侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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素直に面白い!
映画館にて鑑賞しました。
素直に面白かったです。
主人公はタイムスリップしてきた会津藩の侍という設定を最後まで活かした作品でした。鑑賞中も「この侍が現代にタイムスリップしたら、確かにこんな感じかも」と常に納得させてくれる俳優さんの演技と、論語をそらんじることができるほどしっかりと教育を受けてきた、というようなキャラクターの背景が様々な部分で補完されており、そのことも納得度を自然と高めていたと思います。侍が現代にタイムスリップしたことによる生活習慣のギャップを変にギャグに走りすぎた描写とすることなく、ストーリーを進めてくれる感じが、より没入感と見やすさを担保してくれていた気がします。
個人的には、やはり映画撮影の最後のシーン、殺陣、というか斬り合いのシーンが一番の見どころだと感じます。時代劇ではあるのですが、TVドラマの時代劇を超える緊張感が走るシーンでした。カメラワークにもこだわっているんだろうな、と自然と思わせてくれる感じ、自分は好きですね。
なにより、真剣での斬り合いという、本当の命のやり取りを行っているんだ、という臨場感を感じました。言い過ぎかもしれませんが、このシーンを見るためだけに映画を見に行っても良い、と個人的には思います。
作品の出来栄えとは全く別の話ですが、助監督が「リアリティっていうのは、全部を本物でやるということではなく…」(うろ覚え)と劇中で言っていますが、こんな時代になってもなんとなくCGが嫌いな自分にとっては、低予算な映画だからかもしれませんが、CGを使わずに全て実写でとっているであろうこの作品について、見ている最中の違和感がなく、とても見やすさを感じました。
鑑賞した方はやはり「カメラを止めるな!」のあの空気感を思い出すはずです。自分もそうです笑。作品の出来に予算は関係ない、と思いつつも、やはり金がかかっていようがいまいが、やはり面白いものは面白いんだな、と改めて感じさせていただきました。
逆輸入版の侍
素晴らしい時代劇
どの時代でもお侍さん大活躍
めちゃくちゃ面白かった。
漫画チックな展開もイイ!!
タイムスリップした場所が見た目だけでも違和感なく過ごせたら、多少馴染みが早いのだろうか。
アラビア数字は読めるんか!?とかちょっと所々もちろん気になるとこはあれども、話の筋が面白いから気にならず。
出てくる人、皆良い人で最後まで安心して観られるのもよかったな。
監督、撮影・編集、監督大活躍でお仕事されたのね。音楽もよかったな。
どのキャラもよかったけど、お寺のお母さんが好きでした。
色んな愛が詰まってて、始終笑えるけど優しい気持ちで終わりました。
新しくて楽しい映画だった!
平日のお昼ご飯またぐ時間で観たけど、割と入っててびっくりしたよ。
どの世代が観ても楽しい映画だと思います。
ユーモアと真剣勝負の緩急の妙
最後の殺陣は迫力満点でした。
遅ればせながら、自主制作映画ながらもロングランヒットとなっている話題の「侍タイムスリッパー」を鑑賞。
ーー幕末に生きる侍が、ひょんなことから現代の時代劇撮影所にタイムスリップする。はるか昔に江戸幕府が滅んだ事実に愕然としながらも、やがて決意を新たに現代で生きていくべく「斬られ役」で身を立てようと奮闘するーーというストーリー。
限られた予算と少人数のスタッフで作られたらしく、確かに映像や音響面で気になる箇所はありましたが、脚本の素晴らしさと、演じる役者さんやスタッフの熱意のようなものがビンビン伝わってくる映画でした。
特に最後の殺陣のシーンは鬼気迫るものがあり、迫力満点でした。観ている自分まで緊張しました。
助監督:山本優子役の沙倉ゆうのさんは、ヒロイン役としての出演だけでなく、ほんとのスタッフとしても映画制作を裏で支えていたらしいですね。素朴で可愛いかった😍。
最後は引き込まれる
話題の映画ということで鑑賞。
序盤は正直言って荒さが目立った。録音が変だなとか140年じゃなくて百四十年って書けよとかね。
でも中盤の中だるみ期間もそれなりに楽しめたし、最後どうやって盛り上げるのかなと思ってたら、なるほどそう来ますか。
この文字通りの真剣勝負は手に汗握るというか息をのむというか迫力すごかった。
この立ち回りだけでも見る価値があると思う。
新しい風
後れ馳せながら、今日見てきました。
映画は自分のペースで見るものなのだから、早いも遅いもないんですが、ノーマークだったのがアクセスランキング上位で目にするようになり、映画をあまり見ない友人にも面白いらしいと聞き、高評価が多く盛り上がっている今、やはり映画館で見たいなと行ってきました。
平日の昼間だけど結構お客さんがいて、皆さん集中する面白さだったのか、スマホチラ見の人も、ビニールをガサガサする音もなく、快適に見れました。
(本来それが当たり前なんだけど)
評判どおり、良かったです!
コミカルで面白いお話。構成が良くできている。ラストの真剣で向かい合う撮影のシーンは涙がちょっと出ました。
時代劇離れ、私は時代劇がやや苦手なので耳が痛いー。でも見ると結構面白い。そういう人も沢山いるでしょう。
作り手は本当に大変。廃れていく・縮小していくものを継承していかねばならない。製作陣の時代劇愛が伝わりました。
山口馬木也さんはイケメンさんだし名前が珍しいのでインパクトがあって知ってはいました。が、出演されてる「告白」「悪の教典」「JIN-仁-」を見てるんですが、ごめんなさい覚えてない(>_<)
今作の新左衛門はキョトンとするところとか時々キュートだなと思いました。
他の皆さんは存じ上げなかったですが、主役含め、コメディもくどすぎなくて、とても良かったです。沙倉ゆうのさんはマルチタスクですごい。
口コミの力、インディーズの面白い映画が広がっていくのは嬉しいことですね。
ご都合主義はあれど面白い
評判良かったので見に行ったわけですが、違わぬ面白さでした。
アイデア的には昨今よくある武士のタイムスリップ話なのですが、そこにチープな感じはなく、とても面白く見れました。
登場人物に悪が殆ど出てこないのも共感持てる感じでした。
これは埋もれなくてよかった。
農家の素人の人が撮った自主映画ではなかった。
「カメラを止めるな!」のような口コミから
ヒットしているインディーズ映画。
侍がタイムスリップして現代の日本で役者をやる映画。
監督は農業の人。
という事前情報と
「侍タイムスリッパー」を見た人の興奮度高めな
ムーブメントに興味を持ったものの、
侍の時間旅行は見なくていいかなな態度で
見ないまま10月も下旬になった頃、
配給が拡大され、
近場のシネコンで公開されると知り、
では見てみようそうしようという気分で、
「侍タイムスリッパー」
を鑑賞してきました。
以下ネタバレ
「カメラを止めるな!」のような
口コミでヒットしている映画ならではの
ベタなリアクション芸に
声をだして好意的な笑い声をだす、
前のめりな観客が複数いて(客席は空席多め)、
撮影セットにまぎれこんだ主人公の侍の
小道具の魚へのリアクションは
声だして笑うほどのギャグか??
と前半は身構えて
「侍タイムスリッパー」を見ていました。
しかし、
タイムスリッパーリアクションの
「ショートケーキ」あたりになると、
あたりまえの令和の日常に
侍が感銘しているシーンは
少し泣けてきて、
演出意図どおり
主人公の侍に感情移入しながら、
いい人しか登場しない
中盤までは、
平和な雰囲気で
少しぬるいコメディだなという態度で
鑑賞。
しかし、
もう一人の侍が登場するシーンからの
中盤以降の展開はぬるさはへっていき
侍のトラウマから
緊張感がただよいだして
ラストの
真剣勝負のシーンの決着つける展開は
「ハッ」としてしまいました。
「ハッ」としたあとすぐに
フィクションだった展開と
マーヴェリックのトムセリフのギャグに
少しうなり、
いい映画を見た気分で映画館をあとにしました。
鑑賞後、
「侍タイムスリッパー」は
てっきり農家の人が撮った自主映画と思っていたら
パンフレット(1200円・・)には
過去に2作品公開済の映画紹介ページがあり、
監督は農家の人でなく、
家業をついだ撮影機材を所有している映像職人だと知り、
素人ではないのか・・・と思い
また、役者さんも演技や殺陣がうまいなと思っていたら
役者も殺陣もプロの人たちと知り、
「カメラを止めるな!」とは撮影環境がだいぶ
違う事を知って、
自主映画というより
商業映画の体制を使ったインディーズ映画だったんだな
と思い、
商業映画の体制を使ったインディーズ映画として
鑑賞していたら、
もう少し辛口な感想になっていたかもと
思う映画でした。
時代劇っていいね
ラス殺陣
見応えあるラス殺陣だった。
それこそ冒頭から丁寧に丁寧に紡いできた下地があるからこそだ。
高坂の実直であり純朴なキャラが際立ってた。用意周到って言ってもいい。彼の会津訛りと直向きな瞳に絡め取られる。この罠を用意した監督もなかなかの曲者であるが、溢れんばかりの愛情も感じる。
本編は現場ならではの本音やあるあるで埋め尽くされ、現地で入念な取材でもしたのかと思う。
ともあれ、観客はこの高坂の視点で物語を追う事になる。特に時代劇というものに魅了されリスペクトし、自らもその世界に飛び込む高坂を見る事になる。
彼の目に映るもの、彼の抱いた感想を共有していく。
表側も裏側も知る事になる。
追体験するとでも言おうか、良い切り口だと思う。
ちゃんと絵空事じゃなくて現状も描いていたように思う。東映京都の栄枯盛衰を。
高坂が「殺陣」にのめり込んでいく姿が眩しい。
山口氏のグッと腰を落とした青眼が好きだった。竹光になってからは納刀の時の腰の使い方も違うよう思えて、ニヤリとする。
殺陣師・関本の言う「斬られ役の矜持」も興味深かった。そして峰さんのバリエーション豊富な斬られ方にほくそ笑む。
映画を通して呼び起こされる「過去」が去来してくる展開にそそられる。
相対するは、タイムスリップのキッカケにもなった因縁の相手。彼は30年早く現代に飛んできてた。
現代に生きる最後の侍達。
同じ価値観を持つ唯一無二の存在でありながら、雌雄を決せねばならぬ間柄。
ラス殺陣は「真剣」で立ち合うという。
抜刀しか対峙する両者の間には重い空気が沈澱している。1合2合…相手に向かい真っ直ぐ伸びる切先。瞬きをするのも躊躇うような緊迫感。間合いを測りジリジリと地を這う草履の音。
ここに至り、会津訛りで現代に順応しようとしていた高坂はなりを潜める。
観客は高坂新左衛門という侍に出会う事になる。
風祭の刀を叩き落とし勝負はきまる。
その首筋にゆっくりと動く刀。
風祭も侍であり、その生き様は潔かった。
高坂の荒い息遣いと血走った目が、激戦を物語る。
一刀の元、迸る血飛沫。絶命する風祭。
彼等は本来の時代のケジメをつけた。
上手いなあと思うのは、それまでにあった殺陣は全く腰を落とさない殺陣ばかりであった。
心配無用ノ介しかり、坂本龍馬しかり、若かりしころの風祭しかり。アングルも引き絵が多くわざと臨場感を感じさせない編集でもあった。
ラス殺陣だけが毛色が違う。
いや、本来の時代殺陣の撮り方をしてた。
刀を抜く理由から始まり、互いに曲げられない信念のぶつかり合いを描き、至近距離での生死の軌跡を映す。生死が決する時、両者の距離は1mにも満たない事が多い。その空気を記録していく。
しっかり騙された。
設定上真剣であるがそんな訳はない。
2人が手にするものは竹光であり、いいとこジュラ刀と呼ばれる紛い物である。
山口氏と冨家氏に魅せられた。彼等が渾身の力を込めて振り下ろす刀は本物に見えた。
丹念に丁寧に積み重ねた世界観から生まれたラス殺陣であり、見事だった。
先程の結末は劇中劇の結末であり、実際は高坂が空を斬る事で勝負は終わる。
アレが映画の1シーンであったと自覚した時の虚脱感は格別だった。
そして、コメディよろしくキッチリ笑いで落とす。
会津訛りを駆使する山口氏は素晴らしかった。
現代に放り出された侍の困惑も孤独も感動も大好物だ。TVに向かい涙ながらに拍手するとこなんて、可愛くて仕方がない。
自主映画ベースらしいからアカデミーにはノミネートされないのだろうか?俺の中では間違いなく主演男優賞にノミネートされてる。
後は峰さんが木刀を高坂に差し出す手かなぁ。
あの握り方がなんとも頼もしく、どれだけの歳月を時代劇に費やし情熱を傾けてきたんだろうと思う。
ホント自然体だったように思う。
いい「間」
過去に存在した侍と時代劇の侍
この映画で、侍は本当に居たのだと不思議なことに実感してしまった。今まで、歴史や物語で侍を見てきて、侍がいたことは頭で解っていたけれどこんな感覚は初めてだった。それは主人公の極めてリアルな感じの侍の容貌と動作だ。後ろに後退した生え際の髪の毛、焼けた黒い顔は江戸終末の写真のようだ。彼が虚構の時代劇セットに現れる。今時代劇が廃れてしまったのは、映画やドラマがリアル志向となり、虚構で成り立っていた多くの時代劇は嘘くさくて見ていられなくなったからだ。この映画はその点をよく突いている。最後のシーンはとても恐ろしくてチャンバラとは実は生きるか死ぬかだと言うことを示している。チャンバラが見せるための演出でありそれに命をかけてきた切られ役の思いも描かれる。切られ役だった福本清三さんの言葉も語られる。主人公が会津の侍であることもよく考えられていた。会津の悲劇を当事者として悲しむ姿は痛ましい。平和な今の日本を喜ぶ主人公も泣かせる。巨大予算の映画でなくても十分楽しめる秀作だ。
時代劇映画万歳
拡大上映ありがとう!流行語ノミネート😮
皆様のレビュー拝見させていただき、関心大の作品でした。近場の劇場で上映開始!ラッキー😃幕末の会津藩士と長州藩士話か?落雷によって現代の時代劇撮影所へタイムスリーブん?よくある話かなと思っていたらよくある話しでした。しかし!新左衛門の不器用で真っ直ぐな生き方がどんどんハマります。磨き上げた剣の腕が斬られ役として生く糧にすごい思いつき‼️いいょいいょ面白い。
脇を固めた俳優の方、ほとんど存じ上げませんでしたが、めちゃくちゃ普通で淡々としてて、私にはそれが良かった!ゆうこさん、どんどん輝いて可愛くなってくるし
場面の切り替わり、絶妙すぎて、劇場内で何度も鑑賞してる皆で爆笑。なんか、こういう鑑賞久しぶり😃✨⤴️久しぶり楽しい時間。
ラストは真剣で緊張感半端ないが、緩やかにまとまっていき、最高かよ、クチコミで盛り上がるのは当然だよね!それにしても劇場の年齢層半端なく高い。また、私には良かった。さっすが!時代劇!席もほぼ埋まってました。
何かしら賞を取って欲しい。海外でもうけると思います。
最後にあの方が、タイムスリーブ。プチ爆笑の劇場でした。
気持ちが良かった!ありがとう!
侍タイムスリッパー
2000万でこれが撮れるなら・・・
日本はなんだかイマイチの国になったと思っていたけど、
「日の本は良い国になったんですな・・」という幕末の侍の言葉を聞けば、確かに飢えも殺戮もない、平和で豊かな国になったと確認してしまいます。
まあ、途中にはいろいろあったんですけどね、って高坂さんに話しかけたくなるほど、人懐こいリアリティがありました。
福島にいるものとして、会津の今も見せてあげたいとも。
カメ止めのような奇抜なアイデアで低予算を乗り越える作品だろうと思っていたのですが、予想をはるかに超える、立派で重厚な作品でした。
日本の時代劇の最後の光なのかも。
それにしても、何億円もかけて、昔のテレビシリーズの続編を作るくらいなら、若手の監督20人に2000万ずつ渡せば、こんな作品が生まれるかもしれないのに。
もしくは、どこかの党の政策活動費を、映画制作活動費として配っていただければ、日本国民はもっと幸せになれるのかもしれないのに。
なんて文句が言える幸せをかみしめましょう、ありがとう高坂殿。
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