「匿名の攻撃」ハンテッド 狩られる夜 nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
匿名の攻撃
クリックして本文を読む
不穏さ漂う冒頭から突然の恐怖や緊迫感、容赦のない残酷さもあり、最後までどうなるのかとハラハラさせられました。
会社や家庭で求められる女性の役割、SNSで蔓延する陰謀論やカテゴライズなど、現代の社会問題に対する視点も印象的でした。
見えないところから攻撃してくる狙撃手というのも、匿名のSNSでの攻撃を連想しました。
ただ、SNSでの扇動や分断、陰謀論や製薬会社や帰還兵など、そういったアメリカの社会問題はぼんやりとは知っていますが、詳しく知っていたらもっと面白かったのかもと思います。
SNSでの負の側面は日本でも同様だと感じますが。
子供を守ろうとする展開はやはり好感が持てますし、犯人も子供は助けるつもりだったのではと解釈しています。
子供に対する共通の良心はあるけれど争いは止められず、という結果はなんともやるせないです。
それでもラストは、分断の争いは終わり暗い夜が明け、次世代は争いから逃れて明るい方向に向かうように、という希望がこめられているように感じました。
コメントする