劇場公開日 2024年8月17日

「世界に羽ばたけ、ザ・時代劇!」侍タイムスリッパー かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0世界に羽ばたけ、ザ・時代劇!

2025年3月23日
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鑑賞方法:VOD

【ストーリー】
幕末であった。
会津藩士・高坂新左衛門は、同胞村田左之助とともに長州藩士・山形彦九郎の暗殺のため、京都は太秦へと上京する。
山形を闇討ちする二人だが、村田は早々に当身をくらって失神する。
対峙する新左衛門と山形。
闇に煌めく剣撃。
豪雨がなだれ、決死の一撃をふるう二人に、雷撃が直撃した。
目を覚ました新左衛門は、人気のない町の路地にいた。
そこは現代。
太秦の東映撮影所。
時代劇『世直し侍・心配無用の助』の撮影のまっただ中に、新左衛門はタイムスリップしてしまっていた。
着物に真剣を下げた新左衛門を、皆エクストラの斬られ役と勘違いしたまま、撮影は進むのだが、なにもわからない当人は困惑するばかり。
あげく台本にないことをしでかし、撮影の助監督・山本優子に叱り飛ばされてしまう。
追いはらわれた新左衛門は、撮影所各所をうろつき、鉄骨に頭をぶつけて気絶してしまう。
気がつけば病院。
窓から見えた現代の京都のありさまに、新左衛門は衝撃を受ける。
病院をぬけだし町をさまよう。
幕府はすでに倒れ、文明開花を成した薩長すらもなく、侍の世は終わっていた。
たどりついた寺の門前。
そこは奇しくもタイムスリップの時に山形を闇討ちしたその場所であった。
行き倒れていた新左衛門を、住職と妻が介抱する。
リビングで初めて見た時代劇に感激した新左衛門は、殺陣師集団「剣心会」に弟子入りを請い、斬られ役として働きはじめる。
侍らしい空気と立ち居振る舞いに、新左衛門はまたたくまに引っぱりだこになる。
順調に滑りだした現代での生活。
新左衛門に、準主役の話が舞いこんでくる。
『最後の侍』主役の敵、小弥太役。
そして主役・風間恭一郎は、かの日斬りあった、山形彦九郎その人であった。

めっちゃ面白いですね。
高評価も納得。
主人公高坂新左衛門を演じた山口馬木也、風格とキレのある殺陣は、存在感十分。
下級藩士らしいゆれ動きの心理を、うまく表現されてました。
普段見られない殺陣師や斬られ役の仕事もたくさん見られて、時代劇好きにはそこもたまらない魅力。
ストーリー構成もうまくて、ラストがまんできずに声だして笑いました。

「東映京都撮影所」っていうと「京都太秦映画村」ですね。
この二つ同じもので、映画村いって運がよければ撮影を見られます。
自分もうっかり八兵衛みたいな人が、「どいたどいた!」と声をあげて走るシーンを見たことあります。
遠足で。
映画村は京都市内の小学校の、定番の遠足コースの一つでもありまして、入り口の池から頭だした恐竜がお寂しめの水吐くさまをながめてから、先生の後についてアトラクション回るんですよ。
成人して友だち連れていったら、恐竜見て爆笑してました。
「時代ちがうだろwww」
「だまれぃ!」
ズバッと切り捨て。
「ごめん」
と謝罪。
そのあと京福嵐山電鉄帷子ノ辻駅前で飲みました。
切り捨てごめんの部分はウソです。

現代にタイムスリップする侍の映画っていうと思いだされるのが『満月 MR.MOONLIGHT』
ヒロインまりに原田知世、そしてタイムスリップしてきたお侍の杉坂小弥太に時任三郎。
恋愛ものなのでアクションは少ないんですが、時任三郎の殺陣、剣先までピシリと決まってて良いんですよ。
原作は原田康子の『満月』、こっちも小弥太がカッコいい書かれ方してるんです。
構えて対峙するだけで、腕前確かな剣術家が「参りました」と頭を下げるほどの、武張った男ぶりがたまらない。原作大好きです。
「『満月』のレビューに書きなよ」
と思われるでしょうけど、映画の方にはそんなに愛をおぼえなかったので、たぶん今後も書かないかなって。
でもこっちの「小弥太」とあっちの「小弥太」、小弥太つながりでどうしても書きたくなったので全力で脱線しました。

時代劇のあり方や撮り方、裏方の苦労も知れる現代の時代劇。
ゴジラもいいけど、こういうのも外国の映画ファンに見てほしいなあ、そんな想いでこのレビュー書きました。

かせさん
またぞうさんのコメント
2025年3月25日

コメントありがとうございました。確かに撮影所の裏側が見られたのも魅力の一つでしたね!

またぞう
くりさんのコメント
2025年3月23日

かせさん
こんばんは。
しまったあと、〆にあれがあったら気になりますよね。

くり
えーじさんのコメント
2025年3月23日

共感とコメントありがとうございます♪
この作品が日本アカデミー最優秀作品賞を受賞した事は本当に良かったです!たった1館から始まったのですよ‼︎素晴らしいです‼︎

えーじ
ratienさんのコメント
2025年3月23日

共感、そして楽しいレビューをありがとうございます。

映画好きの自分にとって、まさに「京都太秦映画村」は夢の国だったんですが、、実際に出掛けたのは、かなり高齢になってから。それも一人で・・・
それなりに良かった想いはありますが、やっぱり共感し合える人達と一緒のほうが楽しめたかなって気はします。

ratien
もりのいぶきさんのコメント
2025年3月23日

かせさん、共感とコメントありがとうございます。・_・

>映画村は京都市内の小学校の、定番の遠足コースの一つ

わー。 そうなんですか。
小さな頃から時代劇に慣れ親しむ機会があるのって良いですね。
子供の情操教育にも良さそう。

何とも羨ましい限りでござる。・_・

もりのいぶき
DJ XYZさんのコメント
2025年3月23日

初めてコメント頂きました。ありがとうございます。ヒロインのギャル曽根、じゃなくてユウコちゃんの今後に期待しましょう

DJ XYZ
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