侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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見ごたえのある時代劇コメディ
ゴジラで賞をとった某監督が絶賛していたのを思い出し見に行きました。いわゆる低予算映画ですが、カメラを止めるなのパターンもあるので期待を込めて見に行きました。申し訳なのですが存じ上げない役者さんばかり。前記したきっかけがなければスルーしていたかも。読んで字のごとく、侍が現代にタイムスリップ、時代劇で切られ役として活躍していく。序盤のコメディ要素ではクスリとさせられつつその圧倒的な殺陣のクオリティ。演者の技量が凄いです。後半で主人公が大抜擢されるのですがその経緯に胸が熱くなります。そしてどんどん引き込まれていきます。新規に時代劇が作られにくくなっている現状に一石を投じたい。そんなパッションあふれる作品です。オチもコメディらしくフワっとしていて良かった。
文句なしの星5つ
あんまり有名じゃない監督がこのままじゃ時代劇は廃れるからという熱い想いで始めた低予算の映画に、時代劇の裏方さん達が賛同して出来た映画、みたいな事をラジオで言ってて気になったので観てきた。
沢村一樹似の侍と、小西真奈美似の助監督。出てくる人みんな初めて見る顔ばかり。
だけど、話の展開も強引じゃないし、クスッと笑えてホロリと泣けて、いい映画観たなぁと思った。
最後のエンドロールの画面の荒さと知ってる名前ゼロで、あぁマイナーな低予算映画だったっけ…と思い出すほど。
SHOGUNが受賞した時に真田広之が「これまで時代劇を継承して支えてきてくださった全ての方々、そして監督や諸先生方に心より御礼申し上げます」って言ってたけど、諸先生方ってこういうことか、と思ったり。
いやぁ、いい映画見たな。
もう1回見に行こうかな。
おもしろい!!
20年振りに映画館へ
俳優の説得力が無いのが更に良かった
ベルばらのオスカルと高坂新左衛門
常々、最も難しい役は宝塚のオスカルではないかと思っている。
オスカルは男性として生きていく女性だが、傍らにはアンドレという男性がいる。
そのどちらも女性が演じるところがオスカル役の難易度を引き上げている。
両者ともに男性らしい振舞いを習得しなければならないが、オスカル役はさらにそこから努めて演じていると見せなければならない。
決して男役と同じであってはならないのである。
本作の高坂新左衛門役は、これと同等かそれ以上の難易度だったと思う。
序盤の「侍を演じる役者とそれに混ざる本物の侍」の違いにとどまらない。
やがて高坂は劇中劇のオンオフをこなすようになる。
「侍を演じる侍」と「侍を演じていない侍」を演じなければならないのである。
山口馬木也氏はこの難役を全編会津弁でやってみせた。
積み上げてきた侍の姿が無ければ成立しなかったであろう、映画史に残る静かなクライマックスの幕開けは、息はおろか瞬きさえもさせてはもらえない。
侍魂がここに
今までのタイムスリップ系にはない、覆す作品だと高評価だったので、どんな展開でどんな結末になるのか期待しすぎていたのか…映画館じゃなくてもよかったかも。
ですが見終わってから、そういう意味で覆すんかぁ。という印象。確かに今までにない作品ですね。
侍がいきなり現代にきてはじめは可哀想でした。
途中でどうなるのか予測がつかず…斬られ役ばかりしてたから、過去に戻って本物の戦いで、つい斬られ役になってしまって死ぬんかな…とか考えたり。
タイムスリップというより、本題は本気の時代劇を作る話…。過去の人々のおかけで今があるんだと改めて実感し感謝できる話…。殺陣やドラマ映画制作に詳しくなれる話…。
長らく侍のチャンバラばかりみせられるので、バーのシーンが雰囲気変わって好きでした。
映画館ではみなさん、何度も声をだして笑いが起きてました!(笑うとこだとはわかってたし癒されるシーンでしたが、声を出して笑うほどではなかったです。相性があるんですかね。なんかシュールなとこはふふっとなります。)
最後の真剣勝負は見ものですね!あそこはハラハラします。
結局みんなくるんかぁ…時差があるんかぁ。というオチで…
戻ったり行ったり死んだりすることはなく、侍が現代で時代劇の役者になるという。シンプルなものでした。
エンドロールは太鼓でよかったです。太鼓のショー見に来てる感ありw
追記🪭
視聴中、なんかしょーもないなぁ。と一回だけ思いましたが、今はなんか心に残るなぁ。いいものみたなぁ…と思います。心に届くまでも時差あり。
みんな笑ってて幸せな気持ちで眠れたので⭐︎を0.5増やしました。今では映画館でみてよかったなと思います。心を覆されました。
評判どおり!
息を呑む刀さばき!一番強いのは優子さん!?
侍が出るくらいの予備知識で観に行きましたが、評判通りの面白い話でした。
冒頭の続きがやはり見たいと思っていたラストの真剣勝負は、他の時代劇が踊りに見えるくらい見応えがありました。
主人公の山口馬木也さんが、何となく安田顕さんに似ていると感じました。冨家ノリマサさんも強敵と感じる風格をかもし出し、しゃがれた声に味がありました。沙倉ゆうのさんも面白いキャラクターでいいですね。
とにかく役者が群を抜いて良かったです。
私の今年最高傑作になりそう
たった一館の上映から全国300以上の映画館での上映に成り上がった話題作『侍タイムスリッパー』を観た。
タイムスリップ物なんて珍しくもなんともない。むしろ使い古された設定だ。
だからこそ観客を引き込むための難しさがある。この映画は、幕末の会津藩士という主人公をうまく使っていたと思う。
131分という長さを感じないほどの面白さだった。私が今年観た映画、サブスクを含めても1、2を争う映画だった。私が会津の人間ということを差し引いてもだ。低予算、大物人気俳優不在でもこれだけの映画が作れるというお手本になった。素晴らしかった。
何より主人公の会津藩士を演じた山口馬木也さんの演技がとてもよかった。会津藩士の実直さを見事に演じていたと思う。
この会津藩の教えを現代に受け継いだ【あいづっこ宣言】という会津若松市の行動指針がある。その6か条の最後を
やってはならぬ
やらねばならぬ
ならぬことはならぬものです
と結んでいる。
当たり前のことなのだが、現代の人々が忘れかけていることではないだろうか?
そして撮影所の所長が言った「真面目にやっていれば、どこかで誰かが見ていてくれる。」
この映画はそれを思い出させてくれた。
傑作 演者の力 脚本の勝利 逆算の妙
一言、すばらしい映画鑑賞体験をさせてもらいました。
私はある程度レビューを見て鑑賞するほうなので、評判の本作、俄然期待が高まった。しかしその結果は、鑑賞前の期待を悠々と超え、自分の内包する情緒の振れ幅に戸惑ったほどだ。永く傑作として残るだろう。
幕末の京、勤王の志士である長州藩士と刀を交えた佐幕派の会津藩士、高坂新左衛門が雷によって現代に飛ばされたお話である。序盤はタイムスリップもの特有のドタバタ劇もあり、またホームコメディタッチのほのぼのお笑いシーンあり、まずはゆっくりと気持ちを解される。
中盤からは新左衛門が時代劇の切られ役として成長する様を、周りの人たちと一緒になって応援するが、とある大物俳優の登場から物語は意外な方向に展開していく。
そして切られ役として、また侍としての矜持をかけた終盤に向け一気に突入していく。
ここから先は実際に自分の眼で、映画館で観て欲しい。
観て損はない。いや、観ないと人生における損失だと言ってもいい。
たいへん失礼ながら不肖の私が知らない役者さんばかり。しかし主役の高坂新左衛門を熱演した山口馬木也さん、大物俳優を演じた冨家ノリマサさんをはじめ演者の皆さんの力で、この奇跡のような物語が私の魂に届きましたよ。
また、侍が現代にタイムスリップするという手垢のついたプロットから、よくぞここまで魂に響くレベルでお話を広げられた安田淳一監督にも大拍手である。
と、ここまで書いて気がついた。ひょっとして安田監督は、最後の劇中劇の監督と同様に真の侍の真剣勝負を撮りたかったのではと。武者小路監督だったか?彼こそが安田監督の代演者だったのではと。しかし現代に本物の侍などいる筈もない。仕方ない。強引にタイムスリップさせるしかないじゃないか。タイムスリップというプロットは逆算の結果のような気もする。
本作は安田監督のほぼ自主制作映画と聞く。限られた予算であれば、あれもやりたい、これも撮りたいはできない。予算の面でも逆算引き算の妙で、かえって締まった作品に仕上がったのではないか。低予算映画にありがちな些細な突っ込みどころは確かにあるかもしれない。しかし「木を見て森を見ず」ではないが、小さな枝葉に文句を言って、森どころか木さえ見えなくなることのないように鑑賞者自身で脳内補完すれば、きっとすばらしい映画鑑賞体験ができでしょう。
タイトル地味だが良作!!
ス⭕️ミを、観た後こちらみたら、同じ金額払ってこうも違うか?と痛感!
映画は豪華俳優陣や金かけたら良い作品が作れるわけではない!
それを証明する映画です。
侍の魂を失った、現代の日本人皆見てほしい映画!
侍魂
とりあえずめっちゃ良かったよ。お金が無くても、役者が知らない人でも情熱なのかな。面白いものは作れる。現代を感じ涙する主人公の気持ち。泣ける。先人の歴史の上に今がある。
素晴らしい作品だった。
時代劇好きは是非観てください
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