ラストマイルのレビュー・感想・評価
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もう少し何かほしかった
CMもよくやっていたしドラマ版との接点があるということで期待していたのですが、もう少し何かが足りないなと感じました。期待しすぎたのかもしれないですね。
ドラマ未視聴の人に考慮した結果かもしれないですが、ああいう絡みだけで言えばいらなかったかな。
ちょい役でキャスティングだけが豪華な作品になっているようにも思えました。
ストーリーは、なかなか今までになく面白かったです。
これまでにない題材で、某ECサイトを皆さんイメージしたのではないでしょうか。
それに絡めた物流業者とのやり取りはとても興味深かったです。
そういう意味では、爆弾テロよりも流通業の実態を描いた作品として楽しめたかなと思います。
現実の運送にも思いをはせる
まず、面白かった。ラストマイルとはそのことなのかと初めて知った。
大手通販サイトのセールを狙い撃ちした無差別テロ。
いったい誰が何の目的で?がほぼわからないまま進んでいくのだが、普通であれば事件を追う警察目線になりそうなものを、この作品では通販サイトの人間の目線である。
だからこその、配送が止まることへの恐怖、実際にどんな問題が巻き起こるのか、そもそもどんな問題をはらんでいるのかが浮き彫りとなり、現代の便利さが常に綱渡りの上に成り立っているのだとフィクションでありながらも知らしめる。
そのうえでも最終的なところが、作中にちょっとだけかわされるセリフにあったあれがヒントだと伏線回収。
これまでの脚本野木さん作品に登場した面々も豪華にカメオ出演。そのサービスだけではなく、あまりにも悲しい決意を明らかにする役目もちゃんとある。
無駄のない組み立て、作中人物たちの抱く思い、どれも絡み合って面白く見ごたえあった。
関連作未視聴でもそれなりに楽しめるが…
アンナチュラルは未視聴、MIUは途中まで見た超にわかファンの自分ですが、それなりに楽しめました
前半のAmazonを彷彿とさせる巨大倉庫からの爆破事件を起点とし、サスペンスの盛り上がりを見せる一方で、キーパーソンとなるヤマサキタスクの存在が明らかになるくらいから急に失速してきた気がします
数式の意味も謎をよぶ感じで提示されてるが結局深い意味も持っておらず、舟渡エリナへのミスリードも弱い、なんかプロットだけが独り歩きして登場人物たちの行動に対して根拠が少ない
いっそ舟渡エリナは黒幕でないと思わせといてサイコな黒幕だった設定にして、最後はデリファスの倉庫ごと大爆破した方が面白かったのではないでしょうか、それはないな
労働環境や資本主義に対する警鐘としても、サスペンス映画としてもちょっと中途半端な印象
飄々としたキャラクターが多いので、人間を黒コゲにするくらいの爆弾があるのに緊張感も少ない
あと細かいですが、劇中、刑事がエリナさんに違和感を感じるシーンでヤマサキをヤマザキと濁らず言ったなっていうシーンがありましたが、職業柄、人の名前はちゃんと覚えるので普通だろと思いました
んー、難しかったかなあ、
レール感あるよね
非常によくできているのだが、なぜか物足りなさを感じさせる作品。 ブ...
着眼点
まず着眼点が面白い。
私たちが日々便利に利用しているサービスの実態を暴く、気付かせてくれる作品。
まさに社会的意義のある内容だ。
なにより『家族を想うとき』の運営サイドに焦点を当てているところも素敵。
「お前どの立場でものを言ってるんだよ?」と言われても仕方がないが、『ラストマイル』を面白いと思った人は『家族を想うとき』も見てほしい。
どこが面白いのか
あまりにも現実離れした作品。怒りが収まらないのでレビューします。
評価が高かったので観に行ったが、怒りで途中で帰ろうか迷ったレベル。
普通、一つでも製品に爆破が起きたらライン即止めます。(止められます)1人の判断でどうにかなるものでもないです。
警察役のチャラチャラした奴なんなん?組織にあんなのいる訳ないやん。(フィクションだとしてもイライラしました。)爆弾止めるシーンも、なんで爆弾処理班じゃなくて生身の人間がやるの?ばかなの?
現代の物流業界に物申す社会派映画などのコメントがあるが、その前に設定がチープすぎる。
サスペンスにするなら、リアリティさが必要。
ドラマ見てた人には大興奮!の映画らしいが、映画は映画として完結すべき。
描き方は軽いけど重い作品
大作
『ラストマイル』──人間の尊厳を問い直す、静かな叫び
この物語は、なぜオールキャストで描かれたのか。
その問いは、物語の終盤、静かに、しかし確かに心に沁みるように答えをもたらす。
それは、現代社会が抱える根源的な問題への警鐘である。
システム化されすぎた世界。
企業理念という名の呪文。
「使っているうちに使われている」──エレナが口にしたその言葉は、現代人の生き方そのものを鋭く突く。
人類が小麦を栽培し始めたとき、私たちは食料を得たと同時に、管理される存在となった。
小麦による人類の奴隷化。
この映画は、そんな文明の始まりにまで遡るような問いを投げかけてくる。
物語はミステリーの体裁をとっている。
爆発事件、犯人探し、伏線とミスリード。
だがその本質は、犯人を見つけることではない。
「本当の私」を見失わないで──それがこの作品の根底に流れるメッセージだ。
エレナはかつて、ニューヨークで筧まりかと出会った。
まりかは婚約者・山崎佑が自殺を図った真相を訴えようとしたが、エレナはそれを退けた。
その選択が、巡り巡って自らの人生に再び現れる。
センター長というキャリアの中で、彼女は人間性を失っていた。
だが、爆発事件を通して、彼女は再び「自分」を取り戻していく。
末端の物流会社で働く人々。
かつては「ラストマイル」に誇りを持っていた。
今では、システムの一部として、食事時間すら削られながら働いている。
そんな中、佐野亘は最後の爆弾を洗濯機に放り込む。
それは、かつて自分が勤めていた家電メーカーの製品。
丈夫で安全を誇ったが、利益が出ずに倒産した。
その洗濯機が命を救った瞬間、彼の過去が肯定される。
「人間の誇り」「ものづくりの精神」──それは、効率や利益を超えた価値だった。
作中に登場する「デイリーファースト」や「羊急便」は、Amazonとヤマト運輸の関係性をモデルにしている。
2017年、ヤマト運輸はAmazonとの契約を打ち切った。
過剰な物流、過労、そして自殺。
電通の事件もまた、企業の圧力が人を押し潰す現実を象徴している。
なぜこの作品がオールキャストだったのか。
それは、発信力のある俳優たちを通して、異常なまでにシステマティックな社会に「NO」を突きつけるためだ。
人間が単なるピースになってしまった世界。
マニュアル、ISO、CSR──それらは人間を管理するために生まれた。
コロナ禍。
マスコミは「何が良くて、何がダメか」を語り、人々をコントロールし始めた。
芸能界もまた、大きなダメージを受けた。
自粛が正義となり、それが教育された。
だが、「人とはそういうものじゃない」。
この映画は、俳優たちの力を借りて、その真実を語っている。
アマゾンのCEOが世界最大のヨットを作り、橋を壊してまで通そうとした話。
それは、資本主義の象徴だ。
良し悪しではない。
「何でもできてしまう」──その現実が、私たちの社会を形作っている。
物語は、犯人の自殺で幕を閉じる。
「あなたは何が欲しいの?」という問いが、何度も繰り返される。
ナシモトは「何もない」と答え、エレナは「すべて」と言う。
その答えに、良し悪しの判断はない。
ただ、問いが残る。
この社会は、あなたにとって住みよい場所なのか?
それが、この作品の本質的な問いかけである。
羊急便は契約を破棄した。
エレナは制度を使って会社を辞めるよう八木に促す。
八木もまた、山崎のような群像のひとりだった。
そんな群像が、今の社会を形作っている。
『ラストマイル』は、その群像に光を当てる。
オールキャストで、社会の歪みに静かに、しかし力強く切り込んだ作品だった。
ブラックフライデーの恐怖
以前から気になっていた映画をPrime Videoで鑑賞。
内容としては、流通業界最大のイベントであるブラックフライデーの期間に、世界規模のショッピングサイトの関東最大の流通センターから出荷された荷物が、お届け先で爆発する事件が連続で発生し、この困難な状況を乗り越えるためセンター長に就任したばかりの主人公の舟渡エレナ(満島ひかり)は、チームマネージャーの梨本孔(岡田将生)と共に様々な対応にあたっていくというもの。
上映時間は128分と2時間を超えているが、ショッピングサイトと物流業界の様々な問題点も上手く盛り込まれた構成になっていて、なかなか見応えのある映画であっという間に終わった感じでした。
ブラックフライデーという企業にとってはどれだけ稼げるか、そして配送センターは如何に効率よく稼働率を上げていくか、配送業は如何にお客様に数多くの商品をお届けするかなど、それぞれの視点から爆弾事件の影響で右往左往する様子も描かれていて、なんだか今の物流問題を爆破テロを通して上手く取り上げていると感じました。
特に、力ある企業が立場の弱い(依存している)企業に対して上から下へと圧力(無理難題)をかけていること、それに甘んじている配送業者の体質なども描かれていることも、映画の中で表現されていたのが印象に残った。
思ってた以上に、内容も良く舟渡エレナ(満島ひかり)の姿がカッコイイと思いました。この作品のような事は、色んなところで起こっているのだろうなとも感じる作品でした。
練り上げられたマーケーテイング脚本とアベンジャーズ
脚本スゴい
早々にキャラクターたちが苦手だなと思って、
なんか物凄い大変なことが起こってるのに、
どこか楽しんでるような余裕のある感じが凄く気になって
しまって、脚本に注目して観てたけど、
ラストの配達物に向かって盛り上がって行く様子と
伏線回収されてく様は鳥肌が立ちました。
確かに現代社会でAmazonなんかの配達は欠かせない
ものだけど、そこを舞台にこれだけドラマチックに
2時間魅せる事が出来るのは凄かったなと
見終わってから思いました。
運送にこんな情熱を持ってる人が
何人いるかは分からないけど、(こうあって欲しいけど)
どんな仕事であれ大小関わらずに一所懸命やる事は
大事だと思うしカッコ良い事だぞと
子どもたちに伝えようと思いました。
僕がひねくれてるのか分からないけど、
主人公含め大半のキャラがなんか上から物言って来るな
と感じてしんどかったけど、
その中でも岡田将生さんと火野正平さんはとても良かったです。ただファンだからかもしれないけど。
イライラする、スカしたキャラがいっぱい
あー、ダメだわ、この世界観。全部作り物っぽいキャラばっかり。しかもあんな大きい工場の責任者があんな若い姉ちゃんと兄ちゃん二人で回してんのかよ。あり得んわw もう設定段階からとち狂ってる。他の管理職はいないのかよ。
セリフもくっさいくっさい。
「アンナチュラル」「MIU」の世界線がどうこう、とか書いてあるけど、ただのちょい役で出しているだけじゃんw 全然話のキーになっていないし。
あと、ちょこちょこ出てくる母子家庭のシーンもイライラ。子供のギャン泣きとか腹立つし。
もうこの監督と脚本家のは見たくないわ。全部テイスト一緒で萎え萎え
現在らしいサスペンス
痛烈な批判に真っ向勝負!?アマプラで独占見放題配信!で笑うw(2025年8月末現在)
どっからどうみてもAmazonがモデルでめちゃくちゃ批判されているのだが、公開から1年たった今、配信はもちろんのこと独占見放題とさ。ある意味男気(?)を感じる、が、単にアメリカの会社だからドライなのか?え、あなた達のことだよ?わかってる??って言いたいw。
さて本編。
冒頭の迫力あるシーンからの切り替わり、巨大な倉庫と目まぐるしく動く機械と押し寄せる労働者。もう一瞬でアマゾンがモデルでそこに批判的メッセージが込められた映画であろうことがすぐ読み取れる。
ストーリはリミット系サスペンス。臨場感が感じられるように中々のテンポで進むが、そこに群像人情劇が織り込まれ、緩急のメリハリがありただのパニック映画にはならない。社会問題についてのメッセージが押し出されつつユーモアもある。単純に「面白い」。サスペンス要素もマニアからしたら初級編程度かもしれないが、伏線回収が随所でなされカタルシスも味わえる。
ただ、そこに深みがあるか、といえばちょっと物足りない。
役者はかなり豪華で皆上手い。しかしキャストが多い上に二時間で納めるという制限ゆえか、どうしても一人一人を深堀りすることが難しい。いや、かなり上手に組み込み、役者たちも僅かな時間で最大限伝わる演技をしてくれている。だが、だからこそ、もっと個々の事案を深く描いてほしかったという気持ちが残る。(これは李監督の『怒り』でも感じたのだが)
例えば岡田将生。言わずと知れた準主演で出番もたくさんある。本人も「この監督・脚本・キャストの方たちとできて本当に嬉しい。やっと「こっち側」にこれた」というような発言をし、その意気込みたるやいかほどか!と思うも、実際には彼の(役としての)個人的な感情の深い所を見せてくれるようなシーンはあまりなかった。ひたすら物語を動かすために走っている印象。ディーンフジオカも中村倫也もバックグラウンドにたくさんのものを感じさせる演技なのに与えられた尺だけでは表しきれない感じだ。ある意味では登場人物たち各物語のダイジェストのよう。
しかしながら作り手の強い気持ちと巧みな手腕はよくわかった。
その手腕がもっとも発揮されたのは『アンナチュラル』と『MIU404』の組み込み方だろう。
友情出演・ファンサービスのためのお飾り的出演かと思いきや、それぞれの設定を活かしてしっかりストーリに食い込んでくる。これはとても見事と思った。(水上恒司が出なかったのは残念だが)しかもエンドロールではそれぞれの物語名を明記しのあとにキャスト名を載せる。これは『ラストマイル』から他二つの物語に視聴者を誘い込む作戦もあると思われる。同じ制作陣によるドラマ『海に眠るダイヤモンド』もだが配信をしっかり意識した抜け目なさを感じる。ちなみに個人的には『海に眠るダイヤモンド』の方がかなり良い出来だと思う。
いずれにせよ、野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子のタッグの次回作が楽しみである
闇が深い、全ての人に感謝
アンナチュラルのみ視聴済で見ましたが、面白かったです
去年(9月4日)に映画館で見ましたが、2回目の視聴でもかなり面白かった
でもやっぱり映画館での爆発やらの音声などがすごかったからちょっとものたりなかった
アンナチュナル、MIU404をわざわざ見てからラストマイルを見るのも良いですが、別に見なくても、あんまり関係ないです
ドラマを見たことがある人が喜ぶくらいにしか出てないと思います、あとドラマの続きがどうなってるか気になる人は見たら喜ぶかな。
大幅にメインキャストかというとそこまで・・・って感じだと思います、別にアンナチュラル、MIU404の人じゃなくて、それっぽい人でも進む役。
遅延すれば命に関わったり困る人が出る、でも止めなければ爆発物が残り続ける…
しかも大きな会社だから、数時間止めるだけでどれだけの損失が出るのか想像するだけで怖い。
だから結局「続けるしかない」って選択になるのが、本当に闇だなって思いました。
でもその闇ごと面白いし、観終わったあとには働いている人みんなに感謝したくなる。
伏線回収がすごかったけれど、それのせいか何個か突っ込みたいところもチラホラ
あとこれがアマプラで出てるのも一番おもろい、なんだと思ったんだ!
面白かったものの
物流のラストマイルの部分が丁寧に書いてあって面白かった。勉強になりました。ただ、いくつか細かいところが気になって素直に楽しめず。
せっかくなので突っ込みを。
・個人情報の扱いの描写がずさんすぎ。ネット企業なら一発で消すことも難しいだろうしログをみるのも普通にできるでしょうに。
・関東地区最大の物流センターの長の人事、いくら何でも日本の社長が知らないというのは無理があるよね。そのセンター長の部下に電話で「あやしいぞ」って何あれ。
・ロッカーに書かれた数式と飛び降りの関連が全く分からず。物語の核だと思ってたけど。ひょっとして自分が見落としてる?
・爆弾の規模がまちまちすぎ。会社のオフィスが吹っ飛ぶ、部屋が吹っ飛ぶレベルの爆弾なら乾燥機も木っ端みじんのはず。見た感じは花火レベル。
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