「中盤からの展開がとても面白い」侍タイムスリッパー 悶さんの映画レビュー(感想・評価)
中盤からの展開がとても面白い
【鑑賞のきっかけ】
今話題の作品で、劇場公開中であるにも関わらず、動画配信での鑑賞が可能となっていたので、早速鑑賞してみました。
【率直な感想】
ありそうでなかったタイムスリップもの。
幕末の武士が、現代にタイムスリップし、そこが、時代劇の撮影現場で、撮影であることがもちろん分からないので、現場を混乱させるような振る舞いをしてしまうが・・・。
といった最初の方の展開は、「ありそうでなかった」と述べたように、アイデアとしては、斬新とは言えないし、何となく、後の展開も読めてしまうな、と思いながらの鑑賞でした。
ところが。
物語の半ば、1時間くらい経過したところで、思いもかけない展開が待っていました。
冒頭のタイムスリップ直前のシーンに張られていた伏線に気づかされ、「その手があったか」と。
そこからは、強く興味を惹かれながらの鑑賞に変わりました。
特に最後の30分は、先の読めない展開となっていき、かなり楽しめる作品となりました。
【全体評価】
最初は、先の読める作品と思っていたけれど、中盤からの思いがけない展開で、私自身の中では、評価がぐんぐんと上がっていき、大評判も納得の良作と感じています。
こんにちは。
始めまして。
以前から、キッチリとしたレビューを書かれる方だなあと思っていました。構成力、博学な知識、映画に対して肯定的な姿勢が、再読すると素晴らしいと思います。
これからも宜しくお願いいたします。
時代に取り残された、会津下級藩士と時代劇。時代劇愛を描く。切られ役、福本さんへのオマージュ。望遠移動の綺麗な絵。笑って泣けるシナリオ。すべてが好き。映画館で観るべきと感じた。
みかずきです
本作、監督が脚本を東映に見せて、東映京都撮影所の全面協力を得られたようです。そのくらい、面白いストーリーだったのでしょう。脚本の出来が抜群だったのでしょう。
本作のようなインディーズ作品でも、日本アカデミー賞最優秀脚本賞が獲れるというジャパニーズドリームを実現してくれた傑作でした。