劇場公開日 2024年8月17日

「真っ直ぐさに弱い」侍タイムスリッパー 世界のメガネさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5真っ直ぐさに弱い

2024年9月17日
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鑑賞方法:映画館

時代劇ファンとまではいかないけれど、サムライ映画は好きです。
タイムスリップのギャップで笑わせるよりも、主人公の真っ直ぐな人柄で笑わせるのは好感が持てた。途中、寅さんかっ!て突っ込みたくなるギャグもあったけれど、一直線な主人公侍のキャラがたって良かったと思う。馬鹿みたいだが、テレビの時代劇ドラマを見て泣くシーンで、もらい泣きしてしまった。
しかし、その純情さが、最期の狂気の殺陣となっていく。
無音で間合いを図る睨みあいのシーンは、椿三十郎よりも長く、スラムダンクよりも静かで、緊張感で息苦しくなってしまった。
時代劇の殺陣って、こんなに低予算でも、見せ方次第で黒澤映画に負けないくらい迫力が出るのだなと心底感動しました。
監督の作品を観るのは初めてだったけれど、米を食べるシーンが印象的だったんで、前作の「ごはん」も是非観たいです。いい映画体験ができました。ありがとうございました。

世界のメガネ
トミーさんのコメント
2024年9月22日

共感ありがとうございます。
自分が観た時も、周りを気にしてしまう感覚に襲われました。こういう大丈夫? 感、久しぶりでした。

トミー
世界のメガネさんのコメント
2024年9月22日

立ち会いの間合いだけであれだけ長く引っ張ってくれると、期待感やら緊張感やらでたまらなくなって、他の観客の様子を見渡したりソワソワしちゃいました。

世界のメガネ
トミーさんのコメント
2024年9月18日

無音、不動の間合いの長さ、今迄に無い演出でしたね。

トミー