「時代劇を通して命を失った武士の思いを考えることに気付かされた」侍タイムスリッパー 梅じんの相棒さんの映画レビュー(感想・評価)
時代劇を通して命を失った武士の思いを考えることに気付かされた
言うまでもなく映画界で大評判の映画をやっと鑑賞。
「カメラを止めるな!」の再来とも言われるが、映画から伝わってくることは比較にならないほどメッセージ性を感じた。
時代劇が廃れてきたと言われて久しい中、真田広之がSHOGUNを撮った思いと同じくテレビから時代劇が激減しそれに関わる人々の仕事を目指す人も減る要因に。
しかしこの映画が時代劇の廃れだけでなく、戦国時代はじめ戦で命を失った武士の無念さを思って観てほしいというのは頭を殴られた思い。子供の頃から時代劇を観ても大昔の別世界のように見ていたが、言われてみれば太平洋戦争などの戦争は特攻隊をはじめとして戦地で命を亡くした人に思いをはせてきたのは私だけでは無いはず。
けれども戦国時代の戦や明治維新の戦で失われた武士の命は何故か身近な思いにならなかった。
同じ日本人の命なのに江戸時代以前のドラマ、映画だと何故か別世界のものと考えてしまっていた自分を大いに反省。
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Mさんのコメント
2024年10月27日
私も時代劇は時代劇、という感覚で、つながった日本人という感覚がなかったなあ、と思い知らされました。
そういう意味でも、とてもいい映画でしたね。
見てよかった、と思いました。