「興味そそられる予告編と本編冒頭だけれど… 今一歩」ラストマイル たけちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
興味そそられる予告編と本編冒頭だけれど… 今一歩
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本作は、アマゾンを思わせるeコマース会社の物流管理(センター)の内幕暴露的なサスペンスミステリー。劇場で見た予告編には引きつけるものがあったし、本編を見ても出だしは面白そうで、演者もほぼ皆巧者です。シェアードユニバースを否定はしませんが、本編ストーリーに絡まない役者の顔見せ感は、該当テレビドラマに興味のない者にとってはこいつ何者?という違和感に始まり、ああコラボね、と腑に落ちるまでの間、本編への没入感から醒めてしまい、本作品自体の完成度を低下させています。興行収入は伸びているのかもしれず、製作者側は承知のことでしょうが… それ以上に場違い感があるのは2人の刑事の演技。コミカル感を出そうと昭和の刑事を誇張し、小馬鹿にしたかったのかもしれないが、本編の緊張感を壊してしまい有害無益。冷静かつ有能な刑事を登場させて欲しかったです。そして、なによりも、結局、配送を一旦全面停止してX線検査装置で荷物を検査したら比較的短時間で爆発物を発見できた、めでたしめでたしというのも、なんかなあ。何百億単位の損害が発生する重大事態という切迫感も感じられません。大風呂敷を広げたものの、うまくたためなかった、劇場映画というには、かなり物足りないものを感じました。
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