侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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「信じたい」【12月19日追記】日本アカデミー賞最優秀作品賞&優秀賞7部門受賞・ブルーリボン賞2冠受賞!
【12月19日レビュー追記】
「嘘」の無い映画です。
映画にまつわる「嘘」について考えさせられた年に、★5を付けた映画でした。
12月19日、地元の映画館の上映が終わりました。8月17日の池袋単館封切から18週、9月13日の全国拡大公開から14週、まだまだロングラン上映は続きます。
安田監督の「ロングランはうれしいけど、一興行が終わらないと一銭も入ってこない」、舞台挨拶での笑顔のコメントです。
10月5日の応援舞台挨拶付き上映を、神タイミングで鑑賞できました。映画の上映時間よりも、登壇者と満席の観客のトーク&お見送りの時間の方が長くて、楽しくて尊い体験でした。
※公式Xやネットニュースに上がっていないエピソードを思い出したら、後日また追記します。
安田監督が池袋シネマ・ロサで、映画チラシを自ら手渡ししていた話で思い出したのは、昨年公開の『BLUE GIANT』です。『侍タイ』と同じく、上映週を重ねるごとにランキングが上がっていった映画です。
主演の声優を担当した山田裕貴さんが、多忙なスケジュールの合間に何度も映画館に足を運んで鑑賞していました。動員が少ない劇場で、「この映画を観てもらいたい、自分でチラシ配りをしたい」と言って止められていました。
『BLUE GIANT』は、作品の舞台のモデルとなったジャズの聖地「Blue Note TOKYO」を、1日限りで映画仕様の「So Blue」に改装してライブ演奏付き上映、作品の登場人物の夢を現実でも叶えた映画でした。
『侍タイ』現象は、どこまで続いて、どこまで行くのでしょうか。作品に関わった人全てが報われる結果に、興行収入と映画賞の二つがあると個人的に考えています。
日本三大映画賞のキネマ旬報・ブルーリボン・日本アカデミー賞は、同じ映画が同時に受賞することは10年に1度も無いと聞きました。選考基準が違うので、私の2024年ベスト3映画が賞を分かち合ってほしいと願っています。
このレビューのタイトルは、話題の冤罪逃亡犯映画の宣伝コンセプトです。
私は『侍タイ』に贈ります。「信じたい」
P.S.
3/14「第48回日本アカデミー賞」最優秀作品賞・最優秀編集賞最優秀2部門・優秀賞7部門受賞
2/5「第98回キネマ旬報ベスト・テン」読者選出日本映画ベスト・テン第2位
1/29「第67回ブルーリボン賞」作品賞・主演男優賞2冠受賞
1/21「第48回日本アカデミー賞」優秀作品賞・優秀監督賞・優秀脚本賞・優秀主演男優賞・優秀撮影賞・優秀照明賞・優秀編集賞7部門受賞
2025/1/3「第67回ブルーリボン賞」3部門ノミネート
12/27「第37回日刊スポーツ映画大賞」作品賞・主演男優賞・監督賞3冠受賞(主要3冠は『永遠の0』以来10年振り)
12/19「第79回毎日映画コンクール」4賞ノミネート
12/6「第29回新藤兼人賞」銀賞受賞
12/1「第46回ヨコハマ映画祭」2024年日本映画ベストテン2位
11/13「第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」4部門ノミネート
2024/11/12「第49回報知映画賞」3部門ノミネート
P.S.2
2025/3/24 NHK-BS 18:45-19:30放送
「アナザーストーリーズ 運命の分岐点
『侍タイムスリッパー』超低予算時代劇はこうして誕生した」
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今年は邦画の当たり年で豊作だった、という声をよく聞きます。
初日に鑑賞して、映画館でリピートした作品が何作もありました。
私の2024年ベスト3候補は、この映画です。
今まで映画.comはほぼ見る専門でしたが、★★★★★の作品には評価とレビューの投稿を最近始めました。
他の方のレビューを読むと自分の語彙力と文才の無さで、好きな映画ほど言葉が見つからなくなります。
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2024年10月5日映画館で応援舞台挨拶上映鑑賞
10月28日★★★★★評価
12月2日レビュー投稿
12月19日レビュー追記
2025年3月14日レビューP.S.映画賞追記
自分的にはそれほどでもなかったかな
名作‼️
昨日7回目を観てきました。スタートが12月中旬でした。何で早くに観なかったのか❗出遅れましたがそれから病みつきになりました。感銘を受けたのでそれから直ぐ友達を誘い行き始めました。山口馬木也さんは静かに立っているだけでサマになる。この引き付ける魅力は何なのだろう❗とにかく上手い❗
特筆したいのはプログラム!アカデミー賞最優秀作品賞を獲得した監督が自ら編集しているのだもの、もう読み物としても面白い❗隅から隅まで読みごたえが有ります!買う価値有りです。映画の面白さが何倍にもなりました。周囲の役者さん達も仕事をしてます❗昨日のロサの入りは70%くらい。両隣の人たちもまだクスクス笑いでした。どの人も何回も観ているはずなのにね、ヤッパリ感動は沸き上がっている様子。また観に行くだろうなぁ!
ビミョーな味わい、峰蘭太郎さんがよかった
今年一番面白かった映画!
ストーリーも役者さんの演技力も今年いちばん面白く、すごい映画でした。すべての役者さんに役者力をひしひしと感じました。もっともっとたくさんの人に見られるべき映画。最後のシーンはほんと息をのんで全集中。タイトルからでは想像しえない日本人の本気の精神が味わえます。
高評価も納得
剣客商売の若先生の印象が強い山口馬木也さんですが、さすがの所作や殺陣でした。タイムスリップものは韓流ドラマでおなじみの設定ですが、この設定は斬新。やられました。コメディ路線かと思いきや、深いストーリーで何度も泣かされました。
ショートケーキを食べて140年後の日本はこんなおいしいものが、誰でも気軽に食べられる国になったのかと涙するシーン、台本の変更部分を読んで会津の人々の苦難の歴史を知り嗚咽する場面は、特に胸に堪えました。
ラスト近くの「切られ役も時代劇もいずれなくなる」との師匠の言葉に、でも今日ではないと主人公が答えますが、これってトップガンマーベリックのオマージュ?これも、なにかの映画のセリフだったらしいですが…。印象的でした。
観ながら「福本清三さんがご存命なら、きっと出演されたはず」と、思っていたらラストにお名前がありましたね。ここもぐっときました。時代劇亡くなってほしくないな。今から継承しないと、技術や知識が途絶してしまう可能性がありますよね。最近の時代劇が、映画はまだしもドラマが薄っぺらいのは、時代劇の所作を身につけていない役者や、身分別の礼儀などを知らないスタッフが多くなってしまったのでは。歌舞伎の人がいると所作が美しすぎて、他の人が見劣りしてしまう気がするくらいです。
じわじわと上映館が増えたおかげで、観ることができました。この映画を観て良さを広めてくださった皆さんにお礼を申し上げます。とても良い映画でした。
時代劇の火を繋げて
奇想天外な設定ながら、主人公のキャラクターが愚直なまでに真面目で素直で義理堅いがために、ついつい観ていて応援したくなる。
かつて太秦の撮影所を見学させてもらったことがある。その時にも本物もみまごうような祠や岩、小道具や、髪結さんの技術、衣装さんの熟練、カツラの昔からの業者さんなど、日本映画黎明期から続く時代劇の技術の世界がそこにあった。
映画鑑賞中にもそのことを思い出し、さらりと映ってる場面の影にも殺陣師や他の人たちの努力があるのだと改めて認識して胸が熱くなった。
時代劇は金がかかるからなかなか作れなくなっている中で、時代劇を愛する人たちが集結して作り上げた今作がクチコミで人気が出る、そんな展開も胸熱だ。
多少星は甘くなったてしまうけど、今後この作品からもスターが出てくれることを願っております。
山口さん、、すごい!
武士版テルマエロマエ
レビュー点数が高く、低予算ながらの大ヒットという記事を見て期待して鑑賞。
ある武士(主人公:高坂新左衛門)が雷に打たれて現代にタイムスリップ。現代では時代劇の切られ役として人気を博す。ところが、武士時代の敵が現代に現れ時代劇で再び対峙することとなり…。
率直な感想から言うと、ありきたりなタイムスリップものだなという印象である。
高坂が現代にきて、文化や食に触れて、感動する様は、どこかの温泉映画で観たものそのままである。ここはかなりコメディ色強めに描かれている。これと本物の武士である緊張感漂う演技のギャップで観客のおじさまおばさまたちを虜にする。
最後の真剣のシーンまでこれだけ評価の高い映画なんだからきっと何かあるはずと集中力切らさず観ていたが、それは悪い意味で裏切られてしまった。本物の刀であれば、血の一滴や二滴を見てみたかった。どこか全体的に平和ボケ感が否めない。
私は今まで時代劇などにまったく触れてこなかったため、時代背景の知識不足があったり、セオリーが分からないため、時代劇との親和性は低い。それでもこれほどまでの過大評価は、観客の平均年齢の高さに起因することは間違いないだろう。
ショートケーキに貰い泣き
駆け込んで正解!
時代劇Blues
遅ればせながら、噂を聞き劇場に馳せ参じ候。
以前、東野英治郎という名優がインタビューでこんなことを語られていたことを思い出しました。
「街並みも変わり、今は京都でも随分と奥に行かなければ時代劇も撮り辛くなった、こうして時代劇も廃れて行くのかも知れない」というようなことを仰られていました。確かに今時春の小川も原風景を撮影出来る場所も少ない、変わりにCGは発達しましたが、それは、まだどこか嘘臭く綺麗すぎて作りもの感があります。温もりのある時代劇は確かに難しくなりましたが、想像し制作している人たちの情熱は変わらない様です。そんな想いを強く感じる娯楽映画で、時代劇の先人方が映画創世記の先人方が御覧になられたら、どんな感想をもたれるだろうと、感慨に耽りながら映画館を後にしました。
駆け回る侍タイムスリーパーが活劇のようで嵐寛寿郎のように見える一瞬があり心躍りました。そのモノクロの世界のフィルムに時代という色彩を入れたようでした。
良い作品をつくるポイントを押さえた作品でした。
地元のミュージシャンの人とこれも地元の50代の音楽クリエーターの人の2人から面白い映画だったと聞いてイオンシネマ桂川の終映日に見ることができました。
自分の考える良い作品をつくるポイントを押さえたできだと思いました。
そのポイントとは
1.自分のよく知る分野(映画制作)についての作品
侍がタイムスリップして現代にやってくるのですが着いた仕事が時代劇の切られ役。撮影現場なんてどんどん出て来てドラマ、映画に対する思いなどはそのまんまの気持ちが語られているように感じました。蒲田行進曲を初めとして映画作りがテーマとなる映画作品はいいものが多いと思います。
2.売りのポイントがある作品
この作品の見せ場はなんといってもチャンバラシーン。最初からチャンバラが出て来て、ラストの見せ場もチャンバラシーン。しかも真剣を使って演技しようということになり...。実際は勝新太郎の息子(鴈龍)さんの起こした事故などもあり決して真剣の使用はおすすめできませんがハラハラドキドキさせてくれました。
3.地元密着性が強い作品
京都の太秦の撮影所が東映作品でないにも関わらず大いに協力されたようで、作品中の京都弁も効果的で京都愛を強く感じました。映画好きの人にはいうまでもありませんがこの分野でも良い作品が目白押しですね。京都自体は観光客があふれかえっていて少し風情が減じた感はありますが...
4.やさしい人が多く出てくる作品
タイムスリップして来た主人公は作品中では頭を打ったための記憶喪失の人という扱いになっていますが主人公をやさしく介抱したり住むところや仕事を提供する面倒見のいい親切な人たち。寅さん映画じゃないですがやさしい人が多くでる作品は見ていてほっこりします。
なんだかこうして振り返ってみると低予算でも良い作品が作れるお手本のような作品ですね。
めちゃくちゃ面白かった
ショートケーキのシーンは感動した。
時代劇は確かに見なくなったけど
改めて見たくなった。
ビンタ食らいたい人も多いハズ。
猪木の闘魂注入みたいに優子殿のビンタイベントやって欲しい。
日本アカデミー賞最優秀作品賞取ってほしいなぁ。と思っていたが、正体や将軍が色々と受賞していく中、やはりプロ目線ではそうなるのかなーと少し残念な気持ちだったが、最後最優秀作品賞で選ばれて本当に嬉しく思った。
役者の演技が魂掴んだ
低予算なのが信じられない!面白かった!
『侍タイムスリッパー』鑑賞。
*主演*
山口馬木也
*感想*
TVや口コミを見て非常に気になっていつか観てみたいと思ってやっと観れました。低予算で作られた映画を観るのは、「カメラを止めるな!」以来です。
侍が現代の時代劇にタイムスリップ話。前半は、笑えるシーンが多々ありました。主人公の高坂が現代の時代劇にタイムスリップして、セットや小道具などを目の当たりにし、リアクションが面白かった。後半はシリアス多め、展開も面白く、最後のシーンは緊張感が伝わりました。
あと、この作品を撮られた監督の方が脚本、衣装合わせ等を請け負ったのが衝撃でした。
総じて、面白かったです!低予算なのが、信じられない!
誰かに勧めたいと思います。(^^)
消えゆく時代劇への愛が感じられました!
後回しになっていましたが、ようやくタイミングが合い、本日鑑賞してきました。
話題作で採点も良いし、なるほどなるほど、これはなかなか面白い映画で点数が高いのも納得です。
効果音が結構よい仕事をしてましたねえ。
時代劇への愛情がたっぷり詰まっているし、福本清三さんへのリスペクトも感じられました。
斬り合いの最中に雷に打たれ幕末から現代にタイムスリップする会津藩士高坂が時代劇の斬られ役として頭角を現す中、斬りあっていた相手の長州藩士風見も実はタイムスリップしていたという面白さ!
ここが盲点となる斬新なアイデアで、しかもタイムスリップした年代が異なるという面白みを加え、二人の侍が時を超えて時代劇の中で対決するという練られたストーリーに惹きこまれました。最後、真剣だけにどうなるのかハラハラしました。
面白かったです。なぜか久々に「太秦ライムライト」を見たくなりました。
殺陣だけでなくアクションも加わればもっと良かったのに。
暫くぶりの映画館
ロサ会館が40年ぶり。でも、映画はここではたぶん見ていない。一階にかつてあった喫茶店に悪ガキ仲間でたむろしていたのだ。近くに友人の下宿があったからだ。
これは立派な現代劇。時代劇とは言えない。
時代劇が少なくなった事に温故知新を感じているのに現代劇をやる。そんな辛さがあるのかなぁ?ストレートに考えるなら、
『だから、時代劇が駄目になる。』となる。
まぁ
『滑る、落ちるは言うな』の『寅さんネタ』は要らないが、
よく練り込まれた良質の台本だと思う。また、殺陣も長回しで出来るだけ撮っているので迫力があると思う。但し、腰から上の場面が多くて足の動きが分かりづらかった。殺陣で剣が交わる迄の間がやはり迫力がある。
但し 以下
ネタバレあり
最後の間に於いて、あれだけの間を作るなら、やはり、椿三十郎にリスペクトしてもらいたかった。ちょっと残念。
そして、
最後のシーンで僕ならこんなセリフを入れる。
『峰打ちじゃ安心せぇ』
なんてどう?
追伸 会津藩の苦難は『斗南藩』に継がれ、この主人公の言う話は正に真実。そして、薩長土肥の明治維新とも言われ、その流れは妖怪の孫にまで届く事になった。さて、流れは途絶えたのだろうか?
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