「宮廷絵巻とルイ15世最後の愛人の生涯」ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
宮廷絵巻とルイ15世最後の愛人の生涯
カンヌ映画祭のオープニング作品で、本国フランスNo. 1ヒット!!
ジョニー・デップがフランス語を流暢に操り演じたのは、
59年に渡り国政を治めたルイ15世。
映画は早送りしてるのかと思うほど、早口そして、
早足の後退り・・・これには驚きました。
(国王に背中を見せてはいけないのだとか)
なんとルイ15世のデップまで、ちょこまか歩きで
後ずさるのです。
ルイ15世に最後の《公の妾》=ジャンヌ・デュ・バリーという人が
居たとはまるっきり知りませんでした。
貧しい生まれで修道院で育ち、その後は娼婦となり男性を手玉に取る。
ある日、ルイ15世に謁見して一目で気に入られる。
これが彼女にとって本当に幸せなことだったのか?
そうでないのかは?
分かりません。
国王の寵愛を受けて着飾り高価な衣装に食べ物、そして宝石・・・
と贅沢三昧した結果、ルイ16世、マリー・アントワネット、
そしてジャンヌ・デュ・バリーも断頭台の露と消えたのですから・・・。
なんかアヒル歩きで鬘に白塗り赤頬に化粧したジョニー・デップ。
意外や意外、コスチューム・プレイに溶け込みとても似合っていました。
監督で主演のマイウェンは47歳で男顔っぽいデコボコした顔形。
お世辞に初々しいとか美しいとか思えませんが、きっとご本人同様に
才気煥発だったのでしょうね。
ルイ16世を演じたのが、イケメンの息子さんとか。
そっくりなんですけれど、やはり男性にした方が美しい顔のようです。
ヴェルサイユ宮殿の豪華絢爛そしてシャネルが担当した衣装の数々。
ファッション誌のページをめくるように、
目にも楽しい映画でした。
こちらこそいつもありがとうございます😀
マンガのセリフにデュ・バリー夫人は「高慢ちきな女」とあり、プライド高く肉感的に描かれてまして、アントワネットが、嫌悪&ルイ15世の娘たちの入れ知恵もあり、夫人を徹底的にシカトするんですよね。
なので、この映画では夫人の雰囲気が優しいというか毒々しさがないなと思いました。