侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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劇場で見て損のない良作
タイムスリップものはよくあるが、「本物の侍が現代の時代劇に紛れ込む」と聞けば俄然面白そうに思える。そして実際に面白かった。
何より作り手の想いがしっかりと伝わってくる。
時代劇への愛。役者への愛。歴史への愛。そう、昔の侍はただのチャンバラ剣士ではない。国家と時代の命運を背負って生きていたのだ。
演出も巧妙で、劇中劇と現実が交錯する様子は素晴らしかった。ここ数年では最高の(メタ)時代劇だと思う。
前情報あまりいれなくて良かった
評判がいいらしい、だけで観て、いや、良かった。
あの展開は想像できてもよかったはずだけど、高坂殿の芝居や雰囲気がよくて目の前の話を楽しんでいたところだったから、熱くて「おお!」となった。
序盤のおにぎりやケーキもグッと来た。
会津藩の悲劇に限らず、自分たちのいまいる場所は生と死と歴史の積み重なった先にあることにふと想いを馳せられた。
つい笑ってしまうカットと、うるっときてしまうカットが、それぞれ効いていたと思う。
良かった。
今年邦画No.1(早くも)
もはやTVでも放送がほぼない時代劇
時代劇を愛する人たちがそれを見据え理由を語り、
本作まで昇華した
実はこの作品こそがヒットし、TVドラマ化すれば当たるのではないだろうか?!
この2時間はトピック毎に分割出来るだろうし、その後やスピンオフまで想像できる
でも本作の監督、スタッフで創られないと意味がないから米農家もやられている監督には忙しくても無理にでもお願いしたいところ
山口馬木也さんの演技が抜群に素晴らしい!食べながら泣くなんてなかなかできる事ではない
拡大上映で沢山の映画ファンお客様を笑わせて泣かせて欲しい
エンドロールで多くの諸先輩方がトイレに急ぐシルエットがなんだか微笑ましく映りました笑
とても素敵な鑑賞時間でした!本作のスタッフ皆さんありがとう!!
時代劇への熱烈なラブレター
通常スクリーンで鑑賞。
笑いあり涙ありな王道エンターテインメントの心地良さを、これでもかと味わわせてくれる脚本が素晴らしい。時代劇のメッカ、東映京都撮影所が協力を快諾したのも頷ける。
まさに時代劇と云うジャンルへのラブレターだ。惜しみなく捧げられる「時代劇」へのオマージュと、全編に漲る時代劇を衰退させてなるものかと云う熱意に心を持っていかれた。
幕末からタイムスリップして来た朴訥な会津侍・高坂新左衛門が体験するカルチャー・ショックが面白いし、交流する人たちとのベタベタでコテコテな笑いがとても楽しかった。
中盤辺りに意外な展開が待ち受けていて、そこから物語は徐徐にシリアスになっていく。斬られ役の矜持と幕末志士としての生き様が重なり合い、昇華されていく筋が見事だった。
クライマックスの殺陣が忘れられない。あまりの迫力に息を呑み、食い入るようにしてスクリーンに見入ってしまった。
「椿三十郎」を想起させる対峙から始まり、死力を尽くした剣が混じり合う立ち回りは自主製作映画のレベルではない。
時空を超えたふたりの侍の想いと気迫のぶつかり合いに手に汗握り、心が震えた。時代劇史に残る名シーンだと思う。
撮影所の喫茶室で、新左衛門が助監督・優子に切られ役になりたいと相談するシーン。「心配無用ノ介 天下御免」を観た感想を話す新左衛門の言葉に思わず涙してしまった。
私が抱く時代劇の魅力を、新左衛門が代弁してくれたように感じたからだ。今も昔も変わらぬ人の世の温かみを、時には冷たさをも映し出す時代劇は日本が世界に誇る文化だろう。
決して無くなって欲しくない。本作のブームと時を同じくするように、ハリウッドでつくられた時代劇ドラマが快挙を成し遂げ、時代劇復権の下地が整えられて来たように感じる。
時代が再び、「時代劇」を求めているのかもしれない。
[余談1]
特撮好きの時代劇好きとしては、幼い頃に、「ゴジラ×メガギラス<G消滅作戦>」でグリフォンのパイロットとして出会い、その後「剣客商売」の二代目秋山大治郎として親しんだ山口馬木也氏と、こんなにも面白い映画の主役としてまた会えるだなんて人生何が起こるか分からないなと思った。
[余談2]
心配無用ノ介、劇中で撮影していた回の完全版が観たい。昔ながらの勧善懲悪時代劇で、懐かしさが込み上げる。円盤の特典映像でもいいから是非つくっていただきたい。
[余談3]
峰蘭太郎氏の演じていた役は元元福本清三氏にオファーされていたが、福本氏が逝去され峰氏が代役を務めたとのこと。
劇中にも福本先生の言葉が引用されていたしエンドロールに「In Memory of Seizo Fukumoto」と出た瞬間落涙した。
観終わった後、無性に「太秦ライムライト」と「時代劇は死なず ちゃんばら美学考」を見返したくなってしまった。
大手の映画とは違う時間の流れを感じた!!
大手の映画と違う時間の流れが良かったです。前半は主人公がすんなり現代に適応し、周りの人も良くしてくれて、日常の生きづらさを忘れる事ができるものがありました。リアル・コロ助みたいな感じでした。「自分にはこれしかないので、ここで働かせて下さい」みたいな事を言うシーンが良かったです。ピュアな主人公に観客が感化されていくのが面白いと感じましたが、後半は殺気立って陰鬱な空気になり、武士の振る舞いは良いものだけではなく、ネガティブなものも抜けきれないのだという不自由さを感じました。かといって「武士道とは死ぬ事と見付けたり」を体現する訳でもなく、結末は中途半端に感じました。ラストシーンは、斬られ役に徹した「太秦ライムライト」(2014)の方が良かったです。また、殺陣のシーンはカット割りが多く、スロー演出も多用して酷いと感じました。ヒロインが萌え声で、お祖母ちゃんっ子の田舎娘という高度の属性を持っていて印象的でした。現在悪政が蔓延る中で、勧善懲悪を描いた時代劇は体制側に目の敵にされて、庶民の娯楽でありながら衰退させられたと感じるので、時代劇の灯火を消してはならない事はその通りだと思います。
主演の2人が良い
ネットニュースで話題になっていたので、見に行ってみた。
「タイムトラベルもの」なので、てっきり歴史が変わってしまう…何とか元通りに…とか右往左往する内容かと思ったが、全然違い、
「違う場所」に戸惑いながら努力する人の応援歌なんだと思う。
本作は「違う時代」だが、現実世界でも、引っ越し、転職など、突然「違う世界」に放り込まれることは誰しもある。そこで努力すれば、報われる、と。
本作のメッセージを(単純すぎるが)解釈すればそういうことかと。
それはそれで安心して見られるのだが、中盤にスイッチが入る。
それは(作中の)大物役者の登場と、映画への抜擢。
これ、「そうきたか!」と唸った。
シンプルだけど面白い展開だな、と。
この2人の関係が本作をとても面白い作品にしている。それはこの役者2人の演技もあると思う。
(ごめんなさい、どちらも存じ上げない方でした)
これは笑う!笑
予告でもう面白そうだったけど期待通りでした!!!
特に前半は思わず笑いが溢れるコミカルなシーンも多くてシアター内にはクスクスといった笑い声が響いていました。
後半にかけてはややシリアスなシーンが増えますがそれも見所というか、タイムスリッパーならではの葛藤が描かれていて面白いというか。
むしろ主人公の葛藤についてはもう少し心理描写があっても良かったくらいでそこは唯一物足りなさを覚えた点かもしれません。
その他に気になった点はなく、とても楽しく興味深い映画でした!
衣装や音楽、脚本はもちろん、工夫されたカット割りもこの映画の世界観に合っていて良かったです。
キャストにおいては全員演技に違和感がなく映画に溶け込んでいましたし、特に主演の俳優さんは絶妙な表現力で現代にタイムスリップしてしまった幕末の侍という役柄を演じてらしてかなり惹かれるものがありました…!
映画館に足を運んで観て良かったです。
主人公達のこの現代にタイムスリップしてからの第二の人生が、これからも彼らにとって充実したものでありますように!!
時代劇Forever !…⭐︎
楽しみにしていた「スオミの話をしよう」がここであまりに低評価のため、話題のこの作品を鑑賞。
良かったぁ…、個人的には今のところ今年で一番楽しんで見れた。
物語としては、江戸時代末期の会津藩の武士が現代にタイムスリップするという
ある意味ありきたりな設定なのだが、起承転結のストーリーが観客を惹きつけて
笑ったり、しんみりしたりと感情のジェットコースターを楽しませてくれる。
皆さんがコメントされてる通り高坂新左衛門役の山口馬木也が素晴らしい‼︎
もうホントに侍!誠実で実直な武士そのものを演じている。
彼の面倒を見ることになるお寺の住職夫婦とのエピソードもとても良く、タイムスリップした
場所が太秦映画村と言う設定も良く思いついたと感心。
後半、新たな登場人物が現れ、ラストシーンの行き詰まる決闘の場面まで中弛みなしに
一気に進んでいく。
若い人には分かりにくい例えとかあるかもしれないけどそれでも充分楽しんで見れる。
第二の「カメ止め」と言われているけど全然違うジャンルの映画。
1日に一回の上映で平日だったけど結構お客さん入ってた。
有名俳優をキャスティングして、予算をかければ良い映画が撮れる訳ではないと
いうことを改めて証明したような映画。
映画が好きで良かった…。
全然面白くない
レビューが評価高く、話題にもなっていたので、期待して映画館に。
全然面白くない
もしや途中から面白くなるのかもと我慢してみたけど、結局ならず
なぜこんなに高評価なのか、わからず
カメラを止めるな!の感動は全くなかった
今年1番の失敗映画だった
祝!全国拡大公開!私も布教活動します!
全くのノーマーク作品でしたが、よく寄らせて頂いているこちらのレビュワーさん達が揃って鑑賞していて、皆さん高評価!!
時代劇は得意じゃないし、監督・キャストも知らない方ばかり。。
コレは何なの?!何が起きてるの?!
観るしかない٩( ᐛ )وって事で行って来ました。
いや!ビックリ!お見事でした!
くすっと笑えるパート、手に汗握る殺陣パート、思わず涙パート、ほのかな恋心パート、、配分が絶妙で、脚本のバランスが最高でした。
ベタなストーリー展開ですが、ここまで唸らされた作品は久しぶりです。
積み重なったシーンの連続で、こんなにも骨太な作品に仕上がるのですね!
そこに俳優陣の達者な演技で肉付けされ、パワーある作品になっていました。
高坂(山口馬木也さん)がタイムスリップしてしまうが、割とスムーズに現代に馴染むので、無駄がなかったのも良かったです。
その分を、高坂が斬られ役として頭角を表すまでのパートに使った事は大正解!
又、刀のぶつかり合う音、雨・雷の轟きなど迫力のある効果音は勿論、コミカルなシーンのハズし音も邪魔になっていなかった。
見事に笑いを誘われた。
シーンごとに使われるBGMも最高でしたね!
東映京都撮影所を使えた事も勝利の要因でしょう!
作品に重みが出たと思うし、この設定にリアルさが増しましたよね。
脚本、映像、カメラワーク、舞台、役者さんの演技、BGM全て素晴らしかったです!
時代劇リスペクトは勿論、斬られ役という縁の下の力持ちの方々にスポットを当てた愛が溢れた作品でした。
作り手の映画制作に向ける情熱が、作品に反映されていましたね。
主演の山口さん。
お顔は大吉先生で中身は華丸さんぽかったw
1人華大ww
会津藩士の武士としての誇りと生き様に泣かされました。
ピカピカな真っ白なお米で握られたおむすびを、有り難そうに頬張る姿。
初めて口にするショートケーキの美味しさに驚き、こんな"高価な"物を皆んなが食べられる豊かな国になったんだなと未来の日本に安堵し感激する姿。
みなさんが繋いでくれたからですよ!と、
感謝の気持ちを伝えたくなりました。
対して街で若者と揉めるシーン。
先人たちが望んだ、皆が衣食住に困ることがない、命をかける事のなくなった平和な日本になったのに。。
平和ボケの若者が我が物顔で存在していて。。
あの仕打ちには心が痛みました( ; ; )
ごめんなさいって思いました( ; ; )
こういうシーンも無駄に引っ張らず
すぐに転調するので、余韻が深くなる。
ここも良かった!あそこも良かった!と、色々書き留めたくなります。
住職さん夫婦、優子ちゃん、殺陣の先生、
皆んなが優しくて救われました。
真摯に謙虚に頑張っていれば、見てくれている人は必ずいると信じられました。
風見(冨家ノリマサさん)との運命の再会やラストの真剣勝負は胸アツでした!
あのこまでの"間"を取った事。
監督は、すごい勇気だったと思いますが、緊張感が途切れる事なくスクリーンに釘付けでした。
あの時の2人は正に"侍"武士!でした。
優子ちゃんを演じた沙倉ゆうのちゃん。
凄い巧い!って演技ではないのだけれど、味があって雰囲気があって凄く良かった!優子ちゃん、正に実在していた!
安田淳一監督について。
◎過去作
2014年「拳銃と目玉焼き」
その制作背景は、何と8万円のカメラに750円のライト!スタッフ平均3.5人で作り上げたという驚きの情報がHPにありました。
2017年「ごはん」
(本作の優子ちゃんー沙倉ゆうのちゃん主演)
こちらも低予算の自主制作だが、クチコミで評判が広がり、ミニシアターからシネコン公開までこぎつけたのだとか!
限られた予算、時間とスタッフで苦労も多かったでしょう。
映画制作への情熱と愛で、ここまで登って来た安田監督と安田組!
上記の過去作も絶対に観たいと思ったし、リアタイで劇場で鑑賞出来なかった事が悔やまれます。
こういう監督こそ応援したくなりました。
時間差で登場の彼の今後もぜひ続編で♪
いやはや、お見事!天晴れ!な出来。
多くの方に観てもらいたい作品でした。
遅ればせながら、拙者も、布教活動を開始したいと存じます٩( ᐛ )و
それにしてもお寺って、
化け猫あんずちゃんがいたり、お侍ちゃんがタイムスリップしてきたり、やっぱり不思議な事が起こる場所なのでしょうかねw
そして、
殺陣さばきが神がかっているといえば思いつく、松方さんや早乙女太一さんも、もしかしたら"侍タイムスリッパー"かもしれません♪
ウルフズの日本劇場公開が中止のニュースを目にして、膝から崩れ落ち泣いていたので、本作で元気を取り戻せました。
ありがとうと伝えたいw
マブリ〜♡もベビわるもクラウドも始まるし、楽しみだな♪
おもしれ〜!笑いの先にあった“真剣”勝負 失笑からの息を呑む展開、その振り幅にやられた!
劇場が笑いに包まれ、自分も思わず吹き出してしまった。
侍が現代にタイムスリップして、撮影所で斬られ役になり・・・そんな笑えるチャンバラ作品かと思ったてたが、ワイヤー無しの生時代劇アクションに息を呑むとは・・・この作品を観るまでは想像もして無かった。
邦画・洋画問わずアクションは映画の華の一つ。
それこそ、かつての日本映画はチャンバラと特撮に支えられていた気がする、アクションと言えばやはり侍が出てくる時代劇だし、仮想現実と言えば特撮ってな感じ。
それって、邦画だけに限った事じゃ無く洋画やそれこそ香港映画にしても、仮想現実とアクションというのは映画とは切っても切れないものだ。
時代劇と言えば、いわゆる決まった型の“殺陣”があるのが王道、こう切ったらこうかわしてこう動くっていう時代劇の枠にはまった、“ 相手には刀が当たらないような「嘘」の“殺陣”アクションがずっと主流だった。かつての若山富三郎や勝新太郎、松平健・高橋英樹などそれこそ真似できないような個性があって、それはそれで勿論面白かったのだが、やはりどうしても“昔ながらの時代劇”という枠の中だった。
そんな、“時代劇”の概念を変えた作品がある、それは山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」だ。真田広之と田中泯の斬り合い、相手の居所に斬り付ける“殺陣”は正直衝撃だった。まるで真剣で戦っているかの様な緊迫感に溢れた映像は当時も評判になり、時代劇としては異例の人気と当時の日本アカデミー賞を総なめすると共に本家アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされたほどだ。
この作品には、そのどちらのチャンバラも入っている。昔ながらのお決まりな型のチャンバラ、そしてまるで真剣で戦っているかの様な“殺陣”、その振り幅があまりにも広く、それでいて一つの作品の中に同居できているから面白いのだ。それは、虚実・緩急が入り混じり、まさにチャンバラのツンデレとでも言おうか。
インディーズ作品なので粗が無いわけでは無いが、本もよくできているし、何よりも迫真の“殺陣”を支えた高坂新左衛門役/山口馬木也・風見恭一郎役/冨家ノリマサ、そして殺陣師関本役として役を超えた立ち居振る舞いを見せていた峰 蘭太郎の存在が大きい。
殺陣師・関本の役には当初ラストサムライでもただならぬ存在感を放ちながらも“ 寡黙なサムライ”という役で斬られ役を演じていた福本清三を予定していたそうだが、ご存命の間にこの作品が撮られ、出演される事が叶わなかったのは残念でならない。
この作品を見てから、往年の時代劇の殺陣を改めて観たくなった。
色々な役者・時代の特徴の違いが見えてきて今更ながら面白かったし、カッコいい〜!
やはり時代劇そして“殺陣”は日本の伝統芸でもあるので後世にも絶対引き継いでいかねばならないと再確認させられた作品だ。
(そして、この作品が拡大上映された翌日米エミー賞「SHOGUN」の快挙報道と共に、主演プロデュースの真田広之の受賞コメントに涙ちょちょギレ(//∇//)、そして2024年はゴジラ-1.0もアカデミー賞視覚効果賞を受賞しゴジラ生誕&7人の侍公開70周年という日本の映像エンタメ界にとって歴史的な一年となったのも感慨深い)
チャンバラはいいぞ
監督のメッセージが「時代劇はいいぞ」ならば、大成功です。
見終わった今、無性にチャンバラが見たい。
最後のチャンバラ(敢えてチャンバラと呼びたい)は、ほんと良かったです。
1時間くらい見てたかった(笑)
あと紅萬子の存在感。
普通のおばちゃんなのに、いてくれるだけで画面が落ち着く。
ほかのキャラクターにも共感でき、好感が持てました。
一つだけ言うとしたら、幕府を支えて命をかけようとした侍が、明治維新後を生きる葛藤を、もう少し詳しく具体的に表現してほしかった。
ラストが少々唐突に感じました。
多分、あの時代の志士たちは、本気で理想に命を投げ出したんだと思います。
学生運動に参加した学生たちも、多分、理想のために死ぬ気だったのじゃないかと思う。
それが正しいとは言わない。
でも、理想のために命を投げ出すなんて、思いつきもしない時代は、スカスカだよ。
傷つきたくない人間ばかりの今だからこそ、そういう覚悟の人間を、もう少し赤裸々に描いても良かった気がします。
戊辰戦争で敗れた会津藩の長洲藩に対する恨みはやはり深いんですね。
最初は1館上映だったけど面白いと話題になって上映館が爆増した時代劇コメディ。
会津藩士の高坂新左衛門は長州藩士を討つよう密命を受けるが、標的と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失い、現代の時代劇撮影所にタイムスリップする。
そこで江戸幕府が140年前に滅んだことを知り愕然とする。
新左衛門も一度は死を覚悟したが、心優しい人たちに助けられ、生きる気力を取り戻し、撮影所の斬られ役として生きていくことを決意するが、あろうことか、かつて命を狙った長洲藩士もタイムスリップしていて一緒に時代劇を撮ることになった。
ところが台本に、会津藩は戊辰戦争で長洲藩等によって酷い最期を迎えたことを知り、件の長洲藩士とのラストシーンで本身による真剣勝負を持ちかける。
この真剣勝負はとても見応えがあります。
「頑張ってたら見ていてくれる人おるんやなぁ」
分かっちゃいるけど、笑えて泣けて、手に汗握ってしまう訳です。
真田広之さんの「SHOGUN 」の話題に(とうか、真田広之さんの思いに)重ねて見られるむきもあるし、タイミング抜群。
主演の山口馬木也さんの殺陣と眼差し、からの戸惑いや照れやらがチャーミング。
彼のキャスティングあってこそだった気がします。
見終わって気持ちよくなれる、ってのも久々のよき映画体験でした!
エンドロール見てたら、監督さんが、脚本・編集はもちろん、撮影VFX・CG、おまけに車両まで(多分)!!
監督の熱意がハンパない。
ご免なさい🙏,私にはこの絶賛評価の理解には至らなかった…m(_ _)m。
高評価なコメントを一杯眼にして来たが、為タメに期待せざるを得ない作品だった。がしかし,全然知らんキャスティングと言うのは最大の魅力であった❗だが,それだけで私には終わってしまっちゃった感が残っちゃったよぉ〜。 合間,合間の音源は非常にカッチョ良かった❕ 言い方は悪いかもしれない。自然体振ってるだけの様にも見えちゃった。コレが劇中の裏事情はこうして創ツクられてんだぞ!&"真剣"を使った事に寄り冗談じゃ無いんだぞ‼という風にも見受けられちゃった。
という事で片カタや大絶賛する人も入れば、えっ,何処が?という人も居る!と言うのが映画作品のレビューの面白さであり,醍醐味でもあると私は思う◉‿◉。
雷鳴が轟く時、
バックトゥザ・・そこも含めて良く出来ていた。正体が最後迄明かされず、当事者同士にしか理解されない事、タイムスリップに時間差が有った事、ずっと会津訛りが抜けず寡黙だった事。師匠をずっと斬ってしまう事師匠の染みついたリアクション。
本身にはちょっと納得出来ない、実際、現場でも事故も起きてるし、学校の部活動でも死者が出ている。真剣勝負があんな長時間に渡るとも思えない。
あと謎の腹痛、「最後の武士」のラストにもモヤッとしました。
傑作! (主人公はもとより住職さん夫婦も好きだった)
江戸時代の人たちも、私たちと同じように悩んだり悲しんだりしたのだろうな、と感じさせられた時代劇(?)だった。(会津のその後を知ったシーン)
「己(おのれ)の信じるもののために死ぬるは武士(もののふ)の本懐なり(正確ではないが)」という言葉が気になっていたが、「もののふ」の意味を「男」の意味と間違っていたので、そのまんま「武士(ぶし)」の意味であれば、それが武士なんだから仕方ないのかなあ、と思った。
殺陣(たて)や斬られ役はもちろん、時代劇そのものにも敬意を払っていることを感じた。また、(ひょっとすると)江戸時代に生きていた人々にも敬意を払っているのかもしれないと感じさせる映画だった。
傑作!
全800件中、601~620件目を表示