侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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映画好きのための映画
笑って泣いて身に沁みました
久しぶりに劇場で先が読めないストーリーにワクワクしました
良作の全国展開配給さんありがとうございました
水曜日夜の日比谷のシアターはほぼ満席でした
面白かったー!脚本が秀逸過ぎです
ラストマイルと肩を並べられます
①すんご~くつまらない②カネ返せ
前評判も良かったし流行語大賞にもノミネートされたというので見にいきました。お客さんは5人。見終わった後「あ~お金損した」的なオーラを
全員醸し出していたでござる。ちなみに上映中一人だけ一回クスリと笑った。カメラを止めるなだっけ?あれと同じ。素人に毛が生えたような映画。こんなものでお金を取ってはいけないでござる。そしてラストの小ネタ伏線回収。拙者だったら恥ずかしくて絶対やらない。映画史上最低のラストだったでござる。
面白いって、こういうことか!
子供の頃から日本史が好きで、大河ドラマ、水戸黄門、暴れん坊将軍、仕事人シリーズetc.といった番組を好んで見る妙な子供だったが、そういう番組を見なくなって久しい。
時代劇は金と時間がかかる。一方で古くさい勧善懲悪な人情話に現代人はあまり興味がない。もうオワコンになってしまったのだろうか・・・。
幕末の武士が現代にタイムスリップするコメディをインディーズで作ったという。これはセットも役者も予算相応のペラペラなもので、笑いもスベっているだろうというのが当初の印象。ところが、あれよあれよという間に火がつき、拡大全国上映に。我が田舎街でも上映していると耳にして大変遅ればせながら、観てきた次第。
冒頭のシーン。闇夜で待ち伏せなのに話し声が大きい。声だけ別録りで当てているのが露骨にわかる。あー、やっぱりペラペラなのかなあと思っていると、主人公の会津藩士高坂は、あっという間に現代にタイムスリップ。太秦の撮影現場に闖入し、本番中に真剣で助太刀しようとするも、監督にあっさり叩かれて追っ払われる。本身を持った現役武士が・・・なんだなんだ・・・この展開は・・・。高坂の困惑ぶり、とんちんかんぶりが面白いじゃないか!
そこからの高坂の現代生活への適応過程で見せる表情、動作がいちいちオーバーで面白い。住職夫妻ではないが、TV時代劇を見てこんなに感情を爆発させる人を初めて見た。
黒船ポスターにめざとく反応、驚愕!暴れん坊将軍と聞いて脳内暴れん坊上様(笑)。
とにかく、わかりやすい。捻りがない。しかし、山口馬木也はじめ出演者の演技が上手いので、わかりやすさに安っぽさがなく、安心感すら漂う。
なんだろう、この安心感。かつての時代劇にあった「これは作り物ですよ。お決まりの事件と殺陣、最後はビシッと決まって、人情話の後日談があって一件落着ですからね」っていうあの暗黙の了解。それがこの作品にも漂う。
高坂の仇、元長州藩士の風見(冨家ノリマサ)の登場から、コメディ要素強めだった展開に変化が・・・。
道場で稽古をするシーン、並んで座って釣りをするシーン。時代劇お決まりのシーンを随所に挟みつつ、現代に生きる2人の武士の苦悩と葛藤がにじみ出る。
圧巻だったのは、真剣での決闘シーン。お互い向き合ってからの長いにらみ合いの間。観客が固唾を飲んで見守るが、動かない二人。一体何秒間、止まっていたのだろうか?これほどまでに引きつけられ、引き込まれたのは久しぶりだった。
殺陣師がつけた殺陣とは違うアドリブ=本気の斬り合いに雪崩れ込む二人。これは映画の中の映画。劇中劇。どういう着地点に持って行くつもりなのか?どちらかが死ぬなんてことにはならない筈なのだが・・・と思いつつ、圧巻の殺陣を堪能した。
朴訥で忠義厚い生真面目な会津藩士という主人公のキャラクター、時間差で同じ場所にタイムスリップするという奇抜な設定を考えついた安田監督の才能(米農家)。
山口、冨家はじめ数々の名脇役達の教科書通り、お手本のような名演技。
劇中だけではなく、制作として本当の助監督も務めた大活躍の沙倉ゆうの。
協力した太秦撮影所のスタッフ(協力ってレベルじゃなくて本気で撮ってますよね絶対)。
そして、最後の最後に3人目のタイムスリッパーを登場させるという見事なオチ。
劇場に詰めかけた老若男女(お年寄りから子供まで)が、笑い、息をのんだ130分。
エンドロールが終わるまで席を立つ人はなく、明るくなってから「面白かった」という声が至るところから聞こえてきた。
わかりやすくて面白いのに、ジーンとくるものもある。王道のパターンなのに、深い。
スターも出ていないし、ド派手なVFXもないのに、ちゃんとドキドキする。
映画って凄い。これは本物だ!
(2024年映画館鑑賞30作目)
手に汗握るラストシーン
邦画は、登場する俳優を全員知っていることは珍しくない。ああ、またこの人か、と…
ところが、この映画は、知っている俳優は一人もいない。なのに、面白い。
有名俳優がいなくても、ステキな映画を作れることを証明している。
幕末の志士の熱い思いと、斜陽の時代劇を支えるスタッフの熱い思いがリンク。
妙なCGや妙な音楽を使っていないところもポイントが高い。
海外の人にぜひ観てほしい作品だ。黒澤明も真田広之もいいけれど、作家の時代劇への愛情が伝わるのはむしろ侍タイムスリッパーだろう。
真の武骨者
マイナーながら評価が高いので映画館に足を運んでみたが正解だった。俳優陣は少し素人っぽさも残しつつ、でも必死に演じていてよかった。ストーリーも面白く、所々笑いも交えながら、人間同士の温かさが随所に滲み出ていた。特に主役の演技は素晴らしくこんな俳優がいるのかと驚いてしまった。彼が演じる映画をまた観てみたい。こういう映画好きだ。
今年の笑い涙大賞
皆さんのレビューを見て 暫く見なかった映画鑑賞となりました。見て良かったありがとう。
雷によってタイムスリップした武士が現代で生き抜いていくシビアさ満載の中、身の熟しを学び得ていく姿に感動。徳川を守る為仇討ちとなる相手が絶妙の役者仲間になったり、ここぞと何度も涙を流しては瞬時に笑いがやって来るので見終わりはスッキリとしました。日本はこんな良い国になった とショートケーキを頬張る姿に、国力の低下とか報われた感ない労働とか悲嘆しすぎだった自分を大反省させます。見て良かったほんとに楽しめました。願わくば助監督さんとの恋叶えてあげたかったかな、、、
幕末に生きた武士の思い
幕末に生きた会津藩士と長州藩士の思いが伝わる作品でした。もう面白いやら感動するわで楽しい映画でした。やはり本物の侍が殺陣をやると、殺気といい、動きといい、迫力が凄い。
ストーリーと関係ないけど「なるほど」と思ったのは、主人公の武士が立つ姿勢は、明治以降に導入された軍隊式の「踵を付けた気を付けの姿勢」ではなく、袴を履いて両足を少し開いた状態だった点。
逆に言えば幕末の武士が習ってないはずの気を付けの姿勢を取るはずがない。
細かいけど、よく時代考証をしてるなと思った。
長編コントとみせかけて、笑いあり涙ありの傑作!
映画のレビューを見てたらラストマイルより星の点数が高くて気になっていた本作品。
どんな話なのか調べようとしたら、「カメラを止めるな系」というコメントがあったので、あまり余計な情報を入れずに見た方が良さそうだと思いタイトルと監督が農業もやってるってことだけしか知らないまま鑑賞しました。
結論:面白かった!!
カメ止め系という情報に引っ張られて余計な邪推しながら見てしまったけど、タイムスリップモノというやり尽くされた題材なのにちゃんと面白い。
そもそもタイムスリップモノに括るべきじゃないのかもしれない。時代劇をもっと見てみたいとという気持ちになるし、ドラマ作りって楽しそうと思わせてくれるし、なにより殺陣がめちゃくちゃかっこいい。
笑いあり涙ありで、ずっと画面に引き込まれてた。
編集とか流れがイマイチってコメントも見かけたりしたけど、そこをめちゃめちゃスマートに作れてしまうような手足れの製作陣じゃなくてもこんなに面白いモノ作れるんだよっていうのが逆に魅力的に思えた。
楽しかった!
ちなみに、先日新橋演舞場で見た激走江戸鴉に本作の主演の山口馬木也さんも出演されていて、舞台上のアドリブ?で他の共演者から侍タイについて言及されるシーンがあって面白かったです。舞台上の馬木也さんもめっちゃカッコよかった!
山口馬木也と冨家ノリマサという大発見。
設定としてはわりとある、過去の人物がタイムスリップする話ではありますが、お話にどんどん吸い込まれる。出てくる人が愛情に満ち溢れている。そして、山口馬木也と冨家ノリマサさん、どこかで必ず見た顔だけれど、名前までは憶えていない、そんな俳優のなんとも素晴らしい演技と演技を超えたように見える映画やお芝居にかける心意気が、ストーリーの中の侍の矜持と相まって迫ってきます。名もない侍とその時代と、時代劇とそれをささえる撮影所や、映画そのものへの愛に満ちた名作となっています。自主制作ということを忘れる、かつての日本映画、黒沢作品や時代劇への尊敬を感じる迫力の殺陣、切り取られた映像と俳優の佇まいの美しさも印象に残ります。この作品に出た人たちを全部調べて再発見させてもらいました。
いろんなメッセージが隠し味になってるような
コメディでは片付けられないような、いろんな味が楽しめました。
映画の中で映画を撮影することで、映画の面白さを引き出してますね。
あえて臭い芝居を見せたり、真剣勝負は迫力に没入させてくれたり、最後は深いメッセージをもらいました。
本当に良い映画でした
構成や熱意も素晴らしく、流れに引き込まれて泣いたり笑ったりと、とても楽しませてくれます。
生半可な生き方に慣れている自分を戒めてもくれる映画でした。
面白さにホッとしました
どきどきも、ワクワクなど大きく揺さぶられはしないけど、程良いテンションと最後のオチもクスっと。
私たちは歴史を知り学ぶことが出来ますが、この映画はその逆、この時代を受け入れた侍の物語は、ホッとした結末でした。
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