ラストマイルのレビュー・感想・評価
全251件中、21~40件目を表示
模倣犯出そうで怖い
普段あまり刑事モノとか謎解きモノを観ないので、
まんまと騙されるまま、最後までドキドキでした。
ここまで凄い犯罪でなくとも、
現場はギリギリ、何かをしでかす人が出てもおかしくない。そう思える。
劇中で、宅配便ドライバーに、客とトラブル無かったかと警察に聞かれて、そんなの山程あると答えてた。
物流の上流から下流まで、人々の忍耐と誠意で、何とかなってる状態。
流れを止めてやろうと考える人が出ないか心配です。
しかし、物流は大変だと片付ける気にならないのは、知人の宅配便ドライバーの言葉です。
彼は勤め先の証券会社が潰れて転職したのだけど、こんなに良い仕事は無いと言ってました。
どんなにキツくても、配達終了でスッキリ爽やか帰宅できると。
証券マン時代は、お客様に損をさせたりすると眠れないし引きずるし、ストレスエンドレスだった。宅配便ドライバーはキツいのは肉体だけだと。彼はそう言ってた。よほど証券業界嫌だったから比較してそう言うのでしょうけど。
だから、どの業界もブラックの種はある。ご用心ご用心。
ウォーカー威力
働くことは一人一人が支え敢えてこそで成り立つとが知れた一人が頑張っても無理さらに誰がが一人では無く家族も苦しむ利益よりも働く命が大切原動力を合わせることでラストマイルだとアンナチュラルも大好きなドラマシリーズだったのでまた見れた嬉しかったです!!2回目でも充分面白かった3回目もいっちゃいますかです!オレンジカーペット試写会行きたかった!!
久しぶりに邦画が面白いと感じた!!
アンナチュラルとMIU404が大好きなので絶対に劇場で観たくてやっと足を運べた!
ドラマ関連の映画は(この作品はオリジナルですが)、公開後のレビューで“これなら2時間ドラマで充分”なんて酷評を受けることが多いけれど、やはりこの作品は違った。
この感動は映画館で味わってほしい。
まず、満島ひかりさんがとても演技が素晴らしくて岡田将生さんとも息がぴったりで、ちょっとした掛け合いが楽しかった。
実は、満島ひかりさんが少し苦手だったのだけれど、これを観てからガラリと印象が変わった。
特に泣きの演技が本当に素晴らしくて、悔しいけど堪えてる涙と本当に悲しくて泣いている涙が全然違くて、こちらまでもらい泣きしそうだった。
アンナチュラル組とMIU404組もいい塩梅の登場の仕方で、それぞれが事件解決の糸口を見つけ、事件が解決に向かうのがもうファンとしてはたまらない。
石原さとみ演じるサトミのふとした疑問と綾野剛演じる伊吹の野生の勘がここでも発揮される流れは、あの頃のドラマの世界そのもので観ててジーンときた。
中村倫也はほぼセリフなしのベット上での登場だったけれど存在感ありありで、やはり素晴らしい俳優さん。
最後、満島ひかりはクビになり岡田将生が後任になって、1人であのロッカーの前に座っていたシーンはなんだかスッキリとした終わり方ではなく、絶妙にモヤモヤを残す感じが、この物語は事件解決し、改善されたところもあるけれど、結果はアンハッピーエンドなのだろうなと感じた。
米津玄師のエンディングも最高で本当に良い時間を過ごせた。
鑑賞後、配達員さんとすれ違ったのだけれど、「あぁ、この人たちのおかげで私の欲しいものが届けられるんだな」って思ってすごく感謝の気持ちでいっぱいになった。
“ポチッた商品は希望した日に届きます”のシステムは、何人もの人たちが頑張ってくれてるおかげだ。
流通業界の今を描いて秀逸、エンタメとしても楽しめる
流通業界がきつい仕事だとは、昔勤めてた会社に新人として配送の男の子がみるみる痩せていくのを感じてました。コロナ以降、私も配送を頼んでました。この映画は流通業界の現在を描いていて、テレビの番組の役者を投入する事で話題性を狙ったのかと思いますが主役の真島ひかりの演技力とコンビの岡田君の働きで犯人を割出して行き、下部組織の人々の動きとかエンタメとしてもドキドキする作品です。
んー… 期待してたのに…
MIU404とアンナチュラルをはじめ、野木脚本&塚原監督&新井P作品の大ファンなので、期待して観にいったが、総評:イマイチ。星3つレベル、というのが率直な感想。
色々盛り込みたかったのか、とっ散らかった印象があり、その一方、ストーリー上の色々な設定が浅くて疑問に思う点も多かった。例えば、たとえ恋人があのようなことになっても、普通の人が無差別爆弾テロを起こしたりするかなとか、大企業なのにほとんど主人公2人だけであのような事態に対処したり決定したりするのかなとか(五十嵐達がいたけどエレナが決めていた)、ドラム式洗濯機で爆弾の爆破を閉じ込められるものなのかなとか(耐熱性が優れているという伏線回収だが、耐熱性が高ければ爆破の衝撃にも耐えられるのか?!)、などなどしっくりこない点が幾つもあった。色んな場面で、組織と人数の少なさのアンバランスさも感じた。爆弾がどうやってその日そのタイミングで配達されたのかという仕掛け作りや伏線回収には力が入っていた気がするが、そういう幾つかの点に気を使いすぎで全体には気が行き渡らなかった印象を受けた。エレナの心の変化こそがストーリーの芯とはわかるけど、結果として物足りなさを感じた。
また、MIU404とアンナチュラルのキャストが宣伝イベントにも出演して、シェアード・ユニバース・ムービーというのを大きく謳っていたので楽しみにしていたが、実際は、出てはいるもののストーリーにしっかり絡んだり、彼らならではの出演の意味を感じず、MIU404とアンナチュラルのファンを呼ぶ為だけのような印象を受けた。アベンジャーズにはなっていない。
今作品は私的には期待に沿うものではなかったけど、今後も野木作品にはやっぱり期待したい。近年一番好きな制作チームだから。
最後に:岡田将生のスクリーンでの存在感の強さが印象的でとても良かった。佐野親子もとても良かった。
野木亜紀子脚本ならきっと面白いだろうと期待が大きかっただけに
う~~~ん……
まず、この作品で提起されている社会問題について。
作中のショッピングサイトであるデイリーファスト(略称デリファス)は明らかに某大手通販会社を連想させる。
また、通販に限らず運送業界に関しては、かつて職場の関わりで苦しい状況を頻繁に耳にしていた。ニュースでも長距離輸送も宅配業も人手不足が深刻であることはかなり前からしばしば取り上げられている。
これらは現在進行形であるので決して軽んじるつもりはない。
ないのだか、特に運送に関しては十年以上も前から耳にしている問題であるので、シリアスなドキュメンタリー調のドラマの映画であるなら問題の再提起としての価値を認めるが、正直、なんでエンタメで今頃このネタ?古すぎじゃないか?と思った。
それとも、大部分の人にはこの映画で初めて意識する問題なのだろうか。
次に、本作の筋立てについて。
ヒロインのエレナの行動が、いちいちしっくりこない。
演者の責任ではない。野木さんの脚本にしては、キャラ造形がお粗末だったのではないか。
いかに海外資本の企業とはいえ、責任者が自らをファーストネームで呼べと部下に求めるのは無理がある。部下の梨本が戸惑ってしまっていることからしても、そうした企業風土が確立しているのでないことは明らかだ。
この時点で、国内から移動してきたはずのエレナが、実は海外にいたであろう事が早々に推察できてしまう。
デリファスの現状に責任のないカスタマーに被害が及ぶ犯行に、対外的に自社の責任ではないと主張するのは分かるとしても、自らも被害者であるという立場ですら遺憾の意を示さないのはどうなのかと思う。
また、本心とは違う芝居としてであれ、取引の宅配業者である羊急便に対してずっとデリファス経営陣の考え方に沿った塩対応を続けてきているのに、いきなりデリファス経営陣に逆らい羊急便を代弁する提案をしても、羊急便がそれを信用するだろうか。
百歩譲って羊急便が了承したとしても、代表的流通他社にそろって協力させることが一両日で可能であるとはとてもとても思われない。
せめて根回ししていることを示唆する伏線を入れるべきだ。
三つ目。シェアード・ワールドものという作りについて。
「アンナチュラル」も「MIU404」も好きな作品なので、これらからそちらのBGMとともにキャラが登場するのは嬉しいし楽しい。
しかしながら、両作品の主演の石原さとみ、綾野剛、星野源のみならず脇役の大倉孝二や窪田正孝、麻生久美子、橋本じゅん、その他多数に至るまでキャラがみな際だっているため、本作オリジナルの満島ひかり、岡田将生が沈んでしまう。(個人的にこの2人にあまり関心がないというのもあるかも知れないが。)
シェアード・ワールドものにせず単品で作った方が、本作を楽しめたかも知れない。
シェアード・ワールドにこだわるなら、石原さとみ、綾野剛、星野源のトリプル主演で「アンナチュラル」と「MIU404」のキャラががっぷりと組んだ作品を作った方がよかったのではないか。というか、今からでも作って欲しい。
まとめると。
取り上げられている題材が古すぎて興味を引かない。
主人公の行動がお粗末。
シェアード・ワールドものにしたことで、本作の主役がより魅力を失った。
つまらないとは言わないが、野木亜紀子脚本ならきっと面白いだろうと期待が大きかっただけに少々ガッカリしたことは否めない。
結局、対岸の火事のような
ミステリー部分だけ見れば、
ちゃんと登場人物各々になんか引っかかる怪しいミスリードがあって、
ストーリーの進行と一緒に事件の黒幕である可能性を追えるようになっているのがとてもお上手。
最後に真相を知って驚きはしたのだけど。
引っかかってしまうのは警察の無能感。
普通最初の爆発事件の時にもっと荷物を受け取った人の事や状況を配達員に聞くべきだと思ったし、解剖所?に焼死体が来た時はもうほとんど証拠としての価値を見出してないのはどうなのかと思った。
流通業界の闇に触れてる内容と騒がれいるみたいだけど、
総括してしまえば、倉庫会社が利益追求しすぎて宅配業者を安い賃金でこき使っているのが一番の闇なのではないのかなと。
倉庫会社の方もブラックフライデーが怖いというのも見ていてどの辺りが怖いのかが解りにくかった。
倉庫の中の人はかなり人員もいるし、便利なシステムも構築されていて、従業員は走り回る訳でもなくスマートに働いている感じがあって苦労が見え辛い。
メスを入れるにしても流通の闇っていうのがちょっと地味で、
その仕事に携わっている当事者じゃないかぎりは対岸の火事みたいで、
映画を観て「そうだったのか、許せない」と憤った人も、
次の日にはお急ぎ便で即日配達の荷物をポチッてたりしていそう。
後はドラマとのタイアップらしいのだが、
どっちのドラマも私は見た事なかったのでよく解らず、
なんか急に俳優豪華になって尺を使うシーンが不自然で面白かった。
まとめるとミステリー部分は引き込まれたし、
この人が実は・・・なミスリードを誘う演出は良かったけど、
どたばたしてて派手には思えるのだけどどこかチープ。
映画を観たというよりは当たり回の二時間サスペンス劇場を見た気分。
飛び降りた人も自ら焼死した彼女も命をかけるなら、もうちょっと他のやり方があったんじゃないかと思うんですよね。
評判通り面白い
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター○
没入感◎
個人的好み◎
面白い
すごくまとまってる
かなり見やすい
あまり思い入れがないので感動はあまりないけど、ドラマ見てる人はあるよね
テンポ良し、大満足。だが、
観賞後30分経ち、腑に落ちなさが言語化できた。
そこまでする?
これ言っちゃ、エンタメとしておしまいだが、クレバー犯人なんだから、自分ならまずディーンフジオカ個人を復讐対象にするかな。でなくても、倉庫のコンベアーを爆破する、とか。まあ、そこは気が触れてたということで。
あと、老人と中年男の親子で配送なんだけど、いるか?子供じゃないんだから教わんなきゃ…、まいいか。
時事、生活密着ネタと無差別テロを結びつけた見事な作品だった。
ミステリーと社会風刺
元ネタは某物流会社でしょうか。
実際の現場は見たことありませんが、ニュースになるぐらいですし大変なんでしょう。
誰が犯人で、どうやって爆弾を仕掛けたのか考えながら見ましたが全然わかりませんでした!やっぱり映画と言えば爆発ですね。迫力ありますし。
事前にアンナチュラルを観ていたので、より楽しめました。他のドラマの登場人物も出ているのでしょうか?気になるので後で調べて観ておきます。
0%
初日鑑賞後に感想書き忘れてたので備忘録。
「70kg 2.7m/s→0」の意味は、1人の命で物流の稼働率を0%にするストライキだと解釈しました。鑑賞者を信じて無粋な説明を挟まないのが野木亜紀子作品の好ましいところです。
結局はそれが無情に擦り潰され、婚約者がそれを引き継ぎ、彼女のメッセージを受け取った舟渡エレナにより正当なストライキとなり、物流の在り方に風穴を開け、梨本孔に引き継がれる(ラストシーンでその重さに気づいて慄く描写も含めて)美しい物語の流れでした。
過去作品の出演者達があくまで物語に関わりながら、邪魔はしないのも、素晴らしいです。
お仕事上深く関わる題材なので、我が事として心に刻みます。
確かに面白かったけど、犯人それで良いの?
観てる最中も観終わったあともずっと面白かったよ。アンナチュラルもMIUも好きだからそのメンバーが出てきてくれたのもよかったし。満島ひかりと岡田将生と阿部サダヲと火野正平と宇野祥平みんなよかったよ。今の時代に観るべき作品だとは思う。だけどなんかモヤモヤが残る。
この映画の犯人のことである。
要はこの無差別テロ事件を起こした黒幕だ。
はっきり言ってここの描き方は名探偵コナンか?ってくらいベタベタ。恋人が過労で自殺未遂(実際は死にたかったというより物流を止めたかっただけみたいだけど)して植物人間になり、その復讐…はあまりにもさ。
単純な復讐ではなくて大きなシステムを止める為のことだったらしいけど。元々聡明な雰囲気がある女性に見えるのに、やっていることは結局無差別に人を傷つけている、あまりにも惨たらしい無差別テロだ。関係ない人たちを巻き込まないでくれ。
それとも、消費者側にも罪があると考えたのか。
あのシングルマザーとその子供たちになんの罪があると?
あれはショウヘイ親子が阻止したから良かったことになってるけどさ…一歩間違えたら大惨事だった。その「大惨事」まではいかないのが商業映画ぽい。
そもそも、恋人にそこまでするのかというのが正直な感想だ。親子とかならまだわかる。しかも植物人間でまだ仮にも生きている彼を置いて自死するのもなんか腑に落ちない。
犯人はもっと普通のサイコパスにすることはできなかったのかな。それはそれでありきたりだが。なんかよくあるサスペンスとか推理ものの犯人像で残念…
あと労働環境に関する訴えは勿論、テロはテロでもっと糾弾してほしかった。アンナチュラルのミコトなら、ばっさり「犯人の動機なんてどうでもいい」って言ってくれそうだったけど。
まだ気付けてないことだらけのはず。
1回観ただけではまだ気付けてないことだらけのはずだと感じる作品でした。
作品自体はすごく面白い!視点も、内容も、登場人物も、テンポもスピード感あるし冒頭から置いていかれず入り込める。流石の野木さんと新井さん。
1回では主題が掴みきれず、ただ映像作品としての面白さで消化してしまっている感覚。後何度か観に行きたい。
アンナチュラルとMIU404は丁度いい出演時間で隙間感だなと思いました。そっちメインで行くと物足りなさを感じる人もいるかも知れないけれど、きっとその作品を知っていれば知っているほど散りばめられているものがありそう。あの警察と解剖医とが交われば怖いものなしで大活躍な気がするけれど、やっぱり全てのケースで全ての力が最大限に発揮される訳ではなくて、組織としても社会としても優秀な人だけ集まればいいってことじゃないんだと示されているような気がした。
個人的には、パプリカくんが出てきたことが1番の感動ポイント。きっと順風満帆ではなく、気づかないふりをして生きる一般的なレールを歩めはしない苦しみの人生の中でそれでも生きているし、ミコトから貰った「あなたの人生はあなたのものだよ」を大切に自分の人生を探している途中が見られて、人知れず彼が生き続けてくれていることに涙が出た。
荷物の対処に追われる人間模様
エイリアンを見たかったのに、上映時間との折り合いがつかず、こちらを鑑賞。
特に期待せずに行ったけど、テンポよく話が進んでいくので退屈しなかった。Amazo●の出荷現場に立ち合ってる気分、ブラックフライデーを満喫したことがないが物流関係者には地獄の期間になるそうだ。荷物が家庭に届くまでの過程に、大勢が携わり尽力してるので感謝がわいてきた。
過去にドラマを見て知ってるキャラクターがちょこちょこ登場して楽しいが、唐突でラフすぎる警察官に違和感がわく。
復讐のために全く関係ない人を傷つける犯人に全く同情出来ず、ここまでする動機がわからないし、感動とか胸にくるものは一切なかった。
荷物に爆弾を仕込みランダムにプチテロを起こす行動力で、彼に起こった出来事を乗り越えられそうなものだが。
ところで、人間はこんなに物を製造して売る必要なくない?
製造販売ではなく、環境保護やリサイクルで企業は利益をあげてほしい。
目眩がするほどの倉庫規模と物量が一番印象的でしたね。
考えさせられる話だった
・社会問題をエンタメを織り交ぜて表現していて驚いた。予告でエンタメ色つよそうと敬遠
しそうだったけど、観ていてとても苦しくなった。
・羊運送の感じが暗くて辛かった。荷物の配送は現実には必要なものなのに扱いが荒い...。
・ロッカーの数式の意味がよくわからなかった。ベルトコンベアの早さが人の歩く速さくらいとのことだから、その速さで飛び降りたのだろうから、ベルトコンベアの上で動いているのは死の象徴なのか?とか思った。そう思うと注文が増えることとは、一体…と。
・新しいセンター長になった岡田将生の赤紙が届いたような雰囲気が切なく感じた。
責任者のリスク対応の学びになる
自分のためのメモ
エレナ(センター長)のリスク対応が素晴らしかった。
『自社から出回る目玉商品が爆発し、死亡事故が起きている。』
どうするかについて。
松下電器では、自社製品で事故が起きた際に、一斉に同型番の製品を一斉に引き上げ、お詫びをした。
今回はどうか。
まず、『本当に自社製品が原因なのか冷静に確認をする』という、死亡事故によるパニックは起こさなかったことは大事なこと。
情報を多角的に集め、慎重な判断が裏目に出ないパターン(映画だから当然だが)
次に、自社流通による被害が確実になったあとの対応。
2つの選択肢があった。
『即座に全流通を止めること』『動かしながら対応すること』
この点は、両者の結果の見通しがいる。
それぞれの最善と最悪を考える。
即座に止めた場合は、世間にはこれ以上の死傷者が出ない。しかし、10%の流通が止まると100億以上の損害が出る。最悪は、真相が分からないままずっと稼働停止により、大手含めた大勢の雇用や、爆弾に無縁の利用者の生活にも影響が出てくる。
動かしながら対応する場合は、死傷者がまだ出る可能性があることが危惧され、社会の混乱や恐怖が持続することが挙げられる。しかし、世間に当社が爆弾運んでるというイメージがつく前に事態を収集してしまえば、被害を食い止めることに加えて、全体の今後に取っても今までと変わりなく進めることができるという切り抜け方はある。
結果として、部下の静止を振り切って、流通停止にしなかった判断は、意見は分かれるだろうが正解であったはず。
もし、前者を選んでいた場合は、恐らく登場した会社や関連大手にも大打撃があるに加えて、世間には爆弾が運ばれているという印象のみが出回り、マイナスが大きかったはず。
責任を取るのは、簡単な結論を選び取ることだけではなく、より困難かつ、本当に社会全体のためになるかどうかの際どい判断を己がするということ。
エレナは、見かけとしては、ただ流通を止めたくないというわがままに見えるが、現実世界で映画のようなことが起き、今回の判断をした場合は、英断したとして、無名のヒーローになると思われる。
また、ただ方策なしにやった訳ではなく、警察の差し押さえを逆手に取り、今まで一つ一つをチェックをしていなかった製品を警察の目を通して安全性を向上させたり、良いタイミングでブレスリリースをして、世間に呼びかけをしたり、社長の無理解に対しては論理的に反駁、対応した点も機転の聞き方、度胸は半端ない。
エレナの明るい振る舞いと裏腹に、抑えるべき点を的確に抑えながら、社会の混乱を抑えつつ、今回の原因となっている人間関係の部分にも調整をかけている点、リアルで考えるとかなりの理想人物と思える。
こういう役回りをできる満島ひかりさんも、そうとう凄いなと感じます。
勉強になりました。
もう一回見たい!
爆弾事件の謎にせまる話。
5年前に転落事故で植物状態に陥ったヤマサキをキーに
ストーリーが進んでいくのだが、
ミスリードさせる展開が多く、何個も引っかかってしまった笑
なんとしても物流を止めてはならない、って言っているエレナが犯人でしょ!って思っていたけれど、
DAILY FASTの12ヶ条に囚われてそれを守るために必死になっていると気がついた時には誰しもが第二のエレナや五十嵐になってしまう可能性があるのだと思った。
ヤマサキの「バカな事をした」という言葉は、
自殺未遂をしたことだけではなく、自分がこのような行動を起こしても、すぐにベルトコンベアから退けられ、
助けを呼ぶのすら二の次になっている会社では意味をなさない行動だった、隠蔽されるだけなのに、という諦めにも似た気持ちだったのだと思う。
だから訴えを起こさないという文言の誓約書にもサインしたのだと思う。
ラストマイル
利用者へ荷物を届ける最後の区間のことを言うらしく、
そこの熾烈な争いに勝たないと仕事がない。
だから大手の要求(脅し)には逆らわずに従わざるを得ないのだろう。
大手や中小企業関係なく、対等に交渉できるようになればいいのにね。
きたるブラックフライデーに合わせて
この映画を公開したのは何か狙いがあったのだろうか…?笑
久しぶりに映画館で映画を観たので、
トイレに行けないことを忘れてガブガブドリンクを飲んでしまい、ラスト30分ぐらいはトイレに行きたすぎて死にそうでした笑笑
ですので、アンナチュラルやMIU404を見てからもう一度足を運べたらいいなぁ、と思いました。
とっても面白かったです!!
期待しすぎたかな…?
周りの人たちから『観に行って欲しいー』とお勧めされた、且つエンディングが映画を観ると解釈が変わると聞いて遅ればせながら鑑賞。
アンナチュラルのみんなが出てきて激アツだったし、物語的にはすごく面白かったけど細かいところに疑問が…。
結局、エレナが本社から派遣されたのは何故?五十嵐を本社がどうにかしたかった訳でもなさそうだし…爆弾事件をどうにかして欲しいのであれば上司も隠さずに言うはずだったし…。事件が起こるのと異動時期がピッタリすぎてそこが謎。エレナも最初は会社のために!って感じだったけど、あっさり離職しちゃうしブレブレな感じにも疑問が残った。
何回か観ると分かるんかな?
エンディングは映画を観てから聞くと全くイメージが変わる。さすが米津玄師!映画にピッタリでした!
アッセンブル!って言って。
シェアード・ユニバースって触れ込みだったので、犯人が「MIU404」や「アンナチュラル」などで因縁のある人物で、石原さとみ、綾野剛、星野源で犯人を包囲して行き、ラストで全員揃ったところで、満島ひかりと岡田将生が中央に立って、犯人と対峙する。。。ような、アベンジャーズ的な「アッセンブル!」をちょっと期待してましたが、当然、そんなことはありませんでした。
尺の関係もあったし、主演の2人を立てないといけないから。。。なんでしょうけど、シェアード・ユニバースの醍醐味をもうちょっと出して欲しかったかなぁ。
満島ひかりと、岡田将生のお顔がキレイで、大画面のスクリーンでもアップに耐えるのは鑑賞に値しました。
全251件中、21~40件目を表示