スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲームのレビュー・感想・評価
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『スマホを落としただけなのに』なのに…誰もスマホを落としてない!?
浦野のサイコパス感が薄れ、真人間になってしまったのが残念!
秘書チェ・スミンの脚線美は良かったが、演技力は???
壮大なストーリーのわりに、展開がチープで落差が大きすぎる!
過去の作品と比較して、スリラー&サスペンス感がなくなっていた!
日本の警察内部のスパイがバレバレで、動機の部分もありきたり!
これだけ酷評してるけど…そこそこ楽しめたので☆☆☆が妥当かな。
番宣でほぼネタバレのようなラスト
まず公開してまだ2~3日だと言うのに
番宣でほぼネタバレのような
ラストを言うのはやめて頂きたい🤣
猟奇的な殺人鬼かつ天才ハッカーの浦野が
そんなあっさり簡単に韓国の訳あり女子に
コロっと行った?!
んー。
浦野を演じる成田凌は好きだが(笑)
女に慕われいつの間にか人を好きになり
救われる浦野はちょっと違う。
まぁ彼女も浦野に負けず劣らずおかしいやつで
まさかのアレは正直吹き出しそうになったよ(笑)
にしても。
韓国人として?出演していた大谷亮平、佐野史郎の
韓国語がうまくて驚きました😳
そういうスマホの落とし方か。
途中、スマホ落としての話じゃないじゃん!と思っていたが、よくよく考えるとオープニングにスマホ落としてますな。笑
前半サスペンスチックに話が進み、面白かったが途中恋愛ドラマや、施設孤児の話で寄り道し過ぎて中弛みを感じてしまった。
そしてまた、韓国のなんだかセクシーエロっぽいおねーさん、最初の嫌悪感から恋愛感情?にそうなっていきます?違和感ありすぎ! ラスト近くの「私を剥製にしてください」もやり過ぎでしょ。ドン引きやわ。
そしてそして最後の剥製のオチ。これでこのシリーズは完全完結なんだなぁ。と思った次第。
最後はよかった
いつも思う、映画のツッコミどころから。
・始めの会社のPCに私物のスマホを繋いでしまうOL。シリーズ1の頃ならともかく、現代の会社員にはほとんどあり得ない行為だと思う。会社のセキュリティ研修で常識だし、せめて、今日は充電器を忘れた!とか、隣の同僚とPCに繋いじゃだめだよ、ちょっとくらい大丈夫でしょ。のような会話があってもよかったと思う。
・大谷亮平が演じるキムは、浦野を雇った時点でPCのデータを傍受される可能性があることくらい想定できたはず。わざと気づかない振りをして偽の情報を流すなどを期待していたけれど、何もなく間抜けな展開だった。
・浦野がまともな人間らしいシーンが多かったが、異常な精神のキャラクターのままでいて欲しかった。
その反面、死の間際に加賀谷に自分のことだけを語るのではなくて、傷ついたスミンが小屋の中にいるから、助けてやってくれなどと言ってもよかったと思う。
そこは他人を思いやるに至るまでの改心はなかったということなのか。
・北川景子がクレジットになかったけど、あの後ろ姿はそっくりさんなのかな?
エンディングは浦野らしい終わり方でよかった。
シリーズ全体ではやっぱり1が1番おもしろかった。
揺れる想い。
韓国の反社組織から雇われ日韓首脳会談でテロを起こせと依頼される浦野の話。
身の回りの世話を組織秘書スミンにしてもらう事になるが…、“冨田麻美”という女性が心にいながらも、同じ境遇で生き、必要としてくれるスミンに対し新な感情が芽生える浦野だった…。
ハッキング、ゲーム利用者を上手く使ってサイバーテロ、と言うよりも浦野に芽生えた感情、恋心の方が印象的だったかな個人的。まぁこれは作品だけど、あんだけ綺麗な子が身の回りの世話してくれ必要としてくれたら心も揺れますよね(笑)
とりあえず浦野の人を殺る時のサイコな顔と千春演じた高石あかりさんは脇役ながらも輝いてるな~と印象的で、この手の役やったら間違いなくハマり役ですよね!
ラストの剥製描写がなければ続編も作れそうな雰囲気だったけれど…、作品としては楽しめた。
最終章(ホントに終わった)
前作観て スゴく 楽しみにしてました。いつも 映画を観る前に ラスト予想してるんですけど いくつかの案の中で ホントラストなら ひょっとして こーなるんじゃないの?って。考えてましたけど ホントに そーなって ビックリ。。浦野が 韓国で出会ったスンミに 命を助けたり 助けられたりと。。運命の人となっていました。お互いの幼い頃の生き様が 最近観て心を打たれた「夏目アラタの結婚」の 内容に似ていました。リングで お馴染みの 中田秀夫監督。なんか あまりにも 銃を使うシーンが多くて。。急所に当たる確率スゴくて。。唖然。麻美さん 剥製にならなくて良かったです。。スマホを落としただけなのに。。一瞬の過ちが とんでもない事に発展する。って怖いですね。色々と勉強になりました。
悪人にも背景がある系の犯罪ドラマなので、警察嘲笑う系が好きだったらスルー推奨かも
2024.11.2 一部字幕 イオンシネマ久御山
2024年の日本映画(116分、 G)
原作は志駕晃の小説『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』
シリーズ3作目にして最終章
首脳会談を巡るハッキング犯罪を描いたスリラー映画
監督は中田秀夫
脚本は大石哲也
物語の舞台は、都内某所(霞ヶ関&千葉あたり)
前作にて、連続殺人鬼の浦野(成田凌)を取り逃した捜査一課の加賀谷(千葉雄大)は、内閣府のサイバーセキュリティーチームに転属になっていた
5年を経過しても、浦野への執念を拭えない加賀谷は、先輩の警部補・毒島(原田泰造)を訪ねては、浦野に繋がる何かを探していた
一方その頃、浦野は韓国の仁川に潜伏していた
彼もまた、麻美(北川景子)への執着を捨てることなく、フラッシュバックを繰り返していた
そんな彼の元に、韓国の反政府組織ムグンファが接近してきた
幹部のキム・ガンフン(大谷亮平)は「韓日首脳会談を阻止したい」と考えていて、浦野のハッキング技術に頼ろうと考えていた
浦野は「ある条件」を提示することで了承し、彼の世話役としてキムの秘書スミン(クォン・ウンビ)が付くことになった
物語は、浦野によるJアラートハッキングによって幕を開け、その手口から、加賀谷は浦野の犯行だと確信する
また、妻・美乃里(白石麻衣)の不可解な行動も見えるようになり、彼は全てを疑い始めてしまう
一方、浦野の方は剥製師のハクソン(佐野史郎)と会うことになり、そこで麻美を剥製にしたいという本音をぶちまける
映画は、前2作のスリラーっぽさからは逸脱して、思いっきり「犯罪者の悲哀ドラマ」になっていた
浦野も加賀谷もスミンも幼少期に親に愛されなかった過去を持ち、その無愛情で育った人間の未来の違いを描いていく
浦野は歪んだ愛情を持ってサイコパスになってしまうし、スミンも義父ヨンジュン(カン・ユンス)から逃げるために裏社会に入っていく
だが、加賀谷のように警察官になって、愛する人と結婚するという道もあって、親ガチャに失敗したとしても、全てが同じ道を行くわけではない
とはいうものの、加賀谷自身も「妻から子どもを愛せないのでは?」と疑われてしまうので、どんな人生を歩んでもその過去は追いかけてくる、というテイストで紡がれていた
この路線変更をどう受け取るかだが、邦画特有の「悪人にも背景がある」というジャンルに落ち着いてしまっているので、これまでの浦野が好きな人からすれば拍子抜けしてしまうかもしれない
あのぶっ飛んだ性格でどんなすごいことをするのかを楽しみにしている人にとっては、浦野らしからぬ最期だったようにも思う
剥製化してスミンに愛される意味はほとんどないので、悪人は愛を取り戻しても、奇妙な執着に晒されるだけだということを描きたかったのかもしれない
また、彼を神と崇める人はたくさんいて、それは彼自身を愛しているわけではないとも言える
そういった観点からすれば、清濁合わせ呑むと言った人生観は幻のようで、隷属以上の関係性に辿りつかなければ達成されないのかな、と感じた
いずれにせよ、韓国と日本を舞台にしているものの、そのほとんどは日本で撮影されていて、風景描写のためのロケがいくつかあるのかな、という感じになっていた
基本的には室内の戦いなので、異国感はほとんどないのだが、そのあたりを深く考える意味もないのだろう
アメリカを相手にするとリアリティがなく、中国やロシアだと首脳会談すら幻想なので、韓国というのはちょうど良い距離感なのかもしれない
韓国の人が観たらどう思うのかはわからないが、たぶん「不評なんだろうなあ」と思うし、プチ炎上する案件なのかな、と感じた
慣れたからか、衝撃は少なかった
スマホを落としただけなのに、シリーズ第3弾
連続殺人事件の犯人で天才ハッカーの浦野は、刑事の加賀谷に一度は逮捕されたのだが、刑務所内からサイバー攻撃を行い脱走して姿を消していた。日韓首脳会談を控えたある日、日本政府に大規模なサイバーテロ攻撃が仕掛けられた。それは、韓国の反政府組織・ムグンファに雇われた浦野によるものだった。加賀谷はソウルに向かい・・・さてどうなる、という話。
前2作で連続殺人鬼・浦野の凄い賢さと冷淡さ、殺人をなんとも思ってないような異常さを観てきたからか、本作では前作までほどの衝撃は無かった。慣れたからかなぁ。
もちろん、演じた成田凌の気持ち悪さは変わらずで、素晴らしかった。韓国語も自然で上手かったし、最後の剥製の演技も良かった。
ストーリー的にドローン攻撃するなら全てのドローンに爆弾を積むなど徹底的にやったら怖いのに、とか、終盤butterflyが誰かわかってから、さっさと撃てば良いのに何を話し合いしてるんだ、とか変なところも有り、そこはイマイチだった。
タイトルのスマホを落としたのは田中圭?本筋とはほとんど関係なかったけど。
北川景子が出てるシーンも良かったけど、これはこれまでの作品の画像だったのかも。
スミン役のクォン・ウンビはスタイル良くて可愛かった。
あと、高石あかりが観れて良かった。
スマホでバイトしただけなのに
映画製作に敬意を表するとしたものの随分当初のテーマと離れてしまいましたね。
日常の便利さに潜む偏執的な悪意、恐怖が題材だったと理解していました。
テロ組織の個人の欲望と裏切りがテーマのようで主人公の浦野、加賀谷のスキルや偏狭さが薄れてしまいましたね。
気になった点
・架空国家ではなく日韓にした事
・死体を損壊して埋めていたのに剥製にすると心変りした経緯が語られていない事
・愛は理屈ではないけれどもスミンが浦野を愛してしまうのはテロ組織の一員としていささか安っぽい事
・浦野がスミンの父親を殴打するだけなのに兵藤の仲間を簡単に刺殺した事
・あのかなりな数のドローンを敷地内に事前セットして置けた事
・要求が20億円とは随分控えめで、更に日本政府があっさり支払った様に見える事
・銃で撃ち合って終わるとはこれまでの作品の世界観が台無しな事
などなど
従って迎えたラストは素直に受け入れます。
スマホでバイトを申し込んだだけなのに強盗に加担させられ殺人に至ってしまうなど哀れに堕ちていく現実が虚構よりも恐ろしい。
サイコパスと変わり者には分かる映画
剥製にしたいと言って最後は浦野自身が剥製になってしまって人形みたいに目がパッチリ開いた剥製をウンビちゃん演じるスミンが可愛がってる所を見て良い意味でサイコパス感を感じ取れました。そして過去に2人とも親に虐待されてたところが私にもグッと来た所もあり何だか共感できました‼例えサイコパスでも人間ていろんな価値観で繋がるんだなと思いました。あっあと韓国料理のキンパがね食べたくなる映画でもあります(☆∀☆)
成田凌の無駄遣い
前作、前前作も観ていたから耐えられたが、今作が初体験なら唖然としただろう
このような作品がヒットするから、邦画が酷評されるのだと思う
不自然なほど都合の良い展開と説明台詞、大袈裟に怪しくて逆に何もないだろうと予想出来る数々。何度失笑し、ツッコミを入れたことか
ラストで思わず笑ってしまう
求めていなかった恋愛要素が続き、本筋が中々進まない
成田凌の怪演が見もの。成田凌の無駄遣い
ハッキングされたのは、それぞれの恋心だったのかもしれない
「最終章」ということに偽りはないが、それで名残惜しいとも思えない
成田凌演じる浦野が、主役に昇格したのは良いのだが、その分、猟奇的でダークな魅力が薄れてしまったのはもったいない。
それでも、韓国のホテルで罠にはめられた浦野が、井浦新演じる兵藤の手下を返り討ちにするところぐらいまでは、まだ、サイコパスの殺人鬼らしさがあって良かったのだが、終盤で、彼が、北川景子演じる麻美への執着を捨てて、自分を愛してくれる女性との生活を選ぶくだりでは、その、「善い人」への転身ぶりに落胆せざるを得なかった。
また、これまでは、普通の女性がストーカーの標的になるという「日常に潜んだ怖さ」が味わえたのだが、今回は、日韓首脳会談でのテロを防ぐという話になったせいで、スケールはアップしたものの、サスペンスが一向に盛り上がらない。
クォン・ウンビ演じるヒロインも、クールな役柄の割には、純粋で一途過ぎて、「悪女」としての魅力に欠けるのは残念としか言いようがない。
見せ場の一つでもあるテロのシーンでは、ドローンによる攻撃に何の対策も講じていなかった警察の間抜けぶりもさることながら、20億円をポンと支払ってしまう政府の気前の良さにも呆れてしまう。
ミステリーの核心部分になっている「butterfly」の正体にしても、早い時期から真飛聖演じる窪田か兵藤かの二択に絞られて、推理する面白さが味わえないし、前作で「犯人と思わせておいて、そうではなかった人物」が、今回は犯人だったというオチにも、釈然としないものを感じてしまった。
登場人物達のキャラクターに強い影響を及ぼしていると考えられる、親による子供に対する虐待という問題も、表面を撫でているような描写しかなく、掘り下げ不足の感が否めない。
シリーズを通じて多くの出演者が続投する中で、物語のキーパーソンとも言える北川景子が本格的に出演していないのは致命的に感じられるし、せっかくの髙石あかりが、ほとんど活躍しないのも物足りない。
さらに、いくら韓国でブレイクしたからと言って、日本人の大谷亮平や、佐野史郎までが韓国人を演じることにも違和感を覚えざるを得なかった。
唯一、ある人物が剥製にされていたラストには、意表を突いた面白さが感じられたのだが、それと同時に、今作が、正真正銘の「最終章」であるということも明らかになって、もう続編が作られないということに、少しホッとした気分になってしまった。
ただただ
カッコいい成田凌を拝める映画でした。
なんでこの変な殺人鬼を成田凌が演じてるのだろう…という6年越しの謎をここで回収してくれました。
これを最初から考えて主演を成田凌にしてたのなら本当にすごいと思う。
出てきた人たちが全員幸せになれるところに綺麗に落とし込んだと思います。
今回はミステリー要素少なめで、殺人鬼浦野の人の心を取り戻すまでの物語、でした。
【”二人の背中のケロイドの痕・・。”予告編とはずいぶんイメージが違う、連続殺人犯の哀れさが前面に出た最終作。多数の”友情出演俳優”集合作でもある。韓国語は皆が上手くてビックリである。】
ー マサカの「スマホを落としただけなのに」シリーズ最終作である。一作目、ヒットしたもんね。二作目もその路線で来たのだが、三作目はヒューマンサスペンスになりました。-
■韓国の反母国組織ムグンファのリーダー格キム(大谷亮平)に雇われた浦野(成田凌)は、日韓首脳会談を妨害するために、日本政府にサイバー攻撃をしてくる。
浦野の行動を監視するキムの部下で”長い黒髪”の孤児院で育ったスミン(クォン・ウンビ)は、徐々に浦野へ思いを寄せていく。
一方、浦野も・・。
◆感想
・マア、三作目だからね。目先を変えないとね。でもさ、予告編と内容が随分違うのは、良いのかな。北川景子さんが出演したのは最初のワンカットだけだよね。(というか、一作目の映像かな。)
・スミンが作ったキンパを食べた浦野が”優しい味がする。”と言って食べる時の表情は、連続殺人犯の顔ではなくって、母の愛を知らずに育った哀しき男の顔なんだよね。そして、浦野はスミンの為に”これしか、作れないんだ。”と言って卵雑炊を作ってあげるんだよね。
ー 今回は、成田凌さんが”殺人鬼浦野が何故、誕生したのか。”という哀しき風情を巧く演じていると思ったな。ー
・巨額の金を日本から巻き上げようとした愚かしきキムがあっさり自殺し、公安の兵頭(井浦新)が画策していた事を見抜いていた浦野が、唯一”友達”と呼んでいた捜査官加賀谷(千葉雄大)との関係性も、再後半でキッチリと見せている所もナカナカである。
<浦野は、天才ハッカーなのに、どこで人生の道を間違えたのか。ラストのシーンもシニカルだが、哀しき最後でありました。
中田秀夫監督。予告編と本編の作りの違いは如何なモノかと思いますが、まあ、良いか。次回以降は気を付けるよーに。(偉そうで、すいません・・。)>
(何がネタバレなのかよくわからないので安全策でネタバレ扱い)
今年395本目(合計1,486本目/今月(2024年11月度)1本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
今週(11月1週)一番荒れそうな映画のような気がします。
結局のところ、もう「シリーズもののためのだけの作品」というところになってしまっている点が厳しいなという印象です。他の方も書かれている通り、ストーリーの中で程度の差はあっても「スマホを落としさえすれば」よいので(その程度の差は問わない)、ストーリーはよくわからないし、韓国まで混ぜた関係でかなり理解度が落ちそうです。
個々見ていくと、そこそこハイレベルなITの知識を要求するか…と思いきや見掛け倒しになっているところはあるし(ただ、syslogなど個々見ると普通の知識では無理か)、一方でこの映画の特徴はいきなり法律ワードを出して混乱させる点であり(この点後述)、その理解まで求めるとハイレベルになりすぎるし、一方でそれらも「見掛け倒しか」と思うとこの映画からは何も残らないので、そこがどうなのかなぁ…といったところです。
個々気になる点があるので採点ほかの後で…。
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(減点0.5/通達に関する解釈が雑すぎる)
通達は「上級行政機関が関係下級機関および職員に対する行政組織内部における命令」にすぎません(墓地埋葬事件)。「私人(国民)にあてて出したものではない」のと同時に、「下級行政機関が上級行政機関に出すもの」でもなければ「同じ層の行政機関に出すもの」でもありません。
このあたりは適当な描写が結構多いのですが、この辺は正直何とかして欲しいです(資格持ちは何を言っているかわからず理解に詰まる)。
(減点0.3/「未登録の船舶」が何を指すか非常にわかりにくい)
漢字として見るだけであれば理解は可能ですが(漢字の持つ性質による)、実際には適当な単語を並べた「だけ」ともいえるし、正しく理解しようとするとそこそこの知識が求められます(下記参照)。
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(減点なし/参考/「登録」制度について)
映画内で登場する上記の「未登録の船舶」という語は韓国国内で登場しますが、制度として大きく変わることはないので、以下日本を基準に見てみます。
民法上、その価値の大きさから取引について特別な制度を設けているのは不動産だけです(民法177条、不動産登記法ほか)。それ以外の動産の対抗要件はその引き渡しです(178条)。
ただし、その「価値の高さ」から、不動産には匹敵しなくても類似する制度や、その動産の性質上、何らか別の制度が存在したり、また日本国内だけでなく諸外国までかかわりうるものは、国が関与してくるような、民法の特別法がある動産があります。自動車、バイク、航空機のほか、この映画で出てくる「船舶」もそうです。
これらを管轄する特別法においても、私人間の間での所有権等の物権変動の対抗要件は、やはりそれらの登記であることにかわりませんが、これら自動車や船舶といったものは、不法投棄や海洋汚染といった問題がありますので、私人間の間でのやり取りとは別に、行政に対して「誰が所有者なのか」を明らかにする制度が別にあり、そちらは「登録」制度と呼ばれるものです。
しかし、「登録」と「登記」がそれぞれ別にあるのは混乱しますので、それらのうち登場頻度の高いものは、登録と登記制度を同じ制度にし、行政に対する登録を義務化した上で、かつ登録すれば登記と同じように第三者に対して所有権ほかを対抗(主張)できるようになっています。
日本では船舶なら「小型船舶の登録等に関する法律」で20トン未満の船舶がそれにあたり(たいていの船舶はこの範囲におさまる。映画内で登場するのもこの規模の船舶)、登録が行政(=国や地方自治体)に対する義務であり、また登録すれば所有権を主張できる私人間の根拠にもなります。
映画内で登場する「未登録の船舶うんぬん」は、日本の理解を前提にする限りそのような船舶はないので(←未登録では航行できない)、韓国の特別法は別なのか、あるいは適当に法律ワードが出ているのか理解ができず詰むことになるわけです。
※ 上記のうち、主に自動車・バイクの「登録」制度を扱うのは主に行政書士、船舶のそれを扱うのは海事代理士という「おとなりさん」にあたる職業の方になります。
※ このあたり、「登記」と似た「登録」という制度が存在する点は韓国も同様です。
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