侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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時代劇はこうやって受け継がれていく
時代劇を見ている人には有名な方々ばかりだとは思いますが、私としては顔は拝見したことがあるくらいの人ばかりが集まった名作。
2023年8月17日に池袋シネマ・ロサの一館のみで上映されたが口コミによって話題性が広まったことから東宝シネマズでも上映されたのですね。
いやぁ面白かったです。なかなか新しい設定で、バカバカしいようでいても感動してちょっと泣ける。
なんだか映画を見ながら、時代劇やアクション映画でご活躍をされた福本清三さんへの追悼映画のようにも思えましたね。侍魂なんてものを、どこまで取り組んでいいかわからない現代の時代劇は…どんどん淘汰されていく。そんな中で、あらたに熱い!思いを取り沙汰される内容でした。心描く、思いを描くというのを斬新な方法で取り組んでいくお話。なにより役者さんたちの演技が素晴らしいです。ラストも(笑)もしかしてこうやって時代劇は引き継がれていかれるのか?という終わり方で夢がありました。ぜひ良い気分転換におススメします♪
最高!
SNSの高評価を読んでいるうちにもう内容もほとんどわかってしまっていたけど、だからこそシネマロサに足を運ぶ。
その後、「デラックス版」も見たくなってチネチッタにも行く。
脚本も役者のお芝居も衣装、メイク(床山)もどれも手を抜いてない、低予算を言い訳にしていない丁寧な作り。
時代劇設定の映像を昔作ったことがあるのでその時太秦にもお世話になったし役者に合わせてかつらを作るのですらいかに大変か知っている。
コミカルな部分とシリアスな部分が程よく調和していて上映時間の長さは全く気にならない。
前半は侍が現代に馴染む過程そのものがエンタメになっていて、後半は侍というより「人として筋を通すことの大切さ」を教えられて涙が止まらない。
時代劇自体に違和感がある若年層、映画館にまで足を運ぶ煩わしさを厭うシニア層まで届くかはわからないけれど、自分にとっては間違いなく本年度No.1の面白さだった。
ただ一つ残念だったのが、この映画の大きな見せ場である殺陣のシーン。
冒頭のシーンではほんのわずかではあるけど早回し、最後の決闘では微妙なコマ抜きの編集が施されていて自分的にはもったいなくて「?」が頭に浮かんでしまった。
恐らく拘りの鬼の監督が何度も試行錯誤した上での編集だと思うが自分には若干チープに見えて残念だった。
どのレビュー見ても誰もそこに触れていないので自分の勘違いか、あえて触れられていないのかもしれないけれど。
とはいえ、この時代に自主制作の現場からこんな名作が出てきたのは快挙以外のなにものでもない。
なんとか地上波まで広がってかつて時代劇を楽しんだお年寄りにまた幸せな時間を与えてあげて欲しい。
元気がでた❗️
低予算&自主映画で、2人くらいしか知ってる俳優さんがいない。なのに、見終わった後、清々しく見て良かったなと心から思えた。
全くのノーチェック。知人が興奮して教えてくれて、こちらのレビューを見ると高得点。何これ?と確かめに行った。
前半は、軽く笑いながら進んでいったが、途中から俄然引き込まれ、何故か涙が滲んだ。今までと全く違う世界で生きていくことの難しさ。でも、諦めずに生きていく姿に感動した。人生そのものに当てはまるなと。
ラストに吹き出すおまけも良かった。
これこそ、ザ・侍!
いやー楽しかった。山口馬木也演ずる高坂新左エ門、これこそ、「ザ・侍」。イメージ上の、理想像としての、「サムライ」ね。見事でした。失礼ながら山口さんという俳優を認識していなかったので(大河等で目にはしていたのだと思うが)、演じているというよりも本当に「サムライ」がいるように見えた。そのたたずまい、顔つき、剣さばきの腕、武士のココロ。本当に格好良かったです!
ヒロインも可愛かったし、助監督という女性にまだまだハードル高い仕事で一生懸命がんばっていて、その姿を新左エ門がスバラシイと思っているというのがまた良かった(おなごがそんなことを・・・とか言わずに)。
真っ直ぐさに弱い
時代劇ファンとまではいかないけれど、サムライ映画は好きです。
タイムスリップのギャップで笑わせるよりも、主人公の真っ直ぐな人柄で笑わせるのは好感が持てた。途中、寅さんかっ!て突っ込みたくなるギャグもあったけれど、一直線な主人公侍のキャラがたって良かったと思う。馬鹿みたいだが、テレビの時代劇ドラマを見て泣くシーンで、もらい泣きしてしまった。
しかし、その純情さが、最期の狂気の殺陣となっていく。
無音で間合いを図る睨みあいのシーンは、椿三十郎よりも長く、スラムダンクよりも静かで、緊張感で息苦しくなってしまった。
時代劇の殺陣って、こんなに低予算でも、見せ方次第で黒澤映画に負けないくらい迫力が出るのだなと心底感動しました。
監督の作品を観るのは初めてだったけれど、米を食べるシーンが印象的だったんで、前作の「ごはん」も是非観たいです。いい映画体験ができました。ありがとうございました。
いま面白い映画を見たいならコレを見ろ❗️
侍がタイムスリップする映画…って題名のまんまですが😓
以下ネタバレ、後日少し修正予定。
ラストの真剣での斬り合いの前の無音シーンは、まるで黒澤明を彷彿させる演出のようだと言ったら褒めすぎか。
助監督役の沙倉ゆうのさん、そのキュートさに大好きになりました❣️この想いを伝えたいけど「それは今日ではない!」と言われそう😅
ラストのオチも素晴らしい。
池袋シネマロサから火がついた作品となると、あの伝説の「カメラを止めるな!」を思い出します。あの時のように、夏前から宣伝にお金を掛けまくっている「最高傑作(笑)」とやらをぶっ飛ばして欲しい。
なんでこの映画が京都市内で一館しか上映してないんよ。(2024年9月17日現在)
ふってわいたかのように口コミ高評価と、全国拡大上映のNEWSが飛び込んできて。
いろいろ心の琴線に触れるものもあり、観てきました。
シンプルに面白かったです。
大爆笑!というほどではないけど、クスリと笑えて。
感涙!というほどではないけど、ホロリと泣けて。
そりゃツッコミ入れざるを得ないところはあるけど、自分的には気にするレベルで無し。
スクリーンがおっきかったので、画面的に若干間延びするところがあったりしたけど、殺陣のシーンは大スクリーンで見て良かったです。
それにしても…
京都市内、MOVIX京都でしか上映ないのは勿体ない!
この映画の舞台である京都市こそ、この映画をもっと盛り立てる環境を整えるべきでしょうに。。。
時代劇もだけど、京都のもろもろも斜陽。
この映画に全面協力した映画村さえも、映画撮影⇒インバウンドを視野にいれた総合エンタメ施設に改装中というのに。。。
(配給の関係とかいろいろありましょうが。)
出てくる場面、場面、京都市内の知っているところばかりなので、そういうところをめぐってから2周目しようかしら。
じわじわ来ているのわかる気がする
このレビューを書こうとしていたらタイムリーに真田広之さんが「SHOGUN」でエミー賞18冠のニュースが飛び込みました!
本作はそれとはまったく路線が異なるのでしょうが、面白かった!正に発想の妙とでも言えば良いのか。
話の筋としてはタイトルどおりタイムスリップものなのですが、シリアスにならず、それでいて声を上げ笑うシーンも随所にある、コミック路線に走りがちなのですが、演者さんたちの所作が素敵でしたね。
ピンと伸びた背筋、目上の者から何か言われれば跳ね起きて返事をする。そして殺陣の際のグッと中腰になって刀を交える姿、それらが作品をきりりと締める要因になっていたと思います。
なんだか愛を感じる一本で、アイデアと情熱が一体になれば良作が作れることのお手本みたいでした。
もっともっと広がって欲しいでーす。
心温まる映画
評判を聞いただけで前情報無しで観に行きました。確かに予算の関係か?全体的に粗い映画です。しかし、それが逆にこの映画の味となってるような気がします。とにかく中盤以降の展開が素晴らしく、時代劇などまともに見たことない私でも楽しめました。特にラストシーンは圧巻でした。あの沈黙、間合い、刃がぶつかり合う音、このシーンを劇場で観るためだけにリピートしようかな、と思えました。
そして、エンドロールをみていると一人で何役も制作の仕事を兼任しており、頑張ったんだなぁと、自然と微笑ましい気持ちで劇場を後にできました。
私が鑑賞した時はお年寄りの方が多く、劇中何度も笑い声が飛び交いました。正直映画中は咀嚼音すら気にしてしまう私ですが、この映画に関してはその笑い声も良いスパイスになってました。若い方には退屈かもしれませんが、それでももっともっといろんな人に見てもらいたいな、と思える最高の映画でした!
江戸時代の武士が現代に来たら・・・想像しながら笑った
江戸時代末期の京都で、会津藩士の高坂新左衛門は藩から長州藩士を討つよう密命を受けた。その男と刃を交えしばらくすると雨が降りだし雷も鳴りだし、そして落雷を受け気を失ってしまった。目を覚ますと、そこは現代の京都の時代劇撮影所だった。新左衛門は江戸幕府が140年前に滅んだこと、自分がタイムスリップしたことを知りがく然とした。生きる気力を失い、一度は死を覚悟する新左衛門だったが、心優しい人たちに助けられ、助監督に恋心を持ち、気力を取り戻していった。やがて彼は特技である剣の腕を頼りに撮影所で斬られ役として生きていくことを決意する、という話。
タイムスリップって現代人が過去や未来に飛ぶのは良くあるが、過去の人が現代に飛んでくるのは珍しいかも。
左から文書をさらっと読んでたが、横書き文字は昔は右から読むんじゃなかったっけ、とか、ひらがなの書き方江戸時代とは変わったよなぁ、とかツッコミを入れたくなったが、些細な事だし、まいいか。
ほとんど知らない俳優ばかりだったが、みんな芸達者で面白かった。
特に高坂役の山口馬木也の戸惑った演技が面白かった。
娯楽作品として楽しめました。
山口馬木也さんと冨家ノリマサさんのラストシーンでの立ち合いが素晴らしかった。
最後までハラハラドキドキしました。
時代劇を後世まで残すというお二人の真剣さをひしひしと感じることができます。
笑いあり、涙ありのとても楽しい作品で、観れて良かったです。
最高です。塩むすびの味。
ストーリー、オチは、
想像できるし、そうなるだろと思うけど、
いやー素晴らしい!!
何度も、感動した!!
それほど知られていないけど、演技のある役者さんは、
たくさんいるのは知ってるけど、
参りました。と本心で思いました。
塩むすび、ショートケーキが、
当たり前に食べられる世の中のありがたさ。
その感動のシーンに感動する。
殺陣の素晴らしさに、感動する。
時代劇は、お金もかかるので、作る大変だけど、
日本史のこういう歴史的背景、それを絡めたストーリー
を本能的に、理解出来る日本人であって、
良かった思う。
ハリウッドで、ショーグンとか、有名になって、
また、お金のかかる時代劇が、
しっかり作られる時代になればいいなー。
感動する物語なんか、日本史の中じゃ
宝庫じゃないですか。
着物姿の武士も凛々しく、女性の着物姿、
日本の風景、日本刀、
やっぱ感動しちゃうんだよね。
鬼滅とかも、流行るのは、やっぱり日本人
はそういう精神的な物から、本能的に、
理解出来るからなのかなと思う。
本気で、他人におすすめしたい映画です。
ほぼ予測可能
いい脚本と歴史としての日本人へのメッセージとして、確かにグッとくるものがあった。だけど、予測可能なありきたりなシーンの連続で、セリフも下手くそ、いまいち盛り上がりが足りない。細部に踏み込まないので、背景がわからず、いまいち感情移入できずに終わる。色々と残念だけど、面白いのは確か。殺陣は見事!
タイムトリップジャンルに新たな傑作、新星誕生!
『侍タイムスリッパー』(2024)
公開前から周囲でも評判の高かった本作品。
ようやく本日【聖地】池袋シネマ・ロサさんへ。
絶賛上映中、ネタバレはできるだけ控えますが、一言感想を述べれば「うわー!まだこのパターンがあったんだ!完璧にやられた!」と、まさに『カメラを止めるな』(2018)、『リバー、流れないでよ』(2023)と同じ衝撃。
今までのタイムトリップ作品にはなかった発明的な【一捻り】と、【時代劇】というペーソス溢れる題材の化学反応、バランスが絶妙でしたね。
タイムトリップ、タイムリープジャンルは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はじめ『バタフライ・エフェクト』『君の名は。』『ルーパー』『時をかける少女』『戦国自衛隊』…などすでに傑作・名作は数多ありますが、本作はそれらと肩を並べるほど面白いですね。
本作品のような作品を観ると、まだまだ映画の可能性を感じることができて元気をもらえますね。
良い作品には、俳優さんの知名度不問
演技力のある俳優さんが出演していれば、低予算でも全編見ごたえたっぷりで大満足です
知名度の高いタレントを器用して、中身スカスカの作品が多い、最近の日本映画に、風穴を開けてくれた、素晴らしい作品でした
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