ラストマイルのレビュー・感想・評価
全251件中、241~251件目を表示
期待値上げすぎたかな…
役者陣は全員よかったです。テンポも良かったし音楽もよかった。ストーリーもよく練られていました。
ただ、アンナチュラル×MIU404がコラボするような謳い文句でガンガン宣伝している割に、出演者はチョロっと出ただけ。本筋にはほとんど関わりませんでした。これじゃどうしても期待外れ感が出てしまいます。本編にもっとガッツリ絡んでほしかったなぁ。
満島ひかり演じるエレナには謎が多く、そのミステリアスな層を剥がしていくことでストーリーが面白くなっていきます。しかしアンナチュラルやMIUのように、ブレない正義感や情の厚さのようなものは最後の方にしか出てこない。しかも最初は満島ひかり(エレナ)目線だったストーリーが、途中から岡田将生(梨本孔)に移り、最後はまた満島ひかり(エレナ)に戻ったりするので、いまいち誰にも共感できないまま物語が進んでしまいます。ストーリーはよくできているけど、前2作のような爽快感を期待していたので、消化不良で終わってしまいました。
これだけの役者・スタッフを揃えているだけに、もったいない!!
猛スピード展開!
「アンナチュラル」「MIU404」未見。ストーリーは面白かったので星4つにしたがとにかく展開が速い。事態が事態だしスピードを求められる流通業界なのでその雰囲気を出すためかなとは思った。そしてあれだけの豪華キャストは嬉しいが当然掘り下げが分けられてしまうので印象が弱くなり残念。
山崎のデータを消し去るエレナ。この行動は何?と当然なったが次々に起こることに素早く対処するエレナの姿に私の頭では状況処理が追いつかず、疑問を置いて行かざるを得なかった。結局あの時点ではエレナ自身も意味が分からなかったことが明かされるがその会話もあっという間で深さが弱ってしまう。
映画は面白かった。流通業界の闇にも触れている。しかし「詰め込み過ぎ」を否定できない。
ラストの道元は山崎の身になってあの時を思い返しているように見えたが新センター長と言われた孔に笑顔はない。怯えているようにさえ感じる姿に、孔も壊れる日が来るのかと恐怖を覚えた。
流通業界の問題点に果敢に切り込んだ映画!!(展開が早くて大変‼️)
巨大な世界的物流センターを舞台に、手荷物が爆発して恐怖に
混乱する人々の群像劇。
「アンナチュラル」と「MIU404」ともクロスオーバーして、
“アベンジャーズみたいな映画”、と、
ジャパンプレミアムで岡田将生さんが言ってましたよ。
(しかし決してお祭り映画ではなくて)
巨大物流センターの闇や影そして問題点を柔らかい口調で
描いて見応えある社会派作品に仕上がっています。
前半は怒涛のエネルギー。
宅配便のドライバーが届けた荷物が、次々と爆発して、
爆死したり大怪我したりで、
その恐ろしさに、もう引き込まれました。
ブラックフライデー(11月末の金曜日からの1週間)
ブラックサンデーは物流(特に感謝祭の関係なので、
欧米の慣習ですから)の稼ぎドキ、物流業は盆暮に匹敵する
稼ぎどきです。
そこに悲劇があるのですね。
巨大物流センターで正社員の事務職はセンター長にチーム長を
含めてたったの7人で回してる。
(短期バイトは何千人なのですから、いかに多忙さと荷物が多さが
わかりますね。)
物流業界がブラック企業化している。
そのことが本当に身に染みました。
大好きな阿部サダヲさんの社長に言ってしまったひとことや、
ラストのエレナセンター長の粋な計らいにも涙、涙。
新任したセンター長の満島ひかりは、警察にも正論で反撃して、
何せ警察組織の機動力を巻き込んで、爆弾物混入荷物の
探し出しを警察に手伝わせる・・なんて、
向こっ気の強さに惚れ惚れしました。
また部下となったチーム長の岡田将生は笑わない暗めの役、ですが、
パソコンのエキスパートで、センター長の秘密を暴き出します。
満島ひかりは、あわや、もしやの・・・と、裏のありそうな役。
何やかやと曰くありげです。
宅配便の扱う一個あたりの配達料が百五十円と聞いて、だろうなぁ、
と思いつつ、私が、Amazonや楽天でポチッとした荷物。
★30分でも早く手元に!!
★10円でも安く!!
と選んでます。
再配達なんて無料なのかな?
(置き配利用してますが、)
本当に荷物は数個まとめて頼む。
置き配にして再配達を減らす。
(努力したいと思いました)
それにしても豪華なスターの競演。
「アンナチュラル」のUDIラボのメンバー。
「MIU404」の西武武蔵野署のメンバーたち。
(どちらのドラマも見てました。)
ラボも武蔵野署もきちんとストーリーに絡んでいます。
この大所帯を2時間で、だれずに緊迫感の持続する演出、
脚本の野木亜紀子さん、監督の塚原あゆ子さん、
プロデューサーの新井順子さん。
素晴らしい熟練の技でした。
Blabo‼️
お見事です。
ちょっと頭がつかれるけど
作品を通して伝えたいことはよくわかった。
ただ、ディテールをちゃんと追うと、
テンポ、展開が早すぎてちょっと理解が追いつかない
なんでそうなる?というツッコミを入れたくなるところがあり、
もう1回ぐらいリピしようかと思う。
まさに2024年に公開されるべくして公開された作品。
大量消費を促す小売業界とそれを仕方なく支える物流業界との
軋轢に対するアンチテーゼ。
アメリカも日本も世界を代表する経済大国。
ただ、その起こりが、アメリカと日本とでは根本的にちがい、
消費社会とか経済大国と呼ばれる国の正義とはなにかの認識が
両者でちがっているということがいちばん訴えたいことだったのでは?
と、個人的には捉えた。
物語の真実をあえて演出によってミスリードをして、
意外性を強調しようとした意図が見え隠れするところは、
ちょっとマイナスポイントだけど、それを加味しても★4
ワクワクとドキドキ、そして切ない。
スタートから何かあるんだとドキドキして見てました。
結構なスピード感で話が進んでいきます。
テレビで見ていたアンナチュラルやMiU。
スクリーンに登場した時は、もうワクワクしてました。
ストーリーも上手く練られていて、見応えあります。
色んな伏線があって、回収する心地よさは健在でした。
欲を言えば、アンナチュラルやMiUがどんどんストーリーに
もっともっと絡んでほしかった。
ファンとしては、うざいくらいにね。笑
そしてまた、こんな素敵な同じ世界線の続編を期待したい。💞
【物流業界が抱える闇を背景にしながら、その闇の為に起きた事に決然と対峙していく若き敏腕物流センター長の姿がムネアツで、更にハラハラドキドキする作品。ホワイト物流推進運動奨励映画でもある。】
ー 序盤から有名俳優が、物凄く沢山顔出し程度に出演している。”何だなんだ!物凄い出演料がかかってるじゃないか!”と思ったら、ナント人気TVドラマ2作品がコラボしているそうである。ビックリしたなあ。-
◆感想
・序盤から、現代の日本の物流業界が抱える闇が、ドンドン描かれる。
1.運送業者の低賃金問題
2.運送業者の過酷な長時間労働問題
3.運送業者の人材不足問題
4.運送業者の高年齢化問題
5.運送業者間の、下請法スレスレの契約問題
で、これらの問題を解消するために、2019年度に国土交通省が中心となり始められたのが、ご存じの通り”ホワイト物流推進運動”である。
・この作品が面白いのは、上記の様な日本の物流業界が抱える闇をベースに、巨大物流センターで過去に起きた事件(事故)を絡めて進むストーリー展開の面白さである。
■購買者の消費意欲を促進させる大イベント【ブラック・フライデー】の前夜、段ボール箱に詰められて配送された商品が次々に爆発する事件が起きる。
物流センターの若き女性センター長舟渡エレナ(満島ひかり)と入社2年目のチームマネージャー梨本(岡田将生)は、物流会社の日本統括本部長(ディーン・フジオカ)から真相を解明するように指示され、一方警察も介入してくる。
・出荷作業を止めない様に努力する中、膨大な在庫の中から爆発物を見つけ出そうとする、エレナと梨本が頭脳フル回転で対応する様が、推理小説の謎解きのようで面白い。
そして、そんな中、爆弾を仕掛けた哀しき犯人の犯行理由が、明確になって行く様には引き込まれる。
・良い味を出しているのは、運送会社羊急便の支店長(阿部サダヲ)である。巨大物流会社との契約に縛られ、遅延の責任を被る契約を負わされて苦悩し、本社に逆切れするシーンなどは、物流業界あるあるなのかもしれない。
・更に、羊急便の配送を誇りを持って行っている老人(火野正平)と息子(宇野祥平)のショウヘイ親子コンビも実に良い。
老人”ヤッチャンは、昼飯は10分だった。”
息子”でも、ヤッチャンは働き過ぎで死んだじゃないか!”
更に言えば、息子がシングルマザーの子が爆弾が仕掛けられた段ボール箱をギリギリ、彼が勤めていた倒産した会社が作っていた自動洗濯乾燥機に入れ、被害を防ぐシーンもムネアツである。
ー 彼らの様な方々が、日本の配送業を担っているのである。頭が下がる。が、又、彼らの姿は日本の物流業界の諸問題を、具現化してもいるのである。-
<今作は、日本の物流業界の闇を背景に、その闇の為に起きた事に決然と対峙していく若き敏腕物流センター長の姿がムネアツで、更にハラハラドキドキする作品なのである。>
超超超BLACK!!!!
世界規模のショピングサイト“DAILY FAST”、関東センターから配送された商品の話。
センター長として着任した舟渡エレナ、着任して早々11月のブラックフライデー前夜に届けられた商品の爆発から始まり多発する爆破テロ…、過去に起こったDAILY FAST倉庫内の事故を絡みながらも…。
DAILY FAST分かりやすく説明するならアマゾン的な大手ショピングサイト、それに関わる運送会社と子会社の大変さと苦悩、委託ドライバーの賃金の安さとか、会社内倉庫内でのノルマ、パラハラ、モラハラ、カスハラも詰まってる感じでリアルもこういう事があるだろうなと鑑賞。
ストーリーが進むなか複数の人間が犯人ではないかと匂わしながらも進むけど、捻ってる様に見せて捻ってない、意外性はない犯人って感じで終っちゃったのかな。ラストのロッカーに書かれた→0の意味は???(笑)
社会問題に斬り込む脚本は流石
タイトルの通りです。伏線の貼り方もアンナチュラルとMIU404の製作陣だな〜と感心。
ドラマや映画をあまり観ない層にはわからない伏線かもしれません。2回観れば伏線に気づける、さらに楽しいスルメ作品だと思います。
アンナチュラルとMIU404観ないでラストマイル観る人ってあまりいないと思いますが、そういう方はどんな風に感じたのか気になる程度には、TBSドラマのお祭り作品って感じです。UDIや機捜と協力して問題解決に向かうのかと想像していましたが、それぞれ知らないところで進んでいるので各作品同士の絡みは殆どありません。
伊吹とミコトが会ったらどんな会話するんだろうな〜きゅるきゅるとか言いそうだな〜とか二次創作として考えていただけに、少し期待しすぎました。笑
あと、綾野剛さんは「伊吹演じるの最後かも」と仰っていましたが、それは寂しいです。
アンナチュラルもMIU404も続編を作り気がないとは伺っていますが、スペシャルドラマ作って欲しいです。さらっと機捜に入っている勝俣(前田くん)とか…出世したであろう九ちゃんとか…六郎が研修医明けたあとのラボの話とか…みんなのその後が気になるので。
でも、またUDIや機捜のみんなに少しでも会えて、変わらずわちゃわちゃ仕事してるってわかっただけで嬉しいですし、これからも変わらずそうなんだろうなと思います。
…あれ、途中からアンナチュラルとMIU404の話に。
自戒の念を込めて、、
アンナチュラル、MIU404ともに大ファンで、楽しみすぎて、行って来ました!
日常に限りなく近い内容でした。
"送料無料" "翌日配送" その異常さに気づいてなかったな、と猛省しました。
誰かの"便利"は、誰かの過剰な"頑張り"によって支えられているとしたら?
街中で見かける、配送業者の方たちが軒並み小走り、もしくは全力疾走だったのを思い出しました。
「荷物多いから、忙しいんだなぁ」と思うだけでした。
この映画から"想像すること"、"人を思いやること"の大切さを教えてもらいました。
過労死で命を絶ってしまう方もいる世の中。
「真面目、勤勉、約束を守る」
日本人のすばらしいところだと思います。
でも、少しの間違いや、遅れも許されない今の世の中、息が詰まります。
誰かの命を削ってまで、明日欲しい物なんてない。
おかわりするよ
期待と不安を感じながら鑑賞しましたが、これだけの演者や環境の中で綺麗にまとめ上げたのは野木さん流石としか言い得ない素晴らしい作りに脱帽。
変に映画だからと尖らせたりせずあの世界観を守りつつ、新たな主人公達が負けず劣らず活躍する様は次にも期待してしまう。
個人的に刺さったところはMIUやアンナチュラルの面々が出てくる前の演出が最高過ぎて思わず泣きました。
犯人の行動理念に不可解な部分が多く、完全決着していないモヤモヤは残っている
2024.8.23 イオンシネマ京都桂川
2024年の日本映画(129分、G)
ドラマ「アンナチュラル」「MIU404」と同じ世界線で起こった連続爆破事故に巻き込まれる物流センターを描いたミステリー映画
監督は塚原あゆ子
脚本は野木亜紀子
物語の舞台は、東京の西武蔵野市(架空)
そこにはグローバル企業「デイリーファスト」の配送を担う「関東センター」があり、そのセンター長として舟渡エレナ(満島ひかり)が就任することになった
彼女の案内役としてチームマネージャーの梨本孔(岡田将生)がつくことになったが、そのセンターの正社員はわずか9人で、残りは派遣社員を含めた非正規雇用者で成り立っていた
エレナの就任早々、デリファスが発送した荷物があるアパートで爆発を起こし、それによって警察の捜査が始まってしまう
関東センターと配送業務を請け負っている羊急便にも捜査官がやってくるものの、関東センターでは私物の持ち込みが不可能に近く、センター内で爆発物を設置することはできないと考えられていた
捜査にあたるのは西武蔵署の刑事・毛利(大倉孝二)と捜査一課の刈谷(酒向芳)だったが、有力な証拠を得られぬまま、次々と関東センター発の荷物が爆発騒ぎを起こしてしまう
事故現場の調査にて、二種類の化学薬品が蓋を開けた時に入るスイッチで混合し爆発をすると結論づけられた
また、薬品が入っている筒は化学反応を起こして、起爆スイッチを押さなくても衝撃で薬品の混合が起こることも懸念された
そこで、全ての流通を止めて、目視で荷物を検査することになったのだが、それができるはずもなく、エレナはセンター出荷時に警察が調べて、問題がないものを配送すれば良い、と彼らをも巻き込むことになったのである
この事態は日本支部の統括本部長・五十嵐(ディーン・フジオカ)の耳にも入り、さらにアメリカ本部から吊し上げを喰らってしまう
当初爆発したのはデリフォンと呼ばれるデバイスだったが、その後は不特定多数のものが爆発を起こしていく
そんな折、エレナは見慣れない自社の広告を見つける
それはデリファスが発注したものではなく、ある人物によって発注されていたもので、関東圏のウェブにばら撒かれたものだった
そこにはブラックフライデーで販売されるセール品が掲載されていて、それが爆発を起こした商品と一致していた
そこで、該当する商品を探し出すものの、倉庫内にあるものもあれば、配送されて羊急便の倉庫にあるものもあるし、さらに配達中のものもあった
エレナは羊急便内の荷物に関してはそこに丸投げし、それが配送現場を混乱させることに繋がるのである
映画は、二つのドラマのキャラクターが登場するものの、捜査に入る警察、死体を解剖する解剖医などとして登場するだけで、彼らの活躍はほとんど描かれない
別の作品に出演している刑事2名が合同捜査をしているという部分がファンに受けているものの、彼らが活躍して事件が解明されるということもない
あくまでも、今回の主人公であるエレナと孔が真相にたどり着く中で、末端の配達員である佐野親子(火野正平&宇野祥平)が巻き込まれる、という構図になっていた
犯人とその関係者にあたる人物はシークレットキャストになっていて、パンフレットでもこの二人のページは袋綴じになっている
なので、公開初週での言及はネタバレレビューでも御法度なのでシークレットにしておく
とは言うものの、犯人の動機や行動原理は不十分なものが多く、問題の人物が飛び降りることに至った心理的な葛藤は読めない部分が多い
その人物が残した「謎のメッセージ」に関する謎解きもキャラクター内の理解で留まっていて、鑑賞者の全てが理解できるものでもない
想像の世界になるが、コンベアの速度とコンベアの止まる重量が数式化されていて、その実践を行ったように思える
それでコンベアが止まるかと思われたものの、そんなものでは止められず、投身体は脇にどけられたまま、コンベアは無情にも動き出してしまう
これが世界の物流の現実であり、人が一人死んだくらいでは、何も変わらないと言うメッセージが込められているように思えた
いずれにせよ、映画とドラマはほとんど関係がなく、他局であることを承知で言えば、科捜研とタカ&ユージでも成り立つような登場の仕方になっている
これでドラマのファンが納得するのかはわからないが、映画によってプチコラボができたことは喜びなのかもしれない
映画のラストはあっさりしたものだったが、後始末をさせられる孔は少し気の毒なような気がするし、責任を取らされる五十嵐も後を追いそうで怖い
あの時に五十嵐がコンベアを止めたらどうなっていたのかはわからないが、おそらくは何も変わらなかったのだろう
それがある人物の後悔の言葉にもつながっているので、根深い問題なんだろうなあと感じた
全251件中、241~251件目を表示