侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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自分が80年代にタイムスリップしたかのような…
とても大評判でスコアもずば抜けて高く、
「きっと斬新で今までとはまったく違う
すごくおもしろい作品なのだろう」と気になっていて
「でも田舎の方ではやらないんだろうな」と諦めていたら
なんとこちらの映画館でも上映されることが決まり、
それからはネタバレになるので他の人の感想にも触れないようにして、
ワクワクと期待と想像を膨らませ
上映日とても楽しみに見にいったのですが…
ただただ終始ひたすらにベタ…
むしろ自分の方が80年代にいって
その時代のタイムスリップものの
映画を見てるかのような前時代的なベタ…
別にわかりにくい高尚なものを求めてるわけではないし、
ベタが必ずしも悪いわけでもないのだろうけれど、
一見深い考えがまったくなくベタをやってるだけのような…
(いや、きっと深い意味はあるのだろう…)
これだけ高評価ということは
なにか正しい見方があるのだろうけれど、
低レベルな自分にはそれがわからないまま
ちょっともうしわけないけれど
正直微妙な作品だったかな…
それでも
主人公の侍と敵役の人と
二人が10秒くらい見合うシーンは緊張感があってよかったかな
田舎だと、話題の単館ものと商業ものが
区別なく同じ箱(シネコン)の中で横並びに競争させられるので、
ひょっとしてそのせいもあるのかな?とも
思ったりもしたけれど、
センスのない田舎者には
一見ただのベタな映画にしか見えない
むずかしい映画でした
予想外に硬派な侍ドラマに心を掴まれた。
コメディとしては王道だが、笑いの取り方がちゃんと人間ドラマになっていて好感。その軸となる主人公の朴訥な人柄を演じ切った山口馬木也氏は素晴らしく、映画に引き込まれた。
コメディのみならず、ショートケーキを食べて泣くシーンや、会津藩の最期を受け止めて手を合わせるシーン、風見と運命的な決闘へ向かう義理の通し方など、侍の魂を感じて胸が熱くなった。
侍がタイムスリップして斬られ役に。いい筋書きである。
こんなに泣くつもり無かったのに
そして今を生きる!
邦画はほとんど観に行かないんやけど、これはめちゃよかったで〜!と知り合いからおすすめされたので鑑賞。時代劇?日本史も詳しくないし楽しめるんかな?と思ったんやけど、稚拙な感想やけどめちゃめちゃ楽しかった😍
リピーターもとても多い雰囲気やった。
主人公の高坂のことを子どものような優しさで見守ってしまう(観客も含めて!)この映画の魅力のひとつは高坂という人物。不器用で優しくて実直で…ほんまに応援したくなってしまう。順応早すぎるんちゃう!?なんて普段やったら突っ込むけどそのツッコミすらこの映画では野暮かな😅その他の風見、優子、関本さん、住職…皆とても人間味がありこの映画には欠かせない人たちである。
あとは、製作者たちの時代劇への愛情がこれでもかと伝わってくる。時代劇、苦手意識があったんやけどこれを機にちょっと観てみようかななんて思う。そんな人、多分他にもいるんちゃうかな?殺陣の練習中、斬られ役やのに思わず斬ってしまうノリツッコミは声出して笑った!
上映終了後「ああ!とてもいい映画だったなあ!観てよかったよ!」と言っている人がいて思わずわかるわかると言いたくなった。笑いあり涙あり、優しさに溢れたいい映画でした🎬2,600万でもいい映画は撮れるんやなあ。
※ちなみに全然関係ないが今度公開するグラディエーター2の制作費は$250,000,000らしいです!!(380億…!!)
助太刀いたす!
滅んだ時代に取り残された侍が滅びつつある時代劇を繋ぐ。
失われつつある『殺陣』という芸術
9月に全国上映拡大の話が出たときから見たいと思っていたものの、近くにはイオンシネマしかなく、半ば諦めていたのですが、なんと10月下旬に上映決定!
昨日やっと見に行けました。それもその劇場で一番大きいスクリーン。
ありがとうイオンシネマさん!
低予算なため、ところどころにそれが見えてしまいますが、主役は『殺陣』。とても見ごたえがありました。
侍の剣技を現代によみがえらせて魅せる殺陣と、主役を盛り上げるための斬られ役。
振り付けがある殺陣はどこか踊りのようで、かつての剣技の影を日本に留めるための、大切な伝統武芸もしくは芸能の1つと言えるのではないでしょうか。
クライマックスにあった殺陣は息を呑む緊迫感があって、素晴らしかったです。
しかし、そんな殺陣を誇る時代劇も今は徐々に枠が減らされていき、風前の灯。
近い将来失われてしまうかもしれないものだからこそ、より物悲しく、そして愛おしく感じます。
主演の山口馬木也さんの演技はとても自然で、本当にタイムスリップしてきたお侍さんを見ているような錯覚に陥りました。渋い男前でいて、どこかかわいらしい。素敵な主役でした。
物語も、ツッコミどころはちょこちょこあるものの、全体的にはうまくまとまっていて、2時間とちょっとの上映時間中飽きさせることもなく、最後まで引き込んでくれました。
傑作とまでは言いませんが、安心して見れる良作だったと思います。
ただ、現代の日本語の読み順(横読みなら左から右)を、タイムスリップしてきたお侍さんが一瞬で理解するというのはちょっと無理があったので、「む。なんだこのでたらめな並びは… (はっ) 逆?!」みたいなセリフをちょこっと入れて欲しかったですw
低予算っていうことは、映画のクレジットに色々なところ(監督・脚本・撮影以外の随所)で何度も「安田淳一」監督の名前が出ていることでも分かりました。
まさに自主制作作品。
でも、その愛は実ったと思います。楽しかったです。
大スクリーン上映なのに、誰ひとり俳優の名前がわからない…?!
無名のキャスト揃いだが、スクリーンに映える顔立ち。
特に主演の高坂新左衛門(かなり多くの有名作品に出演されていることを後から知りました。存じ上げず失礼いたしました)と若き日の風見恭一郎。シンプルに顔が良い。笑 (個人的には心配無用ノ介に助けられる女の子が非常に可愛い笑 のに名前がわからない;;)
色々な意味でエンドロールをここまで凝視するのは久しぶりでした!
助監督役の女優さん、実際に本作の助監督もなされていて・・・シゴデキすぎ!
「そなたが鍛錬し培い、身につけたものはそなたのもの。一生の宝となるもの。されどその宝は、分かち与えるほどに、輝きが増すものと心得よ」
伴虚無蔵の大大大名言です。太秦映画村繋がりでカムカムエブリバディを思い出しました。
まさにこの作品に命懸けで挑んだ役者の皆さんとその情熱が受け手に伝わり上映館数が広がり、見事に輝きましたね。
予想外の傑作!
日本映画を久しぶりに映画館で観た。凄かった!
よくある、タイムスリップした侍がビックリするだけの出オチ邦画ではない。
いきなり140年後に来てしまった主人公が、現実を受け入れつつ、斬られ役者として邁進する様がとても真摯。
タイムスリップした事実を知るくだりは、普通はグダグダ説明しそうなものだが、ポスターを読んで知ってお仕舞い。それくらいでいいよね。
彼が現実に順応に応じていく様が、台詞以外で表現されてるのも良かった(洋服を着たり髷を切ったり)。
とにかく全編無駄なシーンがない。
最後!
椿三十郎を思わせる長いタメからの、本当に真剣で斬り合っている様な殺陣シーンは圧巻。
この映画はっきり言って、奇抜なプロットや超絶爆笑ギャグもない!なのに最後まで面白く見れた。
要因はやはり主役の山口馬木也さんの演技!
ケーキのくだりも、弟子入りのシーンも師匠何回も切っちゃうギャグも、会津藩の顛末を知ってからのシリアスな展開も全部良かった。
もはや本物のサムライにしか見えないーー、というレベルで役が乗り移ってた。最後まで引き込まれてしまった。
そうきたか~!
噂通りの展開で楽しく見させて頂きました。後半そうきたか~と驚きもありました。
カメ止め臭を感じましたし最近見なくなったタテも見ごたえあり良かったです。
ただ町のヤンキーに絡まれるシーンでゲロまみれだったのにやられた後、道路も服も綺麗になってたのが違和感あり残念でした。
高得点評価の人が多い中、申し訳ありませんがカメ止めほどではなく1500円位かなと思いました。
よってこの評価です。
映画をつくる楽しさが目一杯伝わってくる。
京都国際ヒストリカル映画祭の企画市に応募した企画がこの映画の原型だったらしい。時代劇の縛りがある部門だったということで、侍がタイムスリップして福本清三さんのオマージュである斬られ役となる設定はこの時から変わっていないようだ。企画自体はそれほど目新しいものではない。現にコンテストでは最終選外となった。
安田淳一監督はここから完全シナリオを書き起こし粘り強くスポンサー探しを続けた。ただそれは必ずしもうまくは運ばず、この映画の製作費は安田監督の個人会社である未来映画社のほぼ持ち出しになったようだ。製作費なんと2600万円。普通はTVCM1本撮るにも足りない金額である。
一方、撮影には東映京都撮影所の全面的な協力が得られた。低予算でなんとか制作できたのはひとえにそのためである。
時代劇の再興が脚本の中で明瞭にうたわれている。ここが東映京都の幹部、スタッフの心を打ったことは間違いない。良い脚本は良い映画のベースとなるものであるが、製作段階での理解者や支援者の確保にも欠かせないということだ。
ただ時代劇の再興というのはこの映画の主眼ではない。この映画の素晴らしいところは、時代劇の枠を超えて制作者や出演者が凄みや真実み、映画としての面白さや深さを追いかけ、まっすぐ取り組んでいる姿を描いているところである。高坂新左衛門と風見恭一郎も遺恨を超える。だから最後の真剣による立ち会いも映画的な奇跡に収れんされる。フィルムの中にいる人たちと、フィルムをつくっているひとたちが同じスタンスで映画つくりを楽しんでいることがビンビンと伝わってくる。その雰囲気は我々観客をすら幸福にする。
もっとみんなに
観るかどうか迷ったけど、観て良かった!低予算感が拭えないのは仕方な...
観るかどうか迷ったけど、観て良かった!低予算感が拭えないのは仕方ないが、素朴さがあってそれも良い。山口馬木也も実に良い。男前で演技も上手いのに、なぜ主役級になれないんだろうと昔から不思議に思っていたので、個人的にとても嬉しい。蜷川幸雄や藤田まこと等レジェンドたちに鍛えられた、確かな演技力と役者魂に、ただただ感服した。冨家ノリマサもさすがベテランの良い演技でした。『将軍』もエミー賞を受賞したし、『八犬伝』や『十一人の賊軍』も公開。今時代劇が熱い!(『八犬伝』はイマイチ、あの制作費をこの映画に分けてあげて欲しい…)追記:日本アカデミー賞・最優秀作品賞、最優秀編集賞受賞おめでとう!賞自体の意義には否定派ではあるのですが、これでまた注目されロングランも決まって、とにかく良かった。
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