侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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試合の一時中止のシンザえもん、ゲロで滑る
AmazonプライムVideoの配信をホームシアターで視聴しました。130インチのスクリーンは、映画館の前の方の席と同じくらいの迫力があります。
冒頭から横にスライドするカメラワークが良かったです。
左から右に書かれているポスターをスラスラ読む知能指数が高めの高坂新左衛門(山口馬木也)は、空気も読めるし台本も読めてしまいます。この世界を未来だと勘付いたりしながらも、流れのまま、優子さんのためにも俳優の仕事に没頭します。ひょんなことから幕末の情報を得ると急に落ち込み、元居た世界を思い出しては使命感にかられたりします。そんな主人公は、終始 便意がきません。居候キャラで有名なネコ型未来ロボットの『ドラえもん』も家族と食事をするシーンがありますが、排泄に関しては触れません。優子さん、どことなく野比のび太っぽいビジュアルのようにも見えます。「ぼく高坂シンザえもん。のび太くん、じゃなくて優子さんのためなら、しかたがないなぁ。」
冒頭、侍 VS 侍の試合(コロシアイ)の途中で雷が発生し、タイトル『侍タイムスリッパー』というタイトルロゴが現れるのはユニークでした。
違う意味で“侍がスリップ”したシーンとして、高坂がゲロで滑るシーンがあります。タイトルにある“タイム”の意味も違う意味で、二人の侍の“試合の一時中止”のことかな と思ったりしています。
今作は、“侍がタイムスリップ”したように始まりますが、別の世界に入り込んでしまう物語『オズの魔法使』(1954年日本公開)や『千と千尋の神隠し』(2001年)、二次元から三次元に飛び出してくる物語『魔法にかけられて』(2008年日本公開)のように、別次元である“時代劇”というファンタジー世界の中から現実の世界に飛び出して来たのだと解釈することにしました。別世界への順応の速さは物語のテンポの良さに好影響をもたらしています。
真面目に明治維新や江戸幕府を考えるのが似つかわしくない作品かな と思いました。
次元を移動するトリガーが何か についてですが、雨が降り 雷が鳴った時がタイミングのように見えますが、具体的には描かれていません。
不思議な部分や謎が好奇心を維持し、画面の中から情報を得ようと必死になりました。おかげで飽きたり退屈したりはしませんでした。
理想郷のような優しい現代世界の描写にウットリしました。
映画館で映画を観ているシーンなど、劇中劇は没入感を高めます。TVを見ながら一喜一憂する高坂の純粋さが素敵でした。
『ターミネーター』(1984年)や『ターミネーター2』(1991年)のように 時差で送り込まれてくる設定が面白いです。ネタバレ禁止な展開のオンパレードでした。
まだ時ではない
監督じゃないけど、いやー良かったよホント。時代遅れの時代劇だが、映画の演技の中で撮影の演技をする、素晴らしい内容じゃないですか!若い頃は見向きもしなかった時代劇だが、歳と共に好んで観るようになった自分は間違いじゃなかったと改めて思ったね。安い昼ドラに真剣な時代劇をミックスするB級映画感がまた、堪らなく良かった。だって、観る前からドリフのようなストーリーが目に浮かんだし笑
兎に角、主演の山口さんと冨家さんが素晴らしく、峰さんが華を添える素晴らしいコメディ時代劇でした。監督に怒られるドリフシーンで大爆笑、ラストのまだ時ではないシーンでまた大爆笑、でも会津藩士の無念を胸に斬り合うシーンで感動したりする不思議な映画だった。普段から時代劇等観てない層の若い人達は、どんな想いや感想を抱くのだろうか?それが一番気になるところですね。あと、沙倉さんがギャル曽根にしか見えなかったわ笑
尻上がりにこの映画に関わる人たちが好きになる
カメラを止めるな!
侍が剣を向けて、いざ!と言う場面から雷でのタイトル入り!
なんて美しいのでしょう!(ほぅ
時代劇の舞台に降りたったのは、神の悪戯か運命か。初めて見る現代に戸惑いながら覚えて、自身にしかできない仕事。
斬られ役
本家本物の時代から来たんだから慣れたもの(演技は死ぬ気で覚えてえらい!
ひたすらに主役の山口さんの目力と人柄に演技力!
つまらない、あきる、長い…
冒頭はシュールです、現代に侍衣装ですから浮く浮く!当たり前やで!
設定の舞台が時代劇村近くだから展開もスムーズに進んでいきます。で、思い出すのです、…主人公がいるなら相手も、来てんだよね?と。ざわざわと配役から売れっ子になっていく主人公。奇跡ではなく自力で成り上がっていくのです。
努力は実を見せてくるんです。
過去から未来に来て、記憶喪失と思われて、自身が過去から来たと察しても誰にも言わずに現代で生きることを選び斬られ役をこなしていくんです。
現代ドラマであり、現代ファンタジーな作品です。
まずは観て判断してください。
観てつまらないならビーキーパーを観ましょう。
目力はこちらの主人公レベルでカッコイイですから!w
そして、中盤に訪れる大御所からの依頼。
奴が!奴がいたー!wwwwと息を呑みます。
奴との再会で主人公も困惑しますが、大御所に絡んで挑みます。こんな熱い展開…
惚れてまうやろ!!(ばかー!
最初は一館スタートで、監督さんも金を工面されたとか…が、口コミから400館まで!日本アカデミーでも賞を獲得された!
シンデレラではない。
これは努力の賜物なのだ!
2時間10分。
ただただ、ダレずに最後の真剣勝負は圧巻!
素晴らしい脚本!素晴らしい演出!素晴らしい役者!
素晴らしい時間をありがとうございました!
うちも負けない作品を生み出したいです!
創作活動にいい刺激!
ありがとうございます!
面白くていい作品でした!
清々しい映画です
びっくりするくらい、おもしろくなかった。
侍タイムスリッパー
脚本の勝利
正直設定は、使い古されたよくあるタイムスリップもので
カルチャーギャップを笑いにするやつだろ?と、高を括ってた
序盤は思ったとおりの話だったので「やっぱりな」と思ってた
しかし徐々に「あれ?」となってきて、
後半で「そうだったのか!」と感心
ちゃんと丁寧に脚本が練られていて、
一工夫するだけで、こんなにも作品的に変わるんだ、と感心しました
元の時代に戻ろうとする物語じゃないだけでも新鮮!
とにかく観ていて「映画愛」を凄く感じた!
監督の演出力というより、
今回は脚本の力である事が大きいと思う
主演の山口馬木也がまたイイ!
ハンサムだし、これから売れっ子になると思う!
映画館で見るべし!
いわゆる、大きな劇場で公開される映画とは違う、予算も少なく、監督が米を作ってある。貯金残高が、7000円という映画とは聞いてました。
見始めて、あー。なんかそんな感じですなぁと思っていましたが、グングン引き込まれる。
切なく。温かく。でも、何だか心が引き裂かれるような気持ちにもなる。
主演の山口さん。素晴らしかったです。見てる方にストレートに伝わってくる、サムライの気持ち。
脇を固めてあった富家さん。なんで日本アカデミーの助演男優賞入ってないの??
あと、沙倉さん。ググったら45?ありえん
見て損はない!
皆さん!!映画館で見て!!
声を大にして言うでござるよ!!
タイトル通り
幕末、会津藩士高坂新左衛門と長州藩山形彦九郎が争う中、突然の落雷により高坂は現代の東映太秦映画村にタイムスリップという設定、ADの優子や寺の住職夫妻に助けられ高坂は時代劇の斬られ役として次第に活躍・・。半分を過ぎたころ、高坂を準主役として抜擢した主役の風見恭一郎が実は高坂と闘った山形で高坂より前の江戸村にタイムスリップしていたと判明、果たして二人はどう対応するのだろう、元の時代にもどるのか・・。
侍が時代劇の撮影所にタイムスリップ、突然の本物登場にしっちゃかめっちゃかの現場というところなのだが割とすぐに馴染んでしまうので物足りない。心配無用ノ介なんてTV時代劇でなく新選組が活躍する元の時代に近いチャンバラ劇で活躍だとチャンバラがもっと活きたでしょう。最後は真剣勝負、山形死んだかと思ったら撮り直しで和解シーン、丸く収めました。時代劇全盛の昭和の時代への映画関係者のノスタルジー満載、安田監督の自主製作映画にもかかわらず東映の全面支援もうなずけます、監督は先に亡くなられた5万回斬られたという名代の斬られ役福本清三さんへのオマージュから脚本を書いたらしい。劇中でも福本さんの名言とされる「一生懸命頑張っていれば誰かがどこかで見ていてくれる」がセリフで使われていました。時代劇とは言え映画愛に溢れた作品、映画関係者にしてみれば応援したくなるのは分かりますから日本アカデミー賞受賞もうなずけました。
エンタメ時代劇の素晴らしさ
タイムスリップものとして自分史上No.2
アカデミー賞受賞に釣られて鑑賞。
タイムスリップものとして私の中で『戦国自衛隊』に次ぐNo.2。
私は感情を表に出さないほうだけど、思わず声を出して笑ったりウルっときた。エンドロールの後に拍手が起こったのは『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』以来。映画館の一体感が凄かった。
正直、ストーリーはそれほどキテレツではないし、大どんでん返しもない。
関西弁のマイルドさが人々の優しさを引き立てて、感動増し増し。まんまとやられた感じ。
この作品の魂はとにかく山口馬木也の圧巻の演技と殺陣。里見浩太朗さんの付き人兼斬られ役をされてたとのことで納得。
ベテランだし、どこかで観ていたのだろうが、こんな素敵な俳優さんが居たなんて‥。
彼の横顔は完璧なEライン。素朴な東北訛りの美しい言葉遣いと相まって、主人公としての魅力を引き立てている。
欲を言えば、風見恭一郎役は若い頃の面影が無さすぎるので、同じ俳優さんで演ってほしかった。若い頃を演じた役者さんも素敵でしたが‥。
あと、ポスターを見ただけで江戸幕府が140年前に滅びたことに納得するのが早すぎる点は気になった。
それでも、この作品は笑いと涙、そしてメッセージ性がしっかりとあり、タイムスリップ映画の新たな金字塔だと納得。
予想以上に面白く、引き込まれた。 シナリオ、演出、演技が、上手く調...
♡時代劇LOVE♡
もうね、作り手のパワーが溢れている作品やね。
確かに時代劇は若い世代にはなかなか受け入れてもらえにくくあるジャンルではあるが、その時代時代で変わるのは仕方なく避けられないものではある。
だからといって諦めや嘆くのではなく受け入れて共に生きていく道を進んで行くのがとても良い。
日本人は侍からサムライそしてSAMURAIと変わってはきたけど忘れられた武士道は、も少し芽生えてほしいなぁ。
観終わった時は清々しく思える作品でした。
時代劇愛、映画愛に溢れた作品
チャンバラ時代劇+(プラス)
〝侍〟のカルト映画
「侍タイムスリッパー」を観た。
何でこれを作ったか分からない。
〝侍〟というのが何なのか定義付けられて無いから〝なんとなくそんな感じがする〟でしか観れない。
「シャドウ・オブ・ザ・ヴァンパイア」を思い出したよ。それを〝侍〟に混ぜた感じ。つまりカルト映画。
「永遠の0」感はある。
日本アカデミー賞を獲りそうな作品ではある。
〝斬られ役〟というのが〝侍精神〟に於いて成功スキルとなっているのがよくわからない。
もっと言えば、劇中で真剣で斬り合うことが侍としての何を意味するのか意味が分からない。
この作品は現代というものを「いい時代になりましたなあ」という所では一貫している。倉本聰の「歸國」のようなことにはならない。その上で〝侍〟というものが登場人物の個人的なものだけということになる。
僕個人で言えば侍というものがイコール日本だとは思っていない。自己確立の一つの定義ではあると思う。
真剣で斬り合うことが面白くて良い、なのか死にたくて良い、なのか分からない。
何で作ったのか分からないというのは飛び抜けたアイデアがある訳でもないということでも思う。
要素として、描かないものを省いた形で進めたような脚本(例えば主人公は何故精神病院へ入れられないのか等)に後半から色々入れ込んであるのが分からない。
自分としては見切り発車にも感じられた。
この作品に於ける〝侍〟というのは所謂〝怪獣〟とか〝吸血鬼〟〝怪物〟等と変わらない。
そうしたものの見せ方はテレビ時代劇的と言えばそうなのかもしれない。
そういうカルト映画として、前半は少し面白いところがあって、後半はやけに真面目になり退屈した。
キャスティングは良かった。
(追記)
そうか、〝超低予算時代劇〟を作ろうとしていたのか。そりゃ何で作ろうとしたか分からない訳だ。
_φ(・_・
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