劇場公開日 2024年2月23日

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「極力台詞を拝した導入が素晴らしい」ハンテッド 狩られる夜 かもしださんの映画レビュー(感想・評価)

3.0極力台詞を拝した導入が素晴らしい

2025年5月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

スペイン産の良品映画「シャドウ・スナイパー」がアレクサンドル・アジャ製作のもと再映画化されました。

正直、さほど期待はしていなかったんですが、殆ど説明な台詞がないまま、唐突にスタートする物語に好感が持てました。
その後も台詞による説明のない状況が続きます。
それでも、主人公の女が浮気中である事、ガソリンが空になっている理由、更には店員が店に居ない訳など画面を観ているだけで次々と理解できてしまいます。
出だしから素晴らしい映像演出です♪

物語が動き出してからも要となる主人公女性の一人芝居が卓越していて目が離せなくなりました。
特に口元を手で押さえ、声にならない叫びを挙げるシーンは圧巻でした。
そこから緊張が一気に高まり、緊迫した雰囲気が劇場を包みました。

主人公がトランシーバーを手にしてからは、話が停滞し、緊張がトーンダウンしてはしまいますが、随所に散りばめられた生々しいグロ描写や生き延びようとする主人公の足掻く姿に興味を抱ければ飽きる事なく最後まで鑑賞できると思います。

会話によりアメリカが抱える社会的な問題が浮かび上がってくるのですが、その点に興味がなくとも、主人公が会話しながら生き残る術を模索する姿に興味を持っていれば鑑賞可能。
コンビニで孤軍奮闘する彼女と同化したい方は劇場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

かもしだ
ratienさんのコメント
2025年5月25日

共感、コメントありがとうございます。
なるほど、自分にはグロい作品ってくらいしかイメージがなかったのですが、卓越した一人芝居によって、違和感なくストーリーに入り込めたんですね。うん、そこまで気が付かなかった。

ratien
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