「フランス史を勉強したい」ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス史を勉強したい
デュ・バリー夫人はすごい美貌の持ち主ってことなんだよね。
修道院のあたりでは、そういう女優さんが演じてて「わかるわあ」と思ったんだけど、マイウェンに切り替わった瞬間は「え? あれ?」ってなったの。
マイウェンももちろん綺麗だけど、通りがかりのルイ15世が目を留めるかっていうと微妙な線だと思うね。
でも、そこからの演技はみごと。魅力あるデュ・バリー夫人を演じてるから、なんか色々納得すんの。
マリー・アントワネットの『お言葉』のところは、ソフィア・コッポラ《マリー・アントワネット》で観てたから「そういう事情だったのか」と理解が深まったよ。
この作品観てて思ったのは「貴族は大変だな」ってこと。どうでも良いしきたり覚えないといけないしね。どうでも良いしきたりを作って、それを知らない人を「育ちが悪い」って排斥するんだね。
なんで、そんなことするかっていうと、もともと人間の格に違いはないからだね。でも、それやっちゃうと自分たちの特権の根拠なくなっちゃうし、必死にしきたり作ったり守らせたりするんだろうなあ。
あと、そんな中で女の人たちが大変。誰に気に入られてるかで、自身の権力が決まるから気が抜けないね。そんなところに生まれなくて良かった。
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