侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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本物の映画
タイムスリップした侍のドタバタ劇と聞いてましたが。。。
いやいやいやいや、とんでもない映画ですよ。
起承転結がハッキリしてて、時代劇に興味が無くとも観客を飽きさせない。
131分間ずっと没頭しっぱなしでした。
消えゆく時代劇への敬意を込めつつ、コメディ感も忘れず、ちゃんと伏線回収。
全ては繋がっている。先人たちがいたからこそ、今の自分が在る。
映画全編、細かい点の詰めが、ちゃんとしてて、丁寧な設定してるなと思った。
だからこそ、一気に映画に入り込めたと思う。
ラストの落しどころにも、ホント泣かされた。
久しぶりに『打ちのめされた映画』です。
こーゆーヒット作があるからこそ、やっぱり映画館で観たいね。
文句なしの大傑作
自主制作の単館上映から始まって噂が噂を呼び全国ロードショーに。地元の109シネマにもやっと来たので見れました。
噂通りの面白さ!アカデミー賞ノミネート間違いなし!
コメディかと思ってたら大真面目な傑作でした。まさか泣くとは思わなかった。サムライ魂と役者魂がひとつになって圧倒的な熱がビシビシ伝わってくる。知らない役者さんばかりなのにみんなすごい。
映画の素晴らしさを堪能しました。
時代劇に真剣に向き合う侍ふたり
めちゃくちゃ面白かった!
《会津藩の侍が、現代の時代劇の撮影現場にタイムスリップし、それを機に斬られ役者として成功を遂げていく。時代劇の大物俳優と映画を撮ることになるが、その正体は、まさかのタイムスリップする前に相見えていた長州藩の風間という侍だった。》
設定からしてめちゃくちゃ面白くて、心掴まれました。ベタなコメディ要素も終始心地良かったです。映画館で笑いました。
高坂が風見との撮影中、タイムスリップ後の史実を知ってしまったこともあり、かつての侍としての心を思い出す。けれども、再度風見と真剣で相見えた時、現代を生きる自分の役割に気づく。それは、「今を生きること」。斬られ役者として、自分が今できる最大限の仕事をすること。
今作は、映画やドラマを作る人への賛歌のようにも感じられた。歴史の中で実際にあったその時代の文化や風習、実在した人物の物語を伝える、後世に残すことの意味。今年公開された映画『あんのこと』で、私は今は亡き人でも映画の中で生き続けられることを痛感しました。映画と真剣に向き合う尊さを、高坂と風見という侍、そして製作に関わる人々から教えてもらった気がします。
私は今までほとんど時代劇をみたことがないけれど、今作を見た後では確実に見方が変わってくると思います。
最高の一作です。
映画愛時代劇愛
愛が溢れている。とにかく俳優たちが上手いのです自然で。私が日本映画嫌いなのってアイドル俳優の薄々演技と重鎮俳優の重々演技のバランスの悪さだったのかと気づかせてくれました。もちろん話もおもしろい。でもホントにセンスが良いんだよなー細かい演出の。とにかく非の打ち所がありません。映画館に映画を見に来なくなって久しいですが、やっとたどり着いた映画館でこんなご褒美があるなんて。クレジット最後まで観たのも本当に久しぶり。もちろん知らない名前だらけだけど、助監督役の子が本当に助監督やってたり、ほぼ全役割に監督の名前入ってたり、こういうの見るだけで涙が出てくる。苦労が報われて良かったね。
もののふ
雷に打たれてタイムスリップした幕末の武士。よくあるスチエーションであるが、この作品はここから面白くなる。時代劇の撮影所で切られ役として日々を過ごすが、準主役のオファーが来る。タイムスリップしたのは、自分だけではなく切りあっっていた相手もタイムスリップしていたのだ。笑いあり、涙ありこれぞ映画という感じ。お金を掛ければ良いという訳では無い。
時代劇へのリスペクト
時代劇は、勧善懲悪で陳腐なストーリーだった。やがてそれは飽きられていって、
ほぼ消滅してしまった。そんな中で、時代劇が描いていた時代からやってきた侍が、
時代劇を見ながら激しく頷いていた。笑いのシーンではあるが、私はそれが心を打った。江戸時代、世の中には理不尽なことがまかり通っていたことだろう。人権意識も低い。自身も密命とはいえ、他人の命を奪おうとする。そんな時代をまさに生きている侍が、勧善懲悪の時代劇を見て、「こうであったらいいのに」と同調するわけだ。今、世の中は善も悪も渾然としてきて、わからなくなりつつある。今こそ時代劇が描いていた世界は必要なのではないか、そんなことを気づかせてくれた。まっすぐでない時代だからこそまっすぐに生きる侍と、そして現代の、やはりまっすぐに生きようとする映画人たちのシンクロが眩しい。
これぞ武士道‼️
当初は自主制作映画で、上映館も一つだけであったのが、評判が評判を呼び、上映館がドンドン増えて、遂に全国展開へと一気に人気爆発!
監督自身が武士道極めたね!!スゴい‼️
日本人の魂の根底に流れている、今はもう殆ど忘れ去られようとしている、本物の武士道精神が込められた実に良い時代劇だと云うWEB機関誌評価につられ、かつてとても心惹かれ手に取った小説「剣客商売」のドラマ化で、大二郎役をされていた山口馬木也さんが、主演との情報を得て、見てみようと思い足を運びました。
そこで観たのは、当に大和武士道の魂の顕在でした~(*^^*)
武士の魂漲る気魄と迷いの無い剣筋、火花散らし冴え渡る真剣の切先、敵同士が時代を超えてスリップして来た先の時代で、武士故に本懐を遂げるべき時代と場所を失った事への辛さを抱え、時代が変わっても、武士であるという気概が、心中で紅々と燃え滾り、圧倒的に見事な殺陣が展開される!
「葉隠」における、武士道とは死ぬ事と見抜いたり、の神髄に逼る瞬間が垣間見えて来る事で、観客を時代劇の魅力へと引き込んでゆく‼️
時代劇人気が、再び日本に戻って来る萌しを呼ぶ、エポック的作品となるか?
本物の時代劇役者が、本物の殺陣師が、本物の時代劇好きが真剣に作った映画だからこそ、本物の日本人の魂を、大和武士道の心意気を持つ観客を呼ぶのでしょう!
コメディータッチだけど、しっかり武士道魂満開‼️
これは、やっぱり熱い大和魂日本人の映画ですね~‼️
大拍手喝采です~‼️
自分が80年代にタイムスリップしたかのような…
とても大評判でスコアもずば抜けて高く、
「きっと斬新で今までとはまったく違う
すごくおもしろい作品なのだろう」と気になっていて
「でも田舎の方ではやらないんだろうな」と諦めていたら
なんとこちらの映画館でも上映されることが決まり、
それからはネタバレになるので他の人の感想にも触れないようにして、
ワクワクと期待と想像を膨らませ
上映日とても楽しみに見にいったのですが…
ただただ終始ひたすらにベタ…
むしろ自分の方が80年代にいって
その時代のタイムスリップものの
映画を見てるかのような前時代的なベタ…
別にわかりにくい高尚なものを求めてるわけではないし、
ベタが必ずしも悪いわけでもないのだろうけれど、
一見深い考えがまったくなくベタをやってるだけのような…
(いや、きっと深い意味はあるのだろう…)
これだけ高評価ということは
なにか正しい見方があるのだろうけれど、
低レベルな自分にはそれがわからないまま
ちょっともうしわけないけれど
正直微妙な作品だったかな…
それでも
主人公の侍と敵役の人と
二人が10秒くらい見合うシーンは緊張感があってよかったかな
田舎だと、話題の単館ものと商業ものが
区別なく同じ箱(シネコン)の中で横並びに競争させられるので、
ひょっとしてそのせいもあるのかな?とも
思ったりもしたけれど、
センスのない田舎者には
一見ただのベタな映画にしか見えない
むずかしい映画でした
予想外に硬派な侍ドラマに心を掴まれた。 コメディとしては王道だが、...
予想外に硬派な侍ドラマに心を掴まれた。
コメディとしては王道だが、ちゃんと人間ドラマとして笑いが取れていることに好感。その軸となる主人公の朴訥な人柄を演じ切った山口馬木也氏は素晴らしく、映画に引き込まれた。
コメディのみならず、ショートケーキを食べて泣くシーンや、会津藩の最期を受け止めて手を合わせるシーン、風見と運命的な決闘へ向かう義理の通し方など、侍の魂を感じて胸が熱くなった。
侍がタイムスリップして斬られ役に。いい筋書きである。
こんなに泣くつもり無かったのに
気づいたらほとんどのシーンで泣いてました。
出演されてる方が泣いているとつられて泣いてしまう。。
それだけ感情移入できました。
皆さん演技が素晴らしく映画の世界観に引き込まれました。
時代劇に興味ない方も楽しめます。
そして今を生きる!
邦画はほとんど観に行かないんやけど、これはめちゃよかったで〜!と知り合いからおすすめされたので鑑賞。時代劇?日本史も詳しくないし楽しめるんかな?と思ったんやけど、稚拙な感想やけどめちゃめちゃ楽しかった😍
リピーターもとても多い雰囲気やった。
主人公の高坂のことを子どものような優しさで見守ってしまう(観客も含めて!)この映画の魅力のひとつは高坂という人物。不器用で優しくて実直で…ほんまに応援したくなってしまう。順応早すぎるんちゃう!?なんて普段やったら突っ込むけどそのツッコミすらこの映画では野暮かな😅その他の風見、優子、関本さん、住職…皆とても人間味がありこの映画には欠かせない人たちである。
あとは、製作者たちの時代劇への愛情がこれでもかと伝わってくる。時代劇、苦手意識があったんやけどこれを機にちょっと観てみようかななんて思う。そんな人、多分他にもいるんちゃうかな?殺陣の練習中、斬られ役やのに思わず斬ってしまうノリツッコミは声出して笑った!
上映終了後「ああ!とてもいい映画だったなあ!観てよかったよ!」と言っている人がいて思わずわかるわかると言いたくなった。笑いあり涙あり、優しさに溢れたいい映画でした🎬2,600万でもいい映画は撮れるんやなあ。
※ちなみに全然関係ないが今度公開するグラディエーター2の制作費は$250,000,000らしいです!!(380億…!!)
助太刀いたす!
なんかこのような作品に出会えるとほんまに幸せを感じる(๑˃̵ᴗ˂̵)タイムスリップものってその人を中心に騒動が巻き起こってドタバタするのが多いけど、その人(たち)が今の時代に溶け込もうとするところに武士の奥ゆかしさを感じられずにいられない。いろんな“愛”が溢れた誰も傷つけない作品でした。おもんないっていう人おらんでしょう٩( ᐛ )و
滅んだ時代に取り残された侍が滅びつつある時代劇を繋ぐ。
幕末からタイムスリップした侍が時代劇の役者になる話。
テルマエ・ロマエは現代と古代の類似点と相違点を楽しむものであったが、この作品で語りたいのはそれではない。だから時代考証がメチャメチャだけど、この作品が拘ってるのはそこではない。
徳川幕府という自分が殉じた存在が滅び跡形もなくなってる現代に一人(?)取り残された侍がこれまでの人生に折り合いをつけ、これからの人生を歩みだすという物語だ。
やろうとしてることは良いけど、ややまとめきれてない気がして盛り上がりに欠けたので、物語としてはそこそこおもしろいくらいであった。
主演の山口馬木也の演技は素晴らしかった。
失われつつある『殺陣』という芸術
9月に全国上映拡大の話が出たときから見たいと思っていたものの、近くにはイオンシネマしかなく、半ば諦めていたのですが、なんと10月下旬に上映決定!
昨日やっと見に行けました。それもその劇場で一番大きいスクリーン。
ありがとうイオンシネマさん!
低予算なため、ところどころにそれが見えてしまいますが、主役は『殺陣』。とても見ごたえがありました。
侍の剣技を現代によみがえらせて魅せる殺陣と、主役を盛り上げるための斬られ役。
振り付けがある殺陣はどこか踊りのようで、かつての剣技の影を日本に留めるための、大切な伝統武芸もしくは芸能の1つと言えるのではないでしょうか。
クライマックスにあった殺陣は息を呑む緊迫感があって、素晴らしかったです。
しかし、そんな殺陣を誇る時代劇も今は徐々に枠が減らされていき、風前の灯。
近い将来失われてしまうかもしれないものだからこそ、より物悲しく、そして愛おしく感じます。
主演の山口馬木也さんの演技はとても自然で、本当にタイムスリップしてきたお侍さんを見ているような錯覚に陥りました。渋い男前でいて、どこかかわいらしい。素敵な主役でした。
物語も、ツッコミどころはちょこちょこあるものの、全体的にはうまくまとまっていて、2時間とちょっとの上映時間中飽きさせることもなく、最後まで引き込んでくれました。
傑作とまでは言いませんが、安心して見れる良作だったと思います。
ただ、現代の日本語の読み順(横読みなら左から右)を、タイムスリップしてきたお侍さんが一瞬で理解するというのはちょっと無理があったので、「む。なんだこのでたらめな並びは… (はっ) 逆?!」みたいなセリフをちょこっと入れて欲しかったですw
低予算っていうことは、映画のクレジットに色々なところ(監督・脚本・撮影以外の随所)で何度も「安田淳一」監督の名前が出ていることでも分かりました。
まさに自主制作作品。
でも、その愛は実ったと思います。楽しかったです。
大スクリーン上映なのに、誰ひとり俳優の名前がわからない…?!
無名のキャスト揃いだが、スクリーンに映える顔立ち。
特に主演の高坂新左衛門(かなり多くの有名作品に出演されていることを後から知りました。存じ上げず失礼いたしました)と若き日の風見恭一郎。シンプルに顔が良い。笑 (個人的には心配無用ノ介に助けられる女の子が非常に可愛い笑 のに名前がわからない;;)
色々な意味でエンドロールをここまで凝視するのは久しぶりでした!
助監督役の女優さん、実際に本作の助監督もなされていて・・・シゴデキすぎ!
「そなたが鍛錬し培い、身につけたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。されどその宝は、分かち与えるほどに、輝きが増すものと心得よ」
伴虚無蔵の大大大名言です。太秦映画村繋がりでカムカムエブリバディを思い出しました。
まさにこの作品に命懸けで挑んだ役者の皆さんとその情熱が受け手に伝わり上映館数が広がり、見事に輝きましたね。
予想外の傑作!
日本映画を久しぶりに映画館で観た。凄かった!
よくある、タイムスリップした侍がビックリするだけの出オチ邦画ではない。
いきなり140年後に来てしまった主人公が、現実を受け入れつつ、斬られ役者として邁進する様がとても真摯。
タイムスリップした事実を知るくだりは、普通はグダグダ説明しそうなものだが、ポスターを読んで知ってお仕舞い。それくらいでいいよね。
彼が現実に順応に応じていく様が、台詞以外で表現されてるのも良かった(洋服を着たり髷を切ったり)。
とにかく全編無駄なシーンがない。
最後!
椿三十郎を思わせる長いタメからの、本当に真剣で斬り合っている様な殺陣シーンは圧巻。
この映画はっきり言って、奇抜なプロットや超絶爆笑ギャグもない!なのに最後まで面白く見れた。
要因はやはり主役の山口馬木也さんの演技!
ケーキのくだりも、弟子入りのシーンも師匠何回も切っちゃうギャグも、会津藩の顛末を知ってからのシリアスな展開も全部良かった。
もはや本物のサムライにしか見えないーー、というレベルで役が乗り移ってた。最後まで引き込まれてしまった。
全798件中、101~120件目を表示