劇場公開日 2024年3月15日

「原菜乃華に2023年度コメディエンヌ最優秀新人賞を授与したい」恋わずらいのエリー 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0原菜乃華に2023年度コメディエンヌ最優秀新人賞を授与したい

2024年3月25日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

2024年映画館鑑賞22作品目
3月24日(日)イオンシネマ石巻
通常価格1800円→dポイント−500円

原作未読

監督は『のぞきめ』『“隠れビッチ”やってました。』『弱虫ペダル』の三木康一郎
おかざきさとこ脚本作品初鑑賞

舞台は共学の藤桃高等学校

オミくんに片想いする女子高生の市村恵莉子
オミくんこと近江章は藤桃高校ナンバーワンのモテ男子
友達が出来ない一人ぼっちの恵莉子は恋わずらいのエリーとしてオミくんをおかずに恋愛妄想をSNSに書き込むのが趣味
オミくんの裏の顔を知ってしまった恵莉子は大ショック
スマホを置き忘れてしまいオミくんに恋わずらいのエリーとしての市村恵莉子がバレてしまう
お互いの秘密を守るためになんやかんやで親密になる2人
恵莉子は校内球技大会卓球部門で準優勝したことによって注目を浴びクラスの文化祭実行委員に推薦される
快く引き受けた恵莉子だったが食中毒事件で実行委員に多数の離脱者を出してしまい実行委員長代理に昇格する羽目になり当日はてんやわんや
一方で恵莉子に喝を入れられたオミくんは本気が芽生えテニスの大会に出場し優勝する

ジャニーズ系のイケメンが嫌いな人には向いていない
ヒロインにいかに感情移入できるか生命線

観客は僕のほか若い女子が多かった
おっさんは僕くらいだったかもしれない
バナナのシーンでクスッという女子の笑い声が

学園ラブコメの王道
ヒロインが『ラブコン』や『ヒロイン失格』以上のはっちゃけぶり
オミくんにウインクされたときのリアクションが特に好き
時折やる♯彼氏いませんのステージも好き
あの10代ならではの有頂天ぶりは好感が持てる
靴紐がよく解けていてそのたびにずっこける天然ぶり
コメディエンヌ原菜乃華の熱演に脱帽

オミくん役の宮世琉弥は『映画マイホームヒーロー』にも出演しているがキャラが全く違う
彼もまたなかなかの有能かもしれない

ちなみに大人の階段という表現は今の10代らしからぬ感じだがまあいいだろう

こういうくだらない映画大好き
右系左系レビュアーホイホイの社会的テーマを謳ったお堅い映画は正直あまり好きじゃない
「テレビで観る価値があるのはニュースくらいですよ」「バラエティーとかくだらなくて観る価値がないですよ」←こういう奴は嫌い

配役
学校一のモテ男子だがじつは性格が悪めのテニス部幽霊部員のオミくんこと近江章に宮世琉弥
妄想をSNSで呟く恋わずらいのエリーこと変態卓球部員の市村恵莉子に原菜乃華
恵莉子のクラスメートで園芸部員の要陽一郎に西村拓哉
近江章のジャージをきっかけに恵莉子と仲良くなる三崎沙羅に白宮みずほ
沙羅の幼馴染で近江の友人の高城礼雄に綱啓永
近江の中学時代の同級生でテニスのライバルの青葉洸に藤本洸大
近江の叔父で恵莉子の国語の先生の汐田澄に小関裕太
沙羅が傾倒する肖像画として描かれているヨーロッパ中世の貴族風の男に小手伸也

野川新栄