「昔の人が生きた時代の延長線上に私たちの現在はあるのだ」侍タイムスリッパー momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)
昔の人が生きた時代の延長線上に私たちの現在はあるのだ
どこにでもあるショートケーキをはじめて口にし「これが普通の人でも食べれるとは。。本当に良い世の中になった。」とボロボロ泣く。会津藩の悲惨な最後を知り、むせび泣く。感極まるこの2つのシーン。昔の人たちの努力や犠牲の上に、私たちの平和で豊かな世界があることを改めて実感し、感謝した。
竹光で本身を振っているようにみせるため、振り方を試行錯誤した結果、本当に重さが加わったように見えてきた演技に驚き。 いやいや待て待て。この映画の中にいくつかある真剣のシーンも、実際は竹光使って演じているはず。(クライマックスの風見との対決シーンなど)凄い演技力だ。
クライマックスの戦いのシーン。最初のながーい無音の時間の演出が真剣による緊張感を最大限高めることに成功している。
時代劇を辞めて東京に行っていた大物俳優の風見恭一郎が、時代劇&京都に凱旋。このシーン、風見が真田広之とオーバーラップした。真田広之は別に時代劇やめてないけど。(笑
2021年に上映された『サマーフィルムにのって』を思い出した。共通項多し。
・タイムスリップもの
・時代劇
・映画を撮る映画
・低予算ムービー
・拡大上映!
そしてなんといっても「空気感」が同じなのよ!
朴訥なこの侍のように、背筋を伸ばし、周りに感謝して生きようと、気持ち新たに映画館を出た。
※失礼ながら知らない役者さんばかり。
※主役と風見と女将さんがいい!
※風見は誰かに似てるなあ~と思ってあとで調べたらそうそう「別所哲也」「 西岡德馬」「嶋大輔」だ。冨家ノリマサさんという方なんですね。これからチェックさせていただきます!
※真面目で無骨で、少し汚い主役が侍っぽくてとてもいい!
※ロケ地は随心院、亀岡の大正池まではわかった。京都がほとんどだと思う。聖地巡りしたい。
→ 10.15追記 このレビューで教えていただいた「油日神社」に行ってきました。最後の真剣でのシーンの舞台です。京都でなく滋賀県(三重県との県境)でした。飾り気のないとても良い気が流れる神社でした!ぜひ。
※風見が怒って池に石を投げ込むシーン(笑 見逃さないよ。
※どうしても受けてしまったり、師匠を斬ってしまったりするシーンも笑けた!
※パンフレットはまだ届いていなかった。あらためて買いにいかねば。
※殺陣の指導シーンで「当たるから切っ先は上へ」と。なるほど。
共感、コメントありがとうございます😊確かに昨今公開されている映画製作費に比べたらとても少額だとは思いますが、大金ですもんね。それでも大枚はたいていチャレンジした監督素晴らしいです…👏
コメントありがとうございます、恐悦至極でございます!
風見センパイと真田広之さんがオーバーラップ、なるほどです。
ご存知かもですが、TBSラジオのアフター6ジャンクション2という番組の10/23に「真田広之物語」というのをやってまして、時代劇と真田さんの関係がほぼ2時間語られ、最後にちょっと侍タイにも言及されていました。このタイミングで聴けて実に実に興味深かったので、お勧めいたしたくこちらに書かせていただきました。(YouTube等に上がってます)
初コメで突然、くどくど失礼しました、ありがとうございました!
共感ありがとうございました。
「昔の人が生きた時代の延長線上に私たちの現在はある」
本当にそのお言葉が全てなんじゃないかとつくづく思います。
おにぎりでホロッとさせられ、ショートケーキで思わず涙がこぼれ、会津藩の悲しい運命では号泣せずにはいられなかった。そして何より武士の「精神」は100年以上経った現代においても美しかった。だからこんなにも泣けたような気がします。時代が変わっても大切なものは何も変わらないんだと教えられました。
はじめまして、みかずきです
クライマックスでの長い静寂のシーンは、黒澤明監督の椿三十郎を思い出しました。いつ刀を抜くのかという緊張感で息もできない程でした。
ー以上ー
石を投げるシーン、良いですよね。おじさん(失礼)が怒って川に石を投げるってなんかキュルっ❤️ってしました。(枯れ専目線)
笑って、ハラハラして、心にズンと来て、良い作品でした。
風見との魚釣りのシーンは思わず笑ってしまいました。
撮ってる最後の侍のストーリーと演じてる風見と高坂の心情が重なって虚実一体となるなかなか高度な脚本した、
「俺は卑怯者だ」の台詞の意味がわかったのは数日後のことでした、
風見の
共感とコメント、ありがとうございます!
お褒めの言葉、痛み入りまする
両方竹光なのは明らかなんですが、見ている方は「真剣」として見てしまうんですよね、そう思わせる力量が素晴らしいです。
何度も師匠を斬ってしまい都度師匠が斬られアクション、「ちゃうねん」とかコテコテのお約束が安定の爆笑を誘いながら、喜怒哀楽全部入ってて充実してました!
いちごのショートケーキ食べて、良い世の中になったんだなと泣くような、名もなき高坂のような人たちがいて今の自分達がいるんだな、と思えるんですよね
コメントありがとうございます。
期待してたものを、期待してた通りに、でも期待以上の切れ味で出してくる。
ある意味一番難しいことをやっていたのではないかと思います。
どのシーンも竹光なのは変わらないのに、ちゃんと違って見える不思議。
小道具の技術と、役者の演技と、カット割りなどの演出で、本当に手に汗握る名シーンでした。
10年前に観ても、10年後に観ても、恐らく同じような感動を味わえる名作でしたね。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。実際は竹光なのに本身で立ち会っていると錯覚させてしまう2人の殺気がスクリーンから伝わってきます。
場内で共有する緊張感がたまりませんでした。
共感頂き、ありがとうございます☺️
本当に、何もかも素晴らしい映画でした。私も、ショートケーキのシーンで思わず涙。映画愛を伝えつつ、いま私たちがこの世を平和に生きていられることにすごく幸せを感じさせてくれますよね。。。時代劇ってやっぱりいい、!