侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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期待通り お手本のような脚本
この映画ドットコムでクチコミの評価点数が高かったのであらすじなどは全く見ず、劇場は足を運びました。
大きな起伏があるドラマティックな作品ではないですが、とても心温まる作品で時には笑い時には涙するお手本のような脚本を楽しめました!
何より登場人物に誰1人として悪人が出てこないというのが、見ていて安心できましたし気持ちよく最後まで作品に没入することが出来ます。
主人公である高坂さんが、最初タイムスリップした直後映画撮影中の往来に出る際に襟を正すシーンがあるのですがそのシーンだけで彼が無骨だか真面目で丁寧な人なんだなと伝わってきて胸をぐっと掴まれました。
その後も突然刀を叩かれて怒鳴られたにも関わらずすぐに頭を下げるその姿勢、素晴らしい人だ!こんな素敵な人に悲しい思いをして欲しくないな…と一気に高坂ファンになりました(笑)
ここの掴みがあったので、その後の彼のサクセスストーリーや葛藤にも自分がものすごく寄り添えた気がします。
エンドロールを見ると監督の名前が沢山!低予算と伺ってましたがそれをあまり感じさせない素敵な作品でした。
日本人で良かった
コメディのはずなのに、140年の歴史の重みや、各登場人物の様々な思いを感じ、ジーンとくる場面がいくつもありました。
侍スピリッツは、皆の中に受け継がれている…この国に生まれてよかった。
タイトルなし
地味だし、役者は下手だし、華もないし、でも、ラストシーンは良かった。これまでのタイムスリップものをひっくり返す哲学的ストーリー。無念に歴史の中で亡くなっていった敗者たちの想いを吸い上げる話。会津の人たちがどれだけ残虐な仕打ちを敗戦後受けたか、武士として生きてきた自分は、単に生計のために生きるだけではなく、無念を新政府方への、自分の生きてきた倫理に沿えば、真剣で勝負を望むのが人として本当に生きる道なのだということを表現した。その点で胸を打つ。だからこそ、その気持ちこそがわかる相手も真剣で臨み、殺されることを望んだのだ。そして、その地点で、今の時代を行き直そうと決心する。何と倫理的な映画なのかと思う。日ノ本はこんなに豊かな国になったのかと涙するシーン。侍の精神は、野蛮だと思われようと、今よりずっと倫理的だったのだということを思わせる。そして、この2人の秘密を他の人達は最後まで知らないのもよい。そこには、時代劇を好きな人たちがいて、二重の世界が構成されているのもいい。
予算は極少ながら、抜群の面白さ。
客寄せには、美人女優と顔のでかい俳優かイケメンかなあというところだが、今作品にはそういうのは1人も出ていない。しかし、なんだろうこの面白さは。
ターミネーターばりに雷に打たれて(笑)、現代の太秦映画村にタイムスリップしてくるところがチープだけど話のきっかけとしては最高。なにせ、幕末の勤王武士と暗殺を図る会津武士がいざ戦わんと言ったところで雷に打たれる、ピカ、ドーン、目が覚めたら現代。気の利いたVFXなんてない。中学生が文化祭の出し物で考えそうな展開だけど、それでいいさ。そこはきっかけだから。
撮影中の「心配無用ノ介」に迷い込んで、「助太刀いたす!」には笑った。
いつの間にか幕末の会津藩士が、少しずつ現代人の装いをするようになり、気がつくとジーンズまではいている。
でも、さすがに元では無い現武士だけに、刀に対する思いはすごい。竹光を本身に見せる工夫をするところのこだわり。
それだけに最後の本身を使った戦い(映画内のドラマ)のヒリヒリするような緊張感は秀逸だった。
時代劇は日本独特のファンタジーだ。しかし、面白いものを作ればこんなにもヒットするんだと再確認できた。
当地では単館上映のうえ、1日1回なもんだから、常に満席に近く公開されてから随分たっての鑑賞となりました。
残念ながら有名俳優や人目を引く仕掛けもないし、演劇でもいいような展開だけに、宣伝もかけられない。でも、口コミでこれだけの広がりを見せてくれた監督、助監督、主演、その他の役者魂にとても勇気づけられました。
なにかの賞をとってくれれば箔が付くだろうなあ。
劇場内は笑いに包まれ、いいものを見たという満足感で満たされていました。
幕末の侍、時代劇役者になる
タイムスリップした侍が切られ役になり本物の侍を映画に残す話
映画撮影に真剣で挑み本当の死合を行うが今はその時ではないので生き続けるEND
コメディ映画で自然と笑いがでる一方で真剣なシーンに段々と引き込まれ作品だった。最後の落ちも笑えて綺麗に終わる。
名作の名言は、時代と国境を超えた。
言葉に
役者の目に
静寂に
魂が宿っているのを観た。
笑いながら声が漏れて
気づいたら涙が溢れていた…。
良い映画だなぁ。
これ、みんなに劇場で観てもらいたいな。
間違いなく、劇場で観るべき映画なんだよな〜。
あの映画の名言は
姿を変えて、また人々の心を打った。
But not today.
時代劇苦手でも楽しく?見れます。
基本低予算映画なので、至らない箇所はありますが、
主演の山口氏が「本物のサムライ」にしか見えなくて凄い。
幕末に幕府側に属する暗殺者として、維新派の若く腕の立つ剣士との
果し合いの最中にタイムスリップし、平成の世へ・・
ここからの困惑武士のコメディは想定の範囲内で、特筆には値しない。
いや山口氏の佇まいだけは特筆です。
中盤のキーマン登場と、荒んだ現代に翻弄されて、にわかに戻り始める
侍のスピリッツ。 江戸幕府が滅ぼされた歴史を知り、打ちのめされ、
ここでのうのうと生き続けて良いのか、自問自答の末に出た答えが・・
あの決闘の相手との決着をつける真剣勝負! 現代人の理解の及ばない
まさかの展開へ・・ もうコメディ置いてけぼりです。
こんな気迫の決闘シーンは、予想もしませんでした。 時代劇は数多ですが
これはトップクラスの迫力です。なんの映画見に来たんだっけ??
それなのに、映画が終わって出てくるときは、皆笑顔なんですよ・・
終わり方が最高です。 見て良かったあ・・て思える良作でしたよ
時間を作ってみるべし
愉快な設定、ありがちな設定だが、主役がよかった。
顔は見たことある?けど名前は、、、、。
田舎のおさむらいさんらしい感じが感じられた。
でも、今の時代にすぐに対応できるのは、?だった。
雷にあたったと認識したら、ここはあの世か、って反応なのでは。
ポスター見ただけで理解する?それだけ純朴ということか。
助監督の女性も良かった。
真剣での勝負は、なんだかいるのかな?だったことはある。
でも、良い映画でした。自分は時代劇が好きなんだな。再確認した。
笑いあり涙あり
タイムスリップして現代にやってきた侍、というよくありそうなネタを良くここまで広げたなあ、というのが第一印象。
テンプレートのようなギャグを挟みながらも、刃傷沙汰も起こさず現代に順応しているあたり頭のいい人だなあ。
それでも侍の本分は忘れてはおらず、クライマックスには思わずホロリときました。
でもその後でそのセリフはずるいよ笑っちゃうよw
一体、何重底なんだ
劇中、劇中劇中劇。
途中から見ていて不思議な気持ちになった。
現代に紛れ込んだ本物の侍が、時代劇中のいわばニセモノの侍を演じつつ、素性を隠して現代人も演じていることになるのだから。
いやでもその全てが映画で、そんなこんなを演じている俳優さんがいるとくれば、一体、何重底なんだ、この設定。
展開は全体的に王道で、笑いに関しても突飛さはあまりない。
ただ「ベイビーわるきゅーれ」と同じく一点突破がすばらしい。時代劇撮影の裏側や殺陣のみごたえは、ラストの決戦など特に刀も侍も本物だ、と思えてならなかった。
そう思えば役者のみなさんはグッジョブである。
とかくお金がかかると言われる時代劇をインディーズでやり切るというのは(全編が時代劇ではないが)狂気の沙汰ではないのかと思えてならない。
し、インディーズももっとどんどんスポットライトを浴びて邦画の畑を耕してほしいと思わせてくれる作品だった。
蒲田行進曲をも思い起こさせる傑作
1館上映だった作品が全国へ広がったという報道を見て観に来た。題名からして、どこかで観た映画かテレビであった展開だろうし、カメラを止めるな的おちゃらけた作品かなと思いきや蒲田行進曲の感動をも思い起こさせる様な時代劇讃歌の映画好きにはたまらん傑作であった。
主演の会津藩士高坂新左衛門を演じた山口馬木也が素晴らしかったな。会津藩士の悲哀や侍魂、気合いのこもった太刀筋など迫力満点で良かったね。ストーリー展開もなかなか面白く、現代にタイムスリップした侍が如何に生きていけるかを良く現していた。これは確かにお薦め作品だよ。
予想をはるかに上回ったでござる⚔️
こんなにいい作品だと思っていなかったのが、嬉しすぎる誤算でした。
歴史が苦手なこともあり、時代劇はふだん、ほとんど見ませんが、時代劇を絶やすまいと頑張っている人たちの姿に、見ないとな、と思いました。
肩の力を抜いて楽しめるのに、初心を忘れないことや、一生懸命頑張ることの大切さにも気づかせてくれます。
この映画をヒットさせた観客の方々にも敬意を表したいです✨✨
素朴で面白い
硬派な侍のサクセスストーリー。過去の思い出も走馬灯的な描写でわかりやすかった。コメディだけじゃなく、しっかりと時代劇の殺陣も引き込まれて凄みを感じた。最後のシーンは誰か来そうと思ったらやっぱり来たね。
観客はお年寄り夫婦が多かった。老若男女楽しめる作品だと思う。
脚本や演者、上手いなぁ。しかし、
話の筋がうまく出来ている。主人公や他の俳優陣の演技がうまいのと脚本が良い。ほんとに自主制作映画なのかというレベルだと思う。
途中までは、たぶん会津藩士が異世界で色々やらかしてクスっとさせておいて最後はADさんとカップル成立でめでたしめでたし、あるいは元の世界に戻る方法を見つけて涙の別れにするんだろう、と思ってた。面白いけれど、まあよくある筋じゃないか。ところが、時代劇を捨てた俳優との出会いから話がガラリと変わってしまう。そんな筋立てあり?想像もしてなかった。うまいなぁ、脚本。映画は一に脚本、二に脚本、三四が無くて五に脚本。マキノ監督か誰かの言葉だと朝の浜村淳さんのラジオで聞いてたとおりだと思う。今回のはこれに演者の存在が加わるけど。主人公やらライバル剣士、切られ役、みんな上手いなぁ。知り合い全員に勧められる映画だと思う。
しかし、剣心会の入塾合否を待つ場面での坊さんと嫁さんのあの低レベルのギャグが全く映画にそぐわない。滑るとか落ちるは言わんようにしよなと言いつつ、道で滑るとか選挙に落ちるとか。中学校の演劇部ならコメディ場面にするために考えたレベル。私が間違って想像してたよくあるエンディングに向けてなら良い、問題なし。しかし、筋がガラリと変わったこの映画を見終わって、ジーンとしながら振り返ってみると、クスリ、ホロリとさせられたこの映画には安直なギャグは不要。なんか安っぽさに不快にまでなる。関西が舞台の自主制作はあのレベルのぶち込みが期待されてるのか?この場面がなければ、星5つ付けたのに。
青天の霹靂
侍タイムスリッパー
当時の感情と一緒に武士の生き様は忘れ去られ、昨今は時代劇も数を減らしてしまった。
当時彼らは、身命を賭して、人にコーラをかけることができる少年たちの未来を守った。
そのことさえ、知ってか知らずか、順番に消えていく今になっても尚、(その成果については)本当は分からないままなのか。
新撰組を始め、斬られ役全てに走馬灯を見る。喜劇のように見え、という表現が続く。
心的苦慮の末に、本身を用いて「撮影」をする。その選択は、時代劇と集まったスタッフ、そして同志達の記憶を最終的に守っている。
過去から立ち現れてでも、今の人に本物の力を見せてほしい。そう祈りながら映像を作る人にとって、夢のような物語ではないかと、ふと思う。
カッコいい!
私は男のたすき掛けの背中にめっぽう弱い。ポスターがめっちゃカッコよくて鑑賞。
日々修身に徹する武士の胆力は一級品。主人公の丹田に力が入った所作が美しい。
笑いながら観る一方で、悲劇中の悲劇、会津藩士の主人公がこのまま現代に馴染むわけがないと察しながら鑑賞。
自分のためではなく、民の安寧のために修身に徹してきた武士が、このままぬくぬく生きていくわけがない。
タイムスリップした自分と会津の民たちとの運命のひらきの大きさに、彼はどのように生きるべきなのかという問いを自身に課した。
そこでラスト。見事に〝もののふの本懐〟を見せてくれました。死をかけた緊張感と、死を恐れない真の解放感のバランスの妙。時代劇はこうでなくっちゃね!
さて。私が140年後にタイムスリップしたらどうしよう!?「拙者〝かつて存在した昭和生まれの主婦〟じゃ」笑笑
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