ラストマイルのレビュー・感想・評価
全259件中、221~240件目を表示
最後にお客様の届けるラストマイル♪
満島さんと岡田君と聞くと、【悪人】を思い出します。でも!この作品で変わりました。その位に良かった、楽しかった、出演者全てに個性がありその場に必要な人でした。ドラマのアンナチュルルとMIUも好きだったので最高で、個人的に言えば【綾野剛様】にお会いできてタンション上がりました。サスベンス+ヒューマンドラマ+今日本の労働環境+ユーモアを入れていて最高の作品でした。相変わらず、阿部サダオ!いいねぇ~
HINOMOTO!
邦画を応援し隊・副隊長としましては、本作予告を目にした時からもう鼻息荒くして待っておりました!
ここまで公開を待ち望んだ邦画は久しぶりです。
塚原監督x野木脚本!
この2人が描く世界観が大好きなのと、
ひかりちゃん&ま〜ちんの大ファン!
阿部ちゃんに至っては本当に大&好きなんで、グループ魂も見に行ったもんね٩( ᐛ )و
破壊〜!!
(バイト君は。。あ〜あ!もう( *`ω´)
猫田が大好きwニャ〜!!
予告ではちょい役かと思っていたので、出番が多くて嬉しかった。
そして、どんな役も見事に演じて魅せてくれる、流石!の酒向さんも出演しています。
加えて
"シェアード・ユニバース・ムービー"という事で、あの!アンナチュラルと
MIU404の世界線と交差する作品!
どちらのドラマも珍しくリアタイでTVの前で夢中で見ていました&録画も♡
レイトショーでしたが人がいっぱいで、普段映画館に来ない方も多かったのではないかな?
改めて注目作品なんだな!と実感しました。
ストーリーは、、
流通業界最大のイベントである
"ブラックフライデー"前夜、
ショッピングサイト「DAILY FAST」
から配送された荷物が爆発する事件が起きる。
そのショッピングサイト「DAILY FAST」の巨大物流倉庫のセンター長として着任したばかりのエレナ(ひかりちゃん)
帰国子女?例え話しが独特なエリート社員。
「私の事はエレナで!ね!こう!」には
ビックリw いや、呼べないしw
桃?桃太郎?金太郎?わけわかんねw
ひかりちゃんの独特なキャラと良く合っていましたw
そこに2年ほど働いているマネージャー
こう(ま〜ちん)の2人が、事態の収拾にあたるのだが。。。
(冒頭のま〜ちんのアップ!
見つめられて(見つめてはいねぇ)
目が合っちゃってハキュン♡♡)
物流を止める事なく、爆弾が仕掛けられた荷物を見つける事が出来るのか?!
犯人は?!その動機は?!
見所いっぱいです。
我々の生活に欠かせなくなったネットでポチっと生活。
実物は店舗で見て、買うのはポイントバックが良いタイミングでネットで。。って方も多いですよね。私もです。
その影で
現実でも問題になっている物流業界の闇
(ドライバー不足や低賃金・高齢化)
(大企業の市場への影響力。
その弊害・利益追求によるスタッフへの過度なストレス)が写し出され心苦しくなった。。
この間、午前中指定にしているのに届いたのが12時半になってチェッてなった自分にグーパンチです。
しかししかし!
連ドラで描かれる位のこのボリュームを、この尺で、過不足なくまとめた出来に!もう恐れ入ったのです!!
上がりまくったハードルを超えてくれた作品でした。
MIU404から
クールで大好き♡志摩(源ちゃん)
伊吹(綾野さん・ちょっと作り過ぎた?!w)
相変わらずお美しい桔梗さん!着いて行きます!(麻生さん)
やっぱりドカドカしてた陣馬さん(橋本さん)
ひゃ〜〜♡嬉しい嬉しい♡
九重君(岡田君)会いたかったのに残念。
出世したのかな??
その変わり?あの高校生だった彼が警察官で出ていたのでオドロイタ
Σ('◉⌓◉’)
アンナチュラルから
中堂さん(新ちゃん・ちょっと大袈裟だった?!w)
ミコト(さとみちゃん・やっぱりインパクト大!ミッシングに見えた(°▽°)
立派になったね〜六郎(窪田君)
役名忘れたチームで申し訳ない。
飯尾さん!村重さん!実日子ちゃん!
大好きだった葬儀屋さんの竜星君まで!会えて嬉しい!
この2作品をとても自然にストーリーに絡めていてファンサがエグい!
勿論ラストマイルの世界にも引き込まれました!
大勢の"派遣"スタッフが吸い込まれていく恐ろしい程巨大な倉庫も、何だか不気味だったし、リアルに見えた。
人間じゃないような、顔が見えない大勢の人々が、振り分けられた場所で機械的に仕分けする姿が怖かった。
ノルマを課せられ、こなせなければペナルティ。。
そんな舞台と緊張感が続くストーリーが相まって、、
勿論、物流業界に携わっている方々には感謝しかないのですが。。
ポチっとして2、3日後に商品が手元に届く事を当然って思っちゃってる今って、実は異様なんじゃないかと思えた。
到着が3日後でも"遅い"って思うようになっているし、送料がかかるショップより無料な所を探しちゃう。
今の生活と切り離せないネットショッピングの便利さ。。
考えさせられました。
荷物の爆発シーンも迫力があって恐怖でした。
自分に届いた荷物がもしかしたら。。なんて考えただけで背筋が凍ります。
開封時のあの一瞬の間。。。
緊張感に包まれました。
エレナ。
羊のヤギさん(阿部ちゃん)の所に自ら赴き、彼らの目線になって立ち返り、からの〜、あの提案はカッコ良かったです。
彼女に疑惑の目を向けさせてからの反撃でしたから、胸がスッとしましたね。
会社の利益を重視するあまり、五年前の事件にフタをして、ない事にしてきた、日本支部統括部長の五十嵐(ディーンさん)との駆け引きはお見事でした!(外資ならではでしょうか)
企業と消費者。
一見Win-Winの関係に見える社訓にも皮肉が込められている様でした。
彼が残したロッカーのメッセージ。
0にする。。
止めたかったのに、結局止まらなかった泣
彼女も追い込まれていたのは同情するが、関係のない人々を巻き込む手段をとった事は絶対に間違いだと思います。
自らの死をもっての抗議になってしまったのは1番悲しい結末でしたね。
生きているうちに誰かが手を差し伸べられたら良かったな、、と思いました。
こうと五十嵐の今後がちょっぴり心配になりましたが。。
様々な伏線もスッキリ解消。巧い!
HINOMOTO。。。ドンッッ!!泣
安定の大倉君に加え、祥平正平コンビに玉ちゃん、丸山さんと"シビ〜"俳優さん達もしっかり脇を固める♪
ちゃんと皆んな重要な位置付けで、塚原監督、野木さんの匠の技にしびれますビリビリ!
アンナチュラル、MIU404のメンバーが登場する度にハキュンとなっていたので、ちょっと気持ちが逸れちゃったので、もう一度しっかりと本作の世界観に浸りたい。おかわりします♪
野木さんをはじめ、トリプルタッグの復活作で大傑作✨️
まず、映画としては展開が早く上映中常に面白かった。ひとつ言わせてもらうと(志麻さん風に笑)もっと長い時間この世界観に浸りたかった。
そして404コンビまた見れて良かった!!
明日からまた、仕事にやりがい見出して頑張ろう!!って思えるそんな作品です。
(高校生だから仕事してないけど)
リピ確定です笑
この4年間背負ってきたものを全て忘れられるような、それくらい
インスピレーション感じる作品(あずにとっては)
この作品を忘れることはないんだろうなぁと思います。
そしてここからは本当にネタバレになりますが、MIU時代に虚偽通報で出てきた前田くんが陣馬さんとコンビを組んでたところでほんとに嬉しかった✨️志摩さんも伊吹の扱いにさらになれててこの4年間いいコンビであり続けたんだろうなぁって感じました。4機捜が臨時部隊ですぐに無くなるかもしれないってところから始まったのにまた見れて嬉しい。何度でも見たい映画でした。
繋がる
推理要素は捻りもあり様々な疑いがあるも、案外ストレートな展開で起承転結があり見やすかった。また、普段何気なく利用しているECサイト、ネットショッピングをテーマに、ハラハラドキドキを味わえるのは、とても身近で入り込みやすい作品でした。代理代行や下請け、配送業者など、様々なしがらみや配送料の安さといった社会問題に触れつつも、この作品のストーリー性を貫いている点が素晴らしかった。また、Customer-centricのお客様中心主義についても、捉え方次第でお客様以外の会社主義という見方もできるということが、この作品からの学びでした。
真面目な日本人ドライバー
真面目で刀を抜けない日本人。主人公の女性はそれが淡く出された女性で、海外らしさがありながらも、出自が日本であることを拭えないようなキャラクターでした。
物語としては大手物流会社から始まりますが、大手から顧客まで繋がる作品ですので、物流会社だけではなくその他の会社でも当てはまる内容です。
野木亜紀子さんが書かれたアンナチュラルでは『幸せのはちみつケーキ』の回がありましたが、それと似たものをよく感じます。(異なる点としては、死因が意図的か意図的じゃないかのところで、これがそれぞれの物語のメッセージ性に繋がります。)
事件があったことにより一度はベルトコンベアーも止まりましたが、解決すれば元に戻ります。
元に戻った際、退職した主人公とは違って、会社に残る人間たちは何を思うのか、0という文字を見た人間は自身もそうならないようにとまた気を負ってしまい負の連鎖になるのか。
主人公が八木に言った「嫌なら止めちゃえばいい」というセリフは、止めるだけではなく、辞めるともかかっていたのでしょう。
己を犠牲にした山崎にも直接言いたくなるような、もしくは今後こうなってしまうかもしれない方々へのメッセージとして強く感じます。
飛び降り自殺は、失敗してしまい植物状態になる事例も多くあり、自殺の成功ではなく失敗を描くことで、よりリアルさが出ます。
エンドロールには相談センターの綴りもあり、閉鎖的になっている日本で働いている私たちへのメッセージでもあったと思います。
気丈に振る舞う彼等も、心の奥や頭の中では山崎の思考と似たものがあるかもしれません。
権力を持つこと自体は悪なのではなく、それをどう行使するのかによってそれぞれ物の見方が変わります。
主人公は度々海外と日本を比べるセリフを吐きますが、委託ドライバーのキャラクターを見て思い出したのは、SNS上でよく共有される海外と日本ドライバーの荷物の置き方の対比動画です。
海外ではドライバーが荷物を玄関に向かって投げたり、踏んでしまうも謝りもなく去ってしまう光景があり、それを防ぐために玄関にドリンクや食べ物を置いて改善されたという動画が拡散されました。
日本のドライバーはドリンクや食べ物が玄関に置かれなくとも商品を丁寧に届けるのがほとんどです。
この日本人の真面目な部分が映画ではよく映し出され、それと伴い委託ドライバーは雨が降る中傘もささず、荷物が落ちないようにバランスを取りながらもインターホンを押す部分がありました。
必要のない自己犠牲の元に成り立つ仕事は真面目な日本人がよく映し出され、またドライバーとしてプライドのある人間像として受け取りました。
1時間ある休憩を30分にし俊敏な配送をすることは、傘もささず雨に濡れる中荷物を抱えることは、仕事を止めるため自ら飛び降りることは必要なのでしょうか。
必要のない自己犠牲を、自身で認識することが大事なのではないでしょうか。
人の命を犠牲にして成り立つ仕事は、もはや戦争と何ら変わらないのではないでしょうか。
序盤で張られた伏線がよく回収されていたと感じます。
ストーリーの舞台を複数当てたことで、異なる立場、経歴の人たちが移されるため、観客がストーリーの社会背景や空間をうまく認識できる作品でした。
面白いが詰めすぎ。
ドラマでも一話完結させているので、2時間映画でも収められるか?と思っていましたが、あれは難しい。あと1時間くらい尺があっても良かったのでは?というくらいテンポが早い。
ドラマで見慣れているので、犯人はすぐにわかったが、トリックなどはもう一度細かく見直さないと味わえないと感じた。
あと、ドラマと世界線は一緒なだけであって、続編ではありません。勘違いしている人もいるみたいですが、その後みんな元気でやってるよ!程度でストーリーには絡んでません。
気分的には、ポチる事に罪悪感を覚えつつ、これからもポチる自分にモヤモヤ。
ハッピーハッピーな映画では決してないですね。
しかし、こんな事件が起きたら、本国の方の株価には影響出たんでしょうかね?
あと、爆弾の爆発の大きさが不一致というレビューも見られますが、素人おっさんの作った、ダイハード3と同じものですから、相当適当な物と推察はします。
しかし、ツッコミどころが多いので、何回か見ないとわからないな。
メディカル便も病院側は想定していて、卸は複数業者を使っているはず。カテーテルなら業者が新幹線使っても届けるものでは?と思いました。
丁度、朝ドラで盛り上がっている岡田さん。
最後の最後で苦悩を引き継いでしまい、ドライブマイカーに引き続き苦悩の似合う美青年ポジションに落ち着きそうですね。
満島ひかりと岡田将生以外の幹部社員はどこ?
自分はTVドラマを全く見ないので、アンナチュラルとMIUと言われても何が何だかわからないのでカメオ出演が多いな?とくらいにしか思えず。
面白会話と言われている、のり弁と唐揚げ弁当の台詞も、ふーん、そうなんだとしか感じられず興味がないバンドのコンサートに放り込まれたようで居心地が悪かった。
自分の会社が爆破事件に巻き込まれているのに、問題を解決するのが満島ひかりと岡田将生だけってのは、かなり不自然な気がするけどこれはそういう世界観って事?
コナンくんとおっちゃんみたいに事件を解決しても、周りが解説とかリアクションしてくれないと成立しなくない?警察は何をしていたの?
思いつくだけでも、これだけ疑問が出てくるってのはTVドラマを見ていないと分からない映画なのでしょうか。
プーさん2はプーさん1を見ていなくても楽しめる映画だった事を考えると、脚本家の力量がいまいち分かりかねます。まぁ、プーさん実写版を面白いと思う層には作っていないんだろうけど。
見て損したとか以前に全く分からない映画でした。
何だったんだ?この映画は?
ロッカーのメッセージ
(感想、役者さんの本名で失礼します)
『2.7m/s→0(70kg)』
▶︎『ベルトコンベアを止めます』
中村倫也▶︎ 疲弊してしまった中村倫也は自死を決めるが、どうせ飛び降りるならベルトコンベアを止めてブラックフライデーを中止にさせよう(社員のためにも、運送会社の為にも)と考える。しかしベルトコンベアも止まらず、ブラックフライデーは続行、自分も死にきれなかった。植物状態になる前の「馬鹿なことしたなぁ…」という呟きには、飛び降りたことへの後悔や飛び降りずとも満島ひかりのように何か交渉で会社を変えることが出来たのではと考えていたのかな…
ディーン▶︎ただの飛び降り自殺だと5年間思っていたがメッセージを理解したことにより、意図的にベルトコンベアの上に落ちたことを知った…生前の中村倫也の仕事ぶりは映像がなかったけど「死んでも止めるな」と言っていたからディーンも意識が「流通を止めないこと>中村倫也の死」
になってしまったのかな…
岡田将生がたった2年でこの倉庫で1番長いこと、会社が潰れ親子での配送業(格安)、社長と満島ひかりに挟まれる阿部サダヲ、全てを解決しても1個20円しか上がらない給料(ただ会社としては160億円の損失)
全てがリアルな現代で見てて苦しくなる部分も多かったです。
伏線回収、ストーリー、現代問題の描き方、アンナチュラルMIU404の使い方、がらくたの歌詞、個人的に全てが満点の展開でした。全てを理解した上でもう1回見たいです(*^^*)
それぞれの素材は最高なのに
前提として、同脚本家の他作品や「MIU404」「アンナチュラル」は何度も見返しましたし今回の役者陣も全員好きな方ばかり。
実力派俳優たちの演技はもちろん、舞台の倉庫や爆発現場の映像技術も素晴らしかった。
現実世界の社会階層や過重労働への問題提起についても、物流ではないものの社会インフラ業界に身を置く労働者として強く共感します。
スタッフロール後のお決まり「この物語はフィクションです」のあとに続いた、心の痛みに寄り添うメッセージにも制作側の真摯さが伺えます。
ただ脚本は…。露悪的かと思えば突然弱い立場への共感を示したりスタンスがよく分からず最後まで不安定な印象の主人公。
小粋にしようとして失敗している余計なセリフと事態の深刻さとのアンバランスさにも違和感しかありませんでした。
主人公の不安定さが過重労働の後遺症の現れというならまだ理解はできますが恐らくそうではない。
それぞれの行動の意味がきっとあるはず、と期待しましたがそういったカタルシスもなく。
話題性と出演陣の豪華さだけで評価されると筋の通った脚本のある他の中規模作品が浮かばれないな、と言う気持ちになりました。
繰り返しますが素材は素晴らしいです。これからも野木さん、俳優さんたちの作品を楽しみにしています。
2024年を生きるすべての人へ
(ネタバレ有り感想の続きを後程更新予定です)
実際に観て凄いなと思ったのは、「シェアード・ユニバース・ムービー」であることでしきりに宣伝されているけれど(勿論それはすごく大事!私もドラマのファンとしてブチ上がる瞬間多々ありました!!!)、
観ようと思う入口がそこだったとしても、最後に連れて行かれる場所との落差や、本質を置いているところへの向き合い方の真面目さ、その事実の哀しさと現実の反映度の高さでした。
勿論「ビールとポップコーンが似合う映画」としてエンタメ性は損なわずに、でも私はむしろドラマも観ていないしキャストや制作陣にも興味がないけれど観てみた、というような人とも意見や感想を交わしたいと強く思いました。
少なからず今の日本に生きているならば、何かしら思うこと考えることが湧き出てくるのではないでしょうか。間口は広く、しかしテレビドラマではなく映画だからこそできる描写や大胆さを、きちんと狙って作られていることが感じられます。
…とは言え404コンビが出てきた瞬間のサントラ(伊吹藍のテーマのアレンジ版…!)と小出しにしていくカメラワークで、テンションぶち上がって叫びそうになりました
アンナチュラルチームもかなり話の重要な要素の解明に携わっていて、コインの音聞いただけで崩れ落ちそうでした
ドラマおたくとしては応援上映で観たい気持ちもあり、様々な感想が渦巻いております…いつか彼ら彼女らの旅の続きも観てみたいなあ。
ここからネタバレ↓
最後の爆弾による被害を止めたのが「HINOMARU」の洗濯機なのが、実は私が一番印象に残った点でした。
日本製の高品質の商品だからこそであって、そのことを一番身近でよく知っていた亘さんだから咄嗟に行動できたのだろうし、かつて丁寧に行った自分の仕事が、回り回って自分と他者をも救う、という展開に胸が熱くなりました。
そしてこの物語は、全ての働いて日常を営み生きている人たちへの賛歌でもあるのではないか、その象徴のようなエピソードではないか、とも感じられました。
(もっとも、「HINOMARU」製の製品が価格競争に負けて会社が潰れるなんて、今の日本と海外の縮図すぎますが)
残念ながら、その洗濯機は部品がもうないから直すことができない、まさに"がらくた"になってしまいます。ですが、エンドロールで主題歌を聞いていると、「二度と戻りはしなくても 構わない」確かに価値のあるものだと解釈できるように思うのです。
それは、先述の人の手による丁寧な仕事のことでもあるし、望まない形で仕事と誇りを奪われても「そばで生きていてよ」と変わらずに願う佐野家の父から息子へのまなざしとも重なるように思います。
また、「HINOMARU」=日の丸は、『MIU404』最終話で志摩と伊吹が着ていた「I❤️JAPAN」Tシャツのイメージとも繋がるのではないかと思いました。
MIU円盤のノギノート(野木さんの解説)では、「アイラブJAPANは組織や権威のためでなくこの国で生きる人々を守り続けるBIGラブ」と書かれていて、まさに『ラストマイル』に出てくる人、描こうとした仕事ってそれでは?と思って震えてしまって。
「止めない」ことは凄いことだけど、守られるべきはこの国で生きる誰かの人生や日常の営みや尊厳であって、そのためには「止める」選択肢も考えないといけないよ、と提示していた物語だったんじゃないかと思っています。
世界はどこかで繋がっている
レビューした記憶があるのに投稿がなかったので再度(?)投稿。
『アンナチュラル』の大ファンで、映画公開前に『MIU404』を初めて見てそちらも大好きになった人間です。
アンナチュラルとMIU404で既に世界が繋がっていることが示唆されていましたが、『ラストマイル』ではシェアードユニバースムービーとして3作品の世界が繋がりました。そしてそれは、現実のわたしたちの世界ともきっとどこかで繋がっているのだなと鑑賞後に感じました。きっとラストマイルが、他の2作品に比べ、かなり「わたし」個人の生活に近く、身近な題材を扱っているからなのだと思います。解剖や刑事事件に接することはほとんどありませんが、今日日、通販サイトを利用して商品を購入することはごく当たり前の消費活動です。
なので、初めての鑑賞後はうっすらと、自分も山崎佑を追い詰めたうちの一人なのかもしれないと思いゾッとしました。某ECサイトのセール開始の広告を見て、複雑な気持ちになりました。でもきっと、だからこそ、出来ることもあるのだと思います。通販サイトの商品が手元に届くまで、今までほとんど意識を向けていなかったたくさんの人に目を向けて、感謝の気持ちを持つことを、少なくともわたしに意識させる映画でした。
このレビューを書いてる時点で4回鑑賞していますが、観るたびに満島ひかり演じる主人公のエレナが好きになります。
犯人ではないかと岡田将生演じる孔に詰め寄られたときの「わたしがどんな気持ちでここまで…ッ」と涙を堪え言葉に詰まりながら、それでもすぐに表情を戻す気丈さが、気丈に振る舞おうとする強さが好きです。赴任してきたばかりでも、何も言い訳をしない。そんな彼女だからこそ、過去に一度「爆発」してしまったのだと、2回目以降で全く印象が変わるシーンだと思います。
ロッカーに残されたメッセージを見て、飛び降りの真意に察して泣き、「彼女を探さなきゃ」と言ったのは、筧まりかのことをきっと心の端のどこかでずっと、気にしていたのだと思います。だからこそ、最初の爆発の被害者が犯人にしか起こせない=筧まりか本人は死んでしまったのだと気付いて、「1番欲しかった答えがロッカーの中にあったのに!!」とその死を悼んだ。これだけ会社への損失を与えた張本人であるのに。このバランスが、舟渡エレナをとても魅力的なキャラクターに魅せている、と感じました。
初め、最後にエレナがサラに言った「爆弾はまだある」の意図を今ひとつ掴みかねていましたが、あれは中盤のエレナ自身の言葉、11個の爆弾を12個と偽って予告することで永遠に探させることにかかっているのかなとわたしなりに解釈しました。エレナ自身が「わたしが犯人ならそうする」と言っていたので。山崎佑の飛び降りが会社の責任とする証拠。あるいはもっと会社に不利益を生じさせる何か。
事件は解決しても、根本の社会問題は解決せず、どこか苦いものが残る物語の閉じ方。とてもこの製作チームらしい作品で、観て本当によかったです。
物流社会への警鐘
予告編で、物流に何か支障があると今はネット注文が多いから大変だろうな、と思っていましたが、
爆弾がどのタイミングで入れられたのか、どのように捜査が進むのか、その時倉庫会社、運送会社などがそれそれどのように対処することになるのか、興味深く見ていました。
ただ最後のほう、事前に注文した商品を、爆弾を入れて戻す際、発売前の商品(予約商品)をどのように事前に手に入れていたのか?の答えが、
あのメッセージ付きのロッカーに答えがあると言っていたけどどうにも良く分からなくて。。(推理モノで登場人物がヒントを言ってるのに具体的な答えに視聴者としてはついていけなかった自分が残念💦)
あと、この人はもしや◯◯した人の◯◯?いや、そうじゃないのか。。と、展開、推理がどんどん進むので一度では理解が追いつかず。
とりあえず、働いてもなんか名前も覚えてもらえそうにないし誰が来ても別にピッキング作業してくれれば誰でもいい、倉庫の派遣の仕事って自分はなりたくないな、と思いつつも、こういう風に何百人単位で倉庫で働いてくれる人達がいてくれるから自分の所に品物が届くんだから、利用はしてるんだよな。。と少し複雑な気持ちになりました。
羊配送の中間管理職の方は、本当にこういう何かが起こると大変だよな。。。としみじみ。
アパートでも屋外でも、人がいる所それぞれで起こる爆発のシーンは心苦しかったですが。。
最終的には、見たかった綾野剛さんが、出演時間は少なめだけど相変わらずカッコよくて、この重大事件の中で画面上(私個人的に)救われたので、良かったです!
問題提起
最近片方だけは観たばかりだったので、MIUの文字で「お!」とテンション上がった〜。
ファンのハートは鷲掴みだろうな、と。
でもそれがなくても引き込まれたと思う作品。
最後までスリルあり、笑いもあり、そして社会問題提起を忘れない。
これからも楽しみ!
ただ、問題の解決には至らない。
そんな簡単なものじゃないけど、そこが残念。
配達料1個につき20円?30円値上げ?
それが積み重なれば、ものすごい金額なのはわかるが、それで済む問題ではない。
最後の方でもドライバーが言ってたが、末端の配達員まで潤うことはない。
ドライバーをまとめる羊の八木(笑)さんも板挟みで大変。
ロジスティック会社だってブラック。
では誰が何をすれば改善される?
少なくともストライキで改善されたかもだけど、高給取りであろうエレナさんや八木さんが会社を辞めても何も変わらないかと。
難しい問題だな。
しかしあの暗号のようなヤマサキさんの書いたもの。
あそこから何がわかったのかがわからず。
…無念。
ドラマファンへのプレゼント
アンナチュラル、MIUファンへのプレゼントですね。
懐かしいチームがごく自然に登場します。
中堂さんも相変わらずな感じで、例の決め言葉が出るか??ワクワクしちゃいました。
ストーリーはサスペンスと言うより社会派ドラマ?でしょうか。Amazon、早く届くしついつい気軽にポチっちゃうなー、だけど裏ではこんな世界が繰り広げられているのか、と思いながら見ていました。Amazonから撤退した宅配業者さんもいらっしゃいましたよね。
日本製の洗濯乾燥機、安い外国製に押され売れない、無くなるメーカーもある。でも長く使えて素晴らしい製品なんですよ、ってラストにも複雑な思いでした。安かろう悪かろう、が本当に良いのか。
給料が上がって少し高くても良いものをみんなが使える。宅配も少しくらい届くのに時間かかっても良いよね、そんな世の中に少しづつでも良いから近づけないかな、と感じました。
刑事でもなく解剖でもなく
アンナチュラル、MIUの関わりはそこまで深くなく両作見てなくても楽しめる映画。
メステリー要素は強めにありつつ、刑事ものにしなかったのがいい!
シナリオも驚きと2時間という短い時間で終始気になる展開を維持できるものであったため退屈の時間はかなり少なく見れた。
ブラックという言葉に色々考えさせられる。
想像以上に良作でした!
ラインを止めるな
なんだか無性に踊る大捜査線が見たくなった。
私だけかな?
アンナチュラルもMIU404も大好きなので、バイアスが掛かっている気はします(出たバイアス)
最初から最後まで面白かった!
正直、爆弾を仕掛けた手順は劇中で説明されてもよく分からなかったけど。笑
満島ひかりの役、嫌いになりそうなギリギリのところで踏みとどまって最終的になんか好き。満島ひかりにしか演じられない絶妙なバランス。
岡田将生は、バックボーン含めもう少し活躍が見たかったかな。
私もネット注文ばっかりしていてブラックフライデーに踊らされてセール品買う人間だから心が痛い。急に不在になって配送ボックス入れてもらったり再配達にしたり、経験あるもの。
ほんと配送ドライバーさんの待遇をどうか改善してあげて。
注文の翌日着じゃなくてもいいし、多少の値上げはいいから。
映画の序盤で出した伏線(ロッカーのメモ、時差、洗濯機など)を忘れた頃に回収してくる手腕が鮮やか。
ベタだけど、こういうのされると好きになっちゃう。
命懸けで飛び込んで、それでも「死んでも止めるな」とベルトコンベアが動き出す無情。アンナチュラルだったらここでlemon流れてる。4話思い出した。(バイクで事故る坪倉、倒れながら見る花火、誰も食べないはちみつケーキ)
刈谷さん、志摩が嫌いなだけかと思ってたらずっと怒った人なんだな。さすが怪獣大戦争。
アンナチュラルとMIUのキャラは、気持ちとしては出れば出るほど嬉しいけど、これくらいの尺が限界だったなと思う。いつかまた、何かの作品で見たい。(そのときは九ちゃんも)
人命と金
今作の特徴は行動の一貫性の無さが目立つという点で、主人公エレナに全く共感できず応援したくなるような熱さはなく、良い裏切り方をされスカッとするようなダークな部分もないつまらない主人公でありながら、人命を軽視していたと思いきや羊運送には従業員の命を引き合いに出し脅すといったような感じで、肝心な真犯人ですら同じように大義もなければめちゃくちゃなサイコパスでもない、解剖部分を出したいがために死んでいましたってそりゃないだろうと思った。
良かったところは、末端配達員の怒りを感じつつも仕事に取り組む自然な演技とその描写、オープニングと阿部サダヲぐらい。
全体通して観れば映画の面白さとはかけ離れていてテレビ的感性を持ったまま観た人たちによって大絶賛されているというのが高評価の理由なのだとココやフィルマークスを見て思った。
人も物も、安く買い叩かれてなくなったものは二度と戻ってこない
あと10回は見ますので、今後感想どんどん追記していくかもしれません。
最高でした。おもしろすぎました。こんな作品に巡り会えたことに感謝。
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◾️全体感
通販事情と、それにまつわる経営陣と末端の苦労の話。
眼に見える悲惨さは、末端の方がわかりやすいですが、経営陣の誰もが心を病んだり人間として壊れている。いつ歯車がずれて崩壊してもおかしくない。
そんな歯車が壊れたときに、どのように立ち向かうのか…というのを感じました。
事件が起こったときに、誰もがつながっている。
警察も、医者も、検察も。
MIUもアンナチュもちょい役と聞いてたんですけど、MIUとアンナチュがなければ事件解決はしなかった。誰もが傍観者にはなれない。
次はあなたが当事者になるかもしれない。その時、あなたは問題にどう立ち向かう?
前任者たちは壊れたり逃げ出した
山﨑は身体をはって一石を投じた
エレナは改善のために走り回った。
そう、梨本に問いかけて終わったのもとてもよかったです。
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◾️キャラクター感
本当にキャラクターのつくりこみが素晴らしい。
最初は不信感があったエレナだったのに、話をつうじていくうちにどんどん得体がしれなくなっていって、爆弾のシーンでは孔とともにやっとエレナに触れられた気がしました。
エレナは「福岡出身なのに、アメリカ人みたいな人だなあ」という第一印象で「その感覚が間違ってなかった!」と思わせる伏線の回収が最高でした。
ずっと笑顔ではりつめていて、泣く時ですら笑顔。
怖い演出だと思いました
ーー
孔というキャラクターは、今の多くの日本人に近い「自分」像なんじゃないかなって思いました。
ブラック企業で転職。
世の中に希望も渇望もしていない。
上司の指示を仰ぐだけ。
頑張ってはいるけれど、どこか他人事。
それを最後に引っ張られて、最後にロッカーの前で文字をみつめる演出に痺れました。
ーー
警察たちは立場が変わると見える物がちがうなと思いました。
MIUの時は若干横暴だったり頼りなく見えた警察たちも、紙取り出した時痺れました。
離婚した母親の苦労もクローズアップされていいなと思いました。
離婚したことで、生活はさらに困窮する。でも、世の中は「離婚して慰謝料もらって女は楽でいい」みたいな風潮がまだ残っています。
宅配業者だけでなく、そういった現代の問題を訴えかけるのが、このシリーズのすごいところです。気にしなければ、気にならないものです。
細かなところをまだ見切れていないので、今後よりもっと注視していきたいです
ーーーーーーーーー
◾️物語について
見事としかいいようがありません。
様々に散りばめられた多くの伏線。それらを丁寧に回収して回収して。
私は映画初見時に「物量倉庫からの転売なら、最初の電話はどうして?」という疑問があって、それをわだかまりとして見ていたら、「最初に死んだのは犯人だった/唯一の死者」ということで関心しました。
翻弄されている末端のトラックの運転手たちの悲壮感のようなものを感じながら。それでも愛情をもって家族愛や隣人愛。他人のために全力で走って命を救った。
ーーーーーーーーー
◾️シリーズ比較
MIUもアンナチュも、一部の職業の人間間模様でしたが、ラスマイは全ての人の隣にあるもの・誰もがおこりうることなので、すごく映画向きだったとも思いました。
アンナチュ:間に合わなかった
MIU :間に合った
ラスマイ :今戦っている 印象
ーーーーーーーーー
◾️気づいたこと
デリファスの色:ホワイトカラーとブルーカラー
洗濯機のメーカー:ヒノモト=日本
羊急便:スケープゴート
ーーーーーーーーー
あと10回は見に行きます
追記)無事に100個受け取りされても…
いつもにも増した理不尽
行動を考えよう
150円 20円 2,000円
0
マジックワード
Want
管理/評価/デジタル だらけな世界
DF社から始まるテロップ順
そしてラストマイルの責任感
国からの広報や業界の提言よりも重くダイレクトに
また野木さんチームからの問いを貰った気分
送料は企業負担なので有り 当たり前に無料な訳では無い
メッセージはテロップや影ナレにも込められていた
今作も俳優さん自身の共感を感じてしまう名言多数
20日 岡田さんの「アベンジャーズ」って表現通り
満島さんが予想された通りの「あっ!」な初回
2回目はもう少し落ち着き鑑賞させていただく予定
※2024.08.25 2回目鑑賞後に追記↓
正常性バイアス (確かに身勝手な思い込み!)
だから事件が起きても購買欲は変わらずなのか
そして絶望疲弊し過ぎて壊れてしまった犯人には
そうなる前にMIUチーム誰かと出会って欲しかった
数々の爆破シーンを見ながら浮かんだシーン
『どこで いつなら 止められた?
誰かの未来を良い方にスイッチ出来たかも』
UDIチームには 覚悟の自死を鑑定され…
彼女達の行動を理解することは出来ないけれど
時を戻し どうか思い留まって…と願ってしまった
陰の主役;社名はマジック手書きの軽バンに乗った
ドライバー親子の正義・頼もしさに感動
(階段駆け上がる姿は自身の安全などお構い無し)
日頃は温厚で一切抗わない父の
『貴様ードライバーの命なんだと思ってんだ馬鹿野郎!』
その父の後継者となるであろう寡黙な息子の
決死の救出劇からの『良い製品使ってますね☺️』
本当にラストマイルのヒーロー達でした
安眠まくらも届けてくれてありがとう
始めは株価や収益至上主義だったエレナさん
孔さんや八木さんをも五十嵐イズムで従わせかけて
自身の悲鳴も無視し続け『まだ出来るやれる!』と鼓舞し…
八木さんに『今どこに有るんですか?そのデータは??』とやり込め
『ならば自分で探しに来い』と一喝逆襲され
実際に出向いて以降の 大どんでん返し!
本当に優秀で良い仕事振りでした
パトカーで恐らくは数年振りの安眠姿…
きっともう彼女は壊れない大丈夫! とホッとしました
(最後のロッカーシーンの孔さんの絶望的な表情とは対照的)
そして両ドラマの元高校生達の成長を見せてくれたこと
その後を知れて嬉しくて仕方ないシーンだったなー
鑑賞から数日 私の頭の中でコンベアーの無機質な
カシャッジャッジャッジャッ の音が消えません…
やはりこれからも何が起きても止まらない(止めない)のかな
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