山で、富士山にも劣らない名峰なのです。また、お茶菓子に出たショートケーキを食べて、日本が豊かな国になったことに涙を浮かべる姿にはこちらもほろりと泣けてきてしまいました。あの時代の人々が、一藩士に至るまで日本の行く末を案じ志を持って未来を信じ戦っていたことが伝わってきました。
また、時代劇が滅びゆく最中である事実に対して、「だが今日じゃない」と力強い言葉が聞けたのを嬉しく思います。祖父母と共に夕方の時代劇の再放送を見ていた幼い頃の記憶がよみがえり、ノスタルジックな気持ちと共に、これからも、細くとも、長く続いてほしい文化だと願わずにはいられませんでした。
いつか、高坂さんには現代の会津に来てほしいです。戊辰戦争の折、城は新政府軍の砲撃で穴だらけのボロボロになりました。復元された天守閣は当時のものとはまた違うかもしれませんが、会津の人たちの強い思いの結晶です。それはあの時代を必死で生きた高坂さんたちの魂と通じるところがあると思うのです。
脚本が緩すぎ
脚本のダメな点
① 主人公がタイムスリップし、事情を把握したあとで真っ先にやるべきなのは「会津藩の運命」を調べることだろう。あの立場の侍なら絶対そうするはず。やらないということは自藩に対してその程度の思い入れしかないということに。最後のほうでそれを知って泣くのはおかしい。
② 主人公がなぜ自ら「記憶喪失」を装うのか。変な言動をして周囲が「あの人は記憶が混乱してて」とそう扱うならわかる。なぜ自分からそうするのかわからない
③ 主人公が演技開眼するところ。目の前の坂本龍馬が本物だと思って戦ったということだとすればなぜ本当に斬られてもいないのに倒れる? なぜ死んだふりをする?
④ ラストの展開もあれだけいてなぜ止めようとするのがたった一人というのも変。一歩間違えたら殺人を記録しようとしてるんだよ。基地外の集まり?
しかも「真剣」を使うのが時代劇愛なのだろうか? 偽物を本物らしくみせるのが真の時代劇愛だろう。
他にも「主人公が現代に慣れるのが早すぎ」とかいろいろあるが、とにかく脚本が緩すぎる。ここまで評価が高いのは納得できない。
ラストの緊迫感は圧巻!
タイムスリップして現在に来たお侍さんは、現代人が美味しいお米を腹いっぱい食べられるのをみて、いい国になったと言っていたけど、幕末の侍からみて、本当の意味でいい国になったと言えたらいいなと感じました。
ラストの緊迫感は圧巻でした!
鑑賞動機:あらすじ3割、評判7割
年に1本でいいから、こういう「化ける」映画があると楽しい。お仕事物としての部分と、時代物としての部分が綺麗に重なり合いつつ調和している。
高坂さんがまるで本当の侍であるかのように思えてきて、どんどんお話にのめり込んでしまった。後半の展開は意表をつかれたが、結局は前に進むために必要な通過儀礼だったように思った。
ありふれたネタを出発点にしながら、丁寧にストーリーを作っていて、コメディとシリアスの配分もよく、とても好感の持てる作品だった。
最後は…アンタもかーい。楽しかった。
2回目。変わらず面白い。状況を受け入れて馴染んでいく過程できちんと描写を入れて納得感を出すとか、ベタな笑いは住職夫妻に任せてるとか、山口、冨家両氏はやっぱり本物の侍にしか見えない(本物見たことないけどね)とか、ゆうこちゃんかわいいとか再度実感した。
「今日がその日ではない」は今年最高のセリフかも。
転生もののうまいとこを突いた作品
ちょっと前に予告編でたまたま見かけて今どきこういう年寄り向け作品もあるんだなーくらいに思ってたら、公開後こちらのサイトでめっちゃランキングや評価が高く、なおかつ最近になり流行語大賞ノミネートもありさすがに気になり、見たくなったのですがいかんせん昼一回のみの上映ばかりでやっとこさ時間をつくり見ることができました。結果、見に行って正解でした!
もはや使い古されてきてる転生ものですが、その中でもありそうでなかったような作品ですね。
個人的にはタイムスリップした序盤のくだりが自分的には最高潮の盛り上がりだったため、後半は中だるみしましたがそれでもあのラストの真剣勝負はとても見入ってしまう素晴らしい芝居でした。ラストも良かったと思います。
皆さん知らない方々ばかりでしたが主演の山口さんはじめ本当に素晴らしい間違いない演技力でした。
あと、とにかく優子殿がかわいすぎて釘付けになりました!あとで調べたらだいぶお姉さんでびっくりしました笑
自主制作でこのクオリティーの映画を作ったのはすごいなと思います。
それと始まる前のオープニングも自主制作ならではなのか、スポンサー会社が次々と紹介され、いつまで続くねん!って感じでしたが何よりびっくりしたのがエンドロールで安田監督が1人何役も裏方をこなし、ヒロイン役の沙倉さんも助監督や小道具を担当していたこと。出演しながらスタッフもやるなんてめちゃくちゃ大変だったかと思います。
素晴らしい作品でした。
これはもう流行語大賞取っちゃってほしいです!
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