「答えはそこにあったのに!」ラストマイル ちさここはるさんの映画レビュー(感想・評価)
答えはそこにあったのに!
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よく脚本は転結、から起を考えてから書き始めるという。結から起を繋げるの手法だ。この作品の脚本はいい手本である。とても丁寧に澱み少なく練られているのがわかる。キャラ愛や動きにもアクションリアクションも、それぞれと描かれている。
2時間ちょっとある作品だが飽きさせない。
うちの主観だがずっと出ているキャラたちはいつ活躍するのかと見ていて、本当にラスト間近で動き、ちょい遅いなとは感じた。間の販売会社、本社、運送会社、個人運送が一連の場面である。
ネット通販会社、裏側がこうなのかなと新鮮に観られた。ただ、女主人公と男主人公のやりとりや仕事に関する温度差は、2周しないとわからないだろう。一周目だと女主人公がくどくイライラするし、言いたそうで言わないセリフではなく顔の演技勝負の男主人公。キャッチボールができていないのだ。爆弾騒動で距離を詰めたが、最後まで距離感が掴めない。
朝の報道番組に映画の情報を知ってはいたが、脚本家さんの集大成である。
脚本家自身のほかテレビドラマのキャラたちも総動員した。ドラマを見ていた勢からしたらご褒美でしかない。さらに主題歌も米津玄師さんだ。外れるはずがないテンプレ王道映画作品なのだ。
よかったのは主人公同士の恋愛軸はなく、他テレビキャラクター総動員した点。
悪かったのは救いがなかった点。
観る人に、カタルシスを与えることは間違いない。
時間が盗まれることのない安心作品だ。
ぜひ、騙されたと思って観てください!
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