ラストマイルのレビュー・感想・評価
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ブラックなフライデー
邦画にしては悪くはなかった
人の存在価値「ゼロ」?いや、、、
アマプラで配信してたので鑑賞。謎解きや伏線を考えつつ、最後までハラハラドキドキでき、さらに現代の資本主義社会の問題点について批判的な目線で問いかける佳作。ドラマの名作アンナチュラルのシーンが挿入されるなど、懐かしい面々も見ることかできて楽しめた。
ネットでは考察も色々出ているが、ロッカーに書かれた暗号「27m/s 70kg →0」が、何を意味しているのか説明がないまま終わり、皆さまざまな解釈をしているようだが、メモとして、以下4つの私の解釈を残しておく。
①単純には毎秒27m進む耐荷重70kgのベルトコンベアを止める(=0)には、山崎が飛び降りればいいという意味
②山崎が飛び降りることで瞬間的に止めることはできたが、飛び降りた彼を床に移動させてしまえば、無情にも再びベルトコンベアは動き始め、全く意味がない(=0)という意味
※これが山崎が意識を失う前のセリフにつながる
③①と②から、現代の資本主義社会においては、「金=資本」こそが主役で「労働者」は資本階級にとって交換可能な単なる商品にすぎない、存在価値などない(=0)というマルクスの「資本論」を暗喩しているのではないか?
④この暗号をもっと希望的に捉えるならば、主役は「資本」などではなく「人」そのものなのだから、仕事で追い詰められたら休めばいいし、作業をみんなで止めればいい(=0)、というメッセージが込められているのかもしれない。
なんちゃって。。。★
止まらない世界…
この映画をアマプラで見てる…デリファスはAmazonをイメージしたものだと想像難くないが、自分の生活には欠かせないものになってしまっている。世界中そうだと思う。当たり前のように届く、遅配はほぼ無いし、毎日のように届く。それが爆弾だったら恐ろしいと共に、この環境、システム、歯車の一つになってしまっているのがもっと恐ろしい。会社の掲げるスローガンによって雁字搦めになる社員、そして下請けの会社。合理主義の末路なのだろうか。便利さにストップは掛けられないし、より安価に買おうとする流れは止められないし、映画は警鐘的ではあったが救いがない。ドラマを見てなくても楽しめたが、各ドラマの役者が豪華出演しているため、クセ強キャラが多く非現実的で食傷気味。爆弾魔の訴え方は人を巻き込んではならないし、満島ひかりの行動も全てには共感はできなかった。
良質な2時間ドラマのような。
面白いけど何か腑に落ちない
物流の仕事全般の様子を知ることができて面白かった。いま抱える業界の問題も盛り込んであり、社会派ドラマになっている。
アマゾンで物をたのむ度に思い出しそう。
主人公がアンナチュラルの石原さとみの主人公に性格というか雰囲気が似ている。
仕事にまっすぐ、直情型、悪く言うとなんかうるさい。
ガチャガチャ喋りすぎだし感情の起伏が激しくて常に躁状態っぽい。
後にアメリカ帰りということが判明し、だからこういうキャラにしてるのか?
海外ドラマのシゴデキのうるさいウィットにとんだ(?)女主人公っぽい。(なんか自然じゃなくてサムイんだよな…)
物語をぐいぐい進めていくのにいいのかもしれないけど、いい歳なんだから落ち着けよ少しは…と言いたくなる笑
自殺を図った人のロッカーの走り書き。あれを見て主人公が激しく動揺して泣いてたけど、なんかイマイチよーワカラン。
70キロって自分のこと?ベルトコンベアを止めて稼働率ゼロにしてやりたいって意味なのかな?それでも動き続ける無情。
主人公は何が何でも物流止めないぜ!というスタンスだったのに、なんであんなに簡単に感情移入してしまうのか??
むしろ、静かにショックを受け、自分を省みて自己嫌悪自己反省に頭を悩ませるのが自然な反応な気がする。
話が進む中で主人公が従業員を省みないトップの姿勢を糾弾するが、自分が今までそれに間接的に加担してきたことについては反省できているのか?
同じ穴のムジナだったのではないか?
問題の構造を自分事として捉えられていたのか?
ちょっと疑問が残る。
エンタメとして面白いドラマだったし勉強になるところもあるから見て良かったけど、主人公のキャラと行動に腑に落ちない点があるため☆3.5
ドラマ「アンナチュラル」と「MIU 404」とコラボしているようで...
桃の中身
どんぶらこ、どんぶらこと流れ着いた桃の中身が、途中で金太郎にすり替わっていたら!?
エレナさんの奇想天外な例えですが、この例えが、この作品を象徴している気がします。
情報、モノ、ヒト、その他諸々が海を越えて世界中へ届けられる。
ポチッとするだけで、手元に「プレゼント・フォー・ユー」される。
その裏にある、目立たぬサンタクロースたちの苦悩に、心をえぐられました。
2.7m/sで進み続けるベルトコンベアーは、人が降ってきても、止まったのは一瞬でした。
止まらない川の流れと同じように、荷物は、桃はどんぶらこと流れていきます。
いまやネットショッピングが不可欠になった世界で、この映画の果たす役割はどの程度のものなのか、考えるきっかけになりました!
ラストシーン、たしかにあの配達者の2人は、奇跡を起こしたのだと思います!
世に問題提起をした上で、身を削って運ぶ者たちを無下にしない、良い終わり方だと感じました。
追記
もともと大好きだった米津玄師さんの『がらくた』。鑑賞後に聴くと印象がガラリと変わりました。
米津玄師は、佑とまりかの2人の事も汲み取ってあげたのかな?と思った次第ですっ
ロッカー
思いがけず火野正平さんに出会えた
なかなか◎
俳優の無駄遣い
期待通りの野木作品!
野木亜紀子作品好きには堪らなかった!
MIU404、アンナチュラルがラストマイルでも繋がって大興奮でした!
この2つを観てなくてもストーリーは楽しめるけど、でも過去2作品観たうえでの面白さがあります。
そして今回もストーリーが秀逸でした。
そこかー!というところで繋がる野木作品ならではの気持ち良さがあります。
俳優陣の演技は最高でしたね!
満島ひかりの細かい仕草や表情の作り方、岡田将生のイケメンだけど使いっ走しりにされる部下は見てて楽しいです。
火野正平、宇野祥平、阿部サダヲも名演技でうるうるきちゃいました。
個人的に驚いたのは中村倫也と竜星涼の贅沢使い、おディーン様意外と重要というところです。
欲を言えば、MIU404ファンとしては伊吹と志摩の活躍をもっと見たかったなぁ。
伊吹の走りが欲しかった…!!
でも大満足の一本でした!
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