侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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おもしろい
🎦シン・ゴジラ以来の大傑作
所謂タイムリープモノではない。あえて言えば人情噺。だが事の真実はそこではない。その作品の完成度と重層感・・・これが半端ない。徹底したオタク感丸出しで📺SHOGUNと表裏一体を形成する。驚くべきはその殺陣の迫真性がまず筆頭に来る。竹光と真剣の軌道をここまで映画内で再現した例も珍しい。何と言ってもしびれるのは効果音であろう。おそらく真剣の刃を敵と切っ先で重ね合わせたものしか味わえない筋肉の反応。刃先が欠けていくようなある意味心地よくも恐怖に彩られた金属音。それはある者にとってはワクワクしある者にとっては耳障りで恐怖と嫌悪のないまぜになった不快な感覚かもしれない。この何とも言えない抽象的な感覚を映像に描き込んだこれほどまでの「間」の描写の妙。この「間」は関西特有のボケ突っ込みの「間」でもあり「死ぬか生きるかの双方の緊張が極限まで高められた時の「間」でもあり、その双方の緊張を抜き去り様式の美しさまで高めた殺陣師たちの「間」の美しさ。日本文化の極みを見た思いがある。会話の「間」は笑いを、殺陣の「間」は息をも付けぬ緊張を、そして昇華された殺陣師の「間」では美を感じることが出来るようちりばめてある。こんな細部の際まで作り込んだ映画ありますか?🎦シン・ゴジラ以来でしょ?真田が📺SHOGUNで見せた拘りがこの映画(🎦侍タイムスリッパー)を見ると、まだまだ見せたいディティールの10分の1にも満たないことが分かる。真田はあのエミー賞総なめでもまだまだ不満なのではないか?そしてこの🎦侍タイムスリッパーを見たら地団太を踏んでまだまだ伝えなければならない奥深さが底が見えぬほどある実態を改めて認識し直すのではないか?日本文化における極みとはこれでもうおしまいと言うのが無い事だ。大谷のWS優勝も単なる通過点で、まだこの上をいく所業を10年は積み重ねるつもりでいるのだから世界は笑うしかない。大谷は自分が170キロ台のスピードボールを投げることまでも公言している。それはも人間ではない。そう人間ではない所業を目指し研鑽を積むことこそ、いわゆる「道」と言うもである事を返す返すも思い起こさせることが出来る事象こそが🥎大谷翔平であり、🎦侍タイムスリーパーなのだ。まさにゴジラが進(シン)化し真(シン)の神(シン)となり新(シン)のゴジラとなった様に・・・
そして最後に・・この物語に深みと印影を付ける最大のエッセンスに会津藩がある。どうぞ皆さんこの機会に東北における会津の立ち位置と歴史を今一度思い起こしてもらいたい。沖縄のひめゆりと北海道の開拓史、そしてこの会津の京都との関わり、また薩摩との怨念。示現流と溝口一刀流のつばぜり合いをどうぞご堪能あれ。
あ~もう一つ忘れてた・・最後の🎦ターミネーターへのオマージュ・・あれは今後どう広がるのか‥楽しみである。
本物の映画
タイムスリップした侍のドタバタ劇と聞いてましたが。。。
いやいやいやいや、とんでもない映画ですよ。
起承転結がハッキリしてて、時代劇に興味が無くとも観客を飽きさせない。
131分間ずっと没頭しっぱなしでした。
消えゆく時代劇への敬意を込めつつ、コメディ感も忘れず、ちゃんと伏線回収。
全ては繋がっている。先人たちがいたからこそ、今の自分が在る。
映画全編、細かい点の詰めが、ちゃんとしてて、丁寧な設定してるなと思った。
だからこそ、一気に映画に入り込めたと思う。
ラストの落しどころにも、ホント泣かされた。
久しぶりに『打ちのめされた映画』です。
こーゆーヒット作があるからこそ、やっぱり映画館で観たいね。
文句なしの大傑作
時代劇に真剣に向き合う侍ふたり
めちゃくちゃ面白かった!
《会津藩の侍が、現代の時代劇の撮影現場にタイムスリップし、それを機に斬られ役者として成功を遂げていく。時代劇の大物俳優と映画を撮ることになるが、その正体は、まさかのタイムスリップする前に相見えていた長州藩の風間という侍だった。》
設定からしてめちゃくちゃ面白くて、心掴まれました。ベタなコメディ要素も終始心地良かったです。映画館で笑いました。
高坂が風見との撮影中、タイムスリップ後の史実を知ってしまったこともあり、かつての侍としての心を思い出す。けれども、再度風見と真剣で相見えた時、現代を生きる自分の役割に気づく。それは、「今を生きること」。斬られ役者として、自分が今できる最大限の仕事をすること。
今作は、映画やドラマを作る人への賛歌のようにも感じられた。歴史の中で実際にあったその時代の文化や風習、実在した人物の物語を伝える、後世に残すことの意味。今年公開された映画『あんのこと』で、私は今は亡き人でも映画の中で生き続けられることを痛感しました。映画と真剣に向き合う尊さを、高坂と風見という侍、そして製作に関わる人々から教えてもらった気がします。
私は今までほとんど時代劇をみたことがないけれど、今作を見た後では確実に見方が変わってくると思います。
最高の一作です。
映画愛時代劇愛
もののふ
雷に打たれてタイムスリップした幕末の武士。よくあるスチエーションであるが、この作品はここから面白くなる。時代劇の撮影所で切られ役として日々を過ごすが、準主役のオファーが来る。タイムスリップしたのは、自分だけではなく切りあっっていた相手もタイムスリップしていたのだ。笑いあり、涙ありこれぞ映画という感じ。お金を掛ければ良いという訳では無い。
時代劇へのリスペクト
時代劇は、勧善懲悪で陳腐なストーリーだった。やがてそれは飽きられていって、
ほぼ消滅してしまった。そんな中で、時代劇が描いていた時代からやってきた侍が、
時代劇を見ながら激しく頷いていた。笑いのシーンではあるが、私はそれが心を打った。江戸時代、世の中には理不尽なことがまかり通っていたことだろう。人権意識も低い。自身も密命とはいえ、他人の命を奪おうとする。そんな時代をまさに生きている侍が、勧善懲悪の時代劇を見て、「こうであったらいいのに」と同調するわけだ。今、世の中は善も悪も渾然としてきて、わからなくなりつつある。今こそ時代劇が描いていた世界は必要なのではないか、そんなことを気づかせてくれた。まっすぐでない時代だからこそまっすぐに生きる侍と、そして現代の、やはりまっすぐに生きようとする映画人たちのシンクロが眩しい。
これぞ武士道‼️
当初は自主制作映画で、上映館も一つだけであったのが、評判が評判を呼び、上映館がドンドン増えて、遂に全国展開へと一気に人気爆発!
監督自身が武士道極めたね!!スゴい‼️
日本人の魂の根底に流れている、今はもう殆ど忘れ去られようとしている、本物の武士道精神が込められた実に良い時代劇だと云うWEB機関誌評価につられ、かつてとても心惹かれ手に取った小説「剣客商売」のドラマ化で、大二郎役をされていた山口馬木也さんが、主演との情報を得て、見てみようと思い足を運びました。
そこで観たのは、当に大和武士道の魂の顕在でした~(*^^*)
武士の魂漲る気魄と迷いの無い剣筋、火花散らし冴え渡る真剣の切先、敵同士が時代を超えてスリップして来た先の時代で、武士故に本懐を遂げるべき時代と場所を失った事への辛さを抱え、時代が変わっても、武士であるという気概が、心中で紅々と燃え滾り、圧倒的に見事な殺陣が展開される!
「葉隠」における、武士道とは死ぬ事と見抜いたり、の神髄に逼る瞬間が垣間見えて来る事で、観客を時代劇の魅力へと引き込んでゆく‼️
時代劇人気が、再び日本に戻って来る萌しを呼ぶ、エポック的作品となるか?
本物の時代劇役者が、本物の殺陣師が、本物の時代劇好きが真剣に作った映画だからこそ、本物の日本人の魂を、大和武士道の心意気を持つ観客を呼ぶのでしょう!
コメディータッチだけど、しっかり武士道魂満開‼️
これは、やっぱり熱い大和魂日本人の映画ですね~‼️
大拍手喝采です~‼️
自分が80年代にタイムスリップしたかのような…
とても大評判でスコアもずば抜けて高く、
「きっと斬新で今までとはまったく違う
すごくおもしろい作品なのだろう」と気になっていて
「でも田舎の方ではやらないんだろうな」と諦めていたら
なんとこちらの映画館でも上映されることが決まり、
それからはネタバレになるので他の人の感想にも触れないようにして、
ワクワクと期待と想像を膨らませ
上映日とても楽しみに見にいったのですが…
ただただ終始ひたすらにベタ…
むしろ自分の方が80年代にいって
その時代のタイムスリップものの
映画を見てるかのような前時代的なベタ…
別にわかりにくい高尚なものを求めてるわけではないし、
ベタが必ずしも悪いわけでもないのだろうけれど、
一見深い考えがまったくなくベタをやってるだけのような…
(いや、きっと深い意味はあるのだろう…)
これだけ高評価ということは
なにか正しい見方があるのだろうけれど、
低レベルな自分にはそれがわからないまま
ちょっともうしわけないけれど
正直微妙な作品だったかな…
それでも
主人公の侍と敵役の人と
二人が10秒くらい見合うシーンは緊張感があってよかったかな
田舎だと、話題の単館ものと商業ものが
区別なく同じ箱(シネコン)の中で横並びに競争させられるので、
ひょっとしてそのせいもあるのかな?とも
思ったりもしたけれど、
センスのない田舎者には
一見ただのベタな映画にしか見えない
むずかしい映画でした
予想外に硬派な侍ドラマに心を掴まれた。
コメディとしては王道だが、笑いの取り方がちゃんと人間ドラマになっていて好感。その軸となる主人公の朴訥な人柄を演じ切った山口馬木也氏は素晴らしく、映画に引き込まれた。
コメディのみならず、ショートケーキを食べて泣くシーンや、会津藩の最期を受け止めて手を合わせるシーン、風見と運命的な決闘へ向かう義理の通し方など、侍の魂を感じて胸が熱くなった。
侍がタイムスリップして斬られ役に。いい筋書きである。
こんなに泣くつもり無かったのに
そして今を生きる!
邦画はほとんど観に行かないんやけど、これはめちゃよかったで〜!と知り合いからおすすめされたので鑑賞。時代劇?日本史も詳しくないし楽しめるんかな?と思ったんやけど、稚拙な感想やけどめちゃめちゃ楽しかった😍
リピーターもとても多い雰囲気やった。
主人公の高坂のことを子どものような優しさで見守ってしまう(観客も含めて!)この映画の魅力のひとつは高坂という人物。不器用で優しくて実直で…ほんまに応援したくなってしまう。順応早すぎるんちゃう!?なんて普段やったら突っ込むけどそのツッコミすらこの映画では野暮かな😅その他の風見、優子、関本さん、住職…皆とても人間味がありこの映画には欠かせない人たちである。
あとは、製作者たちの時代劇への愛情がこれでもかと伝わってくる。時代劇、苦手意識があったんやけどこれを機にちょっと観てみようかななんて思う。そんな人、多分他にもいるんちゃうかな?殺陣の練習中、斬られ役やのに思わず斬ってしまうノリツッコミは声出して笑った!
上映終了後「ああ!とてもいい映画だったなあ!観てよかったよ!」と言っている人がいて思わずわかるわかると言いたくなった。笑いあり涙あり、優しさに溢れたいい映画でした🎬2,600万でもいい映画は撮れるんやなあ。
※ちなみに全然関係ないが今度公開するグラディエーター2の制作費は$250,000,000らしいです!!(380億…!!)
助太刀いたす!
滅んだ時代に取り残された侍が滅びつつある時代劇を繋ぐ。
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