インサイド・ヘッド2のレビュー・感想・評価
全246件中、21~40件目を表示
矛盾を、そっと抱きしめてあげよう。
前作は個人的にピクサー史上No.1だったのですが、そこまででは無かったものの、この続編も良かったですね。
ただ、不満点は、今回は残念ながら多かった。
いきなり4人も新キャラクターが増えるので、誰が誰だか把握するのが大変。
結果、シンパイ以外はそんなに印象に残らなかったし、
そのシンパイも、キャラクターデザインが気色悪い。
プロットも、遠方からの帰還、その道中で起きるアドベンチャーというのは前作と同じなのだが、その冒険感が弱い気がした。
まるで脳内が一種のテーマパークのようだった前作に比べると、今回はせいぜい「イマジナリー・ランド」くらいでインパクトが弱い。
例えば、水中のシーンがあったのだが、あれも一瞬で終わってしまったのが勿体無い。
もっと水中でのアドベンチャー、みたいな肉付けがあっても良かったと思う。
あと、ある完全に別次元のアニメのキャラクターが登場するのだが、コメディリリーフとして全然面白くなかった。
そして例によってピンとこない人(特に子供には)も多く、人を選ぶ映画かもしれません。
なので正直なところ、途中まではイマイチに感じていたんですが、クライマックスで謎の号泣をしてしまいました。
やさしい、ダメ
いい人だけど悪い人
勇敢だけど怖がり
親切で意地悪
この矛盾した気持ちを、肯定してあげること。
この尊さに、涙があふれて止まりませんでした。
こんな優しいメッセージが世界中の観客の心に届き、見事、全アニメーション映画史上世界歴代 No.1となったのかもしれない。
ぜひ義務教育に
よく出来てる
脳の中というか 細胞を構成するリボソームとかゴルジ体、ミトコンドリアをモチーフにしてる感じや DNAの二重螺旋などが散りばめられているのも何か心地よくて ふーん とか ほお〜とか思いながら 思春期という精神のアンバランスを描くストーリーに感心して視聴した。
機内視聴です。
飛行機の中で見られる作品は ほぼ新作オチくらいのスピードなのがありがたい。
今回は吹き替えで楽しんだが 多部未華子だったなんて見終わっても全然気づかなかったくらい 違和感もなく 主張もなく
素晴らしかった。
シリーズの1は 見た記憶はあるけれど声優の事など全く記憶になく作品に対する思い入れもなく サブスクかテレビ番組で見たんだっただろうか、、、覚えてない、、。
それに比べてみると 今回の2が 構成としても物語としてもきちんと印象に残るものに思えた。
たぶんそれは 思春期を経験している大人であるから。
思うように言葉に出来ない
思いと行動が裏腹
そんなつもりではないのに 言葉が飛び出してしまう。
そういう記憶のいろいろが 思い当たる節が多くてうなづけてしまう。
差程画期的な思考ではなくありきたりで言い古された事なんだけれども その脳内の役割が面白い。
つまり 子ども(アニメだとして視聴する多くの子ども)が見ていて、面白いかというと それはたぶん 違うんだろうなという事である。
優しくなれる
可愛すぎる
自分の存在が愛おしくなる作品
タイトル通り、頭の中で繰り広げられている“感情たち”の物語を描いた作品なんですが・・・
物語といっても、これって私達の頭の中で実際に起こっている感情の働きをそのまま映し出している映画なんですよね💡
純粋な感情を大切にしたい気持ちはあれど、それだけでは適応することが難しい現実社会で過ごしていくために必要になってくる大人の感情…
大人になったら、純粋な感情は邪魔?
けれど、大人の感情だけに捕われてしまうと、本来の自分らしさがなくなってしまう…
自分を愛するって、どういうこと?
そもそも、感情に良し悪しなんてあるのか……?
主人公のライリーと同じ思春期の方達は勿論、個人的には、色々と疲れやすい大人の人達にこそ観てほしい作品だと感じました🌱✨
(↑ハンカチ必須😢)
~追記~
吹き替え版で鑑賞したのですが、今作の重要なキャラクター“シンパイ”の声優を務めた多部未華子さんが上手過ぎる👏👏👏
#インサイドヘッド2 #ディズニー #ピクサー #映画 #ヨロコビ #シンパイ #感情 #多部未華子 #吹き替え #声優
ハズカシの登場は人生のエポックメーキング
「精神を成長させるためには、恥をかくことが必要」というのは、YouTubeでも盛んに情報発信している精神科Dr.の言ですけれども。
いわく「恥をかいてしまっても「次はこんなことをしないぞ」と思い直せばそそれで済むところ、多くの人は恥をかくことから逃げようとするので、精神的な成長が止まってしまう。「次は完ぺきにやってみせるぞ」というポジティブな捉えで、恥をエネルギーに変えることが大事。
いろいろな場面で失敗をしたり、恥をかいたりすることは誰にでもあると思うので、そこをすべてポジティブの方に転換していけるとすると、人生で100回失敗して100回恥をかける人は、ものすごい成長をすることになる。」と。
本作でも、司令部から放逐されてしまったヨロコビとカナシミに与(くみ)して、シンパイ(とダリィ)の暴走を何とか抑えるべく密かに司令部に潜入したカナシミを匿(かくま)ったのは、他ならぬハズカシでした。
あと、前作の時にも思ったのですけれども。
ヒトは、これだけの記憶(思い出)を抱えて生きているんだなぁ、というのが率直な感想。
ある傾聴ボランティアの集まりで、話し手から話を引き出すきっかけとして「あなたの人生のリュックサックには、どんな思い出が入っていますか」という決まり文句があるそうですけれども。
そういう言い方をするのであれば、誰の「人生のリュックサック」にも、これだけたくさんの記憶(思い出)が入っていると言うことでしょう。
(その点から言っても、これだけの記憶(思い出)をまったく「無」にさせてしまうような自死という選択が無意味なことにも、評論子には思えました。)
そんなことにも想いが至ると、ひとりの少女・ライリーの内面的な成長譚を、擬人化してアニメ化した一本とだけ評してしまったら、それは本作の上っ面を軽く撫(な)でただけに終わってしまうとも思われます。
いずれにしても、佳作だったことは、間違いがなかったことと思います。
前作と同様に。
(追記)
前作と同様に、困難に直面して困り果てたときのヨロコビの表情が脳裡から離れません。評論子には。
本来は「歓び(喜び)」を司るキャラクターのはずなのですけれども。
それでもやっぱり困ることがあるというのは、やっぱり人生というものは「山あり谷あり」で、決して平坦ではないよという暗喩だと受け止めるのも、評論子の穿ちすぎ・考え過ぎではないとも思います。
共感できる悩みと成長
ピクサーらしさ
思春期のしんどさと感情の優先度
今悩みを抱えているすべての人に見てほしい一作
前作『インサイド・ヘッド』(2015)でちらっと登場した「思春期スイッチ」が作動したら…、という、続編としては非常に正統的な内容です。
また新たな感情たちの登場でライリーの認識世界をめぐる主導権争いが起きる、という展開は冒頭からすぐに察しがつくし、実際その通りに展開していきます。
では本作は予定調和だけの退屈な映画かというと全く逆で、ライリーとともに成長したヨロコビたち以外の、シンパイなどの新たな感情たちがなぜ生まれなければならないのか、思春期の心の揺らぎとはいったいどのように生じるのか、といった、本来なら小難しくならざるを得ない説明を、真正面から、しかも手に汗握る冒険物語として描いており、その発想力、脚本の構成力には、前作同様改めて驚かされます。
これは前作に引き続き脚本を担当したメグ・レフォーブをはじめとした製作スタッフの力量によるところが大きいこともさることながら、『ソウルフル・ワールド』(2020)や『私ときどきレッサーパンダ』(2022)を手掛けた経験が大きく影響しているようです。実際本作からは、これらの作品の影響をそこかしこに見出せます。
本作が描く心の物語は、決して思春期特有の現象を扱っているのではなく、およそ多くの悩みを抱える人々の琴線に触れる普遍性があります。その意味で今悩んでいるすべての人にお勧めしたい作品です。
ただ前作であれほど重要な役割を果たしたライリーの家族はあまり本筋に絡んでこないので、家族の物語を期待すると意外に思うかも。
画期的です
竜巻に勇敢に挑む女その2
全246件中、21~40件目を表示