方舟にのって イエスの方舟45年目の真実のレビュー・感想・評価
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バランスが取れているかはわからない
イエスの方舟は宗教なのか?宗教の勉強会ということで宗教法人ではないという設定がされてる。1人目の代表以外、全員女性。自分が小学生の時の出来事で実体験として知らない事なので奇妙だと思ってしまう。これは当時の論調であり、一方的なモノなのでバランスが取れているとは言えない。
今回の映画は逆にイエスの方舟側からの目線で描かれている。当時の論調は一方的で実際は違うということが前提になっていて、これもバランスが取れていると言えるか微妙。
当時の論調と今回の映画を並べるとバランスが取れるのか?まだわからない。少なくとももう一つの目線が必要だと思う。作品としてはそこを鳥越俊太郎を使って立体的にしたかったのだと思うが、少し弱かった。
「さよならテレビ」を観て感じレビューでも書いたが、ドキュメンタリーは、現実の一部を切り取って制作者の考えを見せるものだから、バランスなんて取れるわけがない。
もしこの作品をよりバランスが取れたものにするためには失踪したと警察に訴えたメンバーの親が出てこないと無理なんだと思う。
この作品はよく取材された良い作品だと思うが、実際に家出同然の女性をかくまってあちこちで潜伏していた事に間違いはない。そこを「彼女たちが選んだこと」と結論付けるのはどうなんだろう。
あと千石剛賢という人にそれだけ人を惹きつけられる力があった事に驚きを感じた。
映像演出としてはドローンもなんか古臭く感じてきた。テロップの使い方も過度に煽情的では無かったか?
かなり興味深いテーマなのでパンフレットを買った。しっかり読みたいと思います。
“おっちゃん”に興味があるんですが…
この団体は、宗教法人でもカルトでもない風な
ナレーションが入っていましたが、
本当にそれで、この1時間30分では、
余計によく解らない団体でした。
そういうのをカルトというなら
カルトなのかも知れないけど…
“おっちゃん”と呼ばれる主宰の方に
なぜ、女性たちがあそこまで心頭していったのかが、
理解できるのかと思ったら、
その辺りの精神論的な部分や、
“おっちゃん”については、あまり描かれておらず、
女性たちのインタビューと犬の散歩とスナック運営と、
ニュース報道のなぞりみたいな内容に感じられました。
とりあえず、
“おっちゃん”が、自分で家を建てられるぐらいに大工仕事ができるのは、
普通に技量としてスゴいと思いました。
わたしが魅力を感じられたのは、
このドキュメンタリーからは、そこだけでしたね…。
女の人たち、昔はみんなおキレイで、
だから、余計に話題になってしまったのでしょうか。
ただ、今は、なんだか皆、もうそれしか、
そんな風にしか生きられないように見えてしまいました。
ただのシェアハウスみたいな。
それが、カルトなのか?!
スナックに関してのインタビューでは、
ビフォーアフターはしないんです。
と言う発言に妙に引っかかってしまって…。
そこのプライドは何なんだろう…。
画質とかを昭和風にしているのは意図的なんでしょうが、
それがより一層、昭和に取り残されているように感じさせられてしまい、
会員が減っているのも納得できるような演出でした。
人には、何かしらの拠り所が必要だとは思いますので、
“おっちゃん”の教えに心頭するのも、共同生活するのも、
そのルールを守るのも異はないですし、
嫌悪感もまったく感じず、
それがたまたま、きちんとお化粧して巻き髪をした、
キレイな女性たちの集団で、そこに男性がひとり中心で
“おっちゃん”と呼ばれていた、という事実を知った感じですかねぇ…。
余談
お姉さんにたちがビートルズ風に横断歩道渡ってる画は、
ちょっとビートルズファンに怒られそうだなー、
とか関係ないことを想っちゃいました 笑
歪んだ報道、好奇の目そのものを追体験する映画。
取材したが思ったより現実が面白くなくて、無理やり面白おかしくなるように編集したように感じた。
個人的にはご飯や散歩など普通に生活しているシーンが面白かっただけに残念。
TBSに残された当時の報道の映像を見て、マスコミのバッシングや政治...
TBSに残された当時の報道の映像を見て、マスコミのバッシングや政治家の間違った理解にも屈せず、自分の人生の生き方を貫いているイエスの方舟の女性たち、そして彼女たちの主体性を重んじて守り続けた千石氏の生き方に敬意を払います。家族のもとに帰らされても、自らの意志で方舟に戻った会員たち、心臓病を抱えながら受け入れた千石氏の聖書に人生を懸けた生き方が、イエスの方舟の真実であると感じました。世代を越えて自分の人生をどう生きるか、問いかけるような良い作品だと思います。
私の目には、カルトだった
年齢的に、当時の騒動も知らないので何の先入観もない。
単に時間を潰したくてポレポレ東中野が近くにあり、やっていたのがこれだったから観た。
こんな世界があったこと自体、知らなかったので実に面白かったが、カルトでない・宗教でないと言うのなら、なぜ当時『集めたのは若くてキレイな女性ばかりだったのか?』など、分からないままのことも多いのではないか。
家族のいる中年男性などが共同生活に加わっていないのは、洗脳?しやすい人に声をかけたからに他ならないのではと私には感じる。
聖書=キリスト教が宗教でないなら何なのだ。
屁理屈だろそれ。
最後のナレーションが言う通り。
私は別に彼女たちを否定しないが、
家族や友人ならきっと送り出さない。
どう捉えるかは見た人次第
特筆すべきは登場する女性たちみんながしっかり自分の言葉を持っていること。
逃避行、共同生活など出てくる単語が強烈な分カルトっぽい印象を持ってしまうが、フラットに見た方が心理の本質が見られるかもしれない
先入観無しで観て欲しい。
女性たちのインタビュー、生活習慣を過去と現在を対比して編集されていたのが、とてもわかりやすかった。
一番理解出来たのは、騒動当時の会員も後から入った会員も芯がブレていないのである。
これは千石氏を通して導かれる聖書の勉強と生活姿勢が、観念ではなく実践として裏付けされているからだと思う。
先入観無しで観ることが、素直にイエスの方舟を知る道筋になると思います。
最後のナレーションが全て
「千石イエスは時の人」
岡田あーみんの漫画に出てくるフレーズ。
小学生だったので意味が分からなかったが大人になり、あれは怪しい宗教団体の事だったのか程度の認識に。
懐かしい!あれの真相が分かるのか!と軽い気持ちで鑑賞。(結果重い気持ちになる)
まず、まだ活動されていた事に驚いた。
個別のインタビューでは終始横顔のアップを映す。そして当時のその方の映像も流す。否応なしに時間の経過を見せつけられる。だか、彼女達の言っている事やっている事は当時と変わってなくまるで時が止まっているような怖さも感じる。凄い演出方法に感嘆した。
代表のまさ子さんの歌声は聞きたかった。
が、これは監督がその場で体感したものを観客に追体験させてくれていたと知って納得。
これは貴重な体験だった。
「宗教ではない、宗教は嫌い。聖書を研究してるだけ」と語る一方で「おっちゃんの言う事を聞いていれば間違いない」と断言してしまう危うさ。これは…カルト的なのでは…。
方舟は健全な団体だとは思う。
だか、最後のナレーションにあった「家族や知り合いが入りたいと言ったらとめる」の監督の言葉に大きく頷いた。
カルト宗教なんかじゃない、
信者たちは、知的で落ち着いていて、まともな人。
信者が若い女性だったので変に耳目を集めてしまった。
カルトと 非カルトの違いは何。
むしろ 善良な 団体かもしれない。
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