「死を意識したときに初めて人は素直になれる」ハンテッド 狩られる夜 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
死を意識したときに初めて人は素直になれる
郊外のGS &コンビニというワンシュチュエーションで
主人公のアリスが一方的にスナイパーから
狙われる話です。
かなり不条理なスリラー映画ではあるものの、
この状況での脚本をよく書き切ったなと思います。
どうやって話を続けていくのか、
興味はその一点でした。
実は主人公アリスとスナイパーの会話劇的な作品でも
あり、そこにスナイパーの動機(おかしな人でしかないですね)とアリスの本音が表現されていきます。
私は「狩られる」ことが軸ではなく、
この会話劇が本作の本質なのだろうと思いました。
人は死を意識したときに初めて本音が出る。
自分を曝け出すことができる。
つまり死生観を持つことで成長することができる
といったことが私が得られた示唆でした。
かなりよく取っているなと自分でも思いますが(笑)
スナイパーの正体は、私はアリスの夫とずっと
思って観ていましたが、実際どうなのでしょうか。
最後までハッキリしないことと、
エンドクレジットでは別人になっていたので、
きっと違いますね。
敢えてそういうミスリードを誘ったのかもです。
最初から最後まで緊張感が持続しとても疲れましたが
観ていてよかったなとは思いました。
主演のカミーユ・ロウは、ほぼ一人で気迫溢れる演技
をしていて好感が持てました。
今後も注目します!
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