ふれる。のレビュー・感想・評価
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誰の心の奥深く、触れてはいけない琴線に、優しくそっと触れてくる。
普段は、ジブリや新海誠作品などよほどの話題作以外はあまりアニメ映画は観ないのですが、時間的に許す作品の中で、本日直感的にこちらの作品が私を呼んでおりました。
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ。」など、青春3部作を手がけた長井龍雪監督、岡田麿里脚本、キャラクターデザイン・田中将賀が再集結した長編アニメーション映画。
前情報ほぼなしで、飛び込み鑑賞しましたが、上記3部作同様、とてもとても清い映画でした。清すぎて物足りないって?うーむ🤔そういえなくもない後味ではありました。せめてラスト見せ場の映像、もっと凄くならんかな?制作費もあるし、ジブリみたいにはいかんか…。エンディングのYOASOBIは、バッチリでした。星0.5プラスしました。
主演の秋を演じた永瀬廉くんはじめ、坂東龍汰くんが諒、前田拳太郎くんが優太の声を担当。みなさんとってもお上手で、実写化してもそのままでいけそうでした。むしろ実写化して3人の奥底のドロドロにもっと焦点を当てた方が面白くなりそうな気はしました。
人の悪口は聞こえない自動フィルター付きのイアフォンがあったら、買ってしまうかもしらん🙄
言われた悪口、倍増にして相手にお見舞いしてやれる変換器付き何ちゃらがあったら、これまた買ってしまうかもわからん🤫
おっと、ふれるくん!
私の心の奥底には
気軽にふれんといてや!!
しーーーっ🤫
世の中秘密にしといた方がええことも
ぎょうさんあるんよ。
あら、レビューが横道にそれた…
はい、
心の清いお子さまや若者に
特にオススメの映画です♪
可もなく不可もなく 最後はうるっとくる
全く話題になってなかったので期待せずに鑑賞。
全く面白くないというわけではなく、起承転結はしてるし、最後はウルっと来させられるシーンもあるが色々中途半端でめちゃくちゃ記憶に残る名作!というわけでもない。
75店前後の平均点という感じ。
「心が叫びたがってるんだ。」「空の青さを知る人よ」は見ており、単純な評価としてはここさけ以下、空の~以上といった感想です。
・友情物語
小学生時代からずっと一緒の3人組。
その友情がメインのお話ではあります。序盤は心地よくこの3人はずっと仲良し、ふれるのおかげで平和に続いていく…と感じさせるパートと、後半のどす黒い感情をぶつけ合うシーン、その後ふれると仲直りしたくて秋が頑張り、3人協力するのは個人的に好きです。
最後のふれるの涙があふれそうな作画の描写はさすがにウルっと来ました。
・女性向け
私自身は事前情報が全くなく、腐目的で行ったわけではないが、普通にBLを思わせる描写が多く、そういう目的で行ったなら楽しめかもと思いました。
当人たちは全員ノンケなのですが、手の触れ方、押さえつけ方、サービスショット(諒という登場人物のパンツ、お風呂シーンなど)、意味深なカットなどなど異性愛者の男性視聴者が見たらあまりそそられる要素は少ないので女性視聴者が多いのも納得なのですが、このスタッフの作る話は男女どちらにも受けるノーマルな話が多いので多分そういう意図はないかと思いました。
なのでBLとして見るものでもないし、仲の良い友情物語としても微妙で中途半端…と個人的に感じ、ターゲット層はどういう人?腐なのか通常なのか?どっちの目線で見たらいいかわからない…という感じになりました。
これなら一人は同性愛者にしたほうがターゲット層も方向性もハッキリしていてストーリーとしても面白かったかも…?とすら思います。(振り切った方がよかった)
まあどちらかに突き抜けて欲しかったって感じです。
私も腐要素は好きなので、思わず「はぁ~~~」と思ったり、おお、良い!と思う描写もありましたが、それは映画自体の評価にはならないので置いときます。
・童貞こじらせ男子3人組
ちょっと「うわぁ…」と思ったのが全員女性経験が少なすぎて「え!?いきなり距離近くない!!?」と引いちゃうシーンがありました。
よく消しゴム拾ってくれた、喋りかけてくれたから僕の事好きなのか!?と勘違いする男子の話が漫画とかでありますが、それタイプです。
まあ島育ち+今まで経験がない純粋な20前後の男って考えると変でもない気はしますが。
ただこれに関しては女子も女子で悪いので、結局傷つき損というかモヤモヤが残ります。
「え!?それだけで勘違いする!?」という人もいるかもしれませんが、キスして付き合ってないとかあの時だけとかはさすがに…なぁ…と。
・女子が割とクズ
中盤で根幹に関わる女性の登場人物が2人出てくるんですが、1人は結構クズです。
ストーカー被害に会い、主人公3人宅の家にいきなり(半ば無理やり)引っ越してくるというのも違和感ありますが、最終的にわかるのが「ビッチ」。
①キスを「いいよ」とOK出しておいて、キスして相手が付き合ってると思ったら「キスしただけ!?」「必死だったからしただけ」と逆ギレ(諒が言ってましたが「キスまでしておいて好きじゃないとか…ビッチかよ」は割と正論かなと思いました)
②ストーカー被害にあっているが、最終的に「自業自得」「ビッチ」という評価に落ち着く。しかし主人公達だけが悪いように言われエピローグでも謝ってるのは意味不明。
③顔と身長で男を選びそれまでどういう関係性でどういう事をしてもらったか関係ない
つまり簡単にまとめると『誰にでもキスをしてその事を責められたら被害者面する面食い』という感じです。サークルクラッシャーという表現が正しいかもしれません。
もちろん童貞こじらせの男も「いや勘違いしすぎ」とはなる部分もありますが、女は女で一緒に見ていた友人も納得の「ビッチ」という結論になるくらいの女だったので、そりゃストーカーもされるわと思いました(諒がそんなんだからストーカーされるんじゃね?と言ってましたが全くその通りです)
ストーカーも女が好きでストーカーをしたというより裏切られた腹いせにストーカーしたんじゃ…って感じですね。(多分一夜を共にしたら「え?付き合ってないよ?」みたいな事言われたんじゃないですかね)
で、もう一人女性キャラクターがいるのですが、この子もビッチ女を庇うものだから余計タチが悪い+勘違いさせる行動が多い。
ビッチ女よりはマシなのですが、親友と言っておきながら誰にでもキスしたりビッチ女にも明らかに問題があるのに全部男が悪いとずっと怒ってばかり。
主人公の秋に割と親し気で気があるような描写も多く(秋にだけ特別感のあるLINEを送る等)、でも実は諒と付き合ってました~も割とびっくり展開。いや、匂わせシーンはありましたが、結構唐突過ぎたので。
諒とは長続きしないんじゃないかな~とも思いましたね。主人公達との精神年齢に差があると感じるくらい考え方も大人すぎる。
・声優たちの演技
メインは俳優さんやアイドルの人なのですが(サブは櫻井さんや江口さんや茅野さんなどあの花声優が多くめっちゃ豪華)、一部の人のちょっと棒読みが気になりますね。
まず諒の声優さん。特に声が合っていない。もう少し低音で男らしいのを想像してましたが、普通の感じで、滑舌もたどたどしくずっと怒ってるシーンがあるのですが、感情の変化や起伏が少なく一辺倒…って感じでせっかく感動できそうなシーンなのに感情の揺れが全くないからもう少し徐々にヒートアップしていけばいいのに…と感じました。
男らしく頼りになるキャラクターなのでちょっと演技と声が合っていなくて残念でした。特徴的でもなく本当その辺にいる男性声という感じですね。一部駐車場で怒るシーンだけは演技良かったです。(ここだけは徐々に怒ってる感じが出てました)
ただそれをラストのシーンとかに持ってきてほしかったなぁ…声のボリュームもずっと同じだし、鑑賞に浸るとかもっと驚くとか殻を破れるシーンは沢山あったのに…と思いました。
主人公の秋の人は良かった。声がそもそも上村祐翔さんに似ていて、独白も凄く合う声質。陰キャ特有の感じもスイッチが入って感情的になるのも合ってました。最後のふれるに思いをぶつけるシーンは普通に感動出来ました。
優太の人も不可もなくという感じでした。ただやっぱり3人とも少したどたどしいというか、感情面が激しい演技は不慣れなのかな?という演技は多かったです。
・ちょっと描写不足
子供の頃にふれるを通して変な世界に迷い込んだことがあったらしいですが、そこでどうやって抜け出したのか、どうやって仲良くなったのかのシーンもなく、最後お互い引っ越してどこに行ったのか、今まで通り働くのか、秋は静岡に行くのかもわからず、優太は絶対この後問題起こすはずなのに学校の生徒と仲良さげなシーンだけが映し出されそれはそれで謎ですし、ちょっとある程度想像してね!で終わるシーンが割と多かったかなぁって思いました。
そもそもあの空間なんなの…仲直りすれば出れるの?どういうつもりであそこに閉じ込めたの?となります。
あと先生(お爺さん)がいきなり訪れ説明口調で「大変な事に…なるぅ」って言うシーンも匂わせだけじゃ展開するの難しいから説明で一気に片づける!という制作陣の意図が見えすいてちょっと萎えましたね…。いきなり現れて寄ってるのに違和感ある説明口調だけして帰っていく爺…ゲーム序盤の王様かな?
言葉にするのって難しいよね
面白かったです。
あらすじとしては、「ふれる」という島のモンスター?を見つけたことをきっかけに仲良くなった三人が都会に出て、「ふれる」の秘密や新しい人間関係によってバラバラになっていく....という感じです。(物凄く大雑把ですが)
私はコミュニケーションが苦手なので、凄く主人公に共感できます。自分の気持ちを上手くまとめて言葉にするって本当に難しいですよね。主人公達は「ふれる」によって言葉にする努力をしなくなりました。結果、相手の心が読めなくなった途端、相手を信じることが出来なくなり、友情に亀裂が入ってしまいます。この映画の伝えたいことは、自分の気持ちを言葉にして伝えることの重要性なんだと思います。画質や音響、声優さんも素晴らしかったです。
ただ、いくつか批評を。
「ふれる」についての説明がたりない。
メガネの子が急に八つ当たりしてくるのが不自然。
すごく喧嘩してたのに仲直り早すぎ。
ストーカーに追われてるなら警察に行けば?
少し疑問点はありましたが、見て損はないです。
ふれてきた
アニメ映画は観ない方だったがこれは興味があって観てみた
何だか聞くにはよろしくないワードがでてきて、え?と引っかかるし、ひったくりそんな展開あるか?だったけど、あーだこーだツッコみどころあり。でもストーリーが先に進まないよなと
最後のふれるの涙が全部もっていった
ふれるも今まで思うことが沢山あったよな、、と
不覚にもポロリ泣いてしまった
もったいないと感じる作品
映画を見終わった後、内容のなさを感じてしまった。「相手の気持ちがわかる能力がなくても理解しあえる」というメッセージしか、この映画で得られなかったような気がする。
キャラクターそれぞれの深堀りが足りないのかなと思った。秋と諒と優太の三人が、「ふれるの力を使わなくても親友になっていた」的なことを言っていたが、秋以外の心理描写が少なく、本当にふれるがいなくても親友になれていたのだろうか。副担任の先生はなぜ、ななをストーカーしていたのか。優太はなにが原因で学校で孤立していたのか(島の人間だったからが原因なら、エンディングで仲良く話していたのが謎)。諒があれほどまでに不動産会社に依存していたのか(会社内での諒の心情がわからない)など、よくわからない共感できないシーンが多かったように感じる。
それと、ななが主人公を好きになった理由が後で「高身長、イケメン」だったとわかったが、何のためにそのシーンを出したのかわからなかった。普通に見ていれば、ひっかくりからカバンを取り返してくれたからだと思うのだが。この映画を見た人に、このキャラは実はこういうことを考えていましたと伝えたかったからかもしれないが、それを納得させるような伏線も張ってなかったような気がする。
また、ストーリー展開にも疑問を感じた。秋と諒と優太の三人の友情に亀裂が入り、ふれる暴走、仲良くなったと思ったら、ふれるが自分の存在価値が分からなくなってしまい世界を巻き込む大事件に発展する...という展開。ふれるにスポットを当てたいのなら、ふれるが急にしゃべりだすだったり、自分の付加価値を示すように行動し始めるだったり、ふれるが何考えてるのかわかりやすくするべきだったと思う。
作画のクオリティは高く、人の感情が触れただけでわかるという設定は面白かったので、単純にもったいないなと思った。
ふれる
可愛い妖精のようなふれるが3人をみもる姿が良かった。人間のエゴが映し出し色々描写が混ざり合って面白かった。
ふれるが色んな人と触れていく中で裏切られた過去もよかった。
自分と照らしてみると納得できる作品
観なきゃよかった(笑)
今日10/24 私が良く行く劇場で今年一番のお気に入りアニメ
きみの色
の終映でしたので最後の観賞前に時間があったのでこの作品、ふれる 。を観ました。
私の個人的な感想なので作品的には普通のひとなら⭐︎4.5は付けれるのではないでしょうか。
しかし私は登場人物に誰1人共感出来ない作品でした。
特に女子2人の内の1人、ななちゃんは ザ・女子 なんだね(笑)
胸糞悪いわ(笑)
アキに助けて貰って好意を持ってるのに、酔った勢いで裕太とキスして気持ち良くなってるとか。
この作品の対象年齢何歳なんですかね(笑)。
これ海外でも上映や配信があったらこの女子たちはどんな評価になるんですかね。凄い興味深いんだが。
男子3人はエヴァの3馬鹿トリオが別の世界線で大人になったような感じでまだマシなんですけどね。
アキ、諒、裕太だったと特に諒が一番大人と思ったのですがもう1人の女子であるジュリとくっ付くんだな(騙されて破局しないか心配)。
主人公のアキくんの気持ちはわからなくも無いけど、親が構ってくれないから喋れなくなるとか無理な設定では。
あと ふれる。って存在はどうなって行くのか?
ずっとアキの側に存在し続けてしまうとなると少し心配ですね。アキくんしっかり成長出来たんかな、今回の件で。
これClover Works製作なんだけど、なんか勿体無いと思いました。
ぼざろ、着せ恋の2期を作ってくれよ、こんな作品作るくらいならと私の勝手な想いですけど(笑)。
普通の人が観れば間違いなく高評価だと思います。
心の声が聞けなくても本当は幸せ?
ブッダが一番説きたかったことは「友情」だと思っていますが、その「友情」の絆を作る神として「ふれる」は大活躍します。相手に対しての悪口や罵声が「ふれる」のフイルターを通した途端、愛と光に変わります。だからこそ人とのコミュニケーションが苦手だった秋(主人公)は、小学生から青年時代まで、2人の同級生と優しくて温かい友情を紡ぐことができました。しかし、人間は、創造と破壊という宇宙の流れに逆らうことはできません。そのファイルターの恩恵(常に上機嫌になる)を受けていた生活を一旦破壊して、次のステップに進まなければならないのは人間の常です。3人の同級生が手を繋げば、心の声を聞けるという魔法を、辛くても捨てるしかなかったのです。ここがこの作品の一番の背骨のような気がします。秋がそのことに気づいて、「ふれる」という神を一旦遠ざけてしまいます。しかし、いくつかの困難と誤解を乗り越えて、3人の熱い友情を再確認した時には、「ふれる」という神はワンランクアップします。そして、心の声が聞こえなくても、本当の友情と幸せを掴めるということを秋が悟った時、秋に寄り添ってくれた「ふれる」は棘のない可愛い相棒に変わるのです。人生は学びの旅だと思います。秋の清々しい成長をたどれたことは、人生の醍醐味をわずか2時間で味わえた気がして本当に感謝です。あと特筆することは「ふれる」のキャラクターがめちゃくちゃ可愛いことと、アニメ画像の美しさでしょうか。
追記 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」(監督の以前の作品)の感動が、ふたたび甦るようです。あとYOASOBIの歌詞も秀逸でした!
島では神でも都会では妖怪?外来種?
可もなく不可もなく、と評価したら下げ過ぎか?
申し訳ない、そんなに大して感動も共感も納得もしなかったです。
しかし風景や街、夜景、星空、家先や部屋の中、糸が散って火の粉のように舞ったシーンとかとにかく背景の描きがすごく丁寧でこれは高評価ですね。
冒頭の岩場の3D感は気合が入っている描きだと思いました。
でも脚本がイマイチかぁ?
仲良し男子3人組が女子2人をキッカケにギクシャク不仲に→でもやっぱ仲直り。
これってフレルが居ようが居まいがフツーにある話だろうよ。
女子2人も出会ったばかりの男子3人組の家に居候するかよ?事情があるにしても都合よすぎだろ?そんなだからストーキングされるのでは?とは思った。
今ひとつパンチなりスパイスなりが足りてないように思いました。
フレルはスマホやSNSとかAIみたいなものだと思う。便利で人との繋がりに貢献しているけど使い方を間違えたり暴走すると無茶苦茶な結果になっていく。
暴走して真っ白シロスケになっちまったよ
最後、三人が解散するならフレル、島に帰してやれよ
島では神様でも都会では妖怪になってしまうんやから。
良いんだけど、ちょっとキャラがみんな浅はかすぎるかな
それなりに楽しんだし、ウルっとくる部分もあったんだけど、キャラの行動がいちいち迂闊すぎるのがマイナスポイントかな。
雰囲気でキスしちゃったら、いきなりふたつ飛ばしで恋人になったと思い込んで名前入りプレート付きのケーキを用意して本人も呼んでパーティーしちゃう童貞しぐさが見ててキツかった。
女の子も女の子で、ストーカーから嫌がらせ受けてる状態で男が3人も住んでる家に同居しちゃうし、キスもきちんと拒絶しないので話がこじれたわけで。まぁ、彼女に関しては、秋が好きだった理由も「顔と身長」だったので、元からそういうノリで人を好きになってしまう迂闊さがあったようだけど…。
全体的にキャラの考えが浅はかなのですが、本作の本題は今まで「ふれる」の力でつながっていた友情を、力なしでつなぎなおすことにあるので、浅はかな若者から少し成長して離れていても友情を維持できる自立した大人になったという点では、しかるべきなのかな、という気がします。
とはいえ、「ふれる」の能力なしでもこの話は成立した気がするので、どうせならもう少し「お互いの心が読める」からこその展開があれば良かったなー、と思いました。
「ふれる」という神サマ?の力を借りて親友になった若者たちの生きる姿を描いた作品です。本当に大切な事は自分の口で伝えるのが良いのかもしれません。
長井龍雪監督、岡田麿里脚本の作品です。ふむ。
長井龍雪作品は「空の青さを知る人よ」以来
岡田麿里作品は「アリスとテレスの-」以来です。
それ以前の作品も(秩父三部作など)観てはいるので
この作品も観ておこうかなというわけで鑑賞です。
鑑賞開始。
舞台はとある島。八丈島…とかなのか?
島に昔から住む小学生男子が二人。祖父江諒と井ノ原優太。
外からやってきた転校生男子が一人。小野田秋。
口下手で直ぐに手が出てしまう性格のため馴染めずにいる秋の
面倒をみてくれと、先生に頼まれる島の子二人。
だが、なかなか上手くいかない…。
ぞんな折、秋が海岸にある祠(?)を見つける。
石の壁を崩して中に入ってしまう秋。
そこで出会ったのが「ふれる」だった。
「ふれる」は島の伝説にも登場する神?物の怪? らしい。
「ふれる」には言い伝え通り不思議な力があった。
ふれるに触ると「ふれる」を通して繋がりができ、相手の考えが
分かるようになるのだ。
相手の考えがすぐに分かるようになった三人、急速に親密さが
上がっていく。中学校に上がっても、高校に進んでも。
二十歳の現在、三人は島を出て東京で暮らしている。
古い一軒家を共同で借りている。シェアハウスだ。
そこには島から連れ出してきた「ふれる」も居た。(いいのか?)
小野田秋はバーでアルバイト。
祖父江諒は不動産屋に就職し営業。
井ノ原優太は服飾専門学校の生徒。
三人の進路は違ったが、ふれるのおかげで生活は順調だった。
そんな折、秋の働くバーの近くで事件が起きる。
若い女性からバッグを引ったくり逃げ去ろうとする男。
たまたま店の外にいた秋、犯人を追いかける。
走る。速…くは無いが頑張る・-・;
追いつき、もみ合った末に取り戻すことに成功。
バッグの持ち主とその友人、二人の女性と知り合う。
奈南。バッグの持ち主。ストーカー被害にあっている。
樹里。友人。ストーカーに悩む奈南のことが心配…
この女性二人との出会いが、男性三名の良好な関係に変化を
もたらすことになる。
それぞれが思っていることが相手にちゃんと伝わっている限り
深刻な問題など起きない と思っていたのだが…。
さあどうなる?五人の未来は?
そして「ふれる」の隠れた力とは?
と、話は続きます。
◇
えー。
心に思ったこと。頭に浮かんだこと。
その中から選んだモノを言葉にすること。
人がフツウにやっているコトだとは思います。
ただ、簡単な事に見えて、実はそう簡単でもないという。
言葉が足らない人。
無口な人。静かな人。
しゃべりすぎな人。
すぐに手が出る人(…これは嫌)
誤解を招いたり
不信を抱かせたり
何を言ってるのか分からないヤツと思われたり…
そういった、人との意思疎通で困った事が起きないようにと
「ふれる」は仲立ちしてくれているのだそうです。
そんな「ふれる」のいる生活を描いたお話なのに。なのにです。
うーん。
この作品の登場人物の会話がかみ合わない。
そんな印象が、最後まで拭えませんでした。・_・;
” なぜ 今のセリフに対してそのセリフ? ”
そんな風に感じた場面が、あちらこちらにありました。
男女五人の間の、
” 誰が誰に好意を寄せているか ”
というベクトル(矢印)も、ストーリー上予想できた方向とは
別の相手に向いていて「えっ そうなの?」となることが しばしば。
そのため、登場人物への共感という点では、ほとんどの登場人物
に共感できないという、なんだかとても悲しい結果に終わって
しまった感じがしています。T_T …しくしく
その後、もやもやした感じのまま鑑賞終了。
うーん。
※途中居眠りした記憶もないので、大事な場面を見落したとかも
無いと思うのですが…。
◇あれこれ
■白いモコモコ
針ネズミが最後にケサランパサランに変身。
黒くなったらまっくろクロスケになりますね。ススワタリ?
■ふれる様
生き物なのか神様なのか。はて。
そもそも、島から連れ出されて問題なかったのでしょうか?
余りにもあっさりと本土(東京)に来ていたような…
■「ふれる」 とは「さとる」みたいなもの?
” さとるのおオバケ ” というのが世の中にいるそうです。(何処?)
「さとる」には、こちらの考えたコトが分かってしまうのです。
そして、こちらが口にする前に先に言われてしまう。
# お前、今 こう思っただろう?
# なんか気味が悪いヤツ と思ったな?
「ふれる」は触ったみんなを ” さとる ” にするのでしょうか。
考えが周りに丸分かりになるのって、そんなに良いモノかなぁ…
思っても隠しておきたいコトってある気がするのですが… ・_・;
◇最後に(鑑賞後思ったコト)
鑑賞後にしばらく考えて辿り着いた事なのですが、この作品は
「ふれる」の糸に触れながら鑑賞しないと、登場人物の心理や
行動の理由が理解できない仕様なのかもしれません。・_・;;;;;
私の鑑賞したシアターには「ふれる」は居ませんでした。なので
色々なコトを頑張って理解しようとしたのですが、伝わってくる
ものが「なぜそうなる?」と思ってしまう場面等がとても多く、
帆殆どの登場人物に感情移入が出来ないまま終わってしまった…
そんな感じがしています。…うーむ。
◇最後に(だそく)
さらに考えました。
脚本が岡田麿里さんですから。そんな簡単に皆が理解できるお話を
書くだろうか? いや 書かないハズ。…・∨・
あ。そうか
「ふれる」がいないフツウの人達からすれば、あの男3人と女2人
の行動や言動が何を考えてのモノかなんて、分からなくて当然。
彼らの世界には、言葉足らずを補ってくれる「ふれる」がいるから
くどくどとセリフにする必要なんかないということか。@_@
悔しかったら「ふれる」を見つけて糸に触ってご覧あそばせ。
そういうことか。なるほど。納得です。 (←きっと違う・^・)
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
ふれた
ダイジェスト的に展開早いなとは思ったけど
いつしか没頭してました。
色々察しはつくところもあり、
驚きは少なかったかもですが、
なんか心動かされました。
良かったです。
やっぱり直接伝えることは大切。
「つながること」の意味と大切さを寓話的なギミックで描く、男三人イチャコラアニメ。
このあいだ、「とん太」で並んでとんかつを食ったばかりだったので、大人パートが始まった瞬間に「あ、ここ高田馬場だ!」とわかりました(笑)。
あと、面影橋とか。ビッグボックスとか。
新婚当時に新大久保に住んでいたので、なんか懐かしい。
あと、服飾学校がまんま初台ー新宿間にある文化服装学院だし。
土地勘があると、観ていてちょっと親密さが増すような。
― ― ― ―
「つながってる」ことを重視するSNS世代には、若者にせよ、老人にせよ、けっこう響く話なのかもしれない。
本作のテーマはまさに「つながること」。
そして、「つながりかた」の優劣や善悪ってあるのか、という話だ。
男の子三人のインティメットな友情と、シェアハウス。
女の子二人を含めた新たな共同生活と、三角関係の連鎖。
シンプルな人間関係が複雑になってくると生まれる齟齬。
きれいだけど「ずるい」つながりかたで形成された、ピュアな友情。
「言葉」をちゃんと用いた、拙いながらもリアルなつながりかた。
終盤で暴走した「ふれる」が生み出す、すべてがつながったSF的世界。
一見、話の本筋からずれているように見える「ストーカー」の存在も、ワンウェイで成立する、一方的でよろしくない「つながりかた」の典型的な一例である。
終盤に出て来る「高圧的な会社の先輩」との「体育会系」的なつながりかたも、秋くんが見た表面的なマイナス面と、諒くんが語る内実のギャップが面白い。一部のヤフコメ民が絶対に是認しようとしない「パワハラっぽいけどいい人なんですよ」ってやつですね(笑)。
人は人といろいろな形でつながってゆく。
どうつながるのが、いいつながりかたなのか。悪いつながりかたなのか。
むしろ、いい悪いではなくて、つながること自体が大切なのではないのか。
つながった「結果」として生まれる「絆」こそが真に重要なのではないのか。
そういったちょっと「青臭い」ことを、正面からまっすぐに衒いなく扱った、とても素直でけれんのない、基本的にいいアニメだったと思う。
― ― ― ―
良く出来ているな、と思ったのは、
霊獣「ふれる」の能力の「本当の機能」の設定。
そりゃそうだ。なんでも考えてることが駄々洩れなら、逆に仲良しなんかに「なれるわけがない」。
相手に対する想いというのは、うまく「調整」「加工」して伝えるから、相手にも好感情を生み出すことが出来る。
生のままの感情をお互い剥き出しに垂れ流し続けていたら、友情など育めるはずもない。
そこのところに、ちゃんと理由づけしたうえで、さらにはその「便利な感情のやりとり」で育まれた友情について「楽をした」「ずるをした」と言い切るセンスは素晴らしい。
結局、ここで語られていることは、現代のSNSでのやり取りでも同じことが言えるんだろうと思う。
Xやヤフコメでの、相手の尊厳を削り合うような壮絶なたたき合い。
逆にインスタやフェイスブックでの、歯の浮くようなおべんちゃらの飛ばし合い。
ラインでの、ひたすらつながり合い監視し合う、息のつまるような社会空間。
エコーチェンバー。タコツボ化。分断とカルト化。
やりとりの短文化。条件反射のレス。スピード化。つながらない権利の消失。
どちらにせよ、いずれも「健全」なコミュニケーションとはとても言い難い感じがするけれど、それでも人はつながらずにはいられない動物だ。
ならば、多少やってることは気持ち悪くても、相手を貶めない形で社交的に「褒め合う」インスタでのやり取りのカルチャーなんかは、あれはあれでまだしも悪くないのでは、と思ったりもする。あるいは、匿名でのぶっ叩き合いで日常の憂さが本当に晴らせるのなら、それはそれでいい面だってあるのかも。
とはいえ、一定の自己顕示欲と承認欲求を満たす意義は認めるにしても、それには相応の羞恥心と含羞くらいは伴ってほしいというのが個人的な希望だし、「つながる」ことが目的化して、「いいね」の数やビューのカウンターの奴隷になっちゃったら、なんとなくもうおしまいな気もする。
この『ふれる。』で描かれているのは、まさにそんなコミュニケーションの「作法」や「目的」についての考察であって、観ているとどうしても、「さて自分は他者とどうかかわっているのか」と、ついつい我が身のありかたについても振り返って考えてしまう。
そういうところは、とても良い映画だと思う。
― ― ― ―
気になるところもある。
中盤の「男女でシェアハウス編」の作りが、
なんか全体的に雑なんだよなあ。
てか、そもそも、男三人で島から上京してシェアハウスしてる連中が、見知らぬ女の子がストーカーに追われてるからって、いきなり自分たちの部屋に同居させるもんか??
まずは、駅前直結で、セキュリティのしっかりしたオートロックのマンション薦めろよ。とくに諒くんは不動産屋なんだから(笑)。
女の側からしても、いきなり男三人と同居とか、ちょっとあり得ないんじゃないの。
優太と奈南ちゃんのふたりがキスしたからって、いきなりサプライズパーティってのも、唐突な展開すぎて女の子二人以上に、こっちがドン引きですよ。いや、そんなことやらないだろ、ふつう。それに百歩譲って、やるならやるで、優太と奈南が主役のサプライズパーティでしょ?? なんで、片方の優太が「招く側」で席に座って待ってるんだよ(笑)。頭おかしいだろ。
あの展開で、諒と秋がいきなり奈南を「ビッチ」とか「尻軽」とか吐き捨てるみたいに悪口いうのも、普段のキャラクターからして「あり得ない」感じで、怒って飛び出した女の子二人以上に、客のほうが途方にくれるばかりだ。作り手の都合なんだろうけど、とくに秋くんはもともと「場面緘黙」みたいなやつなんだから、あのシチュエイションであんなひどいこと、絶対さらっと吐き捨てたりしないでしょ。
あと、ベランダで諒と秋が手を握り合ったときに、お互いに「樹里が好きだ」という感情を伝えたのに伝わっていないって話も、なんかさすがにご都合主義がすぎるような……。
だって、ふたりともあそこで相手に樹里への恋愛感情を「伝えた」と確信している以上、その気持ちはその後は相手に隠す必要がないわけで、折に触れて絶対に行動に出ちゃうものだと思う。とくに諒はああいうタイプだから、「俺あいつと付き合ってるんだ」と秋に伝えた以上、ふつうに秋の前では「カップル」として行動するはずで、病院での樹里の抱きつき以前にも、いくらでも「二人が付き合っている」ことを示す動きは見せていたに違いなく、そのシグナルをすべて秋が見落としていたというのは、秋をバカに仕立て上げすぎていて、ちょっと可哀想だ。
あれだけ「ストーカーが危険だから」って理由で、わざわざ男三人と無理やりシェアハウスしたっていうのに、襲われた日にあんな暗い夜道を女ひとりで帰させてるのも、ちょっと信じがたい感じがある。ぜんぜん誰も対策とかしないで生活してたってことかな?
終盤の、男三人が友情を再確認する、熱くて爽快でちょっとナイーブな展開も、大前提として「奈南がストーカーに襲われて大けがをして入院している」って重大な状況下にあるのを完全に忘れているかのような振る舞いが続いていて、けっこう猛烈な違和感があった。
優太はもともと奈南が好きだったうえに、自分がストーカーを引き込んだとかいってえらく後悔してたのに、その後その話に一言もふれないよね? なんで??
他にも、行きつけの店で赤の他人をスカウトするときに「いきなり静岡に行かせるような失礼な案件」で急にスカウトしないだろうとか、個人的な感覚でいえば、結構つくりはゆるい話なのかなあと思うけど、気にならない人は気にならないのかな? というか、男女でシェアハウスって設定自体に、初老のオタクの青臭い道徳心と羨望心がアラームを発しているだけなのかもしれないが(笑)。
その他、ふと思ったことなど、箇条書きで。
●高田馬場の街が美麗な背景によって美化されている。ちょっと『PERFECT DAYS』みたいな(笑)。
●単純に、美形男子の三形態(ガテン系、無口系、ショタ系)がわきゃわきゃ友達ごっこしている様を「愛でる」アニメって一面も大きいかもしれないが。そのわりに腐女子が食いついている気配があまりない(興行成績が振るわないとのうわさ)のは、シェアハウスに女二人をぶっこんで、あげく恋愛までさせてしまったからだろうか。
まさに、『Free』みたいなキャラの取り合わせなんだけどなあ(笑)。難しいもんだ。
●最近の若い俳優さんたちは、みんな本当に器用に声優をこなす。秋役のジャニーズの子は若干クセがあったが、諒と優太の役の子は、プロの声優顔負けの精度で素晴らしかった。
●女の子二人のキャラ、どっかで観たことあるタイプだなあと思ったら、『WUG』っぽかったのでした(爆笑)。
●服飾学校の副担任、映画じゃなくてTVの深夜アニメだと、きっと津田健次郎じゃなくて、子安武人にこの役回ってたんだろうな。
●「ふれる」のハリネズミ形態って、「糸で出来ている」というのもあるんだろうけど、コミュニケーションって基本「とげとげして、ふれると痛い」ものだということなんだろう。
●オーラスの光あがってくの、めっちゃ『CLANNAD』とか『Kanon』っぽいし、最後のYOASOBIのアレンジもなんとなく鍵っぽいよね。
●ラストで「ふれる」の糸が下につづいていく演出が、『ぼくのお日さま』とかぶっていてニヤリ。
●なんでタイトルに「。」が入っているのかと思ったら、青春三部作に全部「。」がついてるからなのね。
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ちなみにわたくしごとながら、僕自身は、ちっとも「つながらない」人間である。
キャラクターとしてはよくしゃべるし、誰とでも仲良く出来る社交的なタイプだと自負しているが、プレイべートで誰かとつながっている必然性をまったく感じない。
20年間喧嘩もせずに妻と仲良くやっているが、それ以外、小中高の友人とは全くの没交渉で、大学時代の友人であっても「向こうから連絡してくる」人間とかろうじてつながっている程度。
結婚して10年くらいして、妻に「あなたから人に連絡とってるのをホント見たことないわね」といわれて、自分のほうが驚愕したくらい。あれ、そうだったっけ?みたいな。
人見知りの妻と違って、自分は会社では陽キャの人なつっこいタイプで通してるし、上司からも可愛がられることが多いので、「自分がプライベートで何十年も友達や地域の住民とほぼ交流していない」ことに、我ながら全く気付いていなかったのだ(笑)。
そもそも、スマホを持ったのが5年前くらいで(それ以前はガラホ)、こことヤフコメ以外、何もSNSをやったことがない(Xもインスタもほぼ見ない)。
要するに、自分はどうやら「人と分かち合ったり」「人に悩みを相談したり」「さみしいときに頼りにしたり」「誰かに思ったことを伝えたかったり」といった感情がまるっと欠落しているらしい。
考えてみると、趣味もぜんぶ一人でやるものばかりだ。クラシックの演奏会も、観劇も、鳥見も、古仏巡礼も、美術館めぐりも、天然記念物めぐりも、夏山登山も。
単純に隣に知り合いがいると集中力がそがれるし、何かを観たあと相手に気を使いながら感想戦をするのがひたすら億劫なので、だいたい何かを見て考えるときは常に一人である。
代わりに、誰かを前にしたら全力で応対する。全力で楽しませる。仕事のクライアントにはレンタル奴隷として全身全霊で尽くす。そうやって生きて来た。
だから正直なことをいえば、『ふれる。』のなかで模索されているテーマやモチベーションに個人的にそこまで関心があるかというと、あまりない(笑)。
なんで、社会人になってまでシェアハウスで生活する必要があるのかまるで理解できないし、対人関係でそこまで悩んだことがないので、「孤独」や「つながり」や「絆」というものについて、切実なテーマとしてあまり感じたことがない。
というわけで、他の人ほどにはハマれなかったかもしれないと言い添えておきます。
あのはなを令和でやりたいのは分かるが、、、
令和版の「あのはな」をやりたかったんですね。
あのはな、では「めんま」が担っていた「皆んなをつなぐ」役割を、神様みたいな「ふれる」が担う。めんまを除いた男女比も男3、女2。秋がじんたんで、諒がゆきあつ、優太はポッポですかね。清楚なビッチのなながあなる、今回のつるこはゆきあつと結ばれそうで何よりです。
あのはな、でも終盤で発覚したように「実は言えなかった」ことを言い合うことで、仲間たちの結束が復活して、より強固になる。
「真の友情」「旅立ちと別れ」「ほろ苦い憧れ/失恋」という普遍的なテーマを取り上げた、王道の青春物語。なので令和の若者には、これでいいんじゃないかな〜。
ただ、平成育ちのオッチャンから言わせてもらうと、別に超平和バスターズでやる必要ってある?って感じが否めません。
まず、中心線が弱い。あのはな、は「めんま」という大きな存在の「喪失→復活→浄化」という強い「代償」により、仲間の友情と心の成長、という「成果」を得る。ここのカタルシスが大きな感動を生む。
で、誰が「ふれる」を失う喪失感を受け、復活を望みます?ボッチ解消のお供だったんだから、秋ぐらいですよね。でも、もう要らないから、真っ白シロ介、になったのを持ち運ぶだけ。あれで何か「呪い」を受ける、って設定なら納得しますがね〜
延々と心情の説明や言い合いが続く。あのはな、で言ったら最終回の1話前、定林寺での告白合戦が2時間続いた感じで、お腹いっぱいです。
エピソードや絵で解らせようとせず、セリフの応酬でストーリーを作る最近の作風ですね。ユーザーの読解力が落ちたのか、クリエイターに自信がなくなったのか、、、、
設定を学生から社会人に移しながら、その効果は?と思わずにはいられません。あのはな、の時の高校生っていう内輪設定ですら、めんまの家族、って外側を描き、仲間内の内輪との対立と、苦労しながらの解消を描いています。
社会人設定にして、何か外の世界との関係性は変わったのでしょうか?
専門学校の同級生とのわだかまりは?出来の悪い不動産屋は?一旦断った料理人の話は、都合よく「あれはまだ断ったいない」で解決し、ストーカーは首尾よく警察が捕まえる。
何もかも、優しい世の中ですね、ってことが言いたいのですかね。
と、ここまで言うと、一周回って「令和の時代では、そんな作品しか作れない超平和バスターズをみてくれ。これでいいのか?」というメッセージだとすれば、納得しますがね〜。
主人公が高校生なら人気でたかも
映画のCM的に心情描写がテーマなのだろうと思い、その手の物語が好物なので期待して見に行きました。
絵はむっちゃ綺麗でした。最近のアニメはやっぱり凄いです。男性陣もかっこいいね。絵が目的の人とイケメン目的の人にはおすすめ。
でも、話の内容重視の人にはおすすめしません。まじで。理由は、誰向けなのか意味不明、三人が大人として未熟、関係構築部分の描写が雑という点です。
まじでこれ誰向け?
俳優を起用→女性
監督を全面に出す→オタク
かわいいキャラクター→子ども
主人公が社会人→社会人
ってことなんですかね。ターゲット広げすぎて滑ってますね。やっぱ的は絞ったほうがいいね。監督はマーケティング部門にゴリ押しされてこうなったんでしょうか。だとしたら気の毒ですね。
まじで関係構築パートが雑すぎます。音楽流して三人が仲良くなる過程を流すだけってそれは流石にないんじゃないでしょうか。三人がどうやって仲良くなったとか、ふれると主人公の仲とかそのへんの描写が雑すぎます。別に説明的であることは求めませんけど。だって三人の関係性の変化がこの映画のメインでしょ?なのにそのスタート部分端折ってどうするんですか。建物の基礎部分を適当に施工するようなもんですよ。
もしかしたら映画以外の漫画版や小説版では描写があるのかもしれないけど、それを映画ではまるっきり端折るってそれはないでしょ?二期作でもないのに予習してから観に来いってか?二郎系ラーメンじゃないんだからさ。
これ、主人公が高校生だったら名作とまではいかずとも、今年のアニメ映画ベスト3に入ってたと思います。ただ、大人でこれは正直キモいです。確かに、コミュニケーションをサボってたから精神や関係構築能力が高校生並みってのはわかりますよ。それをさり気なく描写したいってのもわかる。でも、随所で描写される三人の未熟性がちょっと見てられない。特に「キスしたから恋人認定」の部分は、単純にキモいです。あと三人の喧嘩もおさなすぎて見てられない。もっとましな描写方法はなかったんですかね。「高校時代、周囲に馴染めず三人でいつも一緒にいた」みたいな描写でも、同じように三人の未熟性を描写できると思うのですが…。
あと、餅は餅屋、声は声優だろ定期。
私の琴線にふれました…!
見ていてうわ〜分かる〜〜!ってどんぴしゃで共感するシーンがいくつもありました。
人間関係で生まれる心の機微が美しいアニメーションと共に分かりやすく丁寧に描かれていてとても心に響く映画でした。
主人公の声の演技は不慣れさが感じられたのが逆に自然で結果的に良かったと思います。終映後に演者のお名前を見て意外だったのでびっくりしました。
人間関係ってコミュニケーションの上に成り立つもので、コミュニケーションて言葉によるものが大きいですよね。
でも言葉に出して相手に伝えるって単純なことじゃなくて…伝えなきゃいけないこと、伝えなきゃだけど伝え方に配慮が必要なこと、伝えない方が良いこともある。
ふれるは争いの火種になりそうなことをフィルタリングして排除していたわけだけど、人間関係ってのはそれで永劫上手くいくほど単純じゃなかった。
でも人間関係ってふれるがいてもいなくても結局なるようになるんですよ。
何があっても最後どうありたいか決めるのは当人たちだし。
今まで色んな経緯で最後は"要らない"って言われてきたのかな…とか想像するとやるせない気持ちになります。
"要らない"なんて言われたら存在意義をなくすし…悲しかったろうな…。
誰かに必要だよって思って欲しくて暴走したのかなって考えたらもう涙が堪えきれなくて…!
僕こんな事出来るよ!僕がいたら言葉に出さなくてもお互いの思ってることが分かるようになるよ!便利でしょ??誰か僕のこと必要だって言って…、、、
ふれるの思ってることは分からないけど、そんな切なる思いが伝わってくるようでした。
だからふれるは、これからもずっとふれる自身を求めてくれた秋くんたちの友達でいたらそれで良いです…!不思議な力がなくても、ふれるを大切に思ってくれる秋くんとずっと戯れていたら良い…!
もう〜〜〜ふれるのうるうる涙目を見た瞬間大号泣でした…!!小動物に弱すぎる泣
今までずっとふれるを見付けてくれた人と人が仲良く繋がってられるように頑張ってたんだよね…!可愛い可愛いね…!!
人間関係拗れそうになってもそれを乗り越えてふれる自身を求めてくれるイケメンが見付かって本当に良かった…!!!
やっと本当の居場所が出来たね…!!
正直映画の内容関係なくふれるの可愛さにいちいちキュンとしていた部分があります。動き可愛すぎんか!?私もそんな風にふれると風呂掃除したいよ…!!
秋くんの次は私がふれるを飼いますので、もう二度と涙目になんてさせません…!!!泣
小学生の子どもと鑑賞
YOASOBIファンの小学生息子2人が観たいというので映画館まで行ってきた。
事前に別サイトでレビュー見て評価が高くなかったので全く期待せずに行ったからか、結果すごく良かった。
無意識にふれるの能力に頼りきりになっていたことで言葉で表現する力が弱くなり、
社会に溶け込むことが苦手になってしまった若者たちが、
心地よい関係から脱却し、孤独になることを受け入れた上で前に進む、一歩大人になる
そんな物語だったと解釈。
最後、これから辛いこともいっぱいある中で自分の力で頑張っていくんだろうなあと思うと自分の子どもたちの自立を想像して泣いてしまった。
けど心地よい場所が、きっとこれからも辛い時に心の支えになると思うので、息子たちにとってもそんな場所になりたいなあと改めて思った。
子どもたちもまだ難しい部分もありながらも感じ取ったことがあったようで、鑑賞後はYOASOBIの MVと歌詞を見ながら、言葉で伝えることの大切さを話し合った。
子どもたちと観に行って良かったなと思えた映画だった。
メッセージが噛み合わない
ストーリーによる問題提起とメッセージが噛み合わない、というのがまず受けた印象です。
作品のテーマは、思いを言葉にして伝えることの大切さ、心を完全に理解し合うことは不可能だが絆を育むことはできる、という辺りだと思いますが、作中に起きた大きな危機は、妖怪の暴走と恋愛関係の縺れ。これらの事件を経て主人公たちが上記の結論に至るかというと正直疑問符が付きます。そも前者は作中でも理由が分からないので反省のしようがありません。
後者について。キスを受容しても恋仲にならないって当たり前なんですか?作中では勝手に盛り上がった優太と2人が悪いという形でしたが、正直私は秋がついていた悪態とほぼ同じ印象でしたよ。奈南に常識が無かったと。逆にキス≠恋人が常識なのだとしても、主人公たちの反省は上記ではなく、単に常識が無かった、女性経験が浅かった、となってしまう。どちらにせよ、このテーマの問題提起としては微妙と感じました。秋と諒のすれ違いも、お互い伝え合おうとはしているので反省点にはなりません。
総じて、伝えたいメッセージはハッキリしているのに、話が噛み合わないというのが私の感想となります。
ふれるが可愛い
すずめの戸締まりと同じ世界感でした。ミミズ=ふれるの糸、ダイジン=ふれる、という感じがした。結局人間はフィルターかけてたら一生分かり合えないというか、いつまでも他人のままですね。人とぶつかりたくないから本心言わない人は信頼関係生まれないかも。せっかくふれるがめっちゃ可愛いのになんだかストーリーが薄くて勿体なかった。私は同性目線であの2人の女子は嫌いです。特に大人しい方。あき君が言った通りどこまでも流されやすいからストーカーされるんだよw 傷つけたくないからキス受け入れてその気にさせるとか何この女って思った。最後あき君を好きになった理由を問われて、顔と身長。ってただの流されやすい面食いだった。
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