「まったくリアリティーのない、日本のTVドラマによくあるご都合主義のグダグダ脚本」ラストマイル エリセさんの映画レビュー(感想・評価)
まったくリアリティーのない、日本のTVドラマによくあるご都合主義のグダグダ脚本
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ECの物流に関してはよく取材していると感じたが、それ以外はまったくリアリティーのない、日本のTVドラマによくあるご都合主義のグダグダ脚本。主人公の性格は突拍子もないうえコロコロ変わるし、警官は全員コメディー演技。
宅配を使った無差別爆破テロという日本では前代未聞の非常事態が起き、死者重症者多数発生いるにも関わらず全員ノホホンとしており、主人公であり物流責任者の満島ひかりは「死者がでようが知らん人だから構わない」と事件の情報を隠蔽する始末。人類の敵だとしか思えない主人公だが、ラストではなぜかいい人みたいな雰囲気になっており、本当にしらける。
そもそも仕事のストレスで自殺未遂をした婚約者の恨みを晴らすという理由で無差別爆破テロを計画する人っていますか?ストレスを与えた企業ではなく、一般人を狙った無差別爆破テロですよ?わざわざ物流センターに潜入して爆薬を仕掛けるなら、物流センターを爆破すればいいのでは?筋立てがむちゃくちゃすぎてる。
脚本はTVドラマのスペシャル回以上のものではないが、撮影・美術はよかった。シェアドユニバース部分はともかく、キャスティングも素晴らしい。特に岡田将生。
音楽は虚仮威しのものしか鳴らなくて、最悪に近かった。脚本は酷いが何気に音楽はそれ以上に酷かったかも。
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