「かなりつまらない」侍タイムスリッパー kajuさんの映画レビュー(感想・評価)
かなりつまらない
ステレオタイプの歴史観とテーマ、これまた典型的なキャラ設定のタイムトラベラーもの、なぜこんなに評価されているのか謎です。制作費が安いので安っぽく、ノスタルジーといいますが、全く何も感じません。脚本が良いと言いますが、テレビではボツになりそうなプロットです。ケーキを食べて幕末からのタイムスリッパ―が良い社会になったと感動するって、見習いが書いたら酷評されるエピソードです。過去のトラウマから痛飲をするお決まりのパターンで、これまたステレオタイプの不良に絡まれ、叩きのめされます。あんなひどい若者は本当にいるのでしょうか(見ていて冷め切る演出です)。ご都合主義のシナリオで、コメディーというかエスプリの聞いていないつまらないコントです(コントの方がましでしょう)。自己資本だからチェックが入らかったと言えます。少なくなったといえど、まだまだ、関係者のいる時代劇業界から強い支援を受けて、SMS的に関係者の思いでヒットにもっていった作品であるかと思います。これまで歴史や過去の人々を商業主義の時代劇業界が金儲けのためどれだけ都合よくにあつかってきたかという暗部がみえます。コメディーだし、タイムスリッパ―ものだということなのでしょうが、100年に一度の内容もテーマ性も低い映画でした。
2025/3/31追記
高評価にびっくりですよね。
アカデミー賞はプロが業界内で贈る賞なので、この作品が如何に優れているかは、
我々素人には到底理解できませんね。
プロの感受性とセンスが無い我々ですが、
ゼロからコツコツ積み重ねていきましょう。
同感です。何から何まで凡庸で開始30分あたりで、劇場に行ったことを後悔しました…
この作品を褒めなければいけない空気が本当にきついです。
予算の制約の中での頑張りと、時代劇と認知度の低い実力派俳優が注目されたことだけは良かったと思いますが…