インサイド・ヘッド2のレビュー・感想・評価
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オトナたちはどう生きるか
人の感情(意識)って本当に謎ですね。
年齢を重ねるほどに丸くなる(寛容になったり、自分で抑制できるようになる)人もいれば、反対にますます激しくなる人もいる。
「喜び」とか「悲しみ」のような感情については、程度の差はあっても基本的には大きく変化することはない(たぶん)。
ところが、「怒り」とか「恥ずかしい」については年齢とともに受け止め方とそれに対する反応が大きく違ってくる。
他人の言動について、そんなの許せない!という思いがますます募る人もいれば、そういうこともあるよね、と受け流せるようになる人もいる。
近しい人間関係の中で(人によっては世間という不特定多数の中で)、恥をかきたくないと見栄を張り続ける人もいれば、自分のしたいことをするときに他者がどう思うかなど気にかけない人もいる。
※他者の目線を気にしないで公共マナーを平気で侵す人たちは別の次元で困ったものだが…
この映画で描かれるそれぞれの感情は、すべての人が持ち合わせて生まれてくるが、年齢とともにどう向き合えるようになるのか。
私見だが、まだ出てきていない感情の候補は「愛する」と「あきらめ」?
人としての『成熟』に少しでも近づけているのか、或いは狭量な『偏屈』爺さん(婆さん)になりつつあるのか。
オトナの場合、そんなことを考えながら見るのがいいかもしれません。
思春期娘といっしょに観賞
あぁ、救われたなぁ…
思春期に突入した娘といっしょに映画館へ。
娘は、この映画がある時代に生きられてよかったなと素直に思う。
そうか。思春期は自分を作り替える(自分の価値観を一旦、否定する)時間を過ごしていたんだなぁ…
インサイドヘッド3が今から楽しみだ!
アラフォー世代には響かないかも、、、
評判が良かったので映画館で見ましたが、自宅でも良かったと思ってしまいました。
わかるわかるよ〜と感情移入できる部分もありましたが、アラフォーには眠くなってしまうところもありました!
多部未華子が声優上手だったな。
繊細で科学的で深い
子育てしたことのある親向けの映画
現役のコドモにはピンとこないと思う
思春期のニンゲンの脳と感情の活動を繊細に描いたと思うが、しっかりした科学的分析に基づいていて素晴らしい。
「シンパイ」とか「ダリィ」とか「ハズカシ」「イイナー」とか、どっちかというとネガティブな感情も社会で生きていくにはどれも不可欠、
思春期は社会性を身に着け始める時期でもあり、ライリーがただの「いい子」から、社会でうまく振る舞う技術を試行錯誤しながら育てていくところ(そのために今までにない新しい、複雑な感情が必要)を積極的に肯定的に描いているのに感心した。日本なら、自分を大事にすること=自己中、うまくやること=ズルさを身につけること、などとされておおっぴらには肯定されない、建前的に否定的に扱われると思う。
「シンパイ」が暴走して制御が効かなくなるところにゾッとしました。
リアルでは、いきなりヨロコビが来て助けてくれたりしません。
ヒトにはどの感情も不可欠、と描かれていましたが、シンパイに悪役成分が多く、ヨロコビがどっちかというとヒーローなのは、一応子供向けだからなんでしょうか。
自分、日常生活では「シンパイ」とより親密です。
そういうお年頃だからか、もしかすると日本人だからかも。
ホメてますが正直なところ、あまり面白くはなかったです。
なんでそんなにヒットしてるのか不思議
思春期の人格形成に踏み込んだ深い作品
喜びや悲しみといった人間が持つ様々な感情をひとつひとつ擬人化することで、脳内で起きている複雑な感情の行き交いを可視化し、そこにハラハラドキドキのアドベンチャー要素も盛り込んだディズニーらしいエンタメ作品。
前作は主人公であるライリーの幼少期を描いた物語でヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカという5体の感情が登場した。
その後継となる今作は思春期を描いた物語でシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシという新たな4体の感情が加わり、成長とともに複雑化する人間の感情と、それにより生まれる様々な葛藤が描かれている。また、今作ではひとつひとつの想い出が束となり、結晶という形で個人の人格形成に深く関与している点についても描かれている。
物語の舞台は地域の強豪ホッケーチームで、14歳になったライリーが新チームのトライアルに誘われ、その実力をアピールしてチーム入りを勝ち取り、新しいチームメイトに溶け込もうと奮闘する姿が描かれている。
人間は大人になるに従い、様々な競争に巻き込まれ、自分を他者と比較し、人に認められたい、人より優位に立ちたいという欲求が生まれてくる。一方で周囲から浮かないよう、嫉妬されないよう、空気を読んで自分を押し殺し、時には自分を偽ってでも周囲に合わせることで、所属する集団から弾かれないよう細心の注意を払いながら生きている。
今作で主要な役割を果たしたのがシンパイで、あらゆるネガティブな未来を想定し、ライリーの身に起こるであろう様々な失敗や危機を予測し、事前に回避行動を取るという高度な役割を担っている。当初はこれがうまく機能し、ライリーはすんなり新チームに溶け込めるかと思われた。
しかし、シンパイによる感情のコントロールが支配的になると、ネガティブな未来ばかりを予測し、ライリーからは余裕が消え、利己的になり、打算的になり、元チームメイトの旧友を裏切り、新しいチームメイトに気に入られるため自分を偽り、不正行為にまで手を染めるようになる。
聡明で明るく、素直で、正直で、友達想いの心優しい幼少期のライリーはすっかり影を潜めてしまった。
私事で恐縮だが、自分も幼少期はなにも考えずに伸び伸び自分の感情を表現できる子供だったが、思春期に入ると自意識過剰になり、周囲の目を気にするあまり、感情をうまく出せなくなり、自分の殻に閉じこもる内向きな性格になっていた。
思春期というのは一度、自分を壊して再構築するという不安定な時期であり、なぜ思春期になると無邪気なままではいられなくなるのか、生き辛さを感じるのか、この映画を通して自分の過去を思い返し、なんとなく理解できた気がした。そして、自分もそんな時期があったなと思うと同時に、自分も思春期の葛藤があったから成長できたのかもしれない、と少し勇気づけられた気もした。
少し話が脱線したが、前作では人間にはヨロコビだけでなく、カナシミのようなネガティブな感情も必要だと訴えるシーンがあったのだが、今作でも同じようなメッセージが込められたシーンがあった。
司令室に復帰したヨロコビが人格形成に関わる結晶を、シンパイのものからヨロコビのものに交換することで、ライリーは元の性格を取り戻すかと思われたが、事態はまったく改善せずヨロコビが戸惑うというシーン。
ヨロコビは母親のようなキャラで、ポジティブな想い出だけでライリーに幸せいっぱいな人生を歩んで欲しいと願っているが、映画はこのシーンを通じて、実はカナシミやシンパイといったネガティブな要素も人格形成には必要不可欠なものだ、と訴えているように思えた。
ヨロコビが作る幸せな記憶だけでなく、これからの人生にはシンパイが支配した期間に経験した様々な失敗や嫌な記憶、表出したライリーのダークな部分も含め、それらすべてが彼女の成長や人格形成に必要不可欠なものであり、それらをありのまま受け入れることこそライリーが大人の階段を登るために必要なのだ、と。
1も発想の着眼点という部分で発明的に凄い映画だと思ったのだが、2はそこからさらに進化して、より深く人間の人格形成に迫ったという点で、負けず劣らず良い映画だなと思いました。
大人になる共に複雑になる感情…
ライリーの思春期の描写が、私を見ているようでドキッとしました。
友達か自分の評価、どちらを選ぶか悩んだり、昔より恥ずかしい気持ちになることが多くなったり、なんでも面倒くさくなったり…
そんな誰でも起こる感情を上手く映画にしてまとめていたと思います!!
前作の良さも失われていなく、オチもとても良かったです☺️
見終わったあとは自分の中にもヨロコビたちがいるような気がして気持ちよく最後まで見れました!!
思春期は唐突に。
思春期というのは厄介なものであり、人の成長には必要なものだと思った。
どの感情も人間らしさを作る上で大切なものである。
感情だけではなく思い出や想像などもちゃんと描いていて繊細な映画だった。
キャラクターがみんな愛しい
5歳の娘と映画館にて。
初めて、一度も『まだ終わらないの?』と聞かれずに最後まで鑑賞できた。
それだけのめりこめたのか、成長したのか。
5人の感情に加えて4人の感情が登場、どれも個性的で、必要な感情で、役割を全うしている姿が愛くるしい。
『こんなのライリーじゃない』という言葉があった。
13歳なんてまだまだ成長途中と思う。
でも、性格が変わることを恐れている。
ということは、幼少期の性格形成がいかに大切かを説いている気がする。
ヨロコビの声優さん、とても素晴らしかった。知らなければ引き続き竹内さんが演じていると思ってしまうほど違和感がなかった。
シンパイのタベちゃんも最高の声質だった。
家族の島が小さくなり、友達の島が大きく存在することに、親としては寂しくもなった。
まだまだライリーの成長を見守っていきたいので続編に期待!
らしさは一個じゃない
思い出したくない思い出を取り除いて美しい一つだけの「らしさ」の木を大切にしていた。
しかし全ての思い出がライリーを作る大切な思い出だと気づき、全て泉に入れると木は一定の形に留まらなくなった。
自分らしさは一つだけと勘違いし、そのらしさを保とうと葛藤する。でもその葛藤してる自分も含めて全てが自分らしさなんだと教えられた。落ち込んでマイナス思考に陥ってる時、「自分はこんな悲観的じゃない。このままではダメだ。」と思うかもしれないが悲観的な自分も自分らしくて、でもそれじゃダメだった必死に否定するのも自分らしい。だってそうやって考えるのも行動するのも自分なんだから。そんな当たり前に気付かされた。
シンパイに「あなたはライリーじゃない。だから操らないで」みたいなセリフがあったけど、自分らしくない自分を唯一産んでしまうのが自分ではない誰かに操られること。それだけはしちゃダメだよって言われた気がした。
↑っていう俺が感じた感想。
自分がいろいろ悩んでることをわかりやすく可視化してくれたそんな作品だった。
細かな感情の変化を巡るのが面白い
思春期の感情が新たに追加され、それによる主人公の性格の変化を捉えた作品。個人的には思春期特有の感情についての描写は、大人としても共感できるものが多かった。
内容が面白かったのはもちろん、感情の世界と現実世界を行き来しながら1本の物語として綺麗にまとめられたのは改めて考えるとすごいことだと思う。構成や設定に違和感が無く、物語に入り込めた。
終盤の思春期らしい感情での締めくくりが特に面白くて好き。
私にもこんな感情や葛藤もあったな
思春期の自分の頭でも、こんな感じであくせく感情が動いていたのかなーなんて思いながら吹き替えで楽しく観ました。
次回作には、恋しいとか、大切とか恋愛感情が出てきたら面白そう。
ちょっとポーチと思い出のキャラクター登場場面の尺が長いように感じましたが、もしかしたら1にも出てるのかな?
前作の方が見終わったあと、満足感があったような気がしたので後で前作も見直してみようと思います。
自分を見直す
前作のインサイドヘッドは見ていないのですが、楽しめました
5人の感情が非常にユニークで面白かったのですがそこに新しい4人が登場して
ハチャメチャでした
以下ネタバレになります
最初はあまり良く思えない新しい4人の感情でしたが話が進むにつれて主人公のことを良くしたい、変えたいという思いがあっての行動と分かっていき9人で力を合わせて人格形成のような感じになっていて映画を見ている自分自身にも思うところがある作品でした。
私は友人と見に行きましたが1人でも楽しめると思います
自分で自分を抱きしめる映画
1. 理性ではなく情動による支配
前作も含め本作が優れているのは、人間の行動が理性では感情に支配されていると描く事。科学者やプログラマー等、論理的思考が重要な分野の人は、自分が理性的に意思決定をしていると勘違いしがち。しかし、心理学の研究者に言わせれば、自分で認識せきる自意識はあくまで氷山の一角。海に沈んで見えない大部分の無意識は情動に支配されている。
いろんな理屈を並べて自身の振舞いを正当化したがる人もいるが、それらの理屈は寧ろ後付。何をしたくて何をしたくないかの根本は、好き嫌いレベルの情動が決めている。本作では子供ばかりでなく、両親の脳内にも理性はおらず、基礎的な感情のみが会議している。娘(ライリー)のリーダーがヨロコビ(Joy)なのに対し、父のリーダーはイカリ(anger)、母のリーダーがカナシミ(Sadness)なのも面白い。
😢
2. 感情を擬人化する違和感
ただ、感情の要素1つ1つを擬人化すると若干混乱する。擬人化すると、ヨロコビ(Joy)の中にも複数の感情があるかのうに感じられてしまう。やはり喜びは喜び、哀しみは哀しみで純粋でいた方が分かりやすい。また本作は、感情達をライリーの幸せを願う守護神のようにも描く。ただ実際は感情達もライリーの一部なのだから、自分自身を護っているだけ。それでも、終盤ライリーが陥った複雑な想い(パニック?)を感情達が輪になって抱きしめるシーンは感動的。どんな窮地でも、自分くらい自分の味方になろう。自分が自分を抱きしめてあげなくちゃ。
😠
3. エンディングソングは...
SEKAI NO OWARI「プレゼント」が悪いわけじゃない。ただ、ライリーの感情リーダーがヨロコビ(Joy)ならばやはり、いきものがかり「じょいふる」で締めて欲しいと今回も思った。竹内結子さんから交代した小清水亜美のヨロコビ(Joy)も素晴らしくハマっていたが、2016年以前の「元気の押し売り」状態のベッキーもガチハマりした気がする。
😄
4. 原題と邦題
本作の原題は"Inside Out"。直訳なら「裏っ返す」とか「裏の裏まで」等の意味。本来は見えない脳内の様子を表に出した映画という意味なのだろう。脳内がひっくり返ったように混乱するという意味もかかっていそう。因みに仏題は直訳で「Vice-versa」。
邦題の「インサイド・ヘッド」は意訳というより、響きだけ原題に似せたオリジナル。日本人には分かりやすいが、医学者なら「インサイド・ブレイン」にしたかったとは思う。
おまけに中大は「腦筋急轉彎」。直訳は「頭の体操」だそうで、邦題よりは捻りが効いている。
成長の話
予告からもっと子供向けでふざけた内容だと思ったが、意外に深かった。
人は成長と共に感情が複雑化になり、考え方が真っ直ぐになれない描写が凄く上手かった。
成長と共に、人は喜びが減るという言葉にちょっと心に刺さる。
ただ感情の擬人化は何であんな虫みたいな生き物なのかちょっとキャラデザインに共感できなかった。
アニメならではの精神世界の映像化
1作目の監督ピート・ドクターは製作総指揮に留まったが、彼の前作「ソウルフル・ワールド」(マイ・ベストアニメ!)にしても、彼はアニメでしかも子ども向けで、精神世界における哲学を追求しているのに驚いてしまう。ストーリーやテーマだけ追うと、とても子供向けにはならないのだけど、キャラクター表現とスラップスティックな演出で小さな子から楽しめる作品に仕上げているのが凄い。
ただ感情キャラが一気に増えた事で、描ききれないキャラがいくつかあったり、それなのに「よろこび」が怒りまくるシーンもあったりとちょっと整理がついていないきらいもあった。
ポリコレへの配慮はアニメということもあって嫌味にはならないけど、白人、黄色、黒人、スパニッシュ系と人種総出演はちょっと行き過ぎな感もあるなあ。実写だったらちょっと無理かも。
映像的には前作や「ソウルフル・ワールド」のような斬新さは無いけど、手書きアニメキャラや日本のゲームキャラも混ざって楽しませてもらいました。
3作目は恋愛か家族からの巣立ちを描く事になるのかなあ。そうなると子供向けにならなくなってしまうと、凡人は考えてしまいます。
1は観ていない…
お子様向けなのは非常に良く分かるシナリオだったが、どうも無理矢理こじつけた?感ばっかりを感じたりしちゃったなぁ〜(吹替の所為セイなのかなぁ?、字幕版なんて見た事無いし…)。
趣旨設定?シナリオは面白い!!と思えたので,鑑賞に至イタった訳でも有るのだが…ಠ﹏ಠ。
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