ラストマイルのレビュー・感想・評価
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期待していたより面白かった! 働き方改革などと言った言葉が聞かれる...
犯人の動機
再確認
2時間があっという間の素晴らしい映画
予告から気になっていたこの映画。
アンナチュラル、MIUが好きなわたしにとってここであの方達が!とワクワクしました。
見てなくても楽しめると思います。
映画の内容は、思ったより現代の闇を描いていると思いました。オーバーワーク、高齢者が働かなきゃいけない環境、賃金が安い、ドライバー不足等々。
考えさせられる映画でもありました。
わたしに出来る些細なことは、ドライバーさんに再配達をさせないことだと思いました。。
ストーリーが終わる間際のBGMが怖く、あの事件が終わっても闇が続いていくと恐怖を感じるほど。
また臨場感を味わいにまた映画館で観たいと思います。
追記
youtubeで考察を観て、早く2回目を観たくなりました。
正義・責任というマジックワード&パワーワード
EC×物流×技術×海外資本企業
📦️あらすじ
大手ECサイトデイリーファーストはブラックフライデーセールを迎えていた。物流センターで出荷した荷物が爆発をした。そこの物流センターに着任した舟渡センター長と2年いる社員梨本といっしょに出荷を止めずにお客様ファーストの施策を打つ。施策の実施とともに見えた、会社の闇と爆弾テロの理由が見えてきます。そして新センター長の舟渡は一体誰なのか?
📦️よかったところ
・デイリーファーストのみならず、運送会社の羊運輸、運輸会社に加盟している中小企業、利用するお客様までしっかり描いている。
📦️考察
・デイリーファーストのモデルはAmazonであり、物流の面白さと差別化を最大限に引き出している。
・ベルトコンベアを止める計算式が戦う証となったが、結果止められなかった。
・誤った企業との戦い方と正しい企業との戦い方をえがいている。
・相互依存であっても発注側が上に立つ。
・運輸業も立派な士業である。
・日本の技術持っている中小企業は海外の資金力ある格安メーカーに負けるか、大手メーカーに技術力を吸収される。そして少しずつ大手企業に依存をする。
配送の裏に潜む危険と現代社会の脆弱性
大型ショッピングサイト(Amazonを連想させるような)の日本支社から配送される宅急便が顧客の元で次々と爆発する事件を追う話です。配達員や物流システム、顧客の安全に関わる問題が絡み合う中、真相を突き止めるために奔走する登場人物たちの姿が描かれています。
映画の設定は現実社会とも密接にリンクしており、普段何気なく使っているネットショッピングの裏側に潜むリスクや脆弱性を浮き彫りにしています。普段、私たちは気軽にネットで買い物をしていますが、この映画を見て、日常化している「ポチる」行為が怖くなりました。配送がもたらす利便性と引き換えに、私たちの安全がどれだけ脅かされているのか、ドキリとする内容でした。
一方で、少し残念に感じたのは、過去のテレビドラマ『アンナチュラル』や『MIU404』のシーンが挿入されていた点です。必要だったのかな?とやや疑問が残りました。映画のテンポやテーマから逸脱しているように感じられ、作品全体の流れを乱していたように感じました。
とはいえ、現代社会の影の部分を鋭く切り取った作品であり、ネットショッピングや宅配の便利さに依存する私たちの日常を見つめ直すきっかけとなった作品です。観終わった後には、これまで気に留めていなかった「配送」というプロセスについて、深く考えさせられること間違いなしです。
クソ面白い
さすが野木亜紀子、良い舞台装置を選んだなと思いました。Amazonと配送の問題を視覚化しただけでも大勝利でしょう。
あと外資勤務経験者としては外資あるあるも楽しませていただきました。
ドラマを観ずに観てわざわざ文句垂れてる人がいますが、事前情報でお祭り映画だと判っているのにあえて金払って観るマインドが理解できません。
逆に2つのドラマのキャラの絡みが少ないと文句垂れてる人もいますが、3つのチームががっつり絡む話なんてあるわけないじゃないですか笑
特に機捜の2人は初動の24時間しか動けない事を忘れている人多いのでは。
犯人役はNHKドラマ「あなたのブツが、ここに」で元キャバ嬢の宅配便ドライバーを演じてた方ですね。この配役はなかなかウィットが効いてると思いました。
Amazonもこんな感じなのかな?
満島よ、この役、好き?
巨大eコマース企業と物流業界の現状に対するアンチテーゼ
どこかで見た事がある巨大倉庫と配送サービス。業界の実情を濃縮した風景には既視感を覚える。カスタマーセントリックと言うマジックワードを使った自社の正当化。誰かが中心になったら、誰かは置いていかれてしまうのにね。
ビジネスのスキームが変わらない限り、人は幾らでも替えが効く。最後の岡田将生はまさにその代表。それを作った企業はすごいと思うが、人の感情はノイズでしかない。「仕事、真面目に頑張ったのになー…」と声にならない声を出す登場人物達に共感した。自分だって、いなくなったら周りが困るのは最初だけ。時間が経てば、違う人でも仕事は回っていく。
塚原さんと野木さんのタッグにて、アンナチュラルとMIU404のような、伏線と回収がよく練られている世界観は健在で満足。ただテレビとは尺が違うので、丁寧さよりスピーディ。アンナチュラルをイメージすると、少しずれてしまうかも。
満島ひかりがインタビューで、「映画の主題歌のタイトルを最初に聞いた時、私達はがらくた?と思ったけれど、歌を聴いて、映画で説明できない感情が音楽でプラスされた」と言っていた言葉が理解できた。米津は変わらず繊細で、この作品のテーマを捉えた良い歌詞を書く。例えるなら、美味しい料理の間を埋めるアンサンブルのワインのよう。
起死回生の一撃も、この巨大な社会のスキームの中では雀の涙程度の効力しかない。その世界の中で、どこか歪んでしまっている、壊れてしまっている僕らはどうしていけばいいのか?この映画はその課題に警鐘は鳴らすが、明確な答えは提示しない。ああ、明日も頑張ろう。
怖くてネット注文できなーい
hinomoto好きにも目配りが効いてる
野木亜紀子ユニバース作品ということだが、他のバースのテレビドラマは未見。流通業界を中心とした労働問題、さらにはグローバル資本主義批判という社会問題をエンタメミステリの枠組みで語るというのは邦画にはあまり見られない試みだし、大いに支持したい。
ただ、役者のしゃべりで話を運んだり説明しすぎちゃうところはテレビドラマ的で、画面も映画っぽさは希薄。これは本業がテレビの塚原あゆ子監督の問題かもしれないし、ドラマを観て劇場に足を運ぶ大多数の観客向けにあえてやってるのかもだけど…。そのわりにテレビドラマ・バースの人たちの出番は友情出演程度。マジンガーZ対デビルマン級(例えが古すぎ)を期待すると肩透かし。展開上さほど必要性のないそんなネタを詰め込んだこともあってか、テンポよく話は進んでもキャラの描き込みが浅く、問題の深刻さが薄まっている気がした。
野木脚本ではこぢんまりとした近作の、カラオケ行こ!のほうが正直楽しめた。今の日本映画で多少スケール大きめな作品をオリジナルでやるには、集客が見込める仕掛けがないと企画が通らないのだろうけど、多用される満島ひかりのテレビ的なアップが劇場の大スクリーンに耐えられる度は高く、その点でのお客さま満足度は高かったと思う。
怒涛の展開と凄まじい情報量
最初から最後までエレナの「物語」。
この映画は舟渡エレナの物語である。主演の満島ひかりの演技が真に迫っていると感じた。謎だらけで心の重荷を抱えた難しい役をコミカルにシリアスに演じた。主人公のエレナは、赴任早々爆弾テロ事件に巻き込まれてしまう。最初は状況も分からないまま、発送を止めてはならないと、必死に対応する不運な所長を演じる。しかし、次第にすべてエレナを中心に事態が動いていくようになると、圧倒的な存在感が出てくる。警察もショッピングサイト本社も運送会社もエレナの意図で動いていくように見える。もちろん実際にはそんなことはないのだが、それだけエレナが中心にずっといるように感じられる。
エレナの抱える謎がこの作品の大きな柱になっている。物語が進むにつれてエレナが謎の存在としてクローズアップされる。エレナ自身がどの程度事件に関与したのかはよく分からないが、ニューヨークに来た(犯人)が切実に訴えたことは自身の問題でもあり、それを事件を利用して解決しようとしたと思える。(犯人)の思いまで背負ってしまったようだ。そんなエレナのミステリアスな部分が作品の魅力になっている。
インターネットを通じた物流があまりにも急速に大きくなったために、物流の現場で起きている問題をリアルに描いている。常に弱い者、声を上げられない者にしわ寄せがいくのはいつの時代も変わらない。そんな状況に勇敢に抵抗したヒロインの物語である。
「アンナチュラル」や「MIU404」のドラマの世界が映画の世界観にすっかりなじんでいるのも、ドラマファンにはうれしい演出だろう。
邦画を新しく切り開く名作。
まず。神作品と言っても過言じゃないですね。
どうも。ちょっと前にルックバックという名作を観てるんですが、あちらをネタバレせずに語りたい神作品としたらこちらはネタバレ無しには語れない神作品って感じですね。というのも僕が語りたいところとか伏線とかディテールとかがほとんど内容に絡んでしまうんですよね。ですが頑張ってあまり関係ないところを抽出して作品を語っていきます。まずこの作品は同じ世界観を共有してるだけであってコラボではないです。なのであの作品とこの作品のキャラの絡みが見たいっ!という方にはオススメできないとおもいます。ですがどちらもストーリーにはちゃんと絡んでて役割がしっかり与えられてるんですよね。(アンナチュラルは少し少ないかも…)僕はどちらもしっかりとは見てなかった人なのでこのくらいがバランス丁度良いと感じました。関わりすぎてたらおいてかれちゃうんで。それと社会的メッセージですね。昨今左派思想だの右派思想だの。人を選ぶ思想を選択したせいで分断が生まれたりみたいなパターンを良く見る気がします。ですが今回は社会問題という皆が平等に良くないと感じるところにフィーチャーしてるんですね。これであるがゆえに説教臭さもないですしなんなら面白かったですね。ミステリーも重厚感ありますし見てる分には粗も目立たない。これを名作と言わずしてなんというか!というような作品だと思います。ただ見たあと何個か粗が見つかるかもしれません。でもいいじゃないですか。フィクションだしライブ感を楽しめてますし。強いてこの場で不満を言うなら…『ギリギリ真相に気付けなかった!悔しいいいいい』ですかね?何個か想像する必要がある場所がありますがそれ考えるのもまた一興ですし最後を観る感じもしかしたら続編も考えているのでしょう。以上で終わります。
そうだ、全て解けなくても仕方ないですよ。苛立つ必要もないです。なんせこの題材にあった知識も多少持ってたこの僕ですら一部で限界だったので。
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