侍タイムスリッパーのレビュー・感想・評価
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なぜ2008年頃を舞台にしたのか?
徳川幕府の滅亡から「140年」と書かれたポスター。登場人物がガラケーらしきものを使っている。ということから考えて、2008年頃が舞台?なのではないだろうか?
であればなぜ?
パンフレットにもその辺のことは触れられてなかったので推測するしかないが、突然現れた見ず知らずの中年男を家に住まわすようなお人好しが存在しうる、ギリギリの時代だから、なのかもしれない。コロナも東日本大震災も経験する前の、まだ穏やかだった時代。
そういう人情があるから成立した美しい物語だと感じた。
中盤はぶっちゃけ退屈で、劇場から帰ろうかと思った。
が、クライマックスの盛り上がりはとんでもなく感動的。
映画自体の成り立ちも、ヒットした経過も込みで、素敵な映画でした。
話題になってたので、遅からず観てきました!
時空を超えての侍スピリット人情劇
この夏に1館だけで上映され、口コミで広まっていった話題の作品が、ようやく近所のシネコンでも公開され、早速、鑑賞してきた。近くにいた、普段はあまり映画を見慣れないだろうと思われる叔母ちゃんや爺ちゃんが、声を出して笑ったり、涙ぐんだりしていてのだから、それだけでこの作品に入り込めるエンタメ性の高さが覗われる。
物語は、幕末の武士が、決闘中に雷に打たれ、現代にタイムスリップするところから始まる。そこで、ある寺の住職に救われ、時代劇の撮影所の切られ役として、日々、奮闘していく展開。基本はタイムスリップというSFなのだが、サイエンティックな要素は全くなく、現代と幕末の世の違いに戸惑う主人公のコミカルさや、幕末に生きた者同士だからこそ通じ合う侍としての誇り、そして、人と人との心温まる絆を組み合わせて、感動と人情味あふれるエンター・テイメントな作品として仕上げている。
幕末から140年の時を経てタイムスリップし、現代に舞い降りた主人公の海津藩の侍・高坂新左衛門が、右往左往する立ち居振る舞いの滑稽さが、前半の面白さと言える。現代人からしたらそんな風変りの高坂を、住職夫妻と映画助監督のマドンナが、心優しく包んでいく中盤。そして、後半にかけては、宿敵との出会いによって、侍スピリットに再び火が付き、感動のクライマックスの決闘へと導かれていき、起承転結がよくできた内容となっている。
特に、ラストの高坂新左衛門と風見恭一郎との真剣を使っての一騎打ちの立ち回りは、本当に手を汗を握り、胸を熱くするものを感じた。会場からはすすり泣く声が聴かれ、時代劇の決闘シーンで、これほどに食い入るように入り込んだシーンは、これまで無かったように思う。
また、その風見恭一郎の正体が明かされた時や、ラストのラストでタイムスリップしてくる侍が現れるシーン等は、冒頭のシーンの布石をしっかり回収し、よく練られた脚本に意外性のある満足感で満たしてくれた。
最近の日本映画は、ちょっとドラマで人気が出ると、直ぐに映画化するし、有名俳優陣ありきの作品が多い傾向にある。本作の様に、自分が知っている俳優は、誰一人として出演していないが、『カメラを止めるな』と同様に、低予算ながらも、これだけ心打ち、楽しめる作品を作り上げる日本映画は、まだまだ捨てたものじゃない。
よく出来たタイムスリップ物
タイムスリップ物としてよく出来ていると感じた。江戸時代の侍が現代にタイムスリップして、剣の腕を活かし身を立てる手段として時代劇の切られ役を始めるというストーリーラインがまず面白い。
江戸時代を実際に生きていた人が時代劇を見て感銘を受け、自分もその制作に携わりたい、当時の人々の思いを現世に伝える手伝いをしたいと思う流れは本当に秀逸で、主演の巧妙な演技もあり説得力も十分ある。
ストーリーも飽きさせない工夫が詰まっていて、笑い、驚き、感動がきちんと用意されていてよい脚本だと感じた。殺陣の迫力も見事でそれだけでも十分見る価値がある。
江戸時代の人が現代にタイムスリップしたときに何を感じるのかという部分をしっかり魅力的に描いている良い映画だった。
今に通ずる心ほっこり時代劇でした。
A267 まだまだ隠れた俳優さんは多いなあ
2024年公開
朝のワイドショーでたまたま自主映画的に撮ったものが
全国的に大ヒットという特集を見る。
拠点は関西の農家の方が監督という。
題名はなんとなく知っていたものの
チラシの表現がアニメ風だったのでオミットしていた。
話の流れは非常にオーソドックス。
笑いのネタも想像できるレベル。
ちょっとしたスベリもこんなもんか、と思う。
しかし丁寧な作りが構成の緻密さをさらに濃くしている。
最近のテレビに多い強引な力業が全くない。
自然とストーリーに入っていける。
幕末の空気感と先細りしそうな時代劇という際に生きる者が
交錯する一瞬。
出演者も重さを感じる方ばかり。
おそらく初見しか感動できないであろうが
非常に面白い。
そういや仕事人以降真剣に見ている時代劇ってないなあ。
今後このような殺陣を継承していただける方が
いるのかどうか。
無責任に気になる。
80点
初鑑賞 2024年11月1日 イオンシネマ草津
パンフ購入
配給 GAGA/未来映画社
福本清三さんも探偵ナイトスクープで扱われてましたよね。
優子殿はよい娘じゃのう
あんな純朴そうな女優さん、見つけて世に出しただけでも功績は大きいよ!
正直序盤は少し無理筋だった。街を彷徨うシーンでは、誰にもすれ違わないしね。なんて人の居ない街なんだ!撮影所近隣とはいえ、流石になんにも思わないのはねぇ。だって真剣持ってるし、捕まるでしょ?・・・って書いてて今思ったけど、風見は戸籍とかどうしたんだろ?というような細かな設定は無視していくのが「時代劇」なのかもね。
そう、これはタイムスリップなんてSFチックな要素を盛り込んでるけど、「新感覚時代劇」なんだと思う。中盤風見が出てきてから俄然面白くなってきたよ。最後の対決シーンの緊迫感はすごい。これも映画の中で映画を撮るという、いわゆる「入れ子構造」だからこそ出せた味なのかも。BGMも序盤はミスマッチな感じがしたけど、後半良くなってきた。
そう、やはり、出だしがねえ、中々順調じゃなかったよね。江戸時代から来たのに、現状理解が早いし、時代劇というモノの理解もすんなり。結構ご都合主義的な設定だよね。
時代劇を愛する人たちが作った時代劇と言っていいと思うな。基本チャンバラ好きだよね!男子なら!そういう幼心を思い出させてくれました!結構後半手に汗握っちゃった。
有名俳優使わなくても、いい映画は、作れる!ってことだね。これは、見てほしいなあ
見終わったら拍手したくなるような映画
知ってる役者さんは誰ひとりいません、でもそれが良い!主役の方はもちろんみなさんとても良かった。
感情移入できるし、気付いたら笑って泣いてる。変にひねってないのも好感度が高い。素直な気持ちで鑑賞できる良い映画です
ストレスフリーで楽しかった
もう 絶対面白い。みんなに観て欲しい。
面白かった、観てよかったです。
自分はタイムスリップ系が大好物で、それだけで完結してしまっていたこれまでの映画の鑑賞の仕方まで揺らぐほどでした。
ほぼ冒頭から心の中で泣いてましたが、おにぎりにぽんと背中を押され、一気に決壊。
それからは何を観ても愛おしい。何をみせられてもいとおしい。感動感動の130分でした。
主人公 新左衛門の武骨さと一途さ、風見恭一郎の伸びやかさ、殺陣師 関本の人間味、劇中だろうとなんだろうと最後まで現場を廻す優子ちゃん、見栄を切る度に「イヨウッ!」と声を掛けたくなる安定の心配無用ノ介、みんな大好きです。未だ整理出来てないのに投稿してしまった。他の方々も誰ひとり忘れられません。
また皆んなに会いに行きます。家族も連れて行きます。
チャンバラ時代劇?が恋しくなった
130分という上映時間であるが、時間を感じさせないストーリーの展開。それほどメジャーでない役者さんたちが出ているが、演技も良かったし、笑いあり、涙あり、感動ありでとても満足した作品。しかも制作費が2400万程度ということなので、役者さん、監督さん、裏方さんたちが制作面においても苦労されて撮影されたと推察される。関わった人々の時代劇に対する熱き思いが、感じられた作品でもある。2024年の時代劇作品は、「身代わり忠臣蔵」「碁盤斬り」「八犬伝」「十一人の賊軍」などかあったかと思うが、私はこの作品が一番良かった。チャンバラ時代劇という表現が正しかどうかはわからないが、黒澤明監督、三船敏郎、仲代達矢が出ている「椿三十郎」「用心棒」のチャンバラシーンをまた観たくなった。
いやあビックリの連続でした。 インディーには到底見えない規模感、 ...
笑った
コメディー、だけじゃない。
ハードル上げすぎた
最後の戦うシーンが最高!!
ツッコミどころは沢山あるが…
や〜素直に面白くて笑ったし、そしてなぜか泣けた(笑)
気になる人はまずは観ればいい
ただただ素直に観ればいいのだが、最近この手の映画観てなかったせいか思わず構えて観た自分は不要な場面がちょい気になったのはマイナス
もうちょい短くできたなら5つ星かも
映画好きのための映画
①すんご~くつまらない②カネ返せ
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