「ある意味で「ショッキング」な作品に感じた」ラストマイル sasaさんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味で「ショッキング」な作品に感じた
エンドロールが終わった瞬間、「くらったな」と思った。
体の力がすべて抜けた気がした。足元がふらつきながら映画館を出たのは久しぶりだった。
物流問題・過労・利益重視の企業・尽きない(煽られる)人の欲望などなど…。
これらは現代社会に「現実」で起こっていることである。
改めて、そう真正面から突きつけられた気がした。
野木先生の脚本らしく、誠実で希望を残すような展開で、もちろんうるっときたシーンもたくさんあった。
だからといって本作を感動作という枠に入れていいのかというと、私は首をかしげてしまう。ある意味で、ショッキングな作品だと感じた。
この瞬間も、どこかで誰かが「ラストマイル」を走っている。
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