ラストマイルのレビュー・感想・評価
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両面性
塚原×野木コンビが本作でもこの現実世界の光と闇を描く。
本作ラストマイルもアンナチュラルやMIU404と同様、現実社会ならではの問題と昔から変わらない人間同士の葛藤をテーマにサクサク進んでいくストーリー展開、
登場人物たちの軽快な掛け合いは健在。
久しぶりに会えた「あいつら」も相も変わらず元気で仲良さげで何よりだ。
ただ、そんな奴らも今回は「付け合わせ」。
やはりメインは主演の満島ひかりと岡田将生のこの2人。
エレナもコウも悲惨な過去やバックボーンがあるわけではない。
キャラクターとしてはどこか薄味。
だからこそ、鑑賞者はこのどこにでもいるような2人の登場人物にすっと感情移入できる。
それもそうだ。
これは創作物であり、ドキュメンタリーだ。
彼らは有名俳優らでもあり、我々なのだ。
脚本家野木亜紀子氏のよく使う言葉の両面性。(本作では言葉のマジックと表現されていた)
そして、この作品のラストこそが描きたかったこの世界の「表と裏」なのかもしれない。
かたや無事届けられた荷物と守られた未来。
かたや無情にも稼働するベルトコンベアと守れなくなる自分。
エンドロールの締め方も含め、かなり酷な作品だ。
ぜひ観てほしい
脚本、監督ともに絶対ハズレないと思ってましたが、案の定面白かったです。
情報量がそれなりに多いので、少し油断するとスピード感に置いていかれる感じがありました。
エレナの、1番知りたかったことはロッカーの中に書いてあった、というセリフの意味がわからず、上映後もつらつらと考えていたのですが
あの1番知りたかったことというのは犯人の動機かな、と思いました。
犯人は誰かということは割と中盤にはわかってきますが、結末が結末なので彼女の口から動機や信念が直接語られることはなく。
彼女はアメリカでエレナに会った時、「彼が自殺を測ったのが私のせいではなく会社のせいだったら?」と言っていたことから、単純に会社への復讐かな、と思ったのですが
もし彼女が4年ほど働いていたというあの場所であのロッカーを見つけていたとしたら(なにか手掛かりがないかと、こっそり正社員スペース?に立ち入ることくらいするだろうなと)
彼のやりたかったことが、ベルトコンベアを止めることで、彼が命を賭しても出来なかったことを、自分がかわりにやろうと決意したのではないかと思いました。
テロではなく、ベルトコンベアを止めることが目的だったから、SNSに投稿を残したり、犯行予告のメールを送ったりしたのかな、と。
警察の会議の場面で、死者1名とも言っていたと思うんです(記憶がちょっと曖昧ですが)
テロが目的ではないので、自分が受け取る以外の爆弾の威力は調整してあったのではないでしょうか(それでも普通に危ないですが)
逆に羊運送で配達員の息子さんの直近で爆弾が爆ぜたのに、怪我があの程度で済んだのはすごく違和感があったんですよね。ずいぶん威力弱くないか?と思って
人を害したいわけじゃなかった、でも死者が出なければきっとベルトコンベアが止まることはない、それなら自分が命をかけるしかない、と考えて犯行に及んだなら、あの爆弾の威力にも納得できます。
その彼女の意志を理解した上で、八木の元に話をつけに行ったからこそ、あれだけ止めないことに心血を注いでいたエレナに「やめよう」という発想が生まれたのではないかと。
2人が命を賭けてやっと止まったベルトコンベアですが、またすぐに動いてましたね。
最後までなにか警鐘を鳴らされているような気がしました。
豪華すぎる出演者!
ついに待ちに待った映画!
やっと観に行きました!
11 月、流通業界最大のイベントのひとつ“ブラックフライデー”の前夜、世界規模のショッピングサイトから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生
やがてそれは日本中を恐怖に陥れる謎の連続爆破事件へと発展していく――
巨大物流倉庫のセンター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔と共に、未曾有の事態の収拾にあたる
誰が、何のために爆弾を仕掛けたのか?
残りの爆弾は幾つで、今どこにあるのか?
決して止めることのできない現代社会の生命線 ―
世界に張り巡らされたこの血管を止めずに、いかにして、連続爆破を止めることができるのか?
すべての謎が解き明かされるとき、この世界の隠された姿が浮かび上がる
というのがあらすじ!
アンナチュラルとMIU404のシェアードユニバースということで楽しみにしてました!
陣馬さんが出てきたときあー!って思ってテンションが上がりました!
しかも虚偽通報してた高校生が警察官になってましたね!
そして志摩と伊吹の2人が出てきた時はさらに嬉しかったー
志摩が伊吹をさらっと受け流していたところは時間の流れを感じましたね😊
桔梗さんも署長になっててみんなをまとめてかっこよかったです!
あと見間違いじゃなければメロンパン号も出てた気がする🤔
アンナチュラルのメンバーは久部くんは研修医として頑張ってましたね!
中堂さんと坂本さんがのやりとりも面白かった笑
くそがって言えない感じが…笑
みなさん前と同じ雰囲気で懐かしくてよかった!
それとびっくりしたのがあの生配信して自殺しようとしてた高校生もバイク便で出てましたね😳
懐かしき豪華メンバーの共演みれて感動しました…
そして1番びっくりしたのが中村倫也さんと仁村紗和さんの出演!
もうほんと豪華すぎる…
中村倫也さん演じる山崎は告発をこめてロッカーにあの文字を残しておそらくベルトコンベアを止めようとして飛び降りたけど止まらず…
また動き出したのを見て絶望したかも…
しかも事故として処理されてたし…
だから馬鹿なことをしたって言ったのかな🤔
筧まりかが犯人だったですけどまさか最初のあの爆発で死んでいたとは驚き!
最後の爆発は洗濯機の中で爆発させてたし最初にあった佐野亘のセリフをしっかり回収してた!笑
心を病んでたから飛び降りや爆発事件を起こしてた
エレナさんも心を病んで3ヶ月休職しているしみんな心に傷を負っていましたね…
エレナさんのように休職とか辞めたりしていれば違う結果があったのではと思いました
運送業者の方々はほんとに大変なのは知ってましたしいろいろ考えさせられる映画でしたね
個人的にとても豪華な出演者で内容も期待以上でとても面白かったです!
アンナチュラルやMIU404を観てなくても楽しめる映画です😊
素晴らしい映画をありがとうございました☺️
誰か教えて
まず、面白かったです
有名ドラマが2つ入ってたのかな
どちらも見てないからそこまで興奮せずでしたが
見てる人からすると嬉しいやつでしょう
ドラマみてみます
教えて欲しいのは
ロッカーに書いてあったアレ
五十嵐さんが最後ロッカー開けまくるのは
私には説明がないとわからないんです
誰かにロッカーみたらとか言われてました?
そうにしたって彼ほどの人が
ああやって見なければならないモノだったんでしょうか?
それと160億円の損失(時間の単位わかりません)を
一夜で突きつける仕事術
特に大手3社から申入書用意するの凄すぎです
絶対にデリファスさんに退職後うったえられないとして
ちょっと偉業すぎて▲0.5しました
さ、タイトル名なんでか考えますわ
5 現代の問題
現代の問題を舞台に事件が起きていく、話ですが、
結局は、その問題は、解決していない。
その問題にスポットを当てたのは、面白いし、
今の人が依存している裏での問題。
面白かったです。犯人の焼死シーンは、少しエグい
ですが
オリジナル作品は作らせて貰えない
と愚痴を言い、人様の作った原作を改悪して開き直っているプロデューサー、脚色家の皆さん。面白い企画をあげれば、オリジナルでドラマ2作と映画まで作れるんですよ。と言うのが、この作品のテーマです(違う違う)
本格ミステリーと言うワケでは無く、社会派サスペンスと言った方が良い作品なので、細かい部分で気になる箇所は有るけど、えげつないスピード感で走り抜けて行く。
アンナチュラル、MIU404のキャラはあくまでもゲストなので、彼らが犯人を追い詰めると言うワケでは無い。彼らは普段通りの自分の仕事をこなすだけ。
二転三転する犯人捜し、それよりもまさかアレが前振りだったのか!と驚いたMade in Japan洗濯機の頑丈さw
ヤバイところがいっぱい!
ほんと、この脚本家は社会問題をエンタメ化する力が天下一品ですね!一見せまいテーマと見せかけてどんどんスケールを大きくしていくストーリー展開は、すばらしいとしか言いようがない!
そして監督もヤバイ!
みなまで説明せず、でもわかりにくすぎないっていう絶妙なバランスで登場人物の気持ちを、撮り方で伝えてくる。
アンナチュラル、MIU404を見てた時の、なんとも言えない心揺さぶられるあの気持ちを映画館で感じられて大満足でした!
満島ひかり演じる舟渡エレナ、いるよねこういう人。悪い意味じゃなく、、、
責任感が強くて「私は大丈夫」って言いながらストレス抱え込んで、、、周りには強い人って思われてる。だいたいこういう人って会社辞めていくよな〜なんて思いながら見てたら、やっぱり辞めてた笑
他ドラマコラボも、ただのゲストではなく、うまく本編にも絡めてた、、、
どうやったらこんな脚本書けんねん!
ラストの暗号からのコンベアからの空撮とか
うまいことできすぎてて、もう怖い!
素晴らしく多角的で重層的で深度のある優れた作品でした、気になっている方は是非!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
※勘違い部分を修正しました。
結論から言うと、素晴らしく多角的で重層的で深度のある優れた作品で面白く観ました!
今作の映画『ラストマイル』は、外資系の最大大手ショッピングサイト「DAILY FAST」の流通現場において起こった連続爆破事件にまつわる物語です。
映画の内容は特に、「DAILY FAST」関東センター長に就任した主人公・舟渡エレナを演じた満島ひかりさんの動的な魅力があふれていて、舟渡エレナを支える部下の梨本孔を演じた岡田将生さんの対照的な静的な演技も見事だったと思われます。
主人公・舟渡エレナは、今回の爆破事件に対して様々な問題に対処する必要がありましたが、理想を言って逆に動かないのではなく、次善でも解決策を導き出し対処していく姿は、現実で日々起こる問題に対処しながら仕事をしている多くの観客の共感を得ていたと思われました。
外資系の最大大手ショッピングサイト「DAILY FAST」の巨大倉庫での流通の内容描写はどれも具体的で説得力があり、ロケセットの巨大倉庫のスケール感は映画のリアリティを深くさせていました。
また末端の運送業者である羊急便の委託ドライバーの佐野昭(火野正平さん)と佐野亘(宇野祥平さん)の親子や、羊急便の関東局局長・八木竜平(阿部サダヲさん)の「DAILY FAST」との重層的な関係性も物語に厚みをもたらせていたと思われます。
事件の捜査に当たる、警視庁捜査一課の刑事・刈谷貴教(酒向芳さん)と所轄の刑事・毛利忠治(大倉孝二さん)の捜査も具体的で、「DAILY FAST」との対決描写にも説得力があり、映画に多角的視点をもたらせていると思われました。
この映画『ラストマイル』には、TBSドラマ「MIU404」や「アンナチュラル」のメンバーも客演に近い形で登場するのですが、映画の観る前に思われた以上にそれぞれ今作の物語の根幹部分を解明する関わりをしていて、映画の中でなくてはならない登場人物になっているのも好感を持ちました。
映画は途中で犯人に関してミスリードが行われるのですが、その裏切りのミスリードの流れも1観客の私には心地良く思われました。
そして、今作のようなサスペンスは犯人が分かってしまえば急速にそこから観ている方の関心が衰える作品も少なくないのですが、今作の映画『ラストマイル』は犯人が明らかになっても今現実で起こっている流通の問題に拡張的につながり、犯人の動機と結末を含めて最後まで観ているこちらの関心を惹きつけ続けたのもさすがだと思われました。
物流代行サービスに関する犯行トリックもなるほどとの説得力があったと思われます。
ここまで多角的で重層的で最後まで飽きさせない展開の映画であれば、間違いなく傑作だと言いたいところですし結果的には傑作に近い作品だったとは思われます。
ただ一方で、今回の点数になったのは理由がないわけではありません。
今作が傑作に近いのだけれど、完ぺきとは言えないと思われた理由の1つに、「DAILY FAST」アメリカ本社の女性役員・サラ(役者名は私的不明ですスミマセン‥)の描写がステレオタイプ的で平坦に感じられた所があります。
この「DAILY FAST」アメリカ本社の女性役員・サラの描写は、物語の根幹にも関わりますし、もっと説得力を持たせることが出来たのではと残念には思われました。
今作が傑作と完ぺきとは言えない理由のもう1つに、今作を通じて【直接的な当事者の孤独の描写】が全体として余り感じられなかったところがあります。
もちろん上にも書いたように満島ひかりさんが演じた主人公・舟渡エレナは魅力があふれていて、舟渡エレナの孤独感も満島ひかりさんのお芝居の行間からそこかしこに伝わっては来ました。
ただ、それらは【直接的な当事者の孤独の描写】というよりは、俯瞰的に問題の解決に当たらなければならない「DAILY FAST」関東センター長の職責の中での、間接的で行間的な孤独の描写に留まっていたと思われます。
また映画全体を通しても、舟渡エレナのような、物事を俯瞰的に捉えて状況を判断したり調べたり捜査したり解決に当たる登場人物が多くを占めていたのも、【直接的な当事者の孤独の描写】が薄くなり、今作が傑作と完ぺきに言えない理由になったと思われます。
【直接的な当事者の孤独の描写】に近い登場人物に、羊急便の委託ドライバーの佐野昭、佐野亘 親子や、羊急便の関東局局長・八木竜平がいたと思われますが、それでもこの3人にしても物事を俯瞰的に捉えて解決に向かう大人の振る舞いを(時に危うさを見せながら)基本的には最後までしていたと思われます。
仮に例えば、映画の冒頭で孤独の表情を浮かべて朝、目が覚める主人公・舟渡エレナの短いシーンがあっただけでも、この映画に唯一欠けていると思われた【直接的な当事者の孤独の描写】を主人公として描けたのではと考えます。
そして物語の構成上、最後まで登場することが出来なかった犯人の(この映画の根幹を成す動機である)【直接的な当事者の孤独の描写】と、主人公の【直接的な当事者の孤独の描写】が、最後に深層でつながることが出来れば、観客にとって深い感銘と感動を与える完璧な傑作になったようにも思われました。
しかしその事を差し引いても、今作は素晴らしく多角的で重層的で深度のある優れた作品であることは一方で間違いない作品だと思われました。
題材の性格上、ともすれば「DAILY FAST」を短絡的に否定的に描きたくなるところを、徹底的に具体的に「DAILY FAST」の中身を描くことで、逆に問題の深さを矛盾の中で浮かび上がらせる描写に成功し、深い人間と社会への理解を感じさせる作品になっていたと思われました。
ところでこの映画『ラストマイル』は、実は事件が解決し映画が終わってもどこかすっきりしない苦味の効いた鑑賞後感があったと思われます。
その苦味の理由の1つは、犯人の動機や結末が明らかになった後で、シングルマザー・松本里帆(安藤玉恵さん)の2人の娘が母へ送ったプレゼントの中に爆弾が入っていたシーンが最後に差し込まれたところにあったと思われます。
仮にシングルマザー・松本里帆の2人の娘の母へのプレゼントに爆弾が入っていたという描写がラストに無くても、映画としては犯人の動機と結末から、犯人に共感的に大手ショッピングサイト「DAILY FAST」の流通現場の問題を観客に感じさせながら、映画を綺麗に終わらせることも可能だったはずです。
このシングルマザー・松本里帆と2人の娘に送られた爆弾は、羊急便の委託ドライバーの佐野亘が以前、勤めていた会社の洗濯乾燥機にぶち込むことで被害を防ぐことになります。
しかし、仮にこの時、佐野亘が機転を働かせられなければ、何の落ち度もないシングルマザー・松本里帆やその娘2人、あるいは委託ドライバーの佐野親子に、甚大な被害をもたらせていたことになっていたと思われます。
一体、なぜこの何の落ち度もないシングルマザー・松本母娘に爆弾が送られたシーンをこの映画の制作側はラストに挿入したのか、犯人の動機と結末を知り犯人に最後は共感すらしていた観客からすれば、唐突で謎の最後のシーンと感じた人も少なくなかったのではと思われました。
しかし今作の脚本家・野木亜紀子さんが以前、脚本を書いた映画『罪の声』の内容を思い出せば、なぜシングルマザー・松本母娘に犯人による爆弾が送られたシーンをあえて入れたのか、その意図が分かるような気がしました。
(個人的にはやや一面的描写もありそこまで評価は出来ていないのですが)
映画『罪の声』では、爆弾テロの犯人に対して例えその動機に社会的な理由があったとしても、爆弾被害者の立場に立てば爆弾テロは全く許されない、との基調が作品の中に流れていたと思われます。
それと同様に、今作の映画『ラストマイル』でも、例え犯人の動機や結末に深い共感を観客が最後は覚えていても、爆弾テロを受けた被害者の側という視点に立てば、全くその事は許されない犯罪であり、その事を思い出させるラストのシングルマザー・松本母娘への爆弾の描写だったと思われるのです。
また犯人としては、自己の問題の大きさに固執する余り(何の落ち度もないシングルマザー母娘を含め)被害者への想像力が働かなくなっている、その罪の重さがこの最後のシーンで挿入されていたと思われました。
この映画はここまで爆弾の一般被害者側の描写がほぼ描かれて来なかったので、最後に(犯人の視点から)爆弾被害者の視点への更なる転換が必要とされたといえます。
それがこの映画の苦味の効いた鑑賞後感の1つ目の正体だと思われました。
そして、さらにもう1つこの映画の鑑賞後感には苦味があったと思われます。
そのもう1つの苦味の正体は、外資系の最大大手ショッピングサイト「DAILY FAST」の問題の根源が映画を通して私達に後に迫って来るところにあると思われます。
(映画では明言されませんが、おそらくAmazonがモデルとなった)「DAILY FAST」が、160億円の送料を(損害的に)上乗せして委託運送会社に払う契約をして問題解決がされ、私達観客は映画を観て一旦スッキリした気分にはなります。
例えば現実の日本でも、Amazonのような外資企業がやって来たおかげで、町の書店やCD屋はどんどんと消失して行き、昨今の運送業者の買い叩き問題や、サイト出店している店側もAmazonの求めによって(Amazonの要求に応えられないと商品のサイトトップには表示されないなど)最安値を求められ、それぞれ疲弊あるいはAmazonに牛耳られていることを私達は知っています。
Amazonの便利さは認識しつつも、その功罪の罪の部分で、私達はその罪の問題がこの映画で描かれたと感じ、拍手喝采を送りたい気持ちになっています。
しかし実は、問題の本質は(Amazonのような)「DAILY FAST」にだけあるのではない、というのがこの映画『ラストマイル』の基調だと思われるのです。
そして主人公・舟渡エレナは、今回の事件の本質的な要因に「全てはお客様のために(Customer-centric カスタマーセントリック)」があることを既に映画の中で指し示しています。
つまりこの映画の鑑賞後感に流れる苦味のもう1つは、この映画で描かれた連続爆破事件、あるいは爆破事件を起こさせた犯人の動機につながる運送業者のあらゆる歪みの根本原因は、(「DAILY FAST」だけでなく)【客である、私達の消費者側にある】ということをこの映画『ラストマイル』が指し示しているところにあるのです。
映画では、「DAILY FAST」が160億円の追加負担をすることになって終わるのですが、本来はこの(あるいはそれ以上の)負担はこの社会を支える為に消費者側も支払う必要がある、というのが突き詰めていえばこの映画の鑑賞後感として伝わって来る結論なのです。
この映画『ラストマイル』の、シングルマザー母娘に送られた爆弾と、「全てはお客様のために(Customer-centric カスタマーセントリック)」という言葉の裏側の意味の、2つの苦味の鑑賞後感は、単に娯楽作としての作品消費をさせない、他者への問い掛けでない(制作者や出演者や観客をも含めた)自己への問い掛けとして持ち帰らせる作品になっていると思われました。
そして、深さある多角的視点と重層性を具体的に通過することで、最後に到達したこれら苦味も含めて、今作が2024年の邦画の代表作の一つであるとは間違いないと、映画鑑賞後に個人的にも思われました。
※p.s. このレビューを書いた後に、”舟渡エレナ共犯説”の解説動画を見ました。
その解説内容は納得感も、私は”共犯説”は取りません。
なぜなら鑑賞後に私は共犯と感じず、又いつも他を参考にせず私的解釈でレビューは書いています。
ただロッカーの解説はそれはあり得るなとは思われました。
ドラマ観てると、良さがより分かる。そして、配送の皆様にサムズアップ!!
2 つの関連ドラマを完璧に観てなくても、映画を観れるように作られているが、
完璧に観た人に向けの台詞、掛け合い、雰囲気が仕掛けれられているので、
120% この世界にシンクロするには、ドラマを観ることをお薦めしたい。
時間をかけて2つの作品を観ても、損はないと、個人的には思います。
さて、この映画ですが、
主人公 2 人の演技 (視線、表情、芝居) が凄すぎ。と感じました。
関係性、チームワークがどんどん良くなっていく進め方は、
この脚本&監督のお馴染みではありますが、にしても、良すぎた。
あの二人に多くの人が感情移入し、共感できたと思います。
他の役者も凄い!!
個人的には羊のやぎさんかな。
あの人、ああいう立場の役やらせたら、日本一ではないだろうか(笑)
若干ブラッ〇なところで働いた経験のある私には、とても共感できました。
"密林" 批判というレビューを書いてる方もいましたが、
『なるほど、確かに!』と思うところが多くありました。
ばかすか売りたい外資、契約を盾に重圧かける外資、
誇りをもって、真面目に頑張る中間や下請け。これは酷い。
命より大事なことって、あるんすか、と問いたい。
こんな、大変な苦労をされている配送の人達がいると思うと、
しっかり、受け取って、感謝の言葉を伝えなきゃと反省しました。
デスストやった人はより共感できるはずw
そして、皆さんは、あの「0」をどう捉えただろうか、
これも、脚本&監督からの仕掛け、メッセージだと思うが、
敢えて、説明しないところに、強く訴えかけるものがある気がしました。
自分の人生の中で、ただ、流されるまま、何もしなかった。
流されず、止めてべきだと思っても、何もしなかった。できなかった。
あの人のように、命をかけることはできないかもしれないけど、
少しだけ勇気をもって、行動できるようになりたいと、私は思いました。
いつか、また、観たい映画です。
P.S.
アンナチュラルがとても、好きな私は、中堂さんの「ク〇」をどうするのか、
興味津々だったのですが、さすがの見せ方でしたね。ク〇、上手かった。
ミステリーではない
アンナチュラルとMIU404を視聴していなくても問題なく鑑賞できる作品だと思いました。2作品の出演陣は豪華すぎるモブとして見ることが出来ます。
また、その2作品を見ている方であれば分かると思いますが、よくあるミステリー作品として視聴すべきでは無いです。クローズド・サークルの中の話でもないため、今回の犯人も案の定「誰やねんお前」でした。
つまりは目を向けるべきのは、「犯人は誰なのか」ではなく、「なぜその人が犯人になってしまったのか」ということだと思います。
個人的に、たこ焼き器爆弾解除までのエレナに対しての嫌悪感があり、鑑賞していてそれなりにストレスだったのですが、それはエレナが自身の心を守るための“演技”だったのではないかと考えると納得がいきました。(野木亜紀子作品に出てくる女性の性格に苦手意識を持ちやすいので、単純に私が野木さんのことが得意じゃないのかもしれません笑)
満島ひかりさんと岡田将生さん、また、ほとんどセリフのない(一切なかった?)中村倫也さんの演技が素晴らしかったです。ラストの岡田将生さんの項垂れた姿に、輪廻もベルトコンベアもまだ止められないのだと今後について考えさせられます。
観た後は、荷物開けるのチョッと躊躇するかもです^^;;
アンナチュラルとMIU404と同じ世界線となると観るしかないって事で劇場へ
最近観た作品では、鑑賞者も一番多かったので、同じ考えの方が多かったんでしょうね
世界規模のショッピングサイト(Amazonって感じ )を舞台に流通業界の裏側から運送会社を通して消費者までの流れが観れるのでメチャメチャ面白いです!
本筋の物語で起きた問題に、アンナチュラルとMIUの面々が絡んで来るタイミングとハマり具合の演出が見事でした
出てくる俳優さん皆さん主演レベルなので、安心安定の128分!
芸名そっくりな火野さんと宇野さん演じる配送業を営む親子最高でしたし・・・
まさか某ドラマで配送員を演じてた彼女が。。。。。><;
自身もショッピングサイトに出店してますし、身内に運送業もいるので面白さも倍増〜迷ってる方は劇場へ是非!!
ただ観た後は、荷物開けるのチョッと躊躇するかもです^^;;
余談ですが・・・
ショッピングサイトの翌日配送と送料無料ってのが、一番の問題だと個人的には思ってます
個人的年間映画一位確定 感想レポート
まえおき:この映画を2回見たが、あまりにも大好きな映画となってしまったため感想はとてもバラバラであり、後に綴る作品で最も感じた
感想が大学のレポート並な文量であるので伝わりづらい。ただし、私が思うできるだけの熱量・思いを是非みんなにも知ってもらい、共有していきたい。
1回目を見た時面白すぎて「今年の個人的映画ランキング1位になるだろうな」と思い、初日から3.4日が過ぎてからの2回目。
もう個人的な年間映画第1位が確定してしまった。
私はアンナチュラル・MIU404のドラマが大好きであり、特にMIU404はこれまで何周見てきたのか数えられない程志摩と伊吹のコンビを初め大好きなドラマである。そんな中2023年おわりにこの映画が発表されてから公開日に至るまで楽しみに待っていた。そして蓋を開けてみたらこれまで公開日まで期待しまくっていたどの作品よりも期待を裏切らなかった作品である。
本題
ラストマイルが何故もうこの夏の段階で年間一位で確定なのか?それを簡単に表すと「誰もが見たいと思えるようなエンターティンメント性、圧倒的なキャスト陣などプロデュース性、作中を沸き立たせる劇中曲、そしてこの作品全体の根幹を担っている百数に及ぶような考えさせられるストーリー」この4つの視点がどれも一級品であり、結局は個人的な見解になってしまうが今年の一位が確定してしまったのである。監督塚原あゆ子、脚本野木亜紀子、プロデューサー新井順子、音楽得田真裕をはじめとした作品を手掛けたスタッフ陣の活躍はとてつもない。
簡単に表すならMIU404から変わらずの爆破シーンなど塚原あゆ子のテイク、1人1人味のあるキャラクターをキャスティングでき、日本版アベンジャーズとも言われる程の新井順子のプロデュース、エキサイティングするシーンやシリアスなシーンで最大限のBGMを施し、いつまでも耳に残る得田真裕の音楽、そして作品の魅力を最大限に作っていく野木亜紀子の脚本は観衆に何かを訴えかけ、その反面クスッと笑える二面性。こうしてアンナチュラルやMIU404という大人気ドラマから変わらず、この4人を初めとしたスタッフたちは映画という舞台に写しても完成度は変わらない、いや、それ以上を見せてくれたと考える。これまで人気だった民放ドラマからの映画化は最高な作品が何本も世に出されてきたが、駄作も少なくはないだろう。その点も含めて実写邦画歴代興行収入第一位を獲得した「踊る大捜査線THE MOVIE2」に続くような最高峰の実力が発揮されたのではないかと感じる。
そして作品を見て最も感じたのが脚本家野木亜紀子をはじめとしたスタッフが訴えかけた社会問などをを長々と語っていきたい。
私がこのストーリーに最も感じたものとして
「日本という国の状況・これからの行く末」が
強く訴えられていたのではないか
アンナチュラル・MIU404でも様々な社会問題を取り扱っていたがこの作品でも多いに表現されていた。そして私が年間映画一位として確定した最もな要因でもある。
私がこのように考えた要因とは事件の根幹ともなった「山崎佑の飛び降り事故」、「デイリーファスト」、「サービス」、そして「日本人の性質」
軽く思い出せばこれらの背景があるからであるだろう。
まぁ私がイメージするデイリーファストのモデルとして「amazon」であるだろう。実際のamazonは世界的かつ日本でも勿論無くてはならない会社であるだろう。そんな会社を想起させるようにデリファスは価格も良好であり、物流センターは日本随一であったり、誰もが商品を購入するような大手会社であるだろう。
だからこそそんな会社を表すように、会社を強くする為の「12か条」、本社がアメリカにあるからこそ山崎佑が飛び降りた後の契約書などのアメリカ方式、少しでもミスをしたり配送を止めたら数億単位の損失が見込まれる状況などがあるだろう。
これこそブラックフライデー前夜から始まる連続爆破事件、実際にも起こっている日本での問題の数々のきっかけともなっているだろう。
私も作品のあらすじを見た時はこんな会社の状況が事件の要因となっているなど知る良しもなかった為、1回目を見たあと作品への思いが多いにひっくり返された。
そして日本人は勤勉で真面目な性質が多く(私自身もルールに準ずる性格かも)だからこそミスやプレッシャーを想像した際の追い詰められる要因でもあり、(山崎佑をはじめエレナや五十嵐、そして実際には登場してないのかもしれないが「やっちゃん」など)が実際作中でも追い詰められ、飛び降りや爆発、病気で亡くなってしまうなど実際この日本でも様々な問題・事件が起きてしまっている。
これはデイリーファストだけではない。日本にある多くの会社・多くのコミュニティにて起こっているだろう。(また、羊急便の八木が作中にてデイリーファストや上層部、下のドライバーたちの板挟みによる対応によって心身が追い詰められ、終いには社長へ爆発してしまったり寝タバコをしながらエレナからの要求を無視するなど現代の我々に最も表されているのではないかと思う)
そして「サービス」。いわばこれは12か条にもある「カスタマーセントリック〜全てはお客様のために〜」がこの世界の実情、そして何よりも多くの人々を追い詰めている要素でもあるだろう。
私はこの要素が何よりも作中に起こった事件の要因であり発端であるとも考える。まぁ事件を起こした2人の犯人、デリファスの統括本部長である五十嵐、アメリカ本社のサラなど事件への影響を及ぼしたのは何人もいる為私が考える要素は間違いなのかもしれない。しかし日本の状況こそ事件を起こした要因と考えたい。
まず、毎日進化している「利便性」これが多くの人を追い詰めている。デリファスのような即日配達や破格な価格帯、大雑把にいえばスマートフォンやお店やサイトのサービスの充実。
このように多くの人が便利さを感じ、毎日多くのサービスを利用している。
このように利便性が毎日進化している裏側で多くの人が多くの仕事において仕事量が過多とななり、プレッシャーが多くかかってしまう。
キツイ仕事によるストレスによって便利なサービスを利用していき、例えば癒されたりリフレッシュすることで生活を送っていく。
これを一周として永遠に繰り返していき、このように誰もが便利な生活を送る背景には循環の切迫(作中で例えるなら山崎佑の「ブラックフライデーが怖い」、エレナのアメリカでの休職など)によって1人1人の仕事がどんどん厳しくなるのではないか。
改めて「日本の状況」というのは様々なサービスの利便性が向上していくことで多くの人が多くのサービスを使う。これによって1人1人の仕事量、プレッシャーがかかることで過労自殺が近年増え、作中での山崎佑の飛び降りとなってしまうのではないかと考える。
だからこそ、日本の状況こそが事件の発端と私は考察する。
このように「デイリーファスト」、「日本人の性質」、「サービス」など様々な状況から「山崎佑の飛び降り」へと繋がり、連続爆破事件へと発展していく。
「日本という国の状況」とはこのように考える。
そして最後のシーンで孔がセンター長に就任決定したと同時にロッカーでの山﨑佑が書き残した「2.7m/s 70kg」を見て恐怖を感じている表現には実際に起こる「2024年問題」を想起しているのではないかという考えがよぎった。
作中ではデイリーファストが羊急便や他の大手配達会社に対して配達料の値上げ交渉をした事で問題が少し解決されたが、問題は大きく解決していない。孔がセンター長になることによって働き方は全く変わらないし、現実に起こっている物流問題はこれから多く起こっていくこと等
「これからの行く末」とはこのようなことではないかと考える。
こんな長々と語って説明していったが、脚本家野木亜紀子をはじめとしたスタッフたちが多くの要素を作品に散りばめていき、表現していき、私は今作における「日本という国の状況」を訴えているのではないかと考え、感じていた。
先にも綴った要素を基にストーリーへの感想や考察を語っていったが、他にもたくさんの要素を作品で感じることができた為に「ラストマイル」としてのストーリーの高精度は唯一無二であると考える。
あとがき
本作を見たことで多くの声として「日常における今の生活を見返していこう、当たり前がどれだけ幸せなことなのか」などの感想を目にしてきた。1人1人が振り返る事で実際に浮き彫りにある問題は少しずつ変わっていくのかもしれない。
ただし私は事件でのきっかけとなった要素は今や日本国内ないし世界中で当たり前となっているものであり、長年経っても大きく変えることは不可能なものではないかと考える。今の生活は便利であるからこそサービスを利用する事から抜け出す・改善していくことは難しく、これからどんどん進んでいく社会の縮図をこの「ラストマイル」で見れたように思える。
それでも私も含めてこの作品を見た1人1人がサービスを気持ちよく利用できることへの感謝・働く者への感謝という完璧な「お仕事映画」だったと改めて大きく感じる。
想像通り、期待通り→余韻(3.5→2.5)
満島ひかりが大好きな私にとって、
大画面で御尊顔を眺められる、これだけで
映画館に行く動機にはなる。
2つのドラマもリアルタイムに観てたので
キャストが出てくるとめちゃくちゃ嬉しい。
窪田くんが解剖学じゃなくて現場にいたので
そっか。。!と嬉しくなる。
主人公を変えれば、見方を変えれば3種類のドラマになる〜!
だけどやっぱり、ドラマ用の脚本なのか?少し間延びした感じで途中からラストまでだらけてしまった。
あと、脚本のミス?なのか、
最大の見せ場、トリックが単純すぎて
(しかも最初の方あり得ないと一蹴されてたような気が….)
うん。まあ、警察の話じゃないししょうがないか。
メインは物流だもんね、。
その辺は一度嵌るとずっと『????』
となってしまうので
あまり考えないように…..
とりあえず満島ひかりと阿部サダヲ、
あと、運送業のお父さん、良かった。
息子の前職の伏線も良かった。泣けた。
岡田くん、ナルシストのキモキャラの方が光ると思う。
ドラマ見てる人は嬉しいし、満島ひかりをまじまじと思う存分拝めたので満足して映画館を出られました。
ただトリックとか事件の意味とか動機を気にしてしまうと
楽しめないと思う、、、。
色々と辻褄が合わなくなってしまうので……..
追記〜〜〜〜〜〜〜映画見た後に1番思ったこと。
ミステリ好きにとって、事件のトリックとか、動機ってすごく重要で、それがめちゃくちゃ楽しみなんです。
今回は、物流代行サービスを利用しました、
CMも爆弾も、戸籍も全部お金で買っていました。
ニューヨークまで行っちゃうし、フッ軽だし、超絶お金持ち〜〜!
(全てサラサラ〜とセリフと早回しでサクッと解明しちゃう←ミステリ的には絶対有り得ない展開!)
犯人の背景がうっす!!!!!ほぼ出てこないし!
中村倫也くんの背景もうっす!!!!!!!
全然感情移入できなかった、、、辞めなよ….しか出てこなかった。(例えば弱み握られてたとか、精神的に病みまくってた、とかそういう描写も一切無し)
なんでだろ?ごめんなさい数ヶ月前に地面師みたばっかりだから?
殺人動機も『恋人を自殺に追い込まれたから』?!?!?
まだ親がやるなら100歩譲って分かるけど……恋人……..、?
ブラック企業だけど、悪者にされてたディーンも正直別に悪くないと思うし、(パワハラ的な描写もないしディーン自体も管理者な訳で。)
社長とか上の人全く出てこないし、とにかく事件に対しての内容が薄っぺら〜〜
ごめんなさい、地面師みちゃったから?(2回目)
こういうのって犯人に多少感情移入できたり、
(ん、まあ…しょうがないか….ダメだけど….)みたいななんとも言えない感情が生まれがちなんだけど、
ごめんけど、テロはダメだわ…….それなら会社の人間⚪︎せよ!とまじで思うわけよ…….個人的にAmazonにはめちゃくちゃお世話になってるし、安くて早くてありがたい。
でも、会社の人が過労死してしまうのは、
自殺に追い込まれちゃうのは
私たち顧客の責任なのか、?そう言われてるみたいで、、どうしたらいいっすかね?!?!結構テロ起こしたのは自分達の責任ってことなんですかね?!?!(別に怒ってないです)
そして、1番言いたいポイント、
トリックの物流代行サービス、
これも、無理じゃないですか?と。
まず、爆弾を仕掛ける?どうやって?事前購入で買ってから、あのおじさんに届けて、11個の爆弾をたった数日で仕掛けて、
それを代行サービスで内部に送る、?
いやいやいや………………
散々持ち物検査とか細かい検査してる会社が、
外部からの荷物をホイホイと受け入れますかね??
あんだけたくさんのバーコード処理されていて、
数が合わない、重さが合わない、とかで
すぐバレそうですけど〜〜?!
その辺は全く分からないけど、できちゃうの?!
単純すぎない?!
映画じゃなくてテレビで良かったな。地面師みちゃったからかな。(3回目)
もう一回見たい
今作を見るにあたり世界観が繋がっていると言われていたアンナチュラルとMIU404を全部見てから今作を見ました。
おかげで私はすっかり2作品のファンになりました。
ドラマ2作品を見なくてもこの作品は楽しめると思いますがこの2作品を見てから見るとかなり楽しめると思います。
まさにオールスター大集合!って感じで序盤から中盤からあの彼らや彼女たちが出てきて変わらないままの姿や、中にはその後の違った姿を見れる人物も何人かいたりして、そうかそうか〜そうなったのか〜なんてニヤニヤしながら見ちゃいました!
そのあたりは2作品のファンたちを楽しませてくれる要素が詰まっています。
映画の番宣的には満島さんと岡田さんが主演の作品風ではありますが、実際に作品を私が見た印象では酒匂さんと大倉さんがわりとメインになって物語は進んでるような印象でアンナチュラルとMIU404のクロスオーバーなスピンオフ作品的なものに感じました。
もちろん物語の軸は満島さんを中心に進んではいくのですが。
今作に登場する脇を固める面々もさすがのベテラン勢なので本当に安心して見れます。
ストーリー的には作品全体としてなかなか長いため犯人に辿り着くところや謎が明かされる展開が何度かあり、見ながらこちらで整理していく必要があり、ちょっと一回の鑑賞だけではなかなか全部を掴みきれないまま私個人としては見終えた感じでした。
そのあたりは見る人によってよくわからなかったって感じるかと思います。
おそらく何度か見たくなる、もう一度確かめたくなるような仕掛けとしてこのような作りにしてるのかと思います。
自分は個人的に同じ作品を映画館で何回も見ないため、今後配信とかされたらもう一度見直して、ここはどうしてそうなったんだっけ?って点を見直してみたいなとは思います。
ドラマ2作品のファンの方は必ず見た方がいいですし、そうじゃない方も楽しめる作品ですのでオススメです!
心にずっしりくるエンターテイメント
最初はエレナに共感出来なくて、孔との取り繕った会話もなじめなかったのですが、話が進むにつれ全く違う人格に見えてくるから、不思議です。
まさに野木さんマジックですね。
アンナチュラル、MIUのメインキャラクターも、出番は少ないものの、しっかりと話に絡んでいて満足でした。
ただ、ロッカーの数式は、あの場で働く人への呪いのよう。あんな呪いが一刻もなくなり、人がサービスの犠牲にならない世の中になって欲しいです。
宅配業、シングルマザー、全ての生きている人に敬意を。
社会派映画だからこそ無差別テロを容認する内容に納得できないし、犯人の動機は?
映画はけっこう引き込まれて、まずまず面白かったです。
私が見落としている箇所もあるかもしれないと前置きしておきます。
この映画は労働環境の劣悪さを改善する必要があることを伝えたいのだと思いますが、そのために無差別テロをすることにひどく憤りを覚えます。
爆弾犯の動機も不明瞭のまま終わり、しっかりと掘り下げてほしかったです。
自殺未遂のセンター長(中村倫也)もわざわざ助走つけて、現場で飛び降りるのも現実ではあり得ないと感じました。
満島ひかりさんの小気味良い話し方でまずまず面白かったのですが、社会派映画としては、労働環境が悪いからといって無差別テロをしてもいいわけないよなと思います。
すごく面白い
ドラマは一つも見ていなかったのだけど、事前に見ていなくても関係ないというような意見を聞いて見てみる。するとさすが脚本家の野木亜紀子さん、おそらく今日本一ではないだろうか、謎解き要素やスリリングな展開で引き込まれる素晴らしいドラマ構成ですっごく面白い。連ドラとの関連は、豪華な脇役くらいの扱いだ。
とある宅配業者でバイトをしたことがあるので、アマゾンみたいなあんなきれいな倉庫は知らないけど、なんとなく雰囲気は分かる。我々が気軽に通販を利用している裏では人々の汗と時間が注がれている。底辺の労働者がストライキをして条件を向上させるが、それがほんの1件当たり20円だか30円の値上げで、涙ぐましい。一方でこの社会では中抜きという不労所得が横行していて、考えると気が滅入るばかりだ。
後から考えると岡田将生はちょっとパソコンをいじったくらいであんまり何もしていない。満島ひかりと恋もしない。
令和の社会派ミステリー
最高傑作 たくさんの映画を見てきましたが、様々なジャンルが詰まった映画でした。
もちろん、アンナチュラルも404もリアルタイムで見てきて、そちらからの期待感もありましたが。ドラマを見てきた方、見てない方 評価を補填するとすれば、404のドラマの中でも、ゲスト扱いだったアンナチュラルのメンバー 同じ世界に生きてるんだなと。なので、映画の登場も納得。あれ以上でも以下でもないかな。ドラマが終わっても、同じ(我々)世界でずっと活躍してくれてるんだ〜と嬉しさを大きかったですよね。2つのドラマのメンバーが事件解決の一役に買ってるという意味では、アベンジャーズと言ってもよいですよね。
さて本題 令和の時代の社会派ミステリーというジャンルに当てはまらないほど、いろんな意味がこめられてましたね。古くは松本清張の映画多数、最近では東野圭吾の天空の蜂など、社会問題を提起して、見るものをエンタメに消化させながら、考えさせられる素晴らしい映画でした。
アンナチュラル 404を見ていた私は、映画公開が決まった一年以上前から、推理して、「物流問題に絡んだ、物流関連の人の物流を止めたい犯行」と推理してたので、キャスト発表時に怪しい怪しい、阿部サダヲさんや火野正平さん親子たちが犯人ではないかと推理してました。もっとも私のような凡人が簡単にわかるようではダメですけどね。
今の視聴者、伏線が大好きな我々が楽しめるような伏線もたくさんあり、2回3回と見たくなりました。日本製洗濯機 時差 冒頭の爆発などなど。
舞台は物流業界 小売業界 IT業界の問題提起ですが、どの分野の職業の方にも置き換えて考えると日本の将来、世界の将来が怖くなります。
例えば、レストランや居酒屋、飲食業界。電車や飛行機などの人を運ばせる業種。当たり前のように受けてるサービスの裏にはいろんな方達の努力やアイディアなどが、あるんでしょうね。そういった社会に普通なことが、当たり前になってることに感謝しつつ、2回目のラストマイルを見たいなと思いました。
劇場に足を運ぶ我々の一人一人の思いがラストマイルであるように。少しづつ、良い方向に社会が向かってくように。という制作者さまたち、キャストの皆様の気持ちがわかったように思いました。
素敵な映画をありがとうございました。
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