インサイド・ヘッド2のレビュー・感想・評価
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楽しく見る心の働き
前作未見の状態で見たが特に問題はなかった。専門家の指導を仰いだと言う、思春期の心の働きが直感的に理解できるストーリーがよく出来ていて面白く、自分の花を咲かせる仕組みや記憶の倉庫などの美しい画もあって、楽しく観ました。
特に、シンパイちゃんがどんな心配があるかのブレインストーミングをさせている場面が印象的で、あー、こうやってどんどん不安が高まっていくんだな、だからヨロコビ(楽天主義)ちゃんを心の中に常駐させておくことはとっても大事なんだな、と思った。そして、全ての感情には各々働きがあり、そのどれもが必要なものだということを、シンパイに「こんなはずじゃなかった。ただライリーを護りたかっただけ…」と言わせて表現しているのに泣きそうになった。記憶の彼方に追いやったイヤな思い出達だって脳内ピットに戻るための礎になっているところもいい。全てが自分の花の素なんですね。エンディングで流れるセカオワの曲もエモかった。
隣の大人のお姉さん二人組がラストで号泣されてましたが、思春期アラーム(秀逸なアイデア!)が脳内に設置される年頃の子供達やその親御さんには間違いなくおすすめです。
数字と中身は伴わないものですね
数字絶好調、おめでたいことです。
後半のキラキラシーンはジーンとしましたけど、
全体像としては私はあんまりでした。
ヨロコビがイヤな記憶を飛ばしてる時点で、
そういうことはしてはならないと思うので、
ラストでここがキモになるのだろうと。
良い記憶も、そうでないことも、
誇れる自分も、恥じてしまう自分も、
全てを受け入れて認めることは、
難しいけど本当に心から幸せになるには
必要なことで、そんなことは多くの人が
とっくに知っていること。
まぁアニメにそこまで求めるのは違うと思うが。
嫌いじゃないし、良かったんだけど、
微妙に不満が残るこの感じは、なんだろう。
点数はこのくらいが妥当かなという。
もう一度観たいか?と考えると
もう良いかなと思うから
やっぱりワタシ的にはそうでもなかったんだな。
喜びも悲しみも新たな感情もあって、自分らしく
オリジナリティー溢れるピクサー作品の中でも、ずば抜けた題材だったのが2015年の『インサイド・ヘッド』。
ある少女の頭の中。喜(ヨロコビ)、悲(カナシミ)、怒(イカリ)、嫌(ムカムカ)、怖(ビビリ)の5つの感情を擬人化。
少女を幸せにする為に日々奮闘。思わぬトラブル。
感情の変化やふと思い出す事など、頭の中ではこうなっていたのか…! それをユニークに。
独創的なアイデア負けせず、それら5つの感情あって。全ての感情、全ての記憶が大切。少女の成長をも描いていく。
エンタメ性は勿論、誰にも通じる深いテーマも浮かび上がらせ、ピクサーの手腕に改めて唸ったもんだ。前作レビューを見返したら、滅多に採点5を付けない私が5を付けていたではないか…!
そんな名作に、9年ぶりの続編。
それが凄い事になっている…!
それまでアニメ映画世界歴代1位だった『アナと雪の女王2』(約14億5370万ドル)超え。しかも日本やまだ幾つかの国や地域での公開を前にして。
先日日本でも公開スタート。意外にも初登場1位は飾れなかったものの(前作も日本では初登場4位だった)、前作と同じく口コミでヒットしていきそう。
アニメ映画世界歴代1位の記録を今も伸ばし続けている。
格好の宣伝材料として散々報じられ、周知の事だが、やはりトピックとして挙げておきたかった。
にしても、何故これほどの世界的メガヒットを…?
前作人気、作りの巧さ、クオリティーの高さもさることながら、本作もまた誰にも通じる“私たちの物語”だからであろう。
13歳になったライリー。
引っ越してきた当初はライリー自身も脳内も一騒動あったが、生活や学校にも慣れ、新しい友達も出来た。
ヨロコビたちのチームワークも完璧。
今回初めての脳内エリアとシステム。ライリーが誰かに優しくしたり、自分らしさを見せたりして出来た“思い出ボール”を脳内司令室の地下の泉へ。光輝く琴線のようなものが作られ、それが司令室で“自分らしさの花”となる。
様々な出来事、出会い、経験が人格を形成していく…とよく言うが、それをまたまたユニーク&イマジネーション豊かに視覚的に表現。この表現の仕方やアイデアは何処から来る…? 一度ピクサークリエイターたちの頭の中を見てみたいもんだ。
友達らと活躍したアイスホッケーの試合。
その試合を見ていたアイスホッケー名門高校のコーチの目に留り、アイスホッケーキャンプに誘われる。
ライリーも高校進学控える身。上手く行けばその高校に入学出来る。
順風満帆。ライリーもヨロコビたちもハッピー。
そんなある夜…
司令室に謎の警報が鳴り響く。原因は感情パネルの“思春期”。
キャンプ参加の大事な日。張り切るヨロコビたちの前に、突然の司令室工事。
工事によって、ヨロコビらこれまでの感情がより過敏に。ライリーがちょっとした事でイライラしたり、落ち込んだり。
さらに感情パネルに新しいスイッチが。と同時に現れたのは…
不安=シンパイ。
嫉妬=イイナー。
羞恥心=ハズカシ。
倦怠感=ダリィ。
“思春期”を迎えたライリーに新しく生まれた感情たちであった…!
子供から大人へ成長する際、誰もが経験する思春期。
映画でも題材になる事度々。経験した人なら誰もが知っている。より複雑な感情。
現状や将来に対して“シンパイ”になり、最悪の事態を想定。
お洒落や目新しいものへの欲求が強くなり、あれもこれも“イイナー”。
失敗やヘマをして、これまでの落ち込みより“ハズカシ”が前に出る。
色々な感情入り交じって、何だか“ダリィ”。ぐうたらスマホでもいじってよう。
ネガティブな感情ばかり。でも確かにそんな感情あったし、いや今もある。シンパイ、ハズカシ、ダリィなんて私の感情の要。
だからと言って決して悲観的だけじゃない。シンパイの機転でキャンプを無難にスタート。憧れの選手と仲良くなる。
まあ最初は新しい感情に戸惑うもの。カナシミだってそうだった。
そのカナシミも今は大事な感情の一つ。彼らだって。
だけど、今…!? こんな大事な時に…!?
シンパイのように悪い事は考えたくないけど、思春期と新しい感情の登場で、またまた脳内ピンチ…!
自分らしさこそライリーのヨロコビたち。
ホッケーで認められる事がライリーのこれからの幸せになるとシンパイたち。
意見が対立。よく自分の中で別感情がぶつかり合うのもこういう事が起きているからなのだろう。
シンパイが強行手段。ヨロコビらを司令室外へ放り出す。これからのライリーにあなたたちの感情は要らない。
シンパイは新しい“自分らしさの花”を作る。何よりキャンプでの成功やホッケーで認められる事を。
前の花は捨てられ、それによってライリーは一緒にキャンプに参加した友達と不仲に。友達が別の高校に行く事も要因に。
喜・悲・怒・嫌・怖の感情を失って。思いやりのある自分らしさも失って。
ライリーがライリーじゃなくなっていく。
ヨロコビたちは花を探し出して、司令室へ戻る為、脳内世界を大冒険…!
前作はヨロコビとカナシミの二人冒険だったが、今回は5人で。途中カナシミがある方法で先んじて司令室に戻るが。
道中のやり取りはより愉快になったが、楽しい冒険ではない。早く戻らないと…。
前回はイカリ・ムカムカ・ビビリが司令室に残り、悪戦苦闘するもライリーが塞ぎ込み、遂には家出を計画。
今回はシンパイ・イイナー・ハズカシ・ダリィが司令室でライリーをコントロールし、別人格のように。
皮肉を言う。見栄を張る。嘘を付く。コーチの部屋に忍び込んでファイルを盗み見しようとする。思いやりが無くなる…。
そんなの、ライリーじゃない。
それでもホッケーで認められれば。
チームプレーより単独プレイ。
目立とう、結果を出そうとして、裏目に出てしまう。
激しく落ち込む。激しく不安になる。司令室では、シンパイがパニック。
あらゆる感情が付かず、自分を見失い…。パニックや発作を起こした事がある人なら、この時のライリーの姿は心痛だろう。
落ち着いて。思い出して。本来の自分を。
司令室にヨロコビらが辿り着いた。
パニックのシンパイ。ヨロコビでも今のライリーの感情を抑制出来ない。
こんな時、どうすれば…?
落ち着いて。思い出して。本来の自分を。
一つ一つの自分の大切な感情を。新たな感情を。
また新しい自分らしさの花が作られる。
複雑な思春期を経験し、新たな自分を成長させていく…。
展開的には前作と似ているが、根本的には似て非なり。
成長するにつれ、いい事も悪い事も経験する。
自分らしさや成長とは、自分を見つめ直し、自分を見出だし、自分に帰する事なのだ。
ヨロコビもカナシミもイカリもムカムカもビビリも、新たなシンパイもイイナーもハズカシもダリィも、自分自身。愛おしく自分の中に。
新感情(キャラ)も個性的。
イマジネーション豊かな脳内世界はますます楽しい。
前作のビンボンのような秀でたサブキャラは今回不在だが、笑える新サブキャラはいたね。
保管庫の面々。皆にもあるよね、ああいう隠し事。(笑)
吹替で鑑賞。大竹しのぶは続投。竹内結子はご存知の通りだが(改めて合掌…)、違和感を感じさせない本職の小清水亜美はさすが。
圧巻だったのは多部未華子。本職レベルの声優っぷり。さすが多部ちゃん!
また一つ、素敵な“思い出ボール”の作品が。
少女期、思春期と来て、欲を言うならこれから先も見てみたい。
高校、大学。今度は“青春”というまた新たなスイッチ。
恋をして。“ドキドキ”なんて感情生まれたり。
社会人になって。“ツカレ”なんて感情生まれたり。
結婚して。“ボセイ”なんて感情生まれたり。
そして行く行くは、“ナツカシ”の出番もやってくる。
そう、これは私たちの物語。
私たち自身が築いてきたもの
全作は見ていませんが楽しめました。
主人公のライリーがこれまで培ってきた人生があり、
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ
それらのシンプルな感情で成り立ってきたところに、
ある日、突然の警告音と共にライリーに備わったのは
【思春期】でした。
シンパイ、ハズカシ、イイナー、ダリィー
思春期によって増えた感情たちはとてもわかりやすかったです。
思春期って、それまでの自分を壊してしまうほど繊細な時期なのかもしれないと思いました。
これまで大切にしてきたものさえ、自分の感情ではコントロールできずに壊してしまうだけのものがあるのかもしれない。
それでも、失いかけたこれまで大切にしてきたポジティブな感情を荒波に揉まれながらもヨロコビが大切に抱えて守ろうとするシーンに涙しました。
自分自身のポジティブな感情を自分自身が守れなかったら…?
ネガティブな感情が支配したら…?
私たちが生きて行く上で、感情のバランスがどれだけ大切なのかと考えさせられるお話でした。
そして、今まさに思春期で揺れ動く息子の気持ちにも寄り添っていけたらなと思いました。
反抗期の脳を可視化
「インサイド・ヘッド」はディズニーピクサーの中でもかなり好きな作品です。
続編ときいて楽しみにしていました。
13歳、思春期を迎えたライリーが、新たに生まれた感情に振り回されて、ヨロコビたちが築きあげた人格に危機が…
思春期に親に反抗したり、部活で先輩との関係や友達づきあいに悩んだ経験がある大人には特に刺さるお話ですね。
(一緒に見た高校生と小学生の子供も楽しんではいましたが、思春期まっただ中の彼らの目にはややご都合主義に映るようです)
友達に冷たい態度を取ってしまったり、先生のノートを盗み見たり、というライリーの行動が「心配」という感情がもとになっている、というのがなるほどと思いました。
自分の思春期と重ね合わせてクスっと笑えるシーンもあり、やはり大人におすすめしたいです。
この映画を観てわかった気になったパパが、さらに距離を置かれてしまう未来が見えてしまう
2024.8.7 吹替 TOHOシネマズ二条 IMAX
2024年のアメリカのフルCGアニメーション映画(96分、G)
少女の頭の中を描いた前作『インサイド・ヘッド』の続編映画
思春期を迎えた少女の中で芽生える新しい感情を取り扱った青春映画
監督はケルシー・マン
脚本はメグ・レフォーブ&デイブ・ホルスタイン
原題の『Inside Out』は、「内なるものの露出」で、転じて「感情」と言う意味に通じる
物語の舞台は、アメリカのカルフォルニア州サンフランシスコ
13歳になったライリー(ケンジントン・トールマン/横溝菜帆)は、親友のブリー(Sumayyah Nurddin-Green/淺岡和花)とグレース(グレース・ルー/上原千果)とともにアイスホッケーに明け暮れていた
彼女は進学予定の高校アイスホッケーチームのエース・ヴァレンティーナ(リリマー/清水理沙)に憧れていたが、親友2人は別々の高校に進学することになっていた
ある試合で、チームのコーチ・ロバーツ(イベール・ニコール・ブラウン/村中知)の目に止まったライリーたちは、ヴァレンティーナたちが参加するキャンプに誘われる
3人は喜び勇むものの、出発前日の夜に「思春期タイマー」がライリーの中で発動してしまうのである
ライリーの頭の中には、ヨロコビ(エイミー・ポーラー/小清水亜美)、カナシミ(フィリス・スミス/大竹しのぶ)、イカリ(ルイス・ブラック/浦山迅)、ムカムカ(ライザ・ラピラ/小松由佳)、ビビリ(トニー・ヘイル/落合弘治)がいたが、そのタイマーの鳴動に慌てふためく
そして、工事作業員たちがコントロールルームに押し寄せて、突貫工事を始めてしまう
さらに、そこに新しい感情として、シンパイ(マヤ・ホーク/多部未華子)、イイナー(アヨ・エビデリ/花澤香菜)、ダリィ(アデル・エグザルホプロス/坂本真綾)、ハズカシ(ポール・ウォーター・ハウザー/村上)がやってくる
シンパイは、ライリーが高校でひとりぼっちにならないための作戦を作り出し、これまでのライリーらしからぬ行動を起こしていく
それに反対するヨロコビたちは瓶に詰められて、記憶の端っこへと追いやられてしまうのである
物語は、ライリーの思春期による葛藤を描き、自己同一性矛盾に抵抗する様子が描かれていく
彼女の根幹となっているヨロコビも自意識が強く、「良い子でいないとダメだ」という自己暗示をかけていく
そうした視野狭窄が新しい感情の受容に対して抵抗を見せていくという感じになっていた
ラストでは、両親に対して「秘密」を持ち始める様子が描かれるのだが、これは劇中で登場するクライヒミツとは趣が違う
いわゆる反抗期に入っているのだが、その変化を恥ずかしいと考えていて、それをクールに見せようとする装飾が働いている、と言えるのではないだろうか
いずれにせよ、少女期を過ごした女性、思春期真っ最中の少女に響く内容で、男子には「そうなのか~」ぐらいの俯瞰になるし、娘を持つ父親はわかった気になって、さらに娘に嫌われてしまうという感じに仕上がっている
字幕版の上映が極端に少ないのが難点だが、会話がかなり詰め込まれているので、映像をしっかり観たい人ならば吹替でもOKかなと思った
前作のおさらいは特に必要ではなく、5つの感情がベースになっていた、ということさえわかれば問題ないと感じた
思ったより、フツー
世界中でヒットして高評価なので期待したけど、思ったよりフツーだった。
●思春期を迎えて感情が多様化する点に着目したことは素晴らしいアイデアだと思う。
●ただ感情たちの冒険世界があまりワクワクしなかった。ただカラフルなだけで面白みのある世界観ではなかった。意地悪な感情が作る城とか、悪ノリのコロシアムとか何か味のある冒険世界があったほうが良かった。その冒険アクションもどんでん返しがあるアイデアが欲しかった。呼んだだけで来るウェストポーチではご都合すぎるし、意外性がない。
●シンパイだけが中心で他の新しい感情のキャラクターが生きていない。一発ネタを出すだけの添え物でしかない。マーベルの「シビル・ウォー」みたいに対立する感情たちの争いの方が物語が広がったのでは?例えばダルい気持ちを怒りが吹き飛ばすとか?
そのうえでどの感情も必要というテーマに立ち返って、全員が団結するとか?
●シンパイがいたから救われるみたいなオチがあって良かった。
ケガさせた友達をシンパイするとか?
●思春期を描くエピソードもホッケーだけというのももったいないと思う。恋愛感情も描いてほしかった。家族、友人、恋人とすべての局面で振り回されるのが思春期だ。
だったら平凡な日常を描いた方が逆に様々なエピソードを描けたと思う。
単純に友情を取り戻すだけの話になってる。
アメリカの思春期あるあるをネタにしているのはセンスを感じるが、もっと世界を広げることが出来たように感じた。
ライリーや感情達を通して、あなたも共感するはず。
前夜祭で鑑賞。
前作も映画館にて鑑賞済み。
前作からの続きとしてスタートするけど、見てなくても軽く説明があるのでご安心を。
前作以上に司令室の機能が増えていて、その中の1つの機能がラストパートで大きな要素として重要だったり、思春期の難しさや友情を取るか新しい環境を取るかの選択や、秘密の部屋を通してのライリーのとっておきの秘密やキャラクターが出てきたりと、悩んだりニヤリ要素もあり。
ライリー達の行動や感情達の行動などできっとあなたも共感出来ることが1つはあるはず。
難しいお年頃・・・‼️
まず字幕の上映館数が少ない‼️ピクサー作品を鑑賞する上で一番苦労する事ですね‼️私が住んでる佐賀では字幕上映はなく、隣の福岡でも1館で1日1回のみの上映‼️日本映画以外は字幕で観るのをこだわりとしている私にとってはヒジョーにツラい‼️もちろん福岡まで遠征しました‼️今作は9年ぶりの続編‼️主人公のライリーも高校生になって、思春期特有の感情であるシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが前作からの感情に加わり、9人の感情たちの物語が展開‼️複雑な時期の感情ゆえか、映画自体もちょっと複雑というか、ゴチャゴチャしてる印象‼️一作目のシンプルな面白さや感動が影をひそめてる感じがします‼️それでもホッケーチームの先輩たちに認められるために、長年の友達との関係が危うくなる物語に、9つの感情を絡ませたピクサーの物語の構成手腕は相変わらず素晴らしい‼️
正統派二作目
前作が幼児の脳内なら、今作は思春期。なるほど。
感情で揺れ動く人間の脳内をおもしろおかしく表現できていると思う。
シンパイに色々と押し付けすぎて、計算高さも世間体も全部シンパイの仕業。
しかも最終的にそれはダメだというメッセージが垣間見えてちょっとだけ共感しにくい。
「今から最悪のビジョンを想定する」→「それに対して心構えをする」というロジックが悪いイメージしか植え付けていない。いや、それって大切なことじゃないか?と考えていた。
で、映画が終わる頃に自分の中での結論が出た。なるほど13歳ができる「最悪のビジョンへの対応方法」はあらかじめ心構えをしておくくらいしかないな。
もうすこし大人になったら、最悪のビジョンをイメージしてそうならないように確認したり、準備したりするようになるのでシンパイは悪い事どころか中心部にやってくるのでしょう。
新たに出てきた感情が他の感情を追い出すのも「感情のままに行動するのは幼稚なこと。今は自分の感情は置いといて計算して準備しなきゃ」って形で、原始的な感情が"シンパイという感情"に追い出されていると表現できていそう。
うん、考え直すとよくできていると思う。
日本人の13歳は何%恋している?
13歳になった主人公ライリーは女の子でお国柄でというかアイスホッケーに仲間と一緒に1日を費やす世界観。日本人にはないもの。女の子でもサッカー、バレーボール、バスケ、陸上などが頑張るスポーツで、それ一辺倒のスポーツ女子(男子も)はアイスホッケーは日本では柔道、卓球、ソフトボールなどの世界的には強いけど日本的にはマイナースポーツの扱いではないかと。
ここに話に没入することが出来ず、思春期に入ったライリー達が恋バナもせず、アイスホッケーの強豪校に入ることがメインなので共感ないです。
自分がスポーツ得意ではなく、13歳男子の頃は半分が勉強することが中心の生活をして良い高校を目指し、思春期ですから恋もしてという生活をしていたので、主人公ライリーの様に恋もしないでアイスホッケーの強豪校チームの一員になるための合宿で心配しながらも頑張るみたいな世界観が刺さらない人間だと映画を観て思った。
だからスポーツマン(ウーマン)で恋する暇もないような13歳をしている皆さんに向けた映画かと。
ヨロコビ、カナシミや新しいシンパイのことをどうこう言う前につまらない世界観で没入することが出来ない運動オンチでした。
自分らしさとは
感情よりも、感情の記憶から生まれる自分らしさがテーマになってると思います。
ラストで
「私はだめだめ」で苦しんでいるライリーに、
「私は良い人」という自分らしさで救おうとしても、
それが重責となって苦しむライリー。
それに気づいたヨロコビが自分らしさをライリーに任せる。
自分らしさは1つじゃない、その時々の自分が自分らしさ、全ての自分を認めて自由になった途端に、ヨロコビに溢れるライリー。
感動しました。私も自分で決めた自分らしさが足かせになって苦しむことが多いです。全部認めてあげないとですね…
「心配」の気持ちわかる〜!
前作未視聴。CGはとてもきれい。感情キャラクターのボサボサ感、人間キャラクターのCGなどいい感じ。でも、AIで実写そっくりのCGが描ける今となっては、インパクト的にはたいしたものはない。
思春期の主人公の不安や心配、苛立ちなど乗り越えていく様を脳内の感情キャラクターでうまく表現していると思う。
思春期に周りに引きずられて、昔の友達を裏切って、何がやりたいかわからなくなって、にっちもさっちも行かなくなって、イライラ、イライラ。感情キャラクターの心情は、本当に心当たりありすぎて、見ていて辛くなる。ただ、主人公のバックグラウンドはそれほど共感できなかった。
優しい両親、頭も良くて、仲の良い友達、やりがいのあるスポーツをしているのに加えて、新しい高校での憧れた選手との一緒のプレイ。主人公は勝ち組みすぎてうんざりするほどだが、それでも心配事がいっぱいなんて、この世はどんなに辛いものだと思ってしまう。高校でスポーツやって友達たくさんできるのがいい人生で、1人で民族音楽を探求するのは失敗した人生なの?主人公もあまり人間関係に引きずられすぎじゃないかな。もうちょっと周りは無視して自分にやりたいことを優先してやるようにすれば、もっと人生楽に生きれると思うのにーとか思いながら見てた。主題歌は素敵。
あなたが歩んできたすべてがあなた自身そのもの
前作のインサイドヘッドはピクサーの中でもかなり好きな方です。キャラクター性は少し弱いけど、ストーリーがすごく好きな作品です。
前作が極めて完成度が高いので、続編は嬉しい反面、蛇足感は感じます。
ただ今回は、人を人たらしめるものが何かという部分にフォーカスを入れていて、どの記憶も全て必要であるという結論も綺麗ですよね。最後のシーンでうるっとしました。
心配というのが感情というのは少し不思議ですが、思春期を表すのに一番合ってはいますね。
前作で大人の感情に出てないのが少し不整合で気にはなるけど、大人はそこからさらに克服してきた、と考えると、シンパイはあまり出てこないのは、成長の証だとみることができるのかも。
感情の渦が大変
思春期の感情の話
最初はもうポップで楽しく始まります!
しかし、思春期ボタンが発生!!
心配、恥ずかしい、いいな〜、懐かしい、だるいの新しい感情たちが出現
ライリーは急な感情の渦に飲み込まれます。
その中で2人の友達が同じ高校に行かないことを知りもっとぐるぐる果たして、ライリーは本来の自分を取り戻せるのかという内容でした。
今回、喜びと心配が印象的でした!
喜びはみんなを引っ張ろうとしますが空回り、思春期というものを知らないのですから当然です!
喜びの怒ったり落ち込んだ姿が見れます
一方、心配は先々のことを心配する感情であり、あらゆる対策を練ってうまく行かなくなった時暴走していました。動悸とうまく息が吸えないライリーがいたのでパニック発作?かなそれとも副交感神経が不安定なための動悸?
それぞれ新しい自分を形成するのに大事な過程なので見れてよかったです!
感情たちが決めつけてライリー自身を形成していたことに気づいた時もハッとなりました。
インサイドヘッド2
もう他に感情ってないよね?
3あるかな〜?
圧巻な心理描写
1は未視聴
心理描写というのは、脳の中で感情たちがその状況に合わせた感情を起こさせて、思い出の整理が広大な図書館のようにされていたり、特に大事な思い出によって自己認識が形成されたり。 また脳の中にテーマ別に(家族、友達、遊び心、など)パークがあったり、忘れたいことは記憶の片隅に吹っ飛ばすピンボールがあったり、考えてることが流れてくる思考の川(ピザが食べたくなるとピザが流れてくる)、谷の中で音が反響して歪み何を言っても皮肉の聞こえ方になる皮肉の裂け目(脳内にそれがあるなら考えも皮肉同様に歪む比喩になるが、皮肉は外に出すときの伝え方に過ぎず、自分の頭の中では思考は真っ直ぐなままと思うも)、秘め事を隠しておくための保管庫、実際に起こった思い出とは異なる・つまり想像を生み出すアニメ制作部屋、アイデアを出す際にはブレインストーミングで本当に嵐が起こっている 等々 脳内の構造化の様を魅せてくれる時間対濃度には大満足した。
本編内時間がほぼ3日間に絞られているのもお気に入り。時間経過が短い中に詰め込むほど面白くなる法則があると思っているから。
ヨロコビがリーダーで、思春期や成長するにつれシンパイの存在が大きくなっていく。そしてヨロコビは少なくなってくる…というのには特に共感してしまった。私もヨロコビの導きに従いながら、映画での解決のように、シンパイには暴走して主導権を握らないようにコンソールから手を離してもらって、ハーブティーでも飲みながら、リラックスして現実的な課題解決案出し、そして行動に役立ってもらうべきだ。
ただし本作では敵らしい敵もいないし、ストーリーの起伏はとても緩やかで危うく命や大切なものを失うかのようなスリルは味わえない。 非日常を味わいたいがために久しぶりに映画館に行ったら、(主人公は日常に在るものの、もう少し感情たちが極端に個性をぶつけ合ったり、その結果感情が暴走して外にいる人間がオカシクなっちゃったり、脳内の旅路の過程で一部の感情が喪われたりする展開を予想していたのだが)予想を遥かに上回るぐらいただの日常アニメだった。
しかしそれほど人にとって共感でき、かつ現実での出来事や脳内キャラ同士の会話がやや早いことや一つの脳内構造・ギミックに長居しないために濃い時間が流れるためただ緩慢な共感に留まらず三段ぐらい深い共感を生んだ。(がための大ヒットなのかもしれない。)
P.S.
This film is dedicated to our kids. We love you just the way you are のメッセージは本当に大事。私も(kidsではなくとも)大事だし、他の人も大事。隣の中学生も私もホッケーでライリーが2分間の退場を告げられてこの「私たちはどのライリーも大好き」のシーンで泣いている。のを体験したのも、映画館で観てよかった事だと思うし、本当に何度でも深くこの体験を思い出して自分のアイデンティティにしたい。
むしろ大人向け?
このシリーズの第1弾は見ていなかったのですが、頭の中の感情達の擬人化のアニメならちょっと面白いかな?と鑑賞。
周りは小さなお子さん連れの親子も多かったのですが、幼稚園くらいの小さな子どもに「シンパイ」とか「皮肉」、あと「思春期」とかって理解出来るのかな?むしろこれは大人向けのアニメ??とも思いました。
「シンパイ」の暴走は、頑張らなきゃ、どうにかしなきゃ、などと思えば思うほどこれに陥りやすいのも頷けるし、
あと前半の「私は良い人」っていう想いがこの主人公らしさを形成してるっていうくだりには、あれ?何か良い人であらねばって強迫観念に無意識に囚われてないかな彼女、そこまで完璧に「良いところだけな人」なんてそうそういないし。。と少々疑問でしたが、案の定的中。
でも今度は「私は駄目な子」っていう感情に押しつぶされて。。うーん、自分について「良い子」か「駄目な子(悪い子)」の2パターンじゃあ無理だよ~~そんなどちらかだけに自分を当てはめても〜~と思っていたので、
立ち直る時の「良い自分も悪い(弱い)自分も全部受け止める」「全部が自分なんだ」って、
感情達全員が円陣を組んでいたところで思わずウルっときてしまいました。。!
多分、悲しいこと辛いこと逆境があった人(大人)のほうが刺さるんじゃないかな、と思いました。
*****
思春期になって急に親の質問「今日学校どうだった?」に対し、細かくあれこれ話したがる幼少期と違い「ってか答えるのうぜー」と思って「うん?良かったよ。」の一言で済ませて親に「えぇぇーっ!その一言だけ〜~??」と思わせる原因は、
新たにやってきた感情「だりい」さんのせいなんだと分かって合点がいきました!(笑)
うんうん、幼稚園くらいだとだりーなんて思わないけど、やがてそういう感情芽生えてくるもんね、と納得(笑)
「ハズカシ」の兄貴は普段は恥ずかしそうにしてるけど、やる時はやる、グッジョブでした(笑)
足し算によるコントロールと引き算によるコントロール
作品全般の背景説明が細かく、テンポが非常にはやいので、
字幕ではなく吹き替えでの鑑賞が正解と思った。
ただ、劇中のビラとか看板とかまで、
日本語にリメイクしないでもよかったのでは?
(そこは字幕でもよかったような)
ちょっと世界観がボヤける感じがした。
思春期に現れる感情のシンパイは
シンパイになるシチュエーションを足し算することにより、
人格、人間形成をもくろみ、
その方法をヨロコビは否定していたけど、
ヨロコビたちは記憶から悪い思い出を引き算して、
よい記憶だけを残して、それだけでこれまでの人格を形成させていた。
最終的にはヨロコビはその方法はまちがっていたことに
気づくけど、
どっちもどっちやん!!というツッコミを鑑賞中中盤でいれていた。
結局、思春期だろうがそうでなかろうが、
これまでの全てのプロセスが自分をつくり、
全ての行動、記憶のすべて、そしてその相互作用が
あるからいまの自分がいる。
それは何人たりとも侵してはならない。
だからこそ自分を愛することが尊くもあるように思えた。
映画館にはキッズのお客さんもたくさんいたけど、
この内容は完全に大人向き。
子供はちょっと理解しにくいかも。
自分が以前に鑑賞した映画の中では、すみっコぐらしシリーズが
その範疇に入る。
キャラはかわいいけど、メッセージは完全に大人に向けられていた。
伝えたいことは明確に伝わったし、グラフィックもすばらしい。
ただ細かいところで、なんでそこでそうなる?
みたいな変なツッコミを入れたくなる無理な設定が、
若干マイナスとして、星3.5
1人の女の子の中に住んでいる感情達
誰一人として不要でない素晴しい感情達
むしろ全ていた方が良いんじゃないかとすら思いました
最後シンパイがフリーズしてしまう場面…わかりすぎて辛かった
そこからの他の感情達の行動が素晴らしかった😭
ハズカシの最後の奇跡にも涙が…
隣を見ると娘も涙を流していました✨
良い映画を観ました✨
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